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クルミットです♪
次第に華妃からの甄嬛への当たりが強くなっていく中、沈眉荘の懐妊が虚偽だったことが判明し、陥れられた沈眉荘は降格と謹慎を命じられ、沈眉荘と近い甄嬛と安陵容にも風当たりが強くなります。信じていた陛下からも遠ざけられ、甄嬛は忍耐を強いられることに。
沈眉荘を陥落させた華妃は、雍正帝の寵愛を取り戻すため、次は甄嬛を陥れようと策を巡らせてきますが、甄嬛は新たな寵姫の出現で対抗します。後宮生活に疲れが見える甄嬛ですが、身近に思わぬ裏切りの気配が。甄嬛と華妃のガチバトルはまだまだ続きますよ!
【宮廷の諍い女】(ネタバレあり)
第16話「過ぎゆく海棠(かいどう)の季節」
黄規全の後任・姜忠敏の行き届いた仕事ぶりに甄嬛は安堵する。その姜忠敏は波斯国から朝貢された螺子黛が例年より数が少ないため、雍正帝に分配について指示を仰ぐ。敬嬪がそれを「新任なのに気が利いている」と助け舟を出し、雍正帝は皇后と甄嬛と華妃に分けるようにと指示を出す一方、敬嬪が沈眉荘の食事の件を報告したことに感謝する。
敬嬪は後宮での生き残りの達人のような気がしてきました
螺子黛が甄嬛にも配布されたと聞いた華妃は激怒し、曹貴人は策を講じて華妃の憂いを取り除こうと提案する。しかしもう失敗は許されないため、華妃は温宜公主を自分のもとで養育するように命じる。曹貴人は反発を覚えながらも逆らうことができない。
華妃は温宜公主をちゃんと子育てできるのでしょうか?泣いてうるさいとか言いそう…
芳若を通じて沈眉荘から甄嬛への文が届くが、そこには「自分の身を守り、安陵容を支えて」と血文字で書かれていた。今の甄嬛が頼りになるのは安陵容だけだったため、甄嬛は安陵容の今後の行く末を真剣に考えることに。
血文字って、沈眉荘には墨すら与えられていないということなのでしょうか
曹貴人は温宜公主の扱いを心配するが、頌芝に取り上げるように連れていかれてしまう。曹貴人は華妃に逆らえないわが身を嘆き、これがいつまで続くのかと悲嘆にくれる。しかし華妃はすぐに夜泣きに疲弊し、安眠薬を温宜公主に飲ませることで乗り切ろうとする。見かねた乳母が曹貴人に報告するが、華妃が簡単に手放すとは思えないため絶望する。
赤ん坊に安眠薬って!華妃に実子ができていたら恐ろしいことになっていましたね
華妃と温宜公主の様子がおかしいと気付いた雍正帝は、曹貴人のもとに戻すように命じる。華妃は甄嬛のもとに行くはずの夜伽を変更させるが、その夜は激しい雷雨で、稲光が苦手な甄嬛は一人怯えていたが、心配した雍正帝が駆け付ける。置き去りにされた華妃は甄嬛に殺意をたぎらせる。それを聞いた皇后は、かつて自分が同じことをされたことを思う。
自分がしたことはいつかはね返ってくるということで、いつか甄嬛も同じことに?
