ご訪問いただきありがとうございます!
クルミットです♪
汚職事件の捜査のため呼び出された姑蘇の職造府長官・白宝震が殺害され、開封府の展昭は現場に残された文字から蜀中六悪の李栩を捕らえます。しかし李栩の師妹・莫研が李栩の潔白を証明しようとし、その才能を包拯に認められ開封府の捕快に採用されることに。
汚職事件の重要な証拠となる白宝震の帳簿を狙う勢力が、別々に存在しているようで、人殺しも厭わない青衣の者と、呉子楚を擁するちょっとお間抜けな寧晋王とで、それぞれ意図が異なるようです。その寧晋に呼び出された展昭たちは無事に帰れるのでしょうか?
【高潔なあなた】(ネタバレあり)
第4話「臨機応変の作戦」
寧晋は二人同時に囲碁の勝負を始めるが、展昭と莫研を離して、莫研と展昭の指し手の内容をそのまま自分の指し手にして返し、展昭と莫研を間接的に対戦させる。やがて二人は自分たちが対戦させられていることに気付くが、寧晋はなぜかすんなり帳簿を返してくる。
「二人とも勝たなければ」という条件なので、これだとどちらかが必ず負けることに
寧晋のもとを去ろうとした展昭と莫研は、白家から煙が上がっているのを見る。寧晋は呉子楚に放火を命じ、二人を囲碁で足止めして時間稼ぎしたのだ。展昭は白家に向かい、莫研は寧晋を探るため残るが、見つかって縛り上げられ、寝床の侍女になるように迫られるも、心配して戻ってきた展昭に助けられる。
寧晋は悪いというよりワルぶっている感じでしょうか
展昭は寧晋の捜査妨害から汚職事件関与を疑うが、寧晋は「妨害は陛下の命だった」と白状する。皇帝は頭の固い開封府が首謀者を暴くことで、朝廷の混乱を案じているのだという。寧晋は李栩に帳簿を盗ませたが、白宝震の殺害には関与しておらず、白家の放火も家人を逃がして書斎を燃やしただけで、この件を追う第三者がいると展昭に注意を促す。
結局、寧晋と青衣の者とは別で、青衣の者が平気で凶行をする危険な勢力なのですね
寧晋は帳簿が偽物だと知っていて、火をつけて本物を消したと見られた。偽の帳簿を置いた別の人間の存在が考えられる。白宝震が愛娘の白盈玉に帳簿を託し、偽物を置いたのは白盈玉ではないかとみられ、青衣の者が現れる前に手を打つべきだとの莫研の考えに、展昭はようやく莫研の推理力を認め始める。
やっと展昭が莫研の能力に一目置くようになりましたね!
白盈玉は、白家の使用人から家に連れ戻されようしていた。そこに一人の男=蕭辰が現れ、手を差し伸べて怪我の薬を渡しながらも家中の争いには関与しないと言う。蕭辰は莫研の姿絵を見せて尋ねるが、使用人たちが莫研のことを知らないと聞くと立ち去ってしまう。
白盈玉はこの後連れ戻されたのでしょうか?見とれていないでさっさと逃げましょう!
白家には司馬家からの結納品が大量に送りつけられ、白盈玉の気持ちを無視して婚姻を強行しようとしていた。白盈玉が父の名誉のため帳簿を守っているため、白盈玉を救って信頼を勝ち取り、青衣の者と同時に帳簿も手に入れるなどの策を莫研が考えるが、展昭にすべて却下され、莫研はとにかくどれかの策を実行することに。
展昭は頭固そうに見えますが、周囲を傷つけまいとする配慮なのですよね
白盈玉は家を抜け出し父の線香を買いに行くが、街では「年寄りに嫁ぐ汚職役人の娘」と後ろ指を指されてしまう。侍女が離れて一人になった白盈玉に、男装の色魔に扮した莫研が絡んで帳簿のありかを白状させようとする。しかし莫研は白盈玉がつけている薬の匂いに動揺し、助けようと飛び込んできた展昭に「芝居は中止」と言って慌てて逃げ出す。狼狽える莫研は「ある人に追われている」と言うものの、事情を展昭に説明できない。
展昭があんなにキメキメで、回転しながら出てくる必要は全然なかったわけで♪
白盈玉は、いまや白家を仕切る二夫人に司馬家に明日嫁ぐのだと強く迫られるが、決して受け入れようとはしない。しかし白家に居場所がない絶望から入水するが、その近くに蕭辰が通りかかって助けられる。暗闇に怯えながら、白盈玉は婚姻を強いられた身の上を語る。
自害する程追い詰められているのに、まさかそのまま家に送り返すのですか?
