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クルミットです♪
馬摘星は迄貚と煬国の盟約を破棄させるため、屛芫公主を使って新王に揺さぶりをかけます。しかし渤王は彼女が偽者だと見破り、屛芫公主の姿絵を描いた絵師・褚真を連れてきますが、逆に疾沖が褚真の証言によって、摘星こそが屛芫公主の娘と証明することに。
「前朝の皇女」という摘星の存在は、煬と溍の対立関係に新たな局面をもたらすことになります。そして今回は、双方が対立の裏に押し隠しつつ、根深く抱える「息子」という問題に大きく揺さぶられることになります。煬と溍の決戦前夜、息子たちの選択やいかに？
【狼殿下-Fate of Love-】(ネタバレあり)
第３４話「父の思い」
摘星が溍王に馬家軍の権限を渡したことで、馬家軍が分割を拒み魏王と衝突する。混乱を収めるため、疾沖が馬家軍を指揮するという案を溍王に仰ぐが、それは疾沖と馬邪韓の芝居だった。溍王は疾沖の指揮を認めるが、内心疾沖の裏切りを期待し動きを封じる思惑だった。
溍王もまた楚馗みたいに子を思惑で振り回す父親なのでしょうか？
遥姫に鞭うたれた渤王は、狼骨花の効果で暴走する。一方、各州の軍侯たちは一向に姿を見せず、さらに皇女の出現、勲王の重傷、迄貚との決裂が知れ渡り動揺を与えていた。そこに鎮州の軍侯・王戎の溍への寝返りが伝えられるが、渤王はいまだ理性を取り戻せずにいた。圧力をかけられた遥姫が「自分の義父なら治療法がわかる」と提案したため、皇帝は再び太卜に任じて渤王の回復に全力を傾けさせる。
皇帝は自分が怒りに任せて罰を与えたせいで、とんだ大ピンチですね
王戎は母を人質に取られて楚馗を嫌ってきたことを溍王に語り、皇女をどうするつもりなのか真意を問いただす。溍王は悪に手を染めるつもりはないと王戎に説明し、煬国討伐の協力を取り付ける。疾沖は克朗に命じ、川龍軍の者たちを使い偽の軍令で兵を集め、溍王を敵に回して皇女出現の噂を流し民心を得ようとしていた。
偽の軍令はだめでしょう…
遥姫は雪深い山奥に住む義父を訪ねるが、そこはかつて栄華を誇った一族を失ったという、遥姫にとって辛い思い出のある場所だった。一方、潞州の軍侯・韓擎は皇宮より前に渤王府を訪ねていた。韓擎は「渤王が皇女に毒を盛られ意識不明」との噂を聞きつけ、その生死を確認しようと乗り込んだのだが、莫霄の粘りで一日の猶予を得ることに。そこに弱って戻ってきた遥姫は、渤王に持ち帰った薬を与える…
遥姫の義父の話が完全に謎ですね～
疾沖の軍令偽造を伝えられた溍王は、挙兵して疾沖を捕らえるよう魏王に命じる。その頃疾沖は摘星をある村に連れて行き、溍王との確執のいきさつを語る。７年前疾沖は川龍軍の元帥だったが、母危篤の報に気を利かせた配下が疾沖を酔いつぶし、泰元に送り届ける。しかし臨終には間に合わず、軍営は奇襲を受け惨敗を喫する。溍王は激怒して配下に死罪を命じたため、疾沖と溍王の間には埋められない溝ができた。その村は残された配下の家族たちが暮らしているが、今も疾沖は許されていない。そこに魏王が疾沖の捕縛を命じる。
あの村人たちの冷たい理由はこれでしたか。７年前の件では疾沖は悪くないような…
これ以上の離反者が出ないよう、皇帝は太廟に祀られている赤霄剣を取って親征を決意する。太廟に勲王を伴い赤霄剣を抜いた皇帝は、自分が殺した亡き有裕の霊と対峙するように咆哮する。遥姫は、星象が５００年に１度現れる「五星聚」であると言って皇帝を煽る。韓擎と穏健派の崔尚書が密談している、と知った皇帝は、自分が直接渤軍を閲兵することに。
やはり有裕の死の原因は馬瑛ではなく、更に隠された裏があるようですね
疾沖だけではなく、克朗や馬邪韓まで軍令の偽造で捕らえられ、摘星はこれからどうすればいいか悩む。そこに王戎が「疾沖を救うため、冊封の儀式を行い溍王に臣従を誓わせるべき」と提案する。王戎の軍と川龍軍、馬家軍で溍王に対抗しようという策を、摘星は「大局を見て私情は抑えるべき」と断る。実は王戎の提案は溍王の考えた芝居で、溍王はずっと摘星を試していたと謝罪し、冊封の儀式を行おうと言う。