甄嬛は安陵容を呼び、衣装や髪飾りを自分の物を使って美しく装わせ、雍正帝に深い印象を与えて寵愛させるための策を講じる。雍正帝は安陵容が歌う「金縷衣」を聞きつけるが、甄嬛たちの前に現れたのは華妃で、安陵容を「罪人の娘」とあてこすり二人に罰を与えようとする。そこに雍正帝が到着し、安陵容の清らかな美しさを目に留めたため、皇后は安陵容を呼び戻させる。甄嬛は複雑ながらも安陵容を応援する。
浣碧が不満げな顔をしていましたね…
甄嬛は安陵容を陛下に勧めた自分に傷つく。甄嬛の好きな海棠の季節は過ぎ、今は安陵容のように清らかな蓮が咲き誇っているのだ。果郡王は雍正帝と碁の約束をしていたが、安陵容の歌声を聞いて察し遠慮して帰る。寵愛を賜った安陵容は、胸を張って歩いたことからこれまで見えなかった行宮の自然の美しさを実感する。翌朝皇后に挨拶の後、安陵容は甄嬛を訪ね、陛下とつなげてくれたことを感謝し、気遣うのだった。
果郡王が揶揄した「妙音娘子」とは余鶯児のことですね
浣碧は常在となった安陵容を内心見下し、陛下到来を期待するようなことを言ったり、甄嬛が自分たちより安陵容を気に掛けるのかと不満を口にしたりするように。甄嬛は浣碧のひがみ根性に気付いて自重するよう注意し、安陵容からもらった浮光錦を浣碧に1着あげることでなだめるが、このところの浣碧の言動は、甄嬛の心に引っかかっていた…
こんな野心家が後宮入りしたら、トラブルメーカーにしかならなさそうです♪
第17話「及時雨(きゅうじう)登場」
浣碧は、甄嬛からもらった蘇州の浮光錦を自慢げに着こなし、安陵容に対抗意識を燃やしていた。安陵容は甄嬛に送った浮光錦を浣碧が着ているのを見て、自分の立場が貶められたように感じる。浣碧が部屋に戻るのが遅くなったため、甄嬛は心配するが、御膳房から点心作りのため木薯粉をもらってきたのだという。
安陵容がそう思うのも当然なので、甄嬛は浣碧にあげるのは考えが足りなかったのでは
皇后は、雍正帝が安陵容の寵愛によって心が和み、余裕が出てきたと喜ぶ。皇后の所には波斯国から贈られた猫がいたが、甄嬛は松子と名付けられた猫を怖がる。皇后は「飼い猫に手を咬まれることもある」と含みを持たせた言い回しで甄嬛に警告する。
甄嬛にとって手を咬む「飼い猫」は、誰になるのでしょうか
七夕の宴で斉妃や華妃に絡まれても、安陵容はその場をおさめる度量を見せるまでに。甄嬛は酔い覚ましに外に出て、崔槿汐の案内で先帝が舒太妃のために建てたという桐花台を見に行くことに。すっかり廃れた桐花台に儚さを感じながら、甄嬛はそこに咲いている花に目を留めていると、果郡王に声をかけられる。花は牽牛花(夕顔)で、幸薄い花とされて宮中では好まれない。果郡王は、甄嬛が迷いを抱いているように見えると言い、自分は一人の愛する女性がいればいいと語る。そして甄嬛が母(舒太妃)の二の舞にならないようにと言う。
舒太妃は生きておられるようですね。果郡王がゴソゴソしていた袋はもしや…?
雍正帝は甄嬛の不在に気付くが、浣碧は自分に目が留まらなかったことに失望する。宴に戻った甄嬛は雍正帝に聞かれ「夕顔を見ていた」と答えるが、雍正帝は夕顔に興味を示さない。そこに、「温宜公主が乳を吐いた」との知らせが入り、華妃は「侍医は蒸し暑さが原因だと言っていた」と説明する。甄嬛は、華妃と曹貴人は寵愛のために温宜公主の体調を利用しているのではないかと考える。
華妃が公主を利用するのはまだしも、母親の曹貴人が一緒にやるのはいただけませんね
端妃は安陵容の歌声を聞き、純元皇后が生きていたころを思い出す。甄嬛たちが子を授かる希望を語り合っている一方で、端妃はもう子を授かる見込みはなく、心にあるのは恨みだけだと言う。端妃は華妃によって薬に紅花を混ぜられ流産したことを、何年たっても忘れられずにいたのだ。その復讐のため、「彼女」ならきっと手を貸してくれると思う。
端妃の病弱さは華妃のせいということに?多分陛下はそのことを知っているのでは…
温宜公主はさらに悪化しており、侍医が最近食べたものを調べたところ、くわい餅に問題があるのではないかという。そのくわい餅には木薯粉が混じっており、子供が食べると嘔吐などの症状が出るものだった。華妃は恨みを持つ誰かが故意に混ぜたのではないかと言い出し、木薯粉の配布記録を調べさせる。
浣碧がもらってきていましたよね、木薯粉…
端妃は、温宜公主に異常があったと聞いて様子を見に行くことに。木薯粉の配布記録を調べさせたところ、甄嬛の寝殿が木薯粉を取りに来ていたとわかる。さらに、七夕の宴の夜に甄嬛が華妃の清涼殿に向かっていたとの宮女の証言があり、華妃と曹貴人は甄嬛に疑いをかける。甄嬛は身に覚えがないと訴えるが、果郡王との出会いのことは言えず弁明できない。そこに端妃が現れ、あの夜は一緒にいたと証言する。
「竇娥冤」は悪人に言い寄られ拒んだ寡婦・竇娥が、姑殺しの冤罪を着せられた話です
端妃は酔った甄嬛を自分の所に招待したと話し、侍女の吉祥もそれを肯定する証言をする。甄嬛は「端妃の外出を陛下と皇后が心配される」と、他言しないと約束していたと答え、それでも華妃は納得しないが、端妃には甄嬛を庇う理由がないため、雍正帝は甄嬛の潔白を信じる。証言した宮女たちは追及され、証言を翻して罰を受けることに。
端妃は華妃の策を潰すためだったら平気で嘘をつけるとは!さすがです!