青衣の者は、帳簿が偽物だったと張堯佐に責められる。青衣の者は張堯佐の義理の息子・張風だったが、義父・張堯佐の焦りに対し暢気に構え、「追魂三使」を連れて必ず口を封じてくる、と姑蘇へ出かけていく。
この親子が、汚職と殺害の黒幕なのですね!
蕭辰は白盈玉を白家に送り、信念をもって生きるべきだと語り、自分は心の目で見ているのだと言い残す。その頃莫研は「父親からの偽の文を書いて白盈玉に送る」という策を考えつき、臨機応変が必要なのだと展昭を説得する。渋々展昭は、白宝震の偽の文を書くことに…
蕭辰は、身の上がわかっていながら白家に送り返すとか、鬼ですか?
第5話「手に汗握る追走劇」
展昭と莫研は白盈玉を訪ね、先の騒動は自分たちの策略だったことを謝罪し、帳簿が白宝震殺害犯を捜す糸口になると明かすが、帳簿が見つからないので帰京すると言って白盈玉を動揺させる。現場で見つかったという父の文の模写(展昭が書いた偽物)を見た白盈玉は、父に汚名を着せて殺した黒幕の正体を知りたいと考え、生前「もし開封府に投獄されたら三司使の張殿を頼れ」と父が言っていたことを打ち明ける。
白盈玉が心配になるくらいチョロいです。父を亡くしてこんな騙されやすくて大丈夫?
帳簿は白盈玉が防水布で包んで池に投げ捨てたというので、展昭は泳げないため莫研が潜って探し出す。そこに突然外から矢が射かけられ、白盈玉が怪我を負う。展昭はその矢が「追魂三使」のものだと気付き、二人を逃がして賊に対抗しようとするが、矢を受けてしまう。莫研は白盈玉と一緒に池に飛び込んで逃げるが、白盈玉に帳簿を託して展昭を助けに戻る。そこに白盈玉に話しかける男が現れる。一方、展昭は次第に追い詰められ、池に落下して意識を失うが、莫研が飛び込んで口づけで息を移して助け出す。
出ました!中国時代劇お約束、「恋の始まりは人工呼吸」ですね!
助けられた展昭は寧晋の紫雲山荘で呉子楚に介抱されていた。白盈玉も呉子楚に助けられており、莫研は寧晋から帳簿を返してもらう。そこに草笛の音が聞こえたため、莫研は寧晋に礼も言わず飛び出していくが、呉子楚は寧晋が莫研を気に入っていると気付く。草笛を吹いていたのは蕭辰で、蕭辰は蜀中六悪の二番手だった。家訓に反し開封府とつるんだことを叱責され、今すぐ蜀中への帰還を命じられるが、莫研は今更引けないと訴える。
蕭辰は師兄だったのですね!あの姿絵は六悪の誰かに描いてもらったものでしょうか
目覚めた展昭は、莫研と水中で口づけを交わしたことを思い出し動揺する。何とか落ち着いたところに、寧晋から「莫研のことが好きなのか」と問われ、同僚にすぎないと答えるが、寧晋が莫研に惚れたというのでさらに動揺してしまう。莫研は蕭辰に跪かされ、李栩を助けたいのだと訴えるが、帳簿で李栩を介抱したら一緒に戻ることを約束させられる。
寧晋が莫研に惚れるポイントはありましたか?あったんですね?
