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クルミットです♪
今回から始まる「宮廷恋仕官」は、有能な女子検視官が、若き三法司の長・安郡王と数々の事件の捜査を通じ朝廷にはびこる謎を解き明かす中で、恋愛に不器用な二人が少しずつ距離を縮めていく物語です。
時は唐末期の宣宗の治世。安史の乱で弱体化した唐は次第に宦官の専横を許し、こと宣宗は宦官の力により即位した事情があります。宦官勢力に対抗するための三法司の登場、というのを念頭に、斜陽の長安で正義と職務に燃える二人の主人公を見守っていきましょう♪
【玉楼春】(ネタバレあり)
第1話「宮廷検視官への道」
夜の山道を怯えながら急ぐ男がいた。彼は突然何かにしびれたかのように倒れる…
これは、今後真相が明かされる事件、ということに?
唐代後期、宦官に擁立された宣宗は、宦官に神策軍を統率させ皇宮の警護を任せた。その一方で三法司を設置し、安郡王こと蕭瑾瑜に司法を統括させた。三法司は検視官の役割を重視し、毎年制限を設けず登用試験を行ったため、才能ある者が続々と長安に集まっていた。
この少女もまた、検視官を目指し長安にやってきたひとりだった。
宦官に逆らえない皇帝の、一縷の希望で設置された三法司、という構図でしょうか
ひとりの老人が荷車の車輪にぶつかって倒れ、怪我の治療費をと荷車の持ち主に訴える。それを見た少女は、彼は老人ではなく、傷の状態から詐欺だと指摘し、見ていた大理寺少卿の景翊が少女=楚楚に興味を持つ。そこに宦官・孫明徳の馬が我が物顔で通りかかり、楚楚が危険に陥るが、安郡王の配下・呉江が咄嗟に取り押さえ、安郡王は孫明徳に棒打ち50回を命じる。景翊は楚楚が検視官受験者と知り、大理寺の令牌を手渡す。
景翊は楚楚の才能を見込んだ風ではありますが、微妙にチャラそうですね~
検視官の試験のために景翊は参内を欠席していたが、日頃から安郡王・蕭瑾瑜の専行に不満を抱く韓尚書は不快さを隠さない。しかも安郡王が試験に未解決事件の遺体を使用し、その中には秘書郎・厳明の遺体もあるというので景翊の父・景閣老は驚く。その会話を密かに孫明徳が隠れ聞いていた…
「小金魚」の敵は宦官だけではなさそうですね!
楚楚は二体の検視を命じられる。自作の検視道具を使って調べ始めると、一体目は口と鼻腔から灰が検出されたことと落雷の痕跡から、事故による焼死と判断する。二体目の死因は心臓の刺し傷によるものだが、凶器を推測するよう言われた楚楚は「推測は検視官の職務にあらず」と教わったと答え、蕭瑾瑜はその言葉がある書物と一致していることを不思議に思い、さらに楚楚は景翊が推薦した人物だと知る。
一体目がこの話の冒頭で倒れた男のものなのですね!さりげなくうまさを感じます
皇帝・宣宗は蕭瑾瑜の不満をたびたび耳にするようになったため、安郡王の師・薛翰林を呼び出し、蕭瑾瑜を父・蕭恒と同様と見込んだが期待外れだと怒る。実は太監の秦欒は、西南の逆賊討伐を利用して蕭恒と剣南節度使の陳瓔に謀反の罪を着せ、偽の勅書で殺害していた。そうとは知らない宣宗は、薛翰林に蕭瑾瑜をよく教育せよと叱責する。
皇帝が実際に支配しているのは国じゃなくて書斎のジオラマ、という皮肉でしょうか
景翊が試験官をサボったせいで、待たされていた楚楚は、蕭瑾瑜を遺体役だと勘違いする。蕭瑾瑜はそのまま自分が遺体役で試験を開始すると、額の傷がついた状況を楚楚はすべて言い当て、更に衣服を脱がせようとしたので、蕭瑾瑜は身分を明かすことに。
景翊はなぜ窓から入ってこようとするのでしょう、変な親友同士ですね♪
秦欒は宣宗を蕭瑾瑜の非難に向けられたことで喜ぶが、蕭瑾瑜の父・蕭恒がもし生きていたら自分たちの命はない、と気を引き締める。蕭恒は西南の逆賊討伐の際に秦欒に追いつめられ、崖下に転落していたのだった。秦欒は周将軍を使って三法司の内情を探らせることに。
崖に転落して遺体が出てきていない人物は生存、というのが華ドラあるあるですよね!