甄嬛は端妃に助けてもらったことを感謝するが、端妃に「狙いは貴女なのだから、しっかり身を守りなさい」と言われる。そして自分にはあまり会いに来ない方がいいと言う。一方曹貴人は失敗を華妃に詰め寄られ、「これ以上追及するよりは、下手人を仕立てた方がいい」と答えるが、華妃は自分が巻き込まれないことだけを気にするのだった…
わが子の命まで危険に晒したのに失敗して、曹貴人には何もいいことがないですね
第18話「妹の裏切り」
華妃は「御膳房の点心材料管理者が不注意で木薯粉を混ぜた」と報告する。雍正帝も皇后も、華妃が寵愛のために温宜公主の命を利用したことをわかっていたが、それが朝廷の混乱や戦場の将兵を傷つけることを恐れ、不問に付すことに。甄嬛は浣碧に点心を作ったのかと尋ねるが、点心は作らず木薯粉は捨てたと言う。
主を危機に陥れておいて、浣碧が平気そうにしていることに腹が立ちますね
雍正帝は曹貴人に、明の万暦帝の景妃が「子を利用し寵愛を争った」という話を引いて探りを入れるが、曹貴人は母として心から景妃の話に憤って見せる。そこで雍正帝は、華妃に預けられている温宜公主を曹貴人のもとで養育するよう命じる。大喜びで曹貴人が温宜公主を迎えに行ったというので、雍正帝は華妃が無理やり温宜公主を奪っていたことを察する。
曹貴人はわが子を愛しているのに、犠牲にする気持ちがよくわかりませんよね
雍正帝は夜に華妃のもとを訪れ、甄嬛のところには朝食を食べに行くことに。陛下を意識した浣碧は丁寧に身支度し、安陵容の陰口を言って、甄嬛に無礼だと注意される。今日は中元節で、湖で供養が行われるため、甄嬛は浣碧に行ってくるように勧める。年羹堯が西北を平定したため、雍正帝は上機嫌で、甄嬛に華妃の後宮指南役復帰を打診してくる。甄嬛は慎重に言葉を選んで懸念を語り、復帰は元宵説まで引き延ばされることに。
中元節から元宵節だと、かれこれ半年近く先送りに成功したことになります
浣碧は雍正帝の目に留まろうと花飾りをつけて華やかに装うが、低俗だと否定されてしまう。悔しくて花飾りをちぎっていたところ、果郡王から声をかけられる。甄嬛の侍女だと知った果郡王は慰め、小主を見習えと言う。甄嬛と崔槿汐は、浣碧が陛下の気を引いたことを裏切りと感じ、曹貴人に御花園での「果郡王」との出会いを漏らしたのが浣碧だと気付く。木薯粉の件もあり、浣碧の動向を慎重に見守ろうと考える。
果郡王に優しくされて、浣碧はさらに調子に乗ってしまうのでは
指南役復帰を甄嬛に阻まれた華妃は激怒し、温宜公主の件で疑われているのではと案じる。訪れがあるのも年羹堯への忖度かと心配するが、長年の夫婦の情だろうと考え直す。一方、甄嬛は曹貴人のもとを訪れ、温宜公主の腹掛けなどを贈って和解しようとする。甄嬛は他に貴重な蜜合香を贈り、華妃へのとりなしを曹貴人に依頼する。しかし蜜合香以外の贈り物が捨てられていたため、甄嬛は予想通りだと笑う。後宮で上り詰めるには陛下のお心を読み、生き抜くには女たちの心を読まないといけないと、甄嬛は鍛えられて学んだのだ。
甄嬛強くなりましたよね。華妃は陛下の情に関してはピュアなのが何か悲しいような
