【おかえりモネ】29話|迷うための時間
朝ドラ【おかえりモネ】第6週第29話が2021年6月24日(木)に放送されました。
肺がんを患う田中(塚本晋也)を助けたい百音()は、菅波()に相談。
菅波が提案した治療方針は<迷うための時間>を作ることで…
今回は【おかえりモネ】29話のストーリーと感想について。
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【おかえりモネ】29話のストーリー
【おかえりモネ】29話の内容は…
<ジャズ喫茶にて>
ナレーション:百音(清原果耶)はまたテーブルとイスを作らせてもらえないか、田中さんのところへ来ていました。
「ひどい。いっぺんにそんな何人も。ひどすぎます、奥さん可哀そう!娘さんだっているのに」百音は、田中曰く【昭和の倫理観】の過ちを責めた。(おそらく不倫のこと)
だから妻に愛想をつかされたという田中。元妻とは居場所はわかるが会ってない。娘が昨年結婚したと人づでに聞いた。
大きなダイニングテーブルは妻子と食卓を囲みたいからではないか、と百音は尋ねる。
そんな夢を見たが、「こんな姿をみたくないとも思った」りしたが、この夏に孫が産まれるらしく、「それまでは頑張ろうかな」と思ったり「頑張っても会えない」し…田中の想いは矛盾していた。
<森林組合併設のカフェにて>
百音は菅波(坂口健太郎)に相談する。本当は頑張ってもう一度妻子に会いたいんじゃないか、と。
菅波は何も答えず帰ろうとする。「先生、待ってください」百音は食い下がる。
いくら田中の本音を聞いても、私には助ける資格がないから相談しているのだ。中村先生にしてほしいという菅波に、さらに「先生だったら助けられる」と追求するが・・・
「助けられるならやってます」
菅波は声を荒げる。今の知識・技術では絶対に助けられない。患者本人も分かってる。そういう相手の内面に無理に深入りすることの意味を、百音に問う。
そして「僕が挫折したことないって言いましたよね?」という菅波。
言葉を失う百音に、大きな声を出したことを謝って去る菅波。
その後、ひとり残って勉強していた百音。そこにサヤカ()がやってきて「喧嘩したの?若いね」と声をかける。
サヤカは百音に伝えた。菅波のことは、若い百音から見たら余裕しゃくしゃくな立派な男に見えるだろう。けれど、「本当はジタバタもがき生きてるの。案外傷ついてるし必死なのよ」と伝える。
<ジャズ喫茶にて>
日曜日。百音は田中の身の回りの世話をしていた。そこに菅波が訪ねてきた。高速バスが止まっているから時間つぶしに来たという。百音は奥に隠れる。
菅波は東京との往復にうんざりするが、こっちが懐かしくなることもある。本心はわからない。本心はなくてもいい。毎日、その日で気持ちが変わっても…それでいい。人間はそんなもの。と、いう菅波。
「俺に言ってるんだな」田中は察する。
毎日気持ちが変わるなら、固定観念・意地・罪悪感のために決論を急がないでほしい。「いつでも自分がこうしたいと思った方に針路を変えられるように、結論を先延ばしにしてみませんか」と菅波。
菅波は積極的な治療は、目標がある前向きな治療ばかりでなく、迷う時間を作るための治療もあると告げる。
「迷うための時間か、もう少しだけ頑張ってみるか」と田中。
菅波が帰ったあと、田中は百音にテーブルとイスを再注文した。(つづく)
【おかえりモネ】29話の感想
29話は、菅波(坂口健太郎)の想いが爆発する回でした。
肺がん・ステージ4の田中を助けられないと分かっている菅波。
しかし「迷うための時間」を作るという、治療へ。
これって、作品のテーマなのか、百音も同じ感じでしたね。
百音が「こっちだ」という進路を決めかねて、とりあえず島を出て働いて、もがいて悩んでいるとき、気象予報士に出会いました。
田中も、「こっち」という方針を迷う時間が必要。そのための治療。
迷うことを肯定する。大人だって迷う・・・そんな『おかえりモネ』第29回でした。
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画像出典:NHK