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クルミットです♪
黔州にやってきた薛汝成は、蕭瑾瑜を長安に連れ戻し黔州から引き離そうとします。しかし皇帝から偽造銭捜査の全権を得た蕭瑾瑜は黔州に留まり、偽造銭の拠点を発見して、李璋が偽造銭の犯人だと特定します。
黔州だけでなく長安でも蕭瑾瑜を陥れようとする謀略が蠢きますが、それを乗り越えて蕭瑾瑜と楚楚の絆は一層強まっていきます。今回は、謎の存在だった冷月の祖父・冷沛山がようやく登場です。節度使軍での怪奇事件に立ち向かう蕭瑾瑜たちの活躍が楽しみですね！
【宮廷恋仕官～ただいま殿下と捜査中～】(ネタバレあり)
第２５話「確かめ合う愛」
蕭瑾瑜が李璋を偽造銭の犯人だと特定し、李璋の配下と洞窟の中で乱闘に。李璋が爆弾に着火したため洞窟は崩れ、中には蕭瑾瑜と楚楚が取り残される。洞窟の中に残っていた李璋が蕭瑾瑜に襲い掛かるが、咄嗟に楚楚が助ける。蕭瑾瑜は閉所恐怖症の発作で倒れ、溺れた記憶の中で昏睡状態になり、楚楚が人工呼吸で蘇生する。楚楚は幼いころから検視人として疎まれてきたため、蕭瑾瑜の優しさが嬉しく、だから一生蕭瑾瑜の検視官でいたいという。楚楚の心を確かめたことで、二人は固く抱きあう…
出た！ラブ史劇鉄板ネタ、水中キス♪ 蕭瑾瑜のトラウマは例の溺れた時でしょうか？
蕭瑾璃が洞窟の入り口を発見したところに、景翊と冷月が駆け付ける。洞窟内に火薬を運んだ荷車を発見し、蕭瑾瑜たちを一網打尽にしようとした計画がわかるが、焦りから蕭瑾璃は当たり散らす。一方蕭瑾瑜は、楚楚が李璋の手足を「豚を売る時」の縛り方で縛り上げたことに苦笑しつつ、二人で出口を捜すことに。
緊迫した場面の後に、豚縛りで笑わせてくる楚楚の存在は本当に和みますね！
車輪の轍をたどっていた蕭瑾璃だが、冷月は轍のない道の方が掃除されており、そちらが正しいと判断する。冷月と蕭瑾瑜はそれぞれ両手を広げて空気の流れを分析するが、楚楚は勘違いして蕭瑾瑜に抱き着く。そんな中、爆発の影響で洞窟に浸水が始まっていた。やがて蕭瑾瑜たちと捜索隊は行き会うが、双方の間の橋が落ちている上、水かさが増していて危険だった。そこで関嶺県の縄橋のように縄を渡して、二人を救出することに成功する。蕭瑾瑜はまだ中に残っている李璋を助けることで、黒幕にたどり着こうと考える。
景翊の軽功や爪の武具、縄橋などの設定が思わぬ活用をされましたね
蕭瑾瑜は脱出の時に左腕を脱臼していたのを隠していたが、楚楚の祖父に重症なのを気付かれ治療してもらう。楚楚は自分を庇ってこんな怪我をしたのだと悔やむが、蕭瑾瑜は「検視官の代わりはいても、楚楚の代わりはいない」と言う。祖父と楚平は二人が寄り添う姿を見て「安郡王は楚楚に本気だ」と微笑む。
父と祖父が二人の仲に反対じゃなくてよかったですね！楚河にはかわいそうですが…
景翊は鄭有徳に、李璋が爆発で洞窟に取り残されたと伝え、手出しをするなと釘を刺す。
一方、蕭瑾瑜は楚楚に、自分たちの捜査が背後の黒幕に近づいてきたため、まだ長安には帰れないと語る。事件のことを楚楚に話すのは、安全のために用心して欲しいからだ。
楚楚は公私ともに蕭瑾瑜のよき相棒になりつつありますね
冷沛山は、冷月の文が届いてから考え込んでいた。それは冷月が大人になって初めてよこした文だが、ただ無事を伝え祖父が元気か尋ねる内容で、冷月の性格からそんな普通の手紙を書くとは思えない。冷沛山はそのことで「計画」が蕭瑾瑜に察知されたのではと恐れる。
オープニング映像の最初に出てくる老人は、冷沛山だったのですね！
