【おかえりモネ】113話
朝ドラ【おかえりモネ】23週 113話が2021年10月20日(水)に放送されました。
第113話では、新次(浅野忠信)が妻の好きだった歌「かもめはかもめ」を歌って涙の決断を…。
今回は【おかえりモネ】113話のストーリーと感想について。
【おかえりモネ】113話のストーリー
【おかえりモネ】113話の内容は…
耕治()は、新次(浅野忠信)と亮(永瀬廉)に2人で話すよう促し、部屋を出ていく。
亮は百音()・亜哉子()・未知(蒔田彩珠)に聞いててほしい、と残ってもらう。
買う予定の船の話しをした後、亮は「親父、一緒に乗ってくれないか」と新次に伝える。
「その船はお前の船だ」と新次。
亮は「まだ言うのかよ。自分の船じゃなきゃダメだって。立ち直らないって。いいよそれでも。でも、立ち直らないまんま前向くことだってできんだろ。みんなそうだろ」と憤る。
新次は「みんなそうだよ。でも俺はな、元に戻ることだけが、いいことだと思えねんだよ。元に戻ろうとすると、全部止まってしまうんだよ。ごめんな。ほんとお手上げなんだよ。どんなに力尽くしても元に戻らねえもん」
「それでも。俺は…。親父に船、乗ってほしい。俺は全部を無くしてない。船乗ってる親父の姿を覚えてるし今も目の前にいる。親父を元に戻すことがオレの生きてきた目的だよ。わかんねえのかよ!?」と訴える亮。
新次も「それでは、おめぇの人生でねぇだろ。ああ?おめぇには感謝してる。何度も思った。息子のためならって。でもよ。俺が漁師やるっていうのは、美波がいるのが大前提でな。どうしたってそれが叶わねぇなら、俺が海で生きんのは、あの日で終わりにしたい。だから俺は船には乗らねぇ。おめぇは本当に頑張ってるよ。一人前だよ。おめぇは自分の船でやりたいようにやれ。俺がそれ見てるよ。俺はそれだけで十分だから。なあ」という。
「わかった」と父の思いを理解した亮。「ありがとな」と感謝する新次。
耕治が呼ばれ、百音(清原)未知(蒔田彩珠)亜哉子(鈴木京香)龍己(藤竜也)が見守る中、亮が船を買う資金のために提出する美波(坂井真紀)の死亡届に判を押そうする新次。
その直前、新次は「耕治、俺がこれにけりつけたたら全部なかったことになんねえか?」と尋ねる。
耕治は「顔上げてここにいる全員の顔みろ。みんな、お前と同じ顔してるだろ。なかったことになんか、なるわけねぇだろ。新次、おめぇは幸せになっていいんだよ」と新次の背中を押す。
ハンコを手に取った新次は「かもめはかもめ」を歌う。それは妻・美波がよく歌っていた曲。
歌い終わると「ありがと。さよなら」と判を押す新次。
亮は「親父、これは持ってろ」と美波の声が留守番に残る携帯電話を父に手渡した。
新次は携帯電話を握りしめ、むせび泣いた…。
(つづく)
【おかえりモネ】113話の感想
113話は、「歌なんかで誤魔化されねぇからよ」と言っていた新次さんが、美波さんが歌っていた「かもめはかもめ」を歌って、死亡届に印鑑を押す…という、とても胸に迫る展開でした。
これまでの回想シーンもはさまれるので、よけい感動的。「何が向こうでだよ!」と義母の言葉に憤っていた新次のシーンもありました。これも前回112話で、「連れてかないでくれって向こうにいる美波に祈っていた」ということで伏線回収になってたんですね。
「かもめはかもめ」の歌詞には、「あきらめました、あなたのことは、もう電話もかけない」とあります。恋を諦めた女性の生き方を歌っていて、あなたの望む女性になれない、私は私らしく生きていくという趣旨の決意も読み取れます。
失恋と死別は違いますが、別れという意味では共通。この歌を持ってくる意味もわかります。まあ、美波さんがこの曲を好んだ点はよくわからないんですけどね。いい曲だから単純に好きだったのでしょうか。
ともかく、浅野忠信さんの演技に引き込まれる112話・113話なのですが…今回もまた引っかかるのは未知や百音が亮たちの話しを聞いていたこと。聞いてほしいと言われたからですし、未知だけ近くにいて、百音・亜哉子は聞こえるけど見えない位置にいましたが…。
百歩譲って、みーちゃんは残るのはわかります。「けりつけるから待って」とりょーちん言ってましたしね。でもモネとお母さんはよけいでしょ(笑)
とモヤモヤも少し残った113話でした。
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画像出典:NHK