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クルミットです♪
ここから「狼殿下」がスタートです!狼に育てられた少年が、野心的な皇帝の思惑で兵器のように変えられ、煬国と溍国という二国の争いの中で、愛憎にもまれていく物語です。今回の1~3話はちょうど、人の愛情に目覚める「狼仔」から冷酷な「渤王」へと変貌を遂げる悲しい導入部で、ダレン・ワンの狼演技と、リー・チンの涙にぐっと引き込まれますよ!
これから全49話、楽しんでいきましょう♪
【狼殿下-Fate of Love-】(ネタバレあり)
第1話「狼怪の噂」
溍国と煬国の戦いは正義と悪の対立だった。煬王・楚馗に攻められた溍王は、北方に退いて兵を整え煬の攻撃に備えるが、楚馗は抵抗する者を皆殺しにし、二巨頭が南北に分かれて対峙することに。その戦火の中、溍国に取り残された身重の貴人が煬国の将に囚われる…
身重の女性がリー・チンのようだったのですが、今後の伏線になるのでしょうか?
十数年後。煬国奎州城狼狩山では、狩人の親子が狼の肉を求め狩りをしていたが、気付くと狼怪に囲まれ、父は寝込む被害に。息子は狼怪の退治をと奎州城の若城主・馬俊に訴えるが、「狼怪などいない」と放り出そうとしたため、側室の娘の郡主・馬摘星が事実を確認すべきだと意見し、引っ込みがつかなくなった馬俊が自ら出向くことになる。
この狩人息子、どこかで見たことあると思ったら「上陽賦」の龐癸ですね♪
馬俊が狼狩山に向かうと、狼の群れに取り囲まれる。馬俊は逃げ出そうとして罠に嵌って怪我を負い、山の封鎖を命じる。その狼の群れの中に、狼の毛皮をかぶった人間の狼仔がいて、狼たちと家族のように暮らしていた。実は狼仔と摘星は1年前から友情を育んでおり、彼を守るためわざと摘星が狼怪の噂を流し、迷魂香で幻覚を見せて山を封鎖させたのだ。
正妻の息子は出来が悪く、側室の娘が優秀ということでは、色々問題が発生しそうですね
摘星は狼仔に山を下りてみようと誘うが、これまで狩人の罠に傷ついてきた狼仔は、人間は悪い奴だと不信感をあらわにする。摘星は人間には善人と悪人がいると諭し、いつかは人間社会に戻さなければと考えて、明日一緒に里へ行こうと言って帰っていく。
狼仔を人間社会に戻すのは、摘星には結構荷が重いのではないでしょうか
馬府に城主・馬瑛が、狼の肉を求める皇帝の義弟・夏侯義を連れ帰還していた。その頃、男装した摘星は狼仔を連れて街を見て回るが、あちこちで問題を起こす。摘星は影絵の見世物に狼仔を連れて行き、二人の出会いの物語を影絵芝居で演じさせる。初めて出会った時、摘星は病気の狼仔を介抱し、狼仔はお礼に摘星の母の好きな女羅草を教え、その優しさに母を亡くした悲しみが薄れ、狼の世界を知ったのだ。摘星は狼の牙に似せた首飾りを贈り、「人として永遠にそばにいて」との思いを影絵芝居に込めるが、狼仔は山査子飴に気をとられて姿を消す。狼仔は売り子を突き飛ばして騒ぎになっていたが、山査子飴の売り子と肉饅売りの老婆が庇ってくれて事なきを得る。
人間の優しさと厳しさ両方を知った狼仔ですが、彼にとっての幸せは山にあるような…
夏侯義は馬瑛に対して「朝廷に忠臣があるなら態度で示せ」と、奎州からの納税を増やすよう迫る。父を見下された摘星は、夏侯義を「虎の威を借る狐」と面罵し、父から七日間の禁足を言い渡される。しかし後から馬瑛は摘星の部屋に食事を運ばせ、内心夏侯義に溜飲を下げたと語る。摘星は、大切な友達ができたから今度会わせると約束する。
摘星の賢さは諸刃の剣で、馬府に危険をもたらしそうでもありますね
夏侯義は家職の汪翔に「狼狩山で狼の子を狩ってまいれ」と、摘星の無礼を盾に厳命する。仕方なく汪翔は狼狩山に出かけ、狼仔の兄弟同然の子狼を捕まえる。そうとは知らず、摘星は狼仔に果物を持たせて、山査子飴売りと肉饅売りにこの間のお礼をさせる。ちゃんとお礼ができた狼仔を誉めたところ、頬にキスをされた摘星は、他の人にしちゃだめよと言い聞かせ、狼仔に「信頼」を教える。
狼仔がまるで子犬のようなかわいらしさです♪ でも子狼がピンチ!