展昭と寧晋は、蕭辰に莫研の許しをとりなそうとするが、「莫研はもう捕快ではない」と冷たい態度をとられる。寧晋は莫研に薬を与えようとするが、莫研がより傷の重い展昭に譲ろうとしたので機嫌を損ねる。逃がした莫研が戻ってきたのは自分を心配してだと知り、展昭は不器用に感謝する。
展昭は泳げないのに、莫研に感謝した時の目の泳ぎ方はすごいですね~
紫雲山荘は、寧晋が遊歴中に荒れ果てた村を見つけて買い取って建てたものだという。しかし目立つので敵が追ってくるのを恐れ、展昭は出立を急ごうとする。そこで寧晋は明日の出立を決める。莫研が白盈玉から蕭辰の匂いがすると不躾に指摘したため、寧晋は莫研が男女の機微(自分の気持ち)を理解しないと非難するが、それが展昭を口移しで救った話につながり、展昭と莫研は気まずい空気に。
寧晋は「王」なので、思い付きで宮殿建てるような、まさに王子様なのですね
展昭は心の揺れを振り払うように剣の稽古に没頭していた。それを見ていた蕭辰は、白盈玉の心遣いを毅然と断りつつ、展昭には心の乱れがあると考える。展昭と莫研は眠れず語り合うが、展昭は莫研が蜀中に戻ることを引き留めたい思いに駆られていた。
莫研が口ずさんだ詩は唐の詩人張継の「楓橋夜泊」です
翌朝は雨降りだったが、敵に先んじるため出立する。しかし食事休憩で展昭が莫研に気を取られている間に、蕭辰が敵襲に気付く。そこで一同を二手に分け、展昭は呉子楚と共に帳簿を守って開封府を目指すことに。寧晋は莫研と一緒にいたいので、莫研たちに同行する。白盈玉は疲れたのか蕭辰に寄り掛かって眠り始める…
証人の白盈玉も大事なのではと思ったのですが、急ぐのに足手まといになりますね
第6話「大切な君を守りたい」
莫研は寧晋に、「殿下」では人目を引くため、呼び名を変えようと提案する。寧晋のことは出生時の体重から「六斤」と呼び、莫研のことは「小七」と呼ぶことに。白盈玉が疲れて眠り始めたことで、蕭辰は休憩を提案する。
出生時の体重で呼ぶのは中国では多いのでしょうか?六斤は3600グラムだそうです
展昭と呉子楚は夜通し急ぎ、先に開封府に到着して包拯に本物の帳簿を届け、莫研たちは二日後には到着する予定だと説明する。展昭の怪我が朝廷の追う指名手配犯・追魂使によるものと知って包拯は驚く。展昭は引き返そうとするが、傷が悪化して倒れてしまう。
展昭はこれまでずいぶん無理しましたからね。治療せず稽古とかしていたし…
白盈玉は無理して逃げた際に足を脱臼しており、蕭辰の治療に恥じらう様子を見た寧晋は、莫研に見習うようにとたしなめる。休憩した食堂の客が白家と司馬家の縁談について面白おかしく語っており、白盈玉が傷ついているのを見かねた寧晋は「あの縁談は実は司馬家に原因がある」と、出まかせで悪い噂を流し、司馬家は酷いと思い込ませる。
寧晋グッジョブ!こういうのは口八丁の寧晋にしかできないワザですね
寧晋は莫研を振り向かせようと、通りかかった男に頼み、おもちゃの短剣を使って莫研を襲わせ自分が助ける計画を立てる。しかし頼んだ男が悪者だったため本物の剣で襲い掛かられてしまう。莫研は一生懸命蕭辰の機嫌を取ろうとするが、蕭辰は聞かず落ち込む。そこに展昭のことを想うのはどんな気持ちか、と寧晋に聞かれ、莫研は自分の心の中が展昭でいっぱいになっていることに気付く。
寧晋の一生懸命さがかわいそうになってきました。やることなすこと引き立て役…
追っ手が来たため、莫研は白盈玉を蕭辰に託して先に行かせ、敵を自分に引き付ける。蕭辰は白盈玉を馬で先に行かせる。莫研は刀傷を負った寧晋を見捨てずに進む。一方展昭は、莫研を助けに戻ろうとするものの、公孫策に止められてしまう。
蕭辰と白盈玉は先に開封府にたどり着くが、莫研と寧晋が戻っていないため、展昭は呉子楚と蕭辰とで捜しに向かう。莫研は追魂使に追いつかれ、敵を引き付けて寧晋を逃がす。青衣の者が寧晋を襲おうとしたところに展昭が駆け付け「帳簿はすでに開封府だ」と告げる。
蕭辰の移動速度が物理的にとんでもないことになった気がしますが、気にしない!