甄嬛は崔槿汐と小允子だけにしか知らせず、秘密の準備を進めていた。そこに浣碧が部屋に入ってきたために話を変え、甄嬛は浣碧に中元節の供養に自分の分も供養して、と頼む。浣碧は湖に荷花灯を流して母の供養を行い、同じ父の娘なのにいまだ使用人のまま、望みを手に入れられない己の境遇を嘆くのだった。
浣碧の境遇も哀れですが、その気持ちの向かう方向が間違っていると思うのですよね
甄嬛が雍正帝の書房へ差し入れに訪れると、ちょうど追い返された斉妃と出会い「今、陛下はお会いにならない」と言われる。しかし甄嬛は中に通されたため、斉妃は面目を失う。その日、甄嬛は「どうしても直接尋ねたいことがある」と沈眉荘のもとを訪れると言い出す。浣碧に変装して崔槿汐と一緒に届け物をするというのだ。見つかれば君主を欺く大罪になるが、どうしても今日の機会を逃したくないのだという。
斉妃はこの先、甄嬛の味方はしなくなりそうですよね…
甄嬛はその足で敬嬪のもとを訪ねるが、そこに突然華妃の先触れの声があり、華妃は閑月閣に向かったという。閑月閣では華妃が芳若に、中に甄嬛がいるはずだから中を調べさせろと迫る。そのことは敬嬪の侍女・如意によって雍正帝に知らされ、碁の相手をしていた果郡王は引き留められて円明園に泊まることに。華妃が無理やり閑月閣に押し入ろうとしていたところに、雍正帝が到着する…
つまり華妃に情報を漏らした犯人が、甄嬛の周辺にいるということになりますね
16~18話の感想
17話の「及時雨(きゅうじう)登場」というエピソードタイトルですが、「及時雨」とは「恵みの雨」の意味がある一方、「水滸伝」の梁山泊のリーダー・宋江の意味もあります。まるで旱魃時の恵みの雨のように、絶妙のタイミングで篤く救いの手をさしのべるところからそう呼ばれるわけですが、今回の端妃はまさに甄嬛にとっては及時雨!端妃の現況を招いたのは華妃の謀略だったようで、深い恨みと復讐の念に燃える端妃が、今回甄嬛に恩を売ったのは、甄嬛によって復讐を果たさせようという意図があるのでしょうか。
そして、このまま後宮で寵愛を得ることなく腐っていくのかと思われた安陵容に、甄嬛プロデュースによる敗者復活が!友人だけれども、残虐さを知って心を許せる相手ではない安陵容を、あえて自分の手駒として夫の寝所に送り出すつらさ。甄嬛にとっては自分の寵愛が失われるかもしれないというかなり際どい賭けでした。安陵容の屈折を知る視聴者にとっては、彼女の寵愛が甄嬛を追い詰める方向に向かうのではないかと心配になりますね。
それにしても浣碧の野心が非常に鼻をつくようになってきました。彼女が寵愛を得ての栄達を思い描くのは、皇后が庶子だということもあるのでしょうか。皇后の場合ウラナラ氏の意地が背景にあるので、そんなに簡単な話ではないのですが。同じ父の娘だからといっても、親子の名乗りも上げていないことに父の事情を察してあげて欲しいのですが、浣碧にとっては母の悔しさへの思いが勝るようです。とはいっても、あまりに態度が露骨なので、すでに甄嬛に裏切りを見抜かれているわけで、そんな愚かな娘は後宮に入っても長続きはしないのではないでしょうか。浣碧には、本人が満足できる別の道が見つかることを祈らずにはいられません。