狼殿下-あらすじ-37話-38話-39話-感想付きネタバレでありで!

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クルミットです♪

溍王と疾沖が長年の確執から和解し、溍は馬摘星を皇女に冊封して煬との柏しょう城の大戦を迎えます。狼骨花が渤王の弱点であることを掴んだ溍は、渤王の迎撃態勢に万全を期しますが、煬内部では病と見せかけていた勲王が、楚馗に反乱を起こすという波乱含みです。

摘星に自分を憎ませようと煽るだけ煽って、摘星が危機に陥るとどうしても助けてしまう渤王の分かりにくい愛情が、柏しょう城の戦場に大混乱をもたらしてしまいます。溍も煬も迷走が続いていますが、この混乱がおさまる時はこの先やってくるのでしょうか?

【狼殿下-Fate of Love-】(ネタバレあり)

第37話「降り注ぐ矢の雨」

渤王は自軍に向かって槍を投げ、それを超えることまかりならぬと兵に言い渡し、柏しょう城に向かって一人前進する。その一方で密かに城内の間者に引き上げを命じていた。溍軍では、魏王が狼骨花の汁に浸した矢を用意させていた。その頃勲王は皇帝に、渤王がこれまで有裕の死に対して罪悪感で縛られてきたが、自分が太廟でのことを打ち明け、渤王を解放したと言う。摘星は矢を射るよう命じ、渤王に向かって矢の雨が降り注ぐ。
狼骨花は一般人に対しては害がないのでしょうか?あんなに焚いて大丈夫でしょうか

決戦前夜、渤王が密会していた人物は勲王だった。渤王は弱点が狼骨花だとわざと知らせ、二日の猶予も狼骨花を用意できるようにとの配慮をしながら、摘星に真相を教える必要はないと考え、自らの死後は文衍が帥印を掲げ全軍撤退させ、渤軍を勲王に託す計画だった。
有禎ちゃんを皇帝にとこんなに頑張った渤王を、楊厚があっさり裏切ったのですよね

倒れない渤王に摘星は動揺するが、袁策は狼骨花で正気を失っているのだろうという。見かねた莫霄が渤王の前に盾を置こうとするが、渤王はさらに矢を受け続けようとし、摘星はそれに違和感を覚える。渤軍兵らが渤王を守ろうとしたため魏王はとどめを刺そうとするが、摘星は制して自分の手で敵討ちを果たそうとする。
何も知らされていなかった莫霄は、そりゃ必死になりますよね~

疾沖は楚馗の軍営に奇襲をかけ、楚馗は矢を受けて軍営は大混乱に。一方、摘星は渤王にとどめを刺そうと手勢を率いて城門から出撃し、両軍は衝突する。摘星は落馬して捕らえられるが、それを鈴の音で知った渤王は盾を吹き飛ばして摘星のもとへ走り、気を失った摘星を戦場から馬で連れ去る。
渤王はどっちの兵と戦ってるのか、もはやよくわからなくなっていますね♪

奇襲に成功した疾沖だが、追日が摘星の危機を知らせたため、克朗に楚馗を追わせ自分は柏しょう城に戻る。途中で馬邪韓から「郡主は渤王に救出された」と聞き、後を追うことに。渤王は一軒の民家に行きつき、住人の僧侶に助けを求める。摘星がかなりの深手だとわかり、渤王は天の馬瑛に、自分の命の代わりに摘星を救ってくれと祈りを捧げる。
疾沖はそこで楚馗にとどめを刺しておくべきだったと思うのですが…

王戎は勝ちに乗じて進軍すべしと進言するが、溍王はまずは皇女の無事を確認しなければならないと考える。一方、渤王は摘星の治療を見守りつつも、自らの狼骨花の発作と矢傷の深手に苦しんで夜を明かす。摘星は危機を脱したものの、僧侶は渤王が重傷だと気付き治療にあたる。僧侶は二人の正体に気付いており、渤王が命を捨てるつもりだろうと見抜くが、渤王は自分の死が摘星の悩みを取り除くのだと語る。
何本矢が刺さっていたのでしょう。狼骨花が意外と軽症なのは、前回の拷問で耐性が?