試験後の身元確認で、蕭瑾瑜は楚楚が代々検視人の家系であることを隠していると見破る。楚楚はそんな蕭瑾瑜を「六扇門の玉面判官」ではと言い出す。二体目の遺体について加害者が顔見知りだと判定した理由を聞かれ、楚楚は状況を再現し、被害者が信用していた意外な相手に襲われたことを明確に説明したため、蕭瑾瑜は楚楚に捜査を手伝わせることに。
楚楚は再現好きですね。それにいちいち付き合う蕭瑾瑜もかなり変人ですね
楚楚が宿泊していた宿の主が「宿を汚された」と訴え、しかも宿代を払わず変な石を置いて行った詐欺師だという。その石飾りは実は蕭瑾瑜にとって深い関りのあるものだったため、蕭瑾瑜は楚楚の正体を不審に思いつつも、楚楚を庇って宿代を肩代わりする…
この宿の男はどう見ても詐欺師に見えるのですが、長安は怖いところですね~
『第2話「石飾りの謎」
周将軍が蕭瑾瑜のもとに、宮中の宣政殿の廊下で拾った鍵の持ち主を確認するためやってくるが、景翊は「持ち主は罰を恐れて名乗り出ないだろう」と言って追い返す。楚楚は蕭瑾瑜から石飾りを返してもらうが、それは実は同じ石飾りがもう一つ存在し、それを持つ高貴な女性が、夫の絵姿を見ながらその帰りを待ちわびていた…
景翊はチャラそうに見えて、周将軍のバレバレの思惑を理解する鋭さがあるのですね
蕭瑾瑜は石飾りについて問いただすが、楚楚は答えられない。一方、楚楚の情報は周将軍から秦欒に伝わっており、さらに周将軍は目ざとく蕭瑾瑜が隠した楚楚の石飾りについて報告するが、秦欒はそれが西平公主と蕭恒が夫婦の契りで交わした物だと気付く。
石飾りは蕭瑾瑜の両親の婚姻の品だったのですね。それがなぜ楚楚の手に?
蕭瑾瑜は秘書郎・厳明の自宅で、遺体の発見現場とされる書斎を楚楚に見せる。第一発見者は景翊で、厳明と一緒にいた踊り子も景翊も犯人を見ていないという。現場の状況から、厳明が犯人に書を見せていたと推察されるが、その書は書棚に隠されており、殺害の動機を書の強奪に見せかけるためではと思われた。
第一発見者の割に真面目に捜査していない風に見えるのは、景翊の普段の行いかな…
楚楚は現場で殺害状況を再現する。厳明は書を見せようとした際に書を貫いて刺されたが、厳明の背中側に打撲の痕がなかったため、犯人が抱きとめたのではないかと考えられる。犯行当時景翊は叫び声を聞いて駆け付けたのだが、心臓を刺された厳明は叫べなかったため、叫んだのは現場を工作した犯人と見られ、踊り子の行動が不可解であると判明する。
ということは、踊り子が「信頼していた顔見知り」で「抱きとめた」?
秦欒は宣宗に、厳明の事件の解決期限を示すべきではと進言する。それに煽られた宣宗は、今日中に解決できなければ免職だと怒りをあらわにする。そうとは知らず、蕭瑾瑜は現場から凶器を発見し、踊り子が男の叫び声を声真似したのではないかと推測する。楚楚は蕭瑾瑜のもとで働きたいと願うが、蕭瑾瑜は石飾りについて説明を求める。しかし楚楚は「玉面判官になら話せる」というので、とりあえずこの事件の間は共に捜査をすることに。
宣宗のジオラマオタクぶりが、見ていてちょっと怖い感じすらします
盗まれた楚楚の財布を呉江が持ってきて、楚楚を訴えた宿の男が盗んだのだという。蕭瑾瑜はあの男が、楚楚の風呂敷包みと同じ検視人特有の匂いをさせていたことから、男の窃盗に気付いたのだ。蕭瑾瑜は呉江に楚楚を尾行させ、楚楚が持っていた銅銭を調べさせる。
泥棒で詐欺師だったのですね!楚楚は無事に受験できたのが奇跡だと思います
鞭の名手の西平公主は、秦欒が息子・蕭瑾瑜について宣宗に讒言していることを知り、秦欒の使いの宦官・孫明徳を鞭で追い返す。孫明徳は悔し紛れに、秦欒に楚楚の調査を申し出る。秦欒もまた、蕭恒と楚楚の関係に関心を抱く。西平公主だけは夫の生存を信じて待ち続けており、子供たちには墓の中には衣冠しか入っていないことを伏せ、特に蕭瑾瑜には知らせてはいけないと考えていた。
孫明徳はよく痛い目に遭いますよね♪ 秦欒の付け髭は髭のない宦官の願望でしょうか
