宮廷恋仕官-あらすじ-10話-11話-12話-感想付きネタバレでありで!

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楚楚の検視のおかげで、三官吏の死を連続殺人とする手がかりと、如帰楼とのつながりを発見しますが、如帰楼店主・許如帰を取り逃してしまいます。しかし隠れ家から蕭瑾瑜たちを監視していた痕跡を発見したことで蕭瑾瑜は父・蕭恒の生存を疑うように…

今回は、これまで噂でしか登場しなかった冷月が登場し、楚楚と蕭瑾瑜の気持ちにもようやく動きが見られますが、景翊以外の当事者はロマンス方向に興味がなさそうです。恋のスロースターターより、どんどん複雑化していく謀略の方が深まりそうですよ♪

【宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~】(ネタバレあり)

第10話「兄弟の深い絆」

蕭瑾瑜一行に許如帰率いる刺客が襲い掛かり、楚楚を庇った冷月が怪我を負う。そこに蕭瑾瑜の兄・蕭瑾璃が駆け付けるが、許如帰には逃げられてしまう。楚楚が責任を感じて泣きじゃくるため、冷月は明るく振舞う。冷月は江湖に身を投じている理由を聞かれ「性に合う」と答えを濁す。景翊も冷月の怪我に動揺するが、冷月は軽傷だと強がる。
初登場の兄上ですが、弟思いの優しそうな人ですね!

半夏が西平公主の使いで薛汝成を訪問し、吏部が薛汝成を調べていると知らせる。薛汝成は宣宗から馮玠の後任である兵部尚書兼任の打診を受け、文官である身で荷が重いと辞退しようとするが、宣宗は聞き入れず任官の宝刀を授与する。
吏部は文官の人事担当の部署なので、兵部尚書就任のための調査が行われたのですね

薛汝成や景致らの高官に、黔州刺史・李璋からの贈り物が届く。景致は同額で返礼品を返し、李璋が他の誰に贈ったかを執事に調べさせる。そこに呉江から一個の銅銭が届き、景致は急いで薛汝成を訪ねて銅銭を見せると、薛汝成もまた銅銭を差し出してくる。
黔州刺史は高官にコネを作って何を企んでいるのでしょうか

冷月を心配して楚楚は世話を焼くが、冷月はそれを「蕭瑾璃みたいに世話焼き」だと評する。冷月は幼い頃、蕭瑾璃が木登りをしていて池に落ち、助けようとした蕭瑾瑜が長く寝込んだ逸話を語り、それ以来兄が弟の世話を焼き、守るようになったのだという。
蕭家兄弟のいたわり合いは、兄のやんちゃが原点にあったのですね

蕭瑾瑜は軍用銭に多くの偽銅銭が混じっていると指摘するが、黔州ではそのような話は出ておらず、黔州刺史が関わっているのではと考えられる。しかし楚楚によると黔州刺史・李璋のおかげで橋が作られ、民からも尊敬を集めているという。蕭瑾瑜は李璋が自分たちを待ち構えているのではないかと言い、景翊とそれで賭けをする。
検視テクニック仕込みの刺身…ちょっとためらいますね♪

景致と薛汝成は、送られてきた銅銭が偽造銭だと気付く。蕭瑾瑜が偽造拠点を発見しても、朝廷の高官が関わり、しかも宦官が関わっていた場合のことを薛汝成は案じる。景致は偽造銭に秦欒は関わっていないと見て、薛汝成が黔州連絡官と会った時に銅銭の話をしたのではないかと問うが、薛汝成は兵部尚書就任のため、軍政の話を聞いたのだと答える。
味方のはずの二人の腹の探り合い、これはこの先どう展開していくのでしょうか

関嶺県に到着した景翊は蕭瑾瑜を装って役所を訪れると、黔州刺史・李璋らが出迎え景翊をもてなそうとする。別行動の楚楚と蕭瑾瑜は、街で楚家の娘だと気付かれ噂される。楚楚の兄・楚河は「楚楚が男と一緒に帰ってきた」と知って驚き、楚楚の説明を聞かず家に連れて帰ろうとするが、蕭瑾瑜に阻まれる。楚河は蕭瑾瑜たちを渋々家に連れ帰ることに。蕭瑾瑜は県令の鄭有徳について探りを入れると、楚河は「いい役人だ」と答える。
楚河は妹に対してかなり心配性なのに、楚楚は全然連絡をしていないという温度差…