冷月は洞窟の件以来、楚楚と蕭瑾瑜の仲が変化したことに気付き、二人が問題を解決したと考える。しかし景翊は「自分たちの関係」に正面から向き合うことができずにいた。その頃、長安に帰京する薛汝成の車列に刺客が襲い掛かり、薛汝成は斬りつけられ怪我を負う…
この刺客はどの勢力が遣わしたものでしょうか…
第２６話「不可解な返信」
薛汝成の車列が刺客に襲われ、薛汝成は負傷し、許如帰が刺客に連れ去られてしまう。
秦欒の刺客なら、許如帰を連れ去らずその場で殺すと思うので、これは別の勢力？
景翊と蕭瑾瑜は、まだ許如帰の拉致を知らず、長安に許如帰を送ることで秦欒を牽制できるだろうと考えていた。冷月の文への返事がそろそろ届くだろうと見ていたところに、黔州刺史邸（李璋宅）が火事になったとの知らせが入る。中の者を連行して火を放った官兵は節度使軍兵の姿だったという。彼らが冷沛山の配下の可能性もあるため、冷月は顔色を変える。
この放火はどこの勢力でしょうか？秦欒ではなさそうですよね～
蕭瑾璃が連れ帰った李璋は意識がなく、やがて目覚めるが「殿下がいらした」と乱心状態に陥る。蕭瑾瑜は急いで役所を封鎖させ、李璋から話を引き出そうとすると、李璋の言う「殿下」とは昌王で、昌王を正統な皇帝として擁立しようとしていたとわかる。蕭瑾瑜は偽造銭などの一件が、昌王を旗印として皇位簒奪を企む者の仕業だと確信する。
楚楚はどれだけ強く殴ったのやら、と思ってしまいました♪
現在のところ、反逆を長安に信用させる証拠も手段もなく、戦禍に発展する前に拠点を一網打尽するしかない上、戦力的に節度使軍に助けを求めるしかないが、冷月は節度使軍も信用できないという。冷沛山がよこした返事は蕭瑾瑜宛で、祟りを取り除くために節度使軍営の視察を求めていた。その節度使軍の祟りの話は景致にも伝わる。
冷沛山がどんな返事をよこすのかと思ったら、冷月ガン無視でオカルトですか？
西平公主は、昔の使用人を誰かが捜索中だという話を聞くが、三法司に知られてはいけないため呉江にも頼れない。一方、蕭瑾瑜は節度使軍視察が終わるまでは長安に帰れないと楚楚に話す。楚楚は祟りなど信じないが、節度使軍は守りの要であるため真相解明が必要だった。
西平公主が呉江に知らせたとしても、蕭瑾瑜は帰京できない状況ですしね…
黔州刺史邸放火は節度使軍の仕業だという噂が立つが、蕭瑾璃には冷沛山と李璋が手を組むなどとは信じられず、捜査で明らかになるだろうと考える。節度使軍営への出発を前に、李璋を密かに蕭瑾璃に頼んで拘留し、蕭恒の遺体は安全な場所で楚家に任せることに。蕭瑾瑜は一緒に行くことになった楚楚に改めて求婚し、楚楚もそれに応える。
これで二人は婚約者ということに♪ お二人さん、楚河が聞いていますよ～！
冷月が屋根の上で一人酒を飲んでいると、景翊がやってくる。軍営に同行したくない気持ちを景翊に指摘されるが、冷月は「私は行かなきゃならない」と言う。政治に疎い冷月でも、冷沛山がよこした文は蕭瑾瑜たちを招き入れる罠を疑うに十分で、それが祖父に対して愛憎入り混じる冷月の心を苛立たせていた。
今回の軍営行きが、祖父と孫の間の雪解けになるといいのですが
楚楚と蕭瑾瑜が想いを語り合うのを見てしまった楚河は、蕭瑾瑜に「楚楚に使い道があるからか」と揶揄するが、蕭瑾瑜は自分の方が楚楚に助けられていると答え、楚楚をこの世で一番の女子として長安に迎えるつもりだと言う。会いたくなったらいつでも長安に来ればいいと、三法司の令牌を与えられた楚河は、蕭瑾瑜を認めることに。
楚河の精一杯が切ないです…