楚楚は幼い頃聞かされた「玉面判官」の内容が蕭瑾瑜にすべて当てはまっており、蕭瑾瑜こそが玉面判官ではないかと思うが、なぜ彼が認めないのか不思議に思う。楚楚は片足が不自由で杖を突いている男とぶつかり、家まで送ることに。それを後から男たちが尾行する。
この杖の男もまた詐欺師なのでは…楚楚はすぐに騙されてしまうのですね
景翊は踊り子を捕まえて蕭瑾瑜のもとへ連れて行くが、踊り子は何も盗んでいないという。蕭瑾瑜は厳明の部屋の中の「壬辰」の巻物が消えていたことから、それが盗まれたのではないかと考える。蕭瑾瑜は景翊に母の石飾りを見せ、楚楚が持っていたのは父の石飾りと同じものだと語り、楚楚がそれを持っている意味を考える。
石飾りと訳されていますが、「石坠」だそうです。確かに他に訳しようがなさそう
楚楚は杖の男からいきなり短剣を突き付けられ、石飾りを要求される。仲間の男たちに取り囲まれたところで呉江が助けに入り、杖の男は仲間に殺されてしまう。楚楚は蕭瑾瑜が助けてくれたのだと感動し、お礼に犯人の検視を申し出る。呉江は、楚楚の財布の中にあった黔州の銅銭の一部は偽造だったと報告する。楚楚の言う「玉面判官」の意味を知りたい蕭瑾瑜は、江湖の泠月の力を借りることに。
石飾りを要求したということは、男たちは孫明徳が遣わした手の者、でしょうか?
『第3話「殿下のそばに」
景翊は厳明殺害容疑で捕らえた踊り子の尋問を行うが、踊り子は口を割らない。そこで景翊は巧みに誘導して、踊り子の盗んだものはまだ厳家にあることを白状させる。
二郎神とは道教の神で、三つ目の強面だそうです♪
楚楚は幼い頃、玉面判官について言い聞かせられていたが、蕭瑾瑜が「常に備えよ、官吏の勤めだ」という玉面判官の言葉を知っていたことに驚く。しかし楚楚も蕭瑾瑜もその言葉の出所を伏せて語らない。楚楚は自分を襲った男の検視を行ったが、体中に切り傷の痕と右手にたこがあったが、その男は左利きだというので、蕭瑾瑜は遺体の男が武官だったのだろうと考える。蕭瑾瑜は無防備で呑気な楚楚を守るために三法司に泊まらせることに。楚楚は世話についてくれた侍女・連翹に蕭瑾瑜の個人的なことを聞きまわる。
景翊の方が女性に人気というのは、チャラ男と堅物の差ということでしょうか♪
周将軍は秦欒に石飾り強奪失敗を報告するが、始末した手下の遺体が三法司の手に渡ったと知った秦欒は激怒して、蕭瑾瑜と西平公主のすべての行動を監視するよう命じる。
楚楚は呉江に「六扇門」の場所を尋ねるが、それは三法司の別名で、楚楚は「六扇門」とは玉面判官のいる場所だと思っていた。それを聞いた蕭瑾瑜は、楚楚の好きにさせて何を企んでいるのか確かめようと考える。
ゆで卵を傷にあてると腫れがひく?呉江がせっせと殻をむいているのがけなげです
景翊は厳家で踊り子が隠した巻物を発見したものの、牢に戻ると踊り子は西域の鳥兜の毒で死んでいたという。当の巻物は武宗時代の逸話が書かれているもので、厳明の書き込みがされていた。それによると、厳明は武宗の子・昌王に興味があったと見られ、蕭瑾瑜は「厳明は人を捜していた」と考える。景翊はこれで厳明の事件は解決だと考える。
武宗は宣宗の先帝で、昌王など息子たちがいたのに、叔父の宣宗が即位しています
蕭瑾瑜は神策軍を探って、消えた武官がいないか見つけるよう景翊に頼む。楚楚を襲った武官が口封じされた矢は特殊なもので、神策軍で使われているものだった。黔州の偽銅銭、踊り子、西域の鳥兜と、謎を解く鍵は西域にあり、厳明の事件はまだ解決していない、と蕭瑾瑜は考える。一方、楚楚は自分を導いた巫医の先生の石飾りに蕭瑾瑜が興味を示す理由はなぜか考えつつ、庭に何かを作っていた。
時々回想シーンで出てきた男性は「巫医の先生」でしょうか。彼と蕭恒との関係は…
深夜、ある家の側室が「旦那様が息をしていない」と騒いで助けを呼ぶ。主人の死を確認した使用人は、家の奥方を呼ぼうとする。そんな中、何者かが「後始末をし、瑜を守れ」との書置きを燃やすのだった…