楚楚の祖父と父は、楚楚が検視官の試験中だと説明しても信用しない。そこで蕭瑾瑜が「長安で司法を担う官吏」と名乗り、関嶺県で発生した事件を挙げて自分が判決を下した担当官だと語り、ようやく納得してもらえる。検視官正式採用のための楚楚の出自調査だと聞いて楚家の面々は内心うろたえるが、蕭瑾瑜が尋ねたのは巫医についてで、巫医は楚家の裏に住んでいたという。蕭瑾瑜たちは一晩楚家に泊めてもらうことに…
楚家の皆さん、さすが楚楚を育てた家族だけあって結構面倒くさい感じがありますね

第11話「楚家の者たち」

蕭瑾瑜の宿泊希望を聞いて楚家の面々は戸惑うが、検視に敬意を払う蕭瑾瑜の考えに、喜んで泊めることに。楚河はどうしても蕭瑾瑜が信用できず、楚楚が蕭瑾瑜の家に泊まっていると聞いてますます混乱する。蕭瑾瑜は楚楚に対する家族の態度を変だと感じる。父の楚平の態度が妙によそよそしく、楚河の態度も兄妹とは思えない。楚楚は蕭瑾瑜がこれまでどれだけ助けてくれたかを楚河に説くが、楚河は楚楚の出自調査に対して警戒していた。
実の兄妹ではないせいか、楚河の態度が兄妹以上の態度にしか見えませんよね~

蕭瑾瑜は父と楚家の関りも石飾りのことも、楚楚の出自も、謎が解けるのはここだけであり、巫医こそが父だと考えていた。しかしまだ楚家の人々に直接問いただすことはせず、楚家では一部屋しか用意できないため、兄弟で一緒に寝ることに。
巫医=蕭恒の証明をするためには、楚楚が約束を破らないといけないわけで…

博古斎の池店主のもとに西南から荷が届くが、目録は暗号になっていて「魚は針を逃れ、黔に入る」との文が隠されていた。それは長安からの途上での蕭瑾瑜暗殺失敗を意味していた。
この博古斎という店は一体どのポジションにいるのでしょうか、謎が深いですね!

蕭瑾瑜たちは楚家で歓待されるが、楚河だけは蕭瑾瑜を睨んでいた。一方で景翊と冷月は李璋たちに手厚く接待を受けていたが、景翊はそこに偽造銭を叩きつけ、李璋らに至急調査するように命じる。
景翊はいつまで蕭瑾瑜のふりを続けるつもりなのやら

孫明徳と周将軍は黔州からの知らせを待っていたが、何も来ない。許如帰の家族は長安におり見捨てるはずがないと、孫明徳は蕭恒と比較して揶揄するが、明日が蕭恒の命日だと周将軍は脅す。一方、李璋たちは酔いつぶれたふりをして宴を終わらせ、景翊は泥酔寸前でこっそり抜け出し、蕭瑾瑜に会いに行くことに。
父の命日に息子たちは不在ですが、父の生存を信じているから命日など無意味かも

楚楚は蕭瑾瑜が胃弱なのを見抜き、酔い覚ましの汁物を作っていた。楚楚は自分の母に関する評判が採用に影響するのではないかと考え、蕭瑾瑜の実家訪問をあまり喜んでいなかったと本音を吐露する。蕭瑾瑜は楚楚に新しい自作の検視道具を贈る。長安からの道中で作ってくれたと知り、楚楚は大いに喜ぶ。
検視道具ってそんな簡単に夜なべして作れるものなのでしょうか?

