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クルミットです♪
今回から「高潔なあなた」が始まります！
中国の時代劇の定番「包青天」に登場するキャラクター「御猫」こと展昭を主人公に据え、彼に無鉄砲ヒロインが絡んで、事件を追いかけるうちに恋の予感も…
「将軍の花嫁」で「鬼将軍」を演じたウー・シーザーが、またもや仏頂面でクールながら恋には一途な男主で魅せてきそうです。お相手の莫研を演じるチャン・ホイウェンも、抜群の演技力の持ち主だけに、二人の取り合わせは期待値が高まりそうですよ♪
【高潔なあなた】(ネタバレあり)
第1話「真夜中の殺人」
夜の開封官舎で消灯の見回りの老人が、審問のため上京していた姑蘇の職造府長官・白宝震の遺体を発見する。現場に開封府の侍衛・展昭が呼ばれるが、卓上の流血を拭くと「犯人は探雲の李栩」との文字が刻まれており、「蜀中六悪」の所業かと考えられる。
なぜダイイングメッセージをわざわざ卓に刻むのでしょうか…
汴京城城門。「探雲の李栩」の手配書が城門に貼られているのを見た女は、「五師兄」がたった５０両で手配されていることに苦笑する。女は師兄の烏に導かれた店を訪れると、師兄が賭博場の者と店で騒ぎを起こしたことがわかる。店の痕跡から、第三者が介入し李栩を連れ去ったとわかり、それが可能な腕の持ち主は「御猫」と呼ばれる展昭だと考えられた。
この観察力は、江湖に置くのは惜しい存在ですね！
開封府に刑部から「この事件を引き継ぐ」との文が届くが、包拯は「江南の汚職を調べるため開封府が呼んだ白宝震の死なので、必ず開封府の手で明らかにする」と言う。李栩は全く口を割ろうとしないが、李栩を手掛かりに真相にたどり着くため、展昭は包拯に婚姻の宴の欠席を勧めるが、包拯はとぼけて出かけてしまう。
証人の口封じという開封府への挑戦のような事件なのに、刑部の横やりは怪しいです
馬漢の妻で料理係の秦薇薇から、花嫁の長年の想い人だと指摘された展昭だが、情愛には興味がないと言う。そこに野菜売りに扮した女が李栩の救出のためにやってくるが、展昭に見破られる。今日の花嫁・劉家の令嬢の代弁者のふりをして、牢の鍵を盗もうとするが、展昭に捕まってしまう。女は「師兄は冤罪」と訴え、包拯に会わせてほしいと訴える。
秦薇薇は料理係と検視官を兼任しているのでしょうか？手は洗って欲しいですね♪
女は包拯の裁きの場に引き出され、「蜀中六悪」の七番目・「神犬」こと莫研だと名乗るが、包拯の副官・公孫策を始め、六悪の七番目を知る者はいない。莫研は強気に師兄・李栩の冤罪を訴え、「真犯人なら卓上にわざわざ文字を刻んだりしない」と主張する。展昭は李栩の犯行を証明しようとするが、莫研は「誰かが師兄を陥れようとしたのだ」と反論する。
「六悪」の七番目というのは、入れてもらえるだけの力がないというオチでしょうか
莫研は「李栩の宿に李栩が盗んだものが巧妙に隠されている」と語る。実際に宿にあった熟成酒の瓶に隠されていた帳簿を提出して李栩を解放しようとするが、帳簿が汚職事件に通じる重要なものだったため、逆に包拯から帳簿を盗むよう命じた者の存在を追及され、李栩は牢に戻されてしまう。
李栩には黒幕との取引があったりするのに、全部莫研がぶちこわしている雰囲気？
莫研は展昭に開封府から追い出されそうになり、帳簿を返すよう求めるが拒否される。帳簿は捕快だけが閲覧できると聞き、莫研は「開封府の捕快になる」と言い出す。一方、李栩が盗んだ帳簿は偽物だった。白宝震は審議逃れのため偽帳簿を作成したものの、首謀者は偽物だと知らず李栩に盗ませたのだ。首謀者をおびき出すため包拯は罠を仕掛けようと考える。