楚楚は軍営行きが、蕭瑾瑜が最悪の事態を考えるほどの危険な状況だとわかり、冷月の立場の苦しさに共感する。冷月は、西南の黒幕は昌王ではなくおそらく祖父だろうと考えていた。冷月の両親は大乱で亡くなっていたが、実は祖父こそが大乱の黒幕ではと疑うように。苦しむ冷月に対し、景翊は「真実はどうあれ、俺たちがついてる」と慰める。
そこまで関係がこじれてしまうと、修復は簡単ではなさそうですね
博古斎店主・池方は「引き取りの準備を」との文を受け取る。そして配下に、とある薬剤を、一ヶ所ではなくいろんな店で購入してくるように命じる。宣宗は、「薛汝成が長安郊外で護送中の許如帰を奪われた」との知らせに激怒する。秦欒は裏では周将軍が許如帰奪還に成功したと思い込み喜色満面だった。しかし許如帰を確保したのは周将軍ではないと気付く…
この薬剤というのはどこかにつながってくるのでしょうか
第２７話「軍営への潜入」
許如帰を連れ去ったのは蕭瑾瑜の仕業ではなく、他の何者かが自分たちへの牽制としてやったと気付き、秦欒は事態に震撼する。
薛汝成の傷もあえて軽くつけた感じがしたので、昌王勢力の仕業でしょうか
楚楚は詐欺師の技で景翊の脛に偽の痣を作り、軍営に負傷兵と偽って潜入することで、表と裏の両面から探りを入れることに。軍営は女子禁制のため、蕭瑾璃は注意を促す。
最初に出てきた偽の傷の作り方まで、実際に解説してくれる親切さ！
周将軍は博古斎の帳簿と顧客名簿を調べたが、手掛かりのないまま戻ってきたため、秦欒にどやされる。しかし「例の件」で二人生存者を発見し、公主邸の元侍女と乳母を都に連れてきているとわかり、秦欒はたちまち機嫌をなおす。
博古斎から手土産の玉の置物まで貰ってきて、子供の使いですね
薛汝成は刺客に切られた傷を張太医に手当てしてもらうが、太医は季節柄天然痘感染を心配して薬を処方するという。李璋拉致は博古斎の仕業で、池方は李璋の回復に手を尽くす。
やはり薛汝成襲撃は、昌王勢力の自作自演で正解でしょうか？
秦欒は宣宗の意を受けて薛汝成を見舞うが、わざと傷を掴んでいたぶる。上機嫌で帰っていく秦欒に対し、薛汝成は事が成った時は許さないと怒りをこらえる。一方、博古斎では秦欒の誕生祝いを準備して、手を組もうと画策していた。池方は「昌王の即位が秦欒にとって得」だと判断すれば、秦欒も自分たちと手を組むだろうと考えていた。
博古斎の思惑を昌王本人と秦欒がぶち壊しにする図、ですね
蕭瑾瑜一行は軍営に到着し、冷沛山は久々に冷月と再会するが、冷月は祖父に冷淡な態度を崩さない。景翊は、節度使軍の軍服を着た負傷兵として連れて来られるが、冷沛山に一目で違うと看破され、「冷月が助けた黔州兵を着替えさせた」と説明して受け入れてもらう。
節度使軍の療養所では悪政の瘡が増えていた。そこに景翊が連れて行かれるが、「ひ弱」だと笑いものにされつつも、景翊は怪我が嘘だと気付かれないよう、痛がる芝居をする。
節度使軍はみんなマッチョなのでしょうか。冷沛山は孫に会えて嬉しそうなのに…
冷沛山配下の侯斌によると「祟り」とは「半月前から発生した乱心者」で、症状の軽い者は、意識が戻ると何も覚えておらず、症状の重い者は錯乱したまま自殺したのだという。冷沛山自身は祟りだと考えていないが、雲麾将軍の徐平が大勢の目の前で火に飛び込んで焼死したため軍が大混乱だと聞き、ただ事ではないとわかる。発症１７人中自殺した３人の遺体を楚楚と冷月が見に行こうとすると、冷沛山は「江湖の小娘に過ぎない」と冷月がこの件に関わることを反対するが、蕭瑾瑜のとりなしで渋々受け入れる。