青衣の者は、展昭がたった一人の女子のために私欲が生じたと心の隙を突いて逃れるが、彼が使用した暗器から呉子楚にはその正体に心当たりがあった。展昭は必死で莫研を捜すと、瀕死の状態で展昭を呼んでいた莫研を発見する。莫研の肩に受けた矢を抜くため、展昭は莫研の好きな詩で気を逸らす。
「莫殿」から「小七」に距離が縮まった瞬間ですね♪
莫研は3日間眠り続けて開封府で目を覚ます。皆の無事を聞き安堵するものの、それでも展昭と話さなければと起き上がる。実は朝廷で張堯佐は無罪になっていた。張堯佐を弾劾した時、身代わりの別の者が罪を認めたのだ。白宝震と李栩が陛下の赦免で罪を許されたのを吉報とするしかないと聞き、莫研は包拯に食ってかかる。包拯は白盈玉を開封府に残るように言い、必ず張堯佐を厳罰に処するというものの、白盈玉は内心の失望を押し殺していた。
息子に比べて小者かと思っていた張堯佐ですが、意外と策士のようですね
張堯佐は身代わりを立てるほど周到に準備しており、開封府が裁くためには状況を見て尻尾を出すのを待つしかない。そんな中、張堯佐から赦免を世に知らしめる宴の招待が届き、包拯はその宴に出席することに。張家は多くの招待客が集まっていたが、包拯一行が到着すると、張堯佐は武器を持った配下で取り囲んで牽制する。展昭と莫研は陛下直筆の書(嘘)を祝いの品として持参したため、自分で運ぶと申し入れて庭園に入り込む。その頃、張堯佐と包拯は弾劾を忘れ和解しようと、一献を捧げあう…
この宴は、張堯佐と包拯の面の皮の厚さ勝負となってきたようです♪
4~6話の感想
最悪の出会いをして、反発しあいながらやがて認め合う気持ちが恋に変わっていく、という王道の展昭と莫研は、振り回されつつも互いにいい影響を受けているようです。
かわいそうなのは寧晋でしょうか。やることなすこと全部当て馬状態で、展昭と莫研の気持ちをかきたてるためだけに存在しているように見えます。おバカさんだけどいい子なのに。
この先彼にも莫研よりも似合うお相手が見つかることを祈らずにはいられません。
そして六悪の二番手・蕭辰が登場しましたが、渋くてカッコイイ登場でしたね!蕭辰を演じているのは「大明皇妃」の徐浜を演じていた、「天涯四美」の一人と称される喬振宇ですから、そりゃあかっこいいわけです!展昭のクールさなど子供が大人ぶって背伸びしているくらいに見える、絶対零度のクールを見せられた思いです。
その蕭辰に想いを寄せる白盈玉ですが、莫研がこうと決めたら即行動するのとは対照的に、自分の思いを抑えて抱え込んで従順な、かなり古典的な令嬢タイプです。彼女は何回逃げ出した実家に送り返されるのでしょう!しかも蕭辰も事情を知っていてなぜ送り返す?とモヤモヤが溜まってしまうほどです。そんな彼女の父の仇、張堯佐が無罪放免となったことで、ああいう抑圧されたタイプが恨みを抱えると怖いので、どこかで発散されるといいですね。
敵は青衣の者と張一家と見えて、ここからどう展開していくのか楽しみになってきました。