僧侶によると、皇帝は無事に帰還したようだが、勲王はいまだ木僵症状との噂で、渤王は勲王の失敗を知る。煬軍は渤王と摘星を必死で探しており、渤王は難しい立場に立たされていた。渤王は最短路である箕山越えで摘星を溍国へ送り届けようと考える。摘星はようやく目覚め、渤王が生きていることに驚く。「摘星に命で償うために戦場から助けた」と語るも、摘星が信じないため、渤王は摘星に情を残させないため悪人ぶってみせる。
その頃、帰京した皇帝は敗戦の悪夢におびえていた…
山越えということは、また狼走りするのでしょうか♪

第38話「真相を秘めて」

皇宮に戻った皇帝は悪夢にうなされ、太医に静養が必要と診断されていた。夜煞隊隊長に任命された遥姫が、皇帝の代理に允王の名を挙げたため、皇帝は允王の禁足を解くことに。
允王しかいないにしても、そこで允王を復活させるってありえないですよね~

摘星は脱走に失敗し、そのまま箕山越えに連れ出される。渤王は摘星を蔓で縛り上げ、抱え上げたり襲ったりするが、摘星をそれは僧侶から警告された山の注意点から摘星を守るためだった。そうとは知らない摘星は渤王に反発し、冷たい言葉を浴びせる。そこに渤軍兵が捜索に現れ、渤王が身を隠したことを摘星は不審に思う。
狼走りじゃなく、普通に山越えでしたね♪ 渤王の隠れた優しさが切ないです

渤王は狼骨花の発作が抑えきれなくなり、高熱を発しながら摘星を逃がそうとするが、摘星は渤王の様子が気になって逃げられない。翌朝、二人はまた歩き出すが、摘星は冷たく振舞う渤王の思いやりに気付く。川に落とした衣を拾ってくれた渤王に、摘星は「狼仔が恋しい」と語りかけるが、渤王は答えない。
今まで何度も襲ったり押し倒したりしてたのに、下着姿を目隠しして見ないという…

渤王の中の狼仔を憎めないと語る摘星に、渤王はさらに冷たくする一方で、眠った摘星を藁山に寝かせ、愛しさをこらえる。そんな二人の様子を見ていた疾沖は、渤王に真意を問いただす。渤王は楚馗の悪行を止めて、摘星にはすべてを伏せて償うつもりだと語り、疾沖に摘星を守り幸せにしてほしいと託し、煬国へ戻っていく…
疾沖の表情がつらいです。渤王と疾沖が友になれる世界線を見てみたいですよね…

第39話「生死を共に」

摘星が目覚めると、目の前には疾沖がいて「渤王は逃げた」と言う。疾沖は怪我をしていたが、それは渤王と争った証拠をわざと残したものだった。状況に戸惑う摘星に、疾沖は作られた説明をして納得させる。陰で摘星の出発を見届けた渤王は、農民にこの先に人食い虎が待ち受けていると忠告を受けるが、ひとり果敢に進んでいく。
渤王を待ち受けるのは、人食い虎よりももっと恐ろしい猛獣ですよね

皇陵での禁足から解放された允王は、父帝に深く反省し謝罪する。王府に戻ると妻・敬楚楚の姿はなく、郊外の寺にいるという。敬楚楚なら渤王の救済を懇願するだろうと考えた允王は、渤王を始末してから呼び戻そうと考える。
允王は黒さだけがさらに増していますね… 敬楚楚はきっと夫を許さないのでは?