景翊は蕭瑾瑜に接待の様子を報告し、李璋は絶対に何かを知っているに違いないという。景翊は県令の鄭有徳が楚家について「関係ない人間の墓を守っている変わり者」と語っていたため、楚楚の母親の墓も楚家が守っているのではと考える。そこに泥酔した楚河が蕭瑾瑜に絡み、「巫医の住んでいた家の幽霊を捕まえたら、役人だと信じてやる」と言い出す。
楚河の酒癖がかなり面倒な感じです。妹を完全に許婚認定して嫉妬しているような

景翊はいつもより冷月に優しくされて嬉しいが、自分が「安郡王」になっているから優しいのかと考え、蕭瑾瑜をどう思うか問う。冷月は自分の縁談のことなど聞いておらず、蕭瑾瑜と景翊のことは「兄弟分」だと言う。
ここまで何もなさそうだと、楚楚が手巾に焼き餅焼いたのも完全に無駄でしたね♪

景夫人が「安郡王と冷月を結婚させる方法」を思いついたというので、景致は懸命に機嫌を取ってその方法を聞き出し、名案だと二人は盛り上がる。
博古斎は玉の腕輪などが売られているお店なのですね。そして景夫人の名案とは…

巫医が住んでいたという家は荒れ果てて、怪しげな音は山に吹く夜風で、庭の石積みを壊すと消えた。そこで石塀が二重になっていることに気付き、塀の中から防腐処理されミイラ化した遺体と、かまどの火かき棒と刀が発見される。蕭瑾瑜は酔った楚河ではなく楚楚に検視をやらせるように指示し、楚楚がてきぱきと検視を行う様子に楚河は目を見張る。その遺体は懐に内侍省の札を持つ宦官で、湿屍と呼ばれる状態で多数の刺し傷があり、凶器は一緒にあった火かき棒だとわかる…
宦官がなぜ巫医の家に?

第12話「真実の痛み」

楚楚は加害者被害者両方が武人のはずなのに、傷口の位置が頭や喉などの急所を狙っておらずおかしいと言う。楚楚と蕭瑾瑜が現場の再現を行うと、犯人は座ったか寝たまま戦ったと見られる。そこで脚の不自由な巫医が、宦官に襲われて身を守ったのではと考えられる。
毎回再現の時、楚楚が倒れて蕭瑾瑜が抱きとめますよね♪

なぜ遺体と凶器をわざわざ埋めて隠したのかとの疑問に、蕭瑾瑜は「殺人の証拠を残すためだ」と考える。「幽霊の声」は、楚河によるとこの家の塀を楚平と巫医とで作って以来聞こえるようになったのだという。他の宦官の捜索を、幽霊の噂で遠ざけるようにしたのではと考え、蕭瑾瑜はこの件を口止めする。
なんだかますます巫医=蕭恒疑惑が深まってきたように思えます

皆の姿が見えないからと楚平は心配していたが、蕭瑾瑜は「酔い覚ましの散歩」だとごまかし、楚家の長年使われていない棺の中に遺体を隠すことに。楚河は楚平、巫医の家の塀から遺体を発見したことを打ち明け怯えたため、明日役所へ行って蕭瑾瑜の素性を確かめることに。蕭瑾瑜が楚楚の出自をしつこく聞いたというので、楚平は困惑する。
役所に行ったら、偽者の蕭瑾瑜がいるのでピンチなのでは…

楚楚は蕭兄弟を準備した寝室へ案内する。蕭瑾瑜は巫医について楚楚が口を閉ざすので、石飾りが両親の婚姻の証だと打ち明け、父を捜す唯一の手掛かりだと語る。そこで楚楚は最初から石飾りについて聞きだすのが目的で、自分の実力を認めてくれたのではなかったと気付いて心を閉ざしてしまう。蕭瑾瑜は、殺された宦官が現れたのは剣南節度使謀反の3~4年後で、蕭恒がそのまま姿を消したことの意味を考える。
気を持たせるのではなく、ちゃんと実力についてははっきり評価しておくべきでしたね

景翊が徹夜で調べていたのは楚楚の母親の墓の場所だったが、冷月が朝食を差し入れてくれたことに大喜びする。食べながら書類を読んで冷月に怒られながらも、とうとう景翊は目的のものを発見する。
楚家は検視した人全部の墓参に行っていたというのに、なのに嫌われる理不尽さ…