また新しい事件の始まりですね!このドラマはこういう様式なのですね
徹夜で偽銅銭を調べて寝落ちしていた蕭瑾瑜は、鶏のけたたましい鳴き声で目を覚ますが、そこに馮家から馮玠の訃報が届き動揺する。楚楚は突然三法司の庭で鶏を飼い始めたが、楚楚なりに考えてのことだと知って蕭瑾瑜は何も言えない。蕭瑾瑜は楚楚に侍女のふりをして内密に検視するよう頼む。窮屈な侍女服に着替えさせられ、即席で礼儀を教わった楚楚は、偶然見た蕭瑾瑜の胸に刀傷がないことで、玉面判官ではないのかと失望する。
この楚楚のやりたい放題を笑顔で放置する連翹こそ、一番只者ではない気がします
二人が馮家に弔問に向かうと、西平公主の侍女の半夏と出会うが、楚楚を連れていることで怪しまれる。景親子と合流した蕭瑾瑜は、線香をあげる時に楚楚が一目だけ見て死因を判断する計画だったが、執事に拒まれ失敗する。そこで景翊が執事を転ばせて祭壇を乱し、その隙に楚楚は遺体を見て、胸に引っかき傷を発見する。
景翊ナイスアシスト!楚楚は蕭瑾瑜よりも景翊とのコンビの方が連携取れているかも
博古斎に西南から景閣老に頼まれていた書が届き、博古斎主人は景家に丁寧に包んで送るよう使用人に申し付ける。馮家の執事は、昨夜長安に戻り歓迎の宴で飲んだ酒で持病が悪化したのが馮玠の死因だと語る。馮家には嫁いだ三人の娘と第二夫人がいるはずだが、それぞれ姿が見えない。
景翊ったら、他家の女性陣に詳しすぎませんか?
半夏は西平公主に、馮家で蕭瑾瑜に会ったが、検視人らしき娘を連れていたと報告する。それを聞いた西平公主は蕭瑾瑜に公主府に来るよう命じる。弔問に来ていた薛翰林は、蕭瑾瑜たちの引き起こした騒ぎや不自然な質問が、陛下の耳に入ると警告する。景閣老は蕭瑾瑜を家に誘うが、景翊は母が蕭瑾瑜の縁談をもちだすのが嫌だと断る。
あのすれ違いで検視人と見破る半夏も只者ではないですね。侍女勢侮れませんね!
景翊は昼食をごちそうしてくれと蕭瑾瑜にねだり、如帰楼という店に連れて行くと、蕭瑾瑜は黔州料理を注文する。楚楚は店の主人に違和感を覚えつつ、蕭瑾瑜が自分のために黔州料理を選んだと知り喜ぶが、それは楚楚が黔州出身であるのを確認するためだった。
黔州料理はおいしいのでしょうか?
薛翰林は宣宗に、馮玠の弔問に訪れたことを報告する。宣宗は後任の兵部尚書の任官に頭を悩ませていたが、馮玠の急死した原因が飲酒と聞いて激怒する。
宣宗は簡単に人を信じて簡単に怒りすぎじゃないでしょうか
楚楚は馮玠の胸にあった傷は、救命の時にできる傷だと説明する。そこで蕭瑾瑜が馮玠役に、楚楚が救命人になって現場を再現しようと、人工呼吸をしようとするが…
このニアミスのときめきのなさ、まさに人工呼吸でしかなさそうな急接近♪
1~3話の感想
「宮廷恋仕官」、始まりました!このドラマはオープニング曲、いわゆる「片頭曲」がないのが新しいですね。そして数々の謎は匂わせつつも、ポンポンとテンポよく進んで行くのが小気味よいです。科学捜査をわかりやすいビジュアルで説明してくれるので、理解しないまでもなんとなくわかったような気持ちにさせられるので、モヤモヤ感が少ないですね。他の捜査ドラマでは、回が進むにつれて売りだったはずのビジュアルでの説明がなくなっていったりするので、これは最後まで徹底を期待したいです。
中国の女優さんは圧倒的な美貌で画面を支配することが多いのですが、本作の楚楚を演じている蘇暁彤は庶民的なキュート女子なので、日本で人気が出そうな感じですよね。楚楚は天然過ぎて蕭瑾瑜が対抗できないところが最高です♪
女主が倒れそうになって男主が抱きとめ、ときめいてそこから恋が始まるのがラブ史劇のお約束ですが、どうもこの二人…ときめきがない!お約束なのを踏まえた上で、それもまた現場再現の疑問点として回収してしまうという、なんとも色気のない二人です。
次回、キスからロマンスが始まるのか、それともただの人工呼吸か?ラブとかロマンス方面はほぼナイスキャラ景翊によって笑いに転化されそうな気配ですね!