街で子狼の悲鳴を聴いた狼仔は、摘星と別れた後、山に引き返して子狼が攫われたことに気付く。狼仔は子狼の痕跡を追って馬府にたどり着く…
走る姿がまさに狼!狼仔の狼らしさがあまりに自然でほれぼれしますね!
第2話「友情と約束の証し」
狼仔は子狼を追って馬府に向かい、まさに子狼を手にかけようとしていた夏侯義のもとへ押し掛ける。直後、馬瑛に夏侯義の殺害が知らされ、部屋に駆け付けると狼怪が逃げるのを目撃する。汪翔は自分が夏侯義の命で子狼を捕らえたせいで狼怪の怒りに触れたのではと語る。馬瑛は狼怪が人間だと気付き、兵を山に向かわせる。
これは疑われても仕方のない状況ですが、大丈夫なのでしょうか?
摘星は、夏侯義が狼怪に殺されたため、山に兵が派遣されたと聞く。そこで父に狼仔は自分の友達であり、狼の群れを守るため自分が狼怪の噂を流したと打ち明け、無実を訴える。馬瑛は狼怪を捕らえ公平に裁くとし、摘星は部屋に閉じ込められる。馬峰程率いる馬軍兵は狼仔を山に追いつめ、狼仔は罠にかかる。狼の群れが兵を取り囲むが、狼仔は群れに引き下がらせる。その頃摘星は責任を感じ、狼狩山から狼仔を引き離そうと考える。
狼を守るための策が、逆に狼たちを追い詰めることになってしまったのですね
狼仔は捕らえられ馬府へ向かっていた。そこに摘星の鈴の音を耳にした狼仔は、檻を壊して逃げ出し摘星のもとへ向かう。摘星は奎州から離れるよう説得するが、狼仔は摘星を信じて動こうとしない。そこで心を鬼にして冷たい態度で化け物呼ばわりをしてみせ、狼仔が差し出した首飾りも池に投げ捨ててみせ、狼仔はようやく姿を消す。
二人の思いが切なくて、摘星の涙と狼仔の困惑が美しくて泣けます…
馬峰程が狼怪を逃がしたと聞き、馬瑛は自分も捜索に出ようとするが、馬俊が代わりに行くと申し出る。しかしそれは摘星への意趣返しが目的だった。摘星は狼仔への合図に使っていた鈴を鳴らしても狼仔が現れないことに安堵し、遠くに逃げてと願いつつ鈴をしまい込む。その頃狼仔は、摘星が捨てた首飾りを池から拾い上げていた。
摘星が「信頼」を教えたことが、逆に狼仔の危機を招いてしまったのでしょうか
幽閉が解かれた摘星は、どうにか狼仔の濡れ衣を晴らそうと考えていた。小鳳が台所の薬草を嗅いでから吐き気が止まらないことから、あることに思い当たり、夏侯義の部屋に入って中を調べると、狼仔の爪痕が柱に残されていた。そして飲み残しの薬湯を見て、ただの薬湯に見せかけた陰謀の存在に気付く。
摘星も科学捜査の才能があるようで、この先その才能が活かされるのでしょうか?
馬瑛は馬府の門前で馬峰程の帰還を待ちかねていた。そこに突然一本の矢が射かけられ、馬瑛は手で受け止めるが、それは予定より早く到着した皇帝の冗談だった。夏侯義の死をすでに知っていた皇帝は、一介の狼仔の仕業だと聞き、その才知と怪力に関心を示す。
皇帝は「琅琊榜」の皇帝と同じ人とは思えないような、猛烈にギラギラしていますね~!