捕快にはそんなに簡単になれないと思いますよ～？
莫研は夜の開封府に忍び込むが、部屋に糸の罠が仕掛けられているのに気づき、巧みに帳簿を盗み出すが、待ち構えていた展昭が捕まえようとする。その時展昭が掴んだ衣がはだけて、互いに動揺してしまう。逃げ出した莫研を展昭は追うが、そこに真犯人（青衣の者）が姿を現す。二人は後を追うが、攻撃を受けた莫研を助けたことでとり逃がしてしまう。
この糸のトラップも結構よくある、ヒロインの体が柔らかいのを見せつける演出ですね
展昭は莫研を開封府に連れ帰り、手当てを受けさせると、莫研は青衣の者から受けた暗器の毒以外にも古い毒の痕跡があったため解毒を施す。莫研は真犯人が現れた以上、李栩の釈放を求めるが断られ、本物の帳簿は白家にあると、莫研は開封府の捕快にして捜査に関わらせてほしいと求める。李栩が殺しを自白したと聞いた莫研は牢に会いに行くが、李栩は掟を破り役人に近づく師妹を叱り飛ばすものの、莫研は逆に意地になってしまう。展昭は莫研に開封府の令牌を渡し、ひと月の試採用だと言う…
莫研のポシェットがかわいい♪ いや～意外と簡単に捕快になれましたね…
第２話「名探偵コンビ誕生」
ある黒幕は李栩の投獄を知り、「包拯にこの件を嗅ぎつかせるな」と配下に注意を与え、展昭に注意するよう命じる。
これは李栩の投獄を知らなかったので、青衣の者とは違うようですが…誰でしょう？
莫研は秦薇薇には親切にされるものの、他の捕快たちから女の捕快だと好機の目で見られ、展昭にも厳しく注意されてしまう。密かに抜け出そうとする莫研だが、そのたびに展昭たちに見つかってしまう。
馬漢と秦薇薇の夫婦漫才もこれからの楽しみになりそうですね！
莫研は展昭に反発し、展昭の様子から遠くに墓参りに行っていたのだろうと指摘して食って掛かる。まさに展昭は「河畔村 王小六」の墓参に行っていたのだがそれを押し隠し、反抗する莫研に罰を与える。どうしても事件捜査に加わりたい莫研だが、官規を１０回筆写するまでは外出も食事も禁止と命じられ、反発しながらも展昭の高潔さに気付き始める。
展昭の過去に関わる秘密がチラ見えしましたね
刑部の呉子楚は、刑部で李栩を拘留せよとの陛下の命を受け、引き渡しを求めるが、包拯は通知を受けていない上に不適切だと反発し双方譲らない。そこに莫研が首を突っ込んで、呉子楚には聖旨がないことを指摘して助け舟を出す。包拯は呉子楚を聖旨が来るまで開封府に足止めすることに。
聖旨出さないからなぜ？と思ったら案の定。包拯が気づかない方が不思議ですよね！
莫研は展昭と開封官舎に捜査に向かうが、官舎の管理人が刑部への捜査移管申し入れを知っていて阻んでくる。そこで莫研は管理人が布坊の女将と同じ香りをさせていると指摘し、圧力をかけて捜査を認めさせる。現場に第三者の存在を証明する必要があるが、戸棚に毒針での攻撃痕が発見され、白宝震殺害は青衣の者の仕業だと判明する。
展昭は面白くないかもしれませんが、莫研と既にナイスコンビになりつつあります
莫研は戸棚に公輸箱を発見し、その精巧な仕組みを解錠できるのは李栩しかいないと言う。まず李栩が帳簿を盗み、それに気づいた青衣の者が白宝震を殺害し、官府に李栩の尻尾を掴ませたのだとわかる。莫研は現場の芳香に気付き、管理人を脅して問い詰めると、白宝震から来客について口止めの賂を受け取ったことを白状する。展昭はその莫研のやり方を開封府の捕快として正しくないと注意する。
莫研のやり方はよろしくないですが、そうしないと真相に近づかないですよね…
展昭は白宝震の遺体を検証していたが、そこに霊安室に入ってきた莫研は遺体を見て急に卒倒し、展昭に介抱される。白宝震の遺留物には匂い袋があったが、莫研によると少女が手製したもので、白宝震の娘のものではと考えられた。毒針の暗器を展昭が宮中で見たというので、莫研は呉子楚も怪しいと言い出してたしなめられる。