秦欒が、蕭恒の命日で宣宗に命じられたとの名目で、供物を携え公主府に訪問するが、西平公主は強硬な態度を崩さない。そこに薛汝成が「自分も陛下に命じられた」と供物を手に現れたため、追い返された秦欒は薛汝成に恥をかかされたと当たり散らす。
西平公主は本当に短気ですよね。ちょっとした挑発ですぐに鞭を手にするのは危険です

景翊と冷月は楚家に行くが、景翊は棺の中の遺体に驚く。景翊は、自害して楚平が検視した許家の当主の妹・許氏の命日が楚楚の誕生日と同じことから、楚楚の出自は「楚平が埋葬の際に見つけた捨て子」と考える。許氏は妊娠していたのに、頭をぶつけて自害したのだという。冷月は「西南では墓地への捨て子は珍しくない」と言うが、蕭瑾瑜は疑問を抱く。
「許」ということは…楚楚とあの人の間に何かつながりがあるのでしょうか?

蕭瑾瑜が許家の記録を見せると、楚家の者たちは明らかにうろたえ、蕭瑾瑜が許氏の腹の子について言及するとさらに動揺する。蕭瑾瑜は楚楚の出自を調べたのは楚楚の能力を高く買ったためだが、実は楚楚が許氏の遺体の腹の赤ん坊、つまり「棺内児」だと気付いたと語る。楚楚はそれを耳にして呆然とするが、楚平が真相を説明することに。
なんとも強烈な事実が浮上しました。楚平の情の深さが楚楚を救ったということに?

その1月9日の夜、許家に呼ばれた楚平は、自死のため検視の必要がないと言われたものの、亡骸から秘密裏に赤ん坊を取り上げたのだった。元宵節の後に許家へ知らせに行ったところ一家で転居していたため、楚楚には何も知らせずに育ててきたのだ。楚楚は真相に打ちのめされるが、家族が蕭瑾瑜に許しを請うのを見て、家族が罰を免れるために石飾りのことをすべて話すと言う。蕭瑾瑜は興奮する楚楚をなだめようとするが、突然吐血してしまう…
最後に突然衝撃の展開が!蕭瑾瑜の胃弱が悪化したのでしょうか?

10~12話の感想

この監督さんは画面分割を多用される傾向がありますが、今回のような登場人物がそれぞれ思惑を抱えて違う表情を見せるような場面が多いと、分割がかなり効果的に使われていますね。また分割することでテンポよく全体のビジュアルを見せることになり、サクサクとした進行になっているように思います。全体の流れを掴んだら、各分割された窓ごとの表情を見直してみるのも面白いかもしれません。

さて、今回から黔州での捜査が始まりました。考えてみたら、女子一人を長安に検視官試験受験のため上京させるというのは結構ただごとではないわけで、楚家の人たちはどういうつもりなのかと気になっていました。蕭瑾瑜も楚家の空気に何か違和感を抱いていたようですが、さすが楚楚の実家!というような変わった家でしたね。
父は妊婦を埋葬するついでに楚楚を取り上げ、兄は万年反抗期で、突然「幽霊を捕まえよう」とか蕭瑾瑜に絡んでくるし、楚楚と血が繋がっていなくても何か精神的な遺伝子がつながっていそうな面倒くさい家族でした。

逆に蕭瑾瑜の兄・蕭瑾璃は、あの瞬間湯沸かし器の母と、沸点が無茶苦茶高い弟との間に遺伝子のつながりをあまり感じられなさそうなとてもいい人で、あんな心配性なのに離れて暮らしていたら胃に穴が開きそうです。仲良し兄弟のためにも、父の行方の手がかりが少しでもつかめればいいのですが、残っていたのは宦官の遺体だけという強烈さ。せめて生きていて親子の再会が果たせればいいのですが…
そういえば、楚楚の母親はわかったものの、父親は不明なのですね。黔州では楚楚も蕭瑾瑜も父親探しという展開になるのでしょうか。謎ばかりがどんどん深まっていきますね♪

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