摘星は突然、狼仔の無実を訴えて皇帝の御前に飛び込み、説明を始める。あの夜、夏侯義には黎胡と篸の薬湯が供されたが、その二つはある方法で煎じれば気血を逆流させ力を奪う薬となる。その状態なら武人の夏侯義を簡単に倒せ、骸に痕跡も残らない。さらに狼怪の仕業に見せようと偽の爪痕を工作し、狼仔の出現を利用したのだ。その時薬に精通する汪翔が自供する。汪翔は前王朝・李氏の残党で、李氏を殺戮した夏侯義に恨みを抱いていたのだ。
恨んでいるなら、子狼を捕まえないという選択はなかったのでしょうか…
皇帝は残党の処分を馬瑛に任せ、摘星を誉めて去る。馬瑛は摘星に友を疑ったことを謝罪し、馬俊を追いかけて止めるよう助けに向かわせる。その頃、狼狩山では摘星の鈴が鳴らされるのを耳にした狼仔が、鈴を持つ摘星らしき姿に声をかけようか迷っていた。
それは摘星じゃない、偽者だよ!って教えてあげたいです
汪翔は牢で馬瑛と二人になると、李氏の虐殺当時、馬瑛の恩情で屛芫公主と腹の子が九死に一生を得たことに感謝の意を示す。馬瑛は汪翔がそのことを知っていたことに驚く…
これが、第一話冒頭の謎の真相ですね!
第3話「引き裂かれた絆」
十数年前、煬国軍の将として参戦していた馬瑛は、屛芫公主を密かに助けた。それを見ていた汪翔は、公主の娘=摘星を馬瑛が我が子のように育ててきたことに恩を感じていた。そのため汪翔は、馬府の巻き添えを防ぐため皇帝の前で「馬府を滅ぼしてやる」と芝居をうったのだ。馬瑛は汪翔に「兄弟」と呼びかけ、死を与える。
夏侯義が摘星の無礼を盾にしたので、汪翔は摘星のため子狼を捕まえたのですね。ずっとそばで見守ってきた存在から罪を暴かれ、それでも彼女を守るため自供したと…
狼仔は摘星の鈴に思わず駆け寄るが、それは馬俊の罠だった。馬俊は恨みを込めて狼仔をいたぶり、摘星が友を売ったのだと嘲笑し暴力をふるう。摘星の独り言を盗み聞きした馬俊が鈴を盗んだのだ。狼仔の危険を察知した狼の群れが現れ兵に襲い掛かるが、子狼や母狼まで殺されたため、狼仔は逆上して馬俊を追いつめるが、崖下に落下してしまう。
馬俊は馬瑛の息子なのに器が小さくて残虐ですね。狼仔は大丈夫なのでしょうか?
そこに摘星が到着し、下手人は狼仔ではなかったと止めようとするが、馬俊は聞き入れず、摘星の脚を叩きつけて怪我を負わせる。馬瑛は帰還した馬俊を激しく叱責する。皇帝は馬瑛に、狼仔救出から手を引いて国境警備に注力するよう命じる。摘星はずっと意識不明だったが、目を覚まして狼仔を捜しに行こうとしたため、馬瑛が「皇帝に逆らったら馬府に大きな災いが降りかかる」と言い聞かせ、摘星は鈴を手に泣き崩れる。
妹の脚を折るとか、とんでもないやつですね!