渤王に助けられた摘星に対し、溍の将兵には噂が流れており、溍王は対応に苦慮する。疾沖は摘星との道中、摘星の日焼けに配慮できなかった自分に落ち込むが、同時に渤王が摘星に細かく心を配っていたことに気付かされる。
渤王に対する敗北感をじわじわ思い知らされる疾沖ですが、きっと疾沖なら負けない♪

遥姫は渤王からの密書で「生死を共に 水辺で待つ」と伝えられる。渤王は摘星の目の前で燃やした狼の牙の首飾りを、灰から拾い上げ今も大事に持っていた。現れた遥姫に渤王は、勲王を救うために命を差し出すため、自分の死後、勲王と夜煞隊を頼むと託す。遥姫は心の中に摘星しかいない渤王に腹を立てながらも、頼みを引き受ける。渤王は玄鉄製の匕首を遥姫に与え去っていくが、遥姫は渤王を一人では逝かせない、と思う。
遥姫のあまりに切ない想いを見ていると、彼女をちょっと好きになってきました

渤王は溯暘の城門で兵に取り囲まれ、皇帝の命で天牢への投獄が命じられる。一方、摘星も無事に溍への帰還を果たすが、「渤王と皇女はよりを戻した」との流言を聞かされた疾沖は激怒する。軍全体の士気に関わるとして流言が問題視されたため、疾沖は自分が流言を消し潔白を証明するとして、摘星との婚姻を宣言する。
誰かの計略で、疾沖が婚姻に持ち込むように流言を流したような気がしないでも…

馬婧から柏しょう城の大戦の後何があったのかを聞かれ、摘星は何度も渤王に助けられたことを語り、渤王への恩と恨みとの狭間で揺れ動く。そこに疾沖の婚姻宣言の話が伝えられる。摘星は献上品の酸っぱい蜜柑になぞらえて「今あるものが最良の選択」と婚姻を受け入れるとし、疾沖に明日婚儀を挙げようと言う。
摘星は「あなたで妥協する」って言っているように聞こえなくもないのですが♪

摘星と疾沖の婚儀の準備が急遽進められるが、摘星は渤王との婚礼の予行を思い出し、馬婧はうっかり「郡主は渤王との婚儀の経験がある」と口を滑らせてしまう。馬婧は摘星の機嫌をとってもらおうと疾沖を捜すが、克朗は疾沖の居場所を言わず、「百花録」という本を隠し持っていた…
久々に馬婧がやらかしましたね。宮女たちはきっと史恩に報告しますよ!

37~39話の感想

このところずっと嫌な奴を装ってきた渤王ですが、今回の渤王は隠れたスパダリモード爆発で、摘星を全力で守ろうとする様子が泣けて仕方がなかったです。摘星にも隠し通せていなかったですよね。燃やしたはずの狼の牙は結局拾い上げていたわけですが、摘星はこの先あの首飾りを見たら渤王の秘めてきた愛情に気付けるのでしょうか?とはいえ、もはや摘星の心に深く刻まれた恨みは簡単に消せなさそうですが…

そして渤王からすべての真相を聞かされ、摘星を託された疾沖も切ないです。渤王が種明かしをしている時の疾沖の傷ついた表情がたまらなかったですね。シャオ・ジャンはああいう繊細な演技が本当にうまいです!期待される演技をさらに超えた表情でその場を攫って行くので、ダレン・ワンは大変だなと思います♪ 自分よりも渤王の方がはるかに摘星のことを深く愛していると知らされた上で、摘星を幸せにしろと託されたわけで、疾沖のプライドはかなり傷ついていますよね。摘星が結婚を承知しても、疾沖はきっと焦りが消えないのではないでしょうか。

それにしても、登場当時は冷酷で悪女感強めなクールビューティだった遥姫ですが、ここにきて渤王への想いが駄々洩れになってきています。素直になれない遥姫の想いを知らず、「生死を共に」と自分の死後を託す渤王ですが、彼への想いゆえに思惑をぶち壊していくという、切ない立ち回りを余儀なくされています。遥姫の医師としての特性を活かして、楚馗に毒でも仕込んでくれないものかと思うのですが、駄目でしょうか。禁じ手の允王復活を進言するなど、彼女がさりげなく煬国滅亡を狙っているようにも思えますよね。

残り10話となって、誰もが幸せな結末は無理そうですが、終盤に向けて切なさがますます高まっていきそうですね!

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