溍王の試し行為の角度が間違っているように思えるのですが、気のせいでしょうか？
疾沖は溍王の真意を知らないまま逃亡し、王宮に隠れて摘星と溍王の密談を立ち聞きする。溍王は疾沖にはずっと自分を恨んでいて欲しいのだと言う。７年前のことも、優しさが戦場では弱点になるため心を鬼にすることを教えようという親心だったと知り、疾沖は涙する。溍王は、乱世の将にふさわしいかどうか摘星を試す必要があったと語り、迄貚でも摘星を守るため兵を配していたことを明かす。疾沖と溍王の心はようやく雪解けに近づく…
つっこみたいところは多々ありますが、溍王の親心が疾沖に響いたのならＯＫですね
第３５話「心からの帰郷」
疾沖の行方が分からないまま、溍では摘星の冊封の儀式が行われようとしていた。そこに疾沖が現れ、これまでの罪を謝罪して「ここに戻りたい」と申し出る。溍王は許し、父子は７年越しの和解にこぎつける。それも摘星のおかげだとして、溍は皇女への忠誠を誓う。
パパったら嬉しいくせに～ツンデレなんだから♪
遥姫の治療の甲斐なく渤王の理性は戻らずにいたが、遥姫の願いが通じたかのように、渤王はカッと目を見開く。渤王軍の練兵場に集められた韓擎と崔尚書は、溍の捕虜返還による和議を提案するが、そこに渤王が姿を現し二人を叱責する。皇帝は、捕虜が渤王と戦い勝ったら溍へ返還すると言い、渤王は捕虜に武器を持たせるよう命じる。
捕虜は全員虐殺というわけですね
溍王と二人の王子は久々の親子水入らずの時を過ごしていた。溍王は上機嫌で、疾沖がまだ摘星の心は得ていないことをからかう。傷ついている摘星に付け入るようなことはできないと言う疾沖に、拒絶が怖いだけだろうと焚きつけ、想いを貫けと応援する。
溍王の女子を落とす極意は兵法と同じですか… 疾沖と魏王は同母なのでしょうかね
摘星は馬邪韓に、今日から川王に従うようにと申し渡す。馬婧は疾沖へのお礼なら、必要なものではなく一番欲しいもの、つまり摘星の心を贈るべきだとけしかけ、白紙の借用証文に内容を書いてもらうのはどうかと提案する。そこに酔った疾沖がやってきて「話がある」と迫り、想いのまま唇を奪う。咄嗟に摘星が突き飛ばすと、疾沖はそのまま眠ってしまう。
完璧な理想の壁ドンいただきました♪
翌朝、摘星の部屋で目覚めた疾沖は、昨夜のことを覚えていないが、文机の上に置かれた白紙の借用証文を見つけ書き入れる。昨夜のことで激怒した摘星の剣幕に驚いた疾沖は、ようやく昨夜しでかしたことを思い出し、「共に流浪の旅に出る」と書かれた借用証文を差し出す。摘星は受け入れるが、その前に渤王を倒さなければと考える。
そこで流されて受け入れるのですか？本当に？
煬国では溍との戦いに向け、強制的な穀物の徴収と徴兵が行われる。渤軍は渤王のもとで厳しく訓練され、溍でも摘星が疾沖に鍛えられていた。渤王は出征を前に勲王を見舞うが、勲王の指が動いていることに気付く。そこに皇帝がやってくるが、渤王の殺気に今までとは違うものを感じ取る。勲王の脈は以前より安定し、皇帝は回復の兆しだと喜ぶ。
この柿を落とした時に、何かがあったように思われますが…
王戎が柏しょう城を占領したとの知らせが入る。渤王が柏しょう城の民に伏兵を潜ませておいたため、皇帝は王戎が罠にかかったと喜ぶ。皇帝は渤王に先陣を任せ、帥印を授ける。渤王の出陣を見届けた皇帝は、勲王を遥姫に任せて自身も出陣していく。柏しょう城には魏王、疾沖、摘星も入り、煬国に対する戦略を練る。先手を打って先鋒を挑発すれば、楚馗の性格から総攻撃を仕掛けるだろう、と疾沖は考える…
行軍はオープニングのラストカットですね！夜煞が揃っていてかっこいいです
第３６話「渤王の弱点」
柏しょう城は守りに強いため、溍側は持久戦に持ち込んで楚馗の怒りを誘い、前線に誘い出して溍王の本隊が包囲する戦略だが、さらに参謀の袁策が「渤王の弱点が分かった」という。そこに渤王が「皇女と城外で話がしたい」と使者を送る。摘星は、渤王の真意は脅して戦意を削ぐ作戦なのだろうと見て、弱点と判明した狼骨花で指揮を失わせる作戦だった。そのためには城攻めを狼骨花が用意できる二日後まで延ばす必要があり、摘星は渤王への贈り物として蝶を用意するよう疾沖に頼む。
