【おかえりモネ】13話|も住職の息子だから味方に!?
朝ドラ【おかえりモネ】13話が2021年6月2日(水)に放送されました。
百音(清原果耶)の幼なじみの三生(前田航基)が登場。跡継ぎ問題のパイオニア・耕治が対応して三生の味方になる発言!?実は内野聖陽さんも住職の息子さんで…
今回は【おかえりモネ】13話について。
【おかえりモネ】の配信情報
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【おかえりモネ】13話の番組内容
百音(清原果耶)の幼なじみの三生(前田航基)が、かくまってほしいと永浦家へやってきた。
百音は自室に三生を隠し、幼なじみたちをこっそり集める。
三生が金髪にしていることで驚く同級生たち。
三生は創建1120年の歴史がある実家の寺を継ぐべく仙台の大学へ通っていた。なのに…。
「俺、坊さんにはなんねえ!」
三生が意外な本音をもらした。家業を継ぐのが嫌になって逃げてきたという。
「音楽が好きだなあと気づいたんだ」と言う三生に、あきれる幼なじみたち。
百音は結論を焦る必要はない、と三生なだめる。
百音の部屋には楽器や写真があって思い出に花を咲かせる幼なじみ。
幼なじみ5人は中学時代の吹奏楽部で、あとから未知も入部した。
思えば耕治(内野聖陽)にも習ったのだが…
そこへ耕治が現れる。三生に気づいて大騒ぎ。
今に呼ばれた三生。大人は耕治と亜哉子()だけになっていた。
百音の祖父・龍己()がいないことを確認して、耕治は「気持ちもわかる。俺も他にやりたいことあった。今の三生と同じだった。漁師を嫌いじゃないどころか、尊敬というか、あそこまでやれっか、親を超えなきゃって…」という。
三生は歴史的に重圧が違うと言って…「俺やっぱ親父に言います!寺継がないって!」と決意を語る。
耕治は意外にも「よし、言え!俺はお前の味方だ」と後押し。
「家業を継がなかったパイオニアとしてお前を全面的に支援する」と、耕治は三生の肩をたたく。
亜哉子がビデオカメラを引っ張り出し、中学の吹奏楽部時代の演奏をみんなで鑑賞。
幼なじみたちは一晩泊まることになった。
亜哉子が三生以外の親たちに泊まる電話をする中、亮(永瀬廉)の父・新次(浅野忠信)にもかけた。
新次は、仮設住宅のような通りにいた。飲んでいるのは酒か?
「新次さん、お元気ですか?」と亜哉子は神妙な顔つきで尋ねる。耕治も心配な表情。
「元気ですよ」と新次。
(つづく)
【おかえりモネ】13話の考察:内野聖陽も住職の息子だから味方に!?
13話は、三生の家出騒動と幼なじみたちの和気あいあいな感じが描かれました。
そんな中、耕治(内野聖陽)は「家業を継がなかったパイオニア」!?として、三生の味方になる宣言。
実は内野聖陽も住職の息子なんです。
そこの偶然に制作者の意図を感じます。その点を今回は考察してみます。
自分の人生を選択すること
耕治(内野聖陽)が「家業を継がなかったパイオニア」として三生を応援することに…
これって、おそらく知っていて脚本家さんが言わせてますよね。味方になるって。
そう考えると、漁師を継がなかった耕治に内野さんを抜擢した意味もなんだか納得。
漁師を継がないこと。住職を継がないこと。世代を超えてつながる耕治・三生2人。
これは自分の人生だから、自分で選び取ることが大事なんだというメッセージが込められていると思います。
少なくとも私はそう受け取りました。
ちなみに百音は、「やりたいことがわからない」若者特有の悩みを抱えていますよね。
進路が決められた「不自由さ」と、自由すぎて「不自由」と、実はどっちでも悩むんです。
両側面の「不自由」を描く脚本。実は、とっても深いと思います。
内野聖陽さんの実家と決断
三生のお寺の1120年の歴史はすごいです。けれど内野さんの所も500年位の由緒ある、曹洞宗のお寺「雲松院(うんしょういん)」(横浜市港北区)です。
内野聖陽さんは2019年のインタビューで「住職になるはずだった」が悩んでいて、演劇(英語劇)に出会ったと明かしています。↓
実家はお寺で、そのままいけば父のあとを継いで住職になるはずでした。でも、思春期になって自我が芽生えると、『自分は本当は何がしたいのだろう』と悶々と悩むようになります。そんな気持ちを抱えたまま大学生になって、たまたま英語劇で自己表現をする機会を得た。とくに芝居がやりたかったわけではなくて、ダンスでも書道でも絵画でも、表現ができればなんでもよかったのだと思います。自分の中に溜め込んでいるエネルギーを噴出させる場が、たまたま演技だったのです
より
内野聖陽さんは、なんと葬儀の席で「継がない」と宣言したそうです。↓
住職長男内野聖陽 再会した娘の存在で親子3代の関係修復
2002年に父親が他界すると、葬儀の席で、内野はこう宣言した。
「住職の跡を継ぐことはできません」(2013.02.25)より
ポストセブンではほかに…内野さんと母が絶縁状態になったこと。叔父さんが寺を継いだこと。内野さんが離婚後に(元妻が親権をもつ)娘と会えるまで時間がかかったこと。それで親の(子供に会えない)辛さを知って、娘を母に会わせたこと。…が紹介されていました。
内野聖陽さんってTBS日曜劇場『とんび』の父親役も良かったですけど、今回の朝ドラでの娘2人の父親役も「深い愛情が内にあるなあ」と分かる演技。というか、にじみ出ています。そんな苦労が今回の役に立っているのかもなあ、と思いました。
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画像出典:NHK