皇帝は、狼仔を密かに捜索させてすでに発見し、傷の手当てをさせていた。狼仔を気に入った皇帝は、狼仔に令牌と爵位を与え、狼仔を見つけたことは口止めし、内外の敵に備えて有用な駒に育てるつもりだった。そのため、狼仔に地獄の試練を与えるという。そうとは知らず、摘星は狼仔を狼狩山で待ち続けていた…
悪徳皇帝の手先にさせられるのは、狼仔にとって最悪の人生なのではないでしょうか
それから8年後。馬府では摘星の婚礼の準備が進んでいたが、馬瑛不在の間城主代理を務めている摘星本人はまるで他人事で、縁談そのものを壊すつもりだという。実はこの縁談は相手方の沈家の若君と協力して仕組んだ、煩わしい縁談を避けるための大芝居だった。
いっそのこと、その話の分かる沈家の若君と偽装結婚すればいいような気も…
馬瑛は、国境を守る煬の鎮国侯・蕭貴の過度な徴兵の罪で下された一族皆殺しの処分の撤回を求めて皇帝に嘆願を行うが、皇帝は不調を理由に時間稼ぎをしていた。その頃、鎮国侯の屋敷は兵に取り囲まれていた。そこに狼の群れを連れた第三皇子・渤王の軍が現れるが、渤王は皇帝の訓練に耐え抜いた狼仔で、摘星を誤解したまま楚馗の操り人形と化していた。
皇帝は将軍たちに、宮殿の奥で育てられた養子・渤王を紹介する。渤王が鎮国侯の首頭を持参したことに皇帝は喜び、将軍たちは愕然とする。馬家軍を二分せよとの勅命が下り、馬瑛は馬府と民を守るため、馬家軍を朝廷に帰順させるよう命じる。
この先、こんな狼仔の姿を見たら、摘星は傷ついてしまうのではないでしょうか
皇帝は渤王を「自慢の息子だ」と賛美し、奎州城への帰還を命じるが、それは馬瑛の処分を意図したものだった。しかし摘星のことは生かして後に役立てるつもりだった。渤王は渤王府の地下奥に、摘星のくれた狼の牙の首飾りを隠していた。海蝶、文衍、莫霄という配下を連れて渤王は奎州城で馬瑛を見張るという任務に向かう。
かつて鎮国侯が治めた地は溍国の魏王(李炬祺)に奪われた。これにより、悪政に苦しんだ民は救いを得たのだ。徳政が推進されて土地は繁栄し、平和な日々が訪れていた。
三人の配下はクセが強そうです。摘星のことを今は恨んでいるのでしょうか?
破談の芝居も効果なく求婚は一向になくならない。摘星は徹底的に排除しようと、三人の求婚者に三つの木箱を見せて「ひとつだけ蝶を入れてあり、それを言い当てた方と縁談を進める」と、蝶の羽ばたきを聞き取る者を選ぶという。求婚者たちは各自別々の箱を選ぶが、三つとも空だった。求婚者たちは不平をもらすが、摘星は「馬府に求婚に来ると大恥をかく、と言いふらしてくれ」と言い返す。その難題を解けるのはただ一人…
求婚者の質は、確実に低下しているような気がしますね♪
渤王は配下と共に奎州城に到着していた。そこで耳にしたのは、なつかしい山査子飴と肉饅売りの声だった…
8年間も商売替えせずにいたあの2人が、狼仔の顔も覚えていたら… ないかな~
1~3話の感想
「狼殿下」、始まりました!シャオ・ジャンがお目当てのファンの方も多くいらっしゃるかもしれませんが、シャオ・ジャンは10話くらいまで登場しません!待ち続けて登場したら喜びもひとしおだと思いますので、それまでは頑張ってお待ちいただければ幸いです。
さて、狼に育てられた狼仔の演技というのはどんなものかと思っていたのですが、ダレン・ワンの狼仔はまさに狼!荒ぶっていない時でも摘星に甘えている表情がわんこ風味で、ハートをわしづかみにされますね♪そこにリー・チンの母性溢れる表情の摘星とのからみが微笑ましいだけに、その後の二人の別れが痛々しくてなりません。もっと先まであの二人の笑顔を見ていたかった…渤王として再登場した狼仔が笑顔を谷底に置き忘れてきたかのような、冷たい表情なのが苦しくてなりません。
その二人を引き裂いた諸悪の根源は、煬国皇帝・楚馗の悪政と猜疑心に他なりません。
古装劇の中で時々引用されることわざに「自古伴君如伴虎」=「古より君主に仕えるのは虎に仕えるが如し」というものがありますが、皇帝は玉座につくと、それまで支えてくれた近親者や功臣たちに対して凄まじいほどの猜疑心を抱き、それが近ければ近いほど優秀であればあるほど不信がつのり、次々に粛清していきがちです。楚馗もまさにその猜疑心の真っ最中で、じわじわと粛清の手が周囲に伸びています。「琅琊榜」でも猜疑心の皇帝を演じていた丁勇岱さんですが、本作での皇帝はよりギラギラした野心に満ちていて、まるで別人なので驚きですよね!
狼仔を作り変えてしまった皇帝の暗い思惑が、これから物語をどんな風に捻じ曲げていくのか、楽しみであり、不安でなりません。これからこの物語を最後までじっくりと見守っていきましょう♪