互いに極限の心理戦ですね。参謀の袁策はどこから情報を得たのやら？
魏州の軍営に陣取った楚馗は、勲王と遥姫を伴っていた。渤王が「摘星と面談し、心理作戦で戦意を挫く」との報告を聞いて喜ぶ。しかしその話の最中に勲王の指や目が動いたのを見て、遥姫は勲王の症状に疑問を抱き、勲王を見舞う楊厚を子神に見張らせる。
勲王は仮病なのでしょうか？遥姫が気づいてしまったようですね
摘星は疾沖と馬邪韓を伴って渤王との面談に現れる。渤王は摘星に馬家軍の間者を見破って捕虜にしたと示して摘星の心をかき乱す。投降して城を差し出せば二度と国境を侵さないが、さもなければ馬家軍は根絶やしだと言う渤王に、摘星は二日の猶予を求める。蝶を放ち、羽化期の蝶を守りたいからだという摘星の要求を受け入れる渤王だが、摘星の時間稼ぎはかつて渤王に教わった戦術そのものだった。
渤王も摘星も、いまだに「狼仔と星」時代に心が囚われたままのような…
渤王が「摘星は自分の言葉で動揺している」と知らせたため、皇帝は勝利を確信する。渤王は皇帝に前線に出て士気を高めるべきだと勧め、楊厚もそれに賛成し、勲王も連れて行くことを提案するが、遥姫はその様子を不穏に思う。遥姫は楊厚の見舞いを覗き見たところ、勲王は実は回復しており、父帝を前線におびき出して長兄・有裕の敵を討つつもりだった。
バレました！優秀な医師である遥姫を騙しきれるわけがないのですよね
皇帝は最前線の渤王のもとへ到着し、明朝全軍出陣を命じる。溍側も翌日の対戦に向けて戦略を話し合う。渤王を狼骨花で無力化し、疾沖の奇襲部隊で楚馗を生け捕りすることに。疾沖は摘星と離れることを渋るが、皆が摘星を守ると約束したことで受け入れる。
戦略会議でイチャイチャしないでほしいですよね♪
夜中に遥姫は渤王を訪ね、「明日は情に流されないで」と忠告する。渤王が勲王の回復については何も知らないと見た遥姫は、渤王には伏せて、皇帝へ謀反を告発する。
渤王は文衍に、城内の間者に指示を出させ、そして顔を隠した人物と密会していた…
あれは勲王ですよね。渤王のためを思った遥姫の裏切りは、逆に渤王を苦しめることに…
柏しょう城の大戦の朝、両軍衝突を前に城内では狼骨花が焚かれる。渤王の投降の要求に、摘星は一本の矢を射て答える。時は卯の時、皇帝が勲王に薬を与えようとすると、勲王は突然起き上がり、「大兄上が太廟で、大兄上を殺したのは父上だと知らせた」と父帝に玉璽を渡すよう迫る。しかし謀反の企みを知っていた皇帝は反撃し、楊厚が共謀者は渤王だと白状してしまう。その頃、渤王は城門へ向かって単騎で前進していた…
有禎ちゃん、一歩詰めが甘かった～！
３４～３６話の感想
息子を深く思い、あえて厳しく罰を与えることで疾沖の未来を守ろうとする父・溍王と、表面上は息子を大事にしているふりをしながらも、自分の駒として扱い、いざとなると命を奪うことも辞さない父・楚馗の、二人の差がはっきり出てしまったように思われます。自分が悪者となって恨まれても、君主としての筋を通すことで、最終的には息子に親心を伝えた溍王の姿勢は立派だと思います。だから溍王を慕う人はいても、楚馗には権力への恐怖で従う者しかいないのですよね。
そして大兄上・有裕の死の真相は、やはり楚馗が黒幕だったのですね！馬瑛のせいにして摘星と渤王の仲を裂いたのは嘘だったわけで、渤王が全身殺気立つのも無理はないです。
だからといって「全部間違いだった」と柏しょう城に突撃していくわけにもいかない渤王、しかも摘星は疾沖のプロポーズにＹＥＳで答えてしまっていますよ！馬家軍も溍王も溍国侍女軍団も全力で推しているカップルを今更引き裂くことができるのでしょうか？渤王自身が望んで突っ込んだドツボとはいえ、取り返すにはもう遅すぎるような…
ここまでくると「全部楚馗のせい」ということですべて結論がつきそうな気がしてきました。遥姫の義父問題がはっきりしないのも、川龍軍の配下が考え無しなのも、有禎ちゃんが大兄上の幽霊で覚醒したという寝言を渤王まで信じたのも、白紙の借用証書で疾沖に痛い目を見てる摘星がまた同じ手口に引っかかるのも、全部楚馗のせいです！楚馗が全部悪いということで、摘星と渤王と疾沖が三人で共に流浪の旅に出るという結末でいいのではないでしょうか♪