無骨で頑固そうな冷沛山ですが、孫への屈折した愛情の表れのようにも思えます
宣宗は秦欒の誕生日がもうすぐなので、祝いの品として黄金１００両と外出許可を与え、さらに長いこと「内侍省総管の代理」を務めてきた秦欒を、正式に昇格させることに。しかしその一方で宣宗は近侍の金宝に「秦欒から目を離すな」と命じるのだった。
金宝が何かと秦欒の前で挙動不審だったのは、宣宗のスパイだったからなのですね！
楚楚が自殺した三体を検視した結果、死因はそれぞれ溺死、絞死、焼死とわかるが、自殺の証人はいるものの、遺体からは自殺とは断定できない。冷月が「六品武官以上の官位の三人なら手練れであり、自殺なら剣を使うはず」と主張したため、楚楚は腑分けを申し出る。
楚楚が毎回腑分けの許可をちゃんと蕭瑾瑜にとるのが、忠実過ぎてかわいいです♪
西平公主は苛立ちを鞭の的にぶつけていたが、元侍女と乳母が見つかって長安に連行されていると聞いて、長安に入れてはならないと命じる。周将軍はちょうど二人を連れて長安に到着していたが、半夏が兵で取り囲み、「盗人が逃げたので調べる」と馬車を検めようとするが、馬車の中にいたのは妓女だった。ずっと尾行させたのにすり替わっていたのだ。
呉江に相談できなかったのが、ここにきて効いてきましたね…
孫明徳は秦欒に、「あの噂」は本当で、蕭瑾瑜と蕭瑾璃のうち一人が実子で、一人は養子だったと報告するが、元使用人たちは、どちらが養子かは知らなかった。その養子がどこから来たのか、なぜ引き取ったのを隠したのかを知りたいと考えた秦欒は、陳瓔の妻があの年難産で死んだことを思い出す。それを暴けば公主親子は君主を欺いた罪に問われることに…
蕭瑾瑜が養子なら、養子の方に爵位を継がせた西平公主の胆力はすごいですね
蕭瑾璃が調べたところ、蕭瑾瑜たちが山に行く数日前、軍の者たちが物資購入のため黔州に行っていたことが判明する。物資担当の掌書記・呉琛によると、その物資は常用薬だというが、その者たちはまだ戻ってきていないため、蕭瑾瑜は彼らによる李璋宅放火の件を疑う。しかし蕭瑾璃によると、派兵を手配できるのは冷沛山だけだという…
冷月のために、冷沛山が謀反のラスボスであるというのはあってほしくないのですが…
２５～２７話の感想
薛汝成の謀略も、蕭瑾瑜と楚楚の愛情を深めるスパイスにしかならなかったようです。それでも薛汝成は「一体何をしに西南に行ったのか」と陰口をたたかれながらも、許如帰ゲットに成功しました。秦欒は許如帰を逃したものの、蕭兄弟の出生の秘密をゲット。長安も西南も終盤に向けて混沌としてきましたね。蕭兄弟のどちらが養子なのか気になりますが、その謎を蕭瑾瑜自身が解明することになるのかと思うと、今後の展開がほろ苦いです。
２７話からは節度使軍へと舞台を移し、なぜか軍内で巻き起こるオカルト事件を蕭瑾瑜が捜査することに。蕭瑾瑜と楚楚という現実的思考カップルの手にかかったら、完膚なきまでに科学的に解析されてしまうのでしょう。それよりも冷月と冷沛山の間に立ちはだかる確執と疑惑の数々が解明されないことには、簡単には話が進まなさそうですね。
そういえば冷月と兄上の縁談ですが、普段蕭瑾璃は冷沛山の配下として節度使軍に従軍しているのだから、当事者の意見を取っ払って考えると、一番順当な縁談だったのですよね。ここから冷沛山が「蕭瑾璃か蕭瑾瑜のどちらかを婿に！」とか言い出したら、縁談話はさらに面倒に拗れそうな予感がします。現実問題、あの長安一のチャラ男・景翊が、あの頑固爺から冷月との婚姻を簡単に許してもらえるとは思えず、なかなか面白いことになりそう♪