莫研は亡骸に何かトラウマがあるのでしょうか？
莫研は、このままでは李栩が殺されると見て、一緒に逃げようと誘うが、牢の鍵をうまく解錠できず、李栩も消極的。そこに呉子楚が姿を現し、剣を抜いて莫研に脅しをかけるが、展昭は「開封府の者は誰も渡さない」と言って、旧友同士ながら二人は剣を抜き合うが、呉子楚は力不足を悟り帰っていく。李栩は真相を明かさず、烏と連絡を取り合う。
李栩は一体何を隠しているのでしょうか、呉子楚の行動も怪しすぎますね～
展昭は莫研が李栩を脱獄させようとしたのだと見て、令牌を返すよう迫るが、莫研は衣の裾を掴んで真剣に謝罪する。呉子楚の来訪を見ても李栩が慌てなかったため、青衣の者と呉子楚は共謀していないことに気付いており、首謀者を聞くために牢に忍び込んだのだと言う。必死の謝罪を見た展昭は、「必ず自分の言うことを聞き、帳簿の件には関わらない」を条件に今回は莫研を許すことに。しかし莫研は帳簿を先に手に入れようと考える…
莫研は約束してもサラッと裏切りますね…これは展昭が今後苦労しそうです
第３話「本物の帳簿を探せ」
展昭は包拯に、李栩と呉子楚は一味なのではないかと報告する。包拯も本物の帳簿は姑蘇の白家にあるのではないかと考え、展昭は本物の帳簿とそれを追う者たちを探りに姑蘇に向かうことに。莫研も同行を希望し、展昭は嫌がるが、包拯は内心面白がって同行を命じる。
包拯は展昭が困っているのを見てかなり楽しんでいますよね♪
姑蘇に旅立つ展昭を見送る包拯と公孫策は、展昭に莫研を託したものの、莫研の張り切りを見て包拯は心配でため息をつく。姑蘇へ向かう一本道に墓が並んでいるのを莫研は怖がるが、展昭はそこで野宿すると言い出す。一方、呉子楚の主は展昭たちに対し策があると言い、配下に命じて「この件から手を引かねば身を滅ぼす」と開封府に伝えさせる。
「包殿は眠れず色白になった」のジョークは笑っていいところですか？
蝉の鳴き声は冤罪で死んだ人の声だと聞いたことがあるため、莫研は蝉の声を恐れるが、展昭は石を投げて蝉を落としてみせる。そこで莫研は蝉落としの方法を教わろうとするが、なかなかうまくいかず、簡単に身につく技を教えてもらうことに。展昭は莫研の身の上を聞くうちに自分のつらい過去を思い出し、開封府に入った理由を聞かれて「償いのために南侠から開封府に入った」とだけ語る。
あんな近くに石が飛んで来たら、蝉は逃げると思うのですが…
展昭の夢の中。展昭は少年が「南侠の展昭だ」と名乗って遊んでいるのを見て微笑ましく思うが、ふと気づくと周囲は遺体だらけだった。展昭は思わず少年＝王小六の危険を感じて、その名を呼ぶが、王小六に見下ろされながら水中に沈んでいくのを感じ、そこで目を覚ます。莫研が食べ物を捜しに行っていたと知り、食堂で麺を食べることに。
王小六は第２話で展昭が墓参りに行った墓碑銘なので、この過去が気になります
二人は雨に降られて小屋に駆け込む。着替えのない莫研は展昭の服を借りて着替えるが、展昭自身は濡れたまま。さらに食堂で莫研が買えなかった菓子を、展昭がこっそり買っておいたという優しさに触れ、莫研は展昭を見直す。
こういう仏頂面で見せる気配りの優しさって、女心に刺さりますよね♪
姑蘇に到着した二人に男たちが気づき、「殿下に知らせろ」と動きを見せるが、展昭もまたその男たちに気付いていた。展昭は宿から抜け出してその男たちに尾行の理由を聞くと「寧晋王からの忠告」だとして、速やかに姑蘇を離れろ、李栩の件には関わるなと警告される。展昭をつけてきた莫研は、李栩が寧晋の捨て駒にされることに激怒し、包拯や展昭に対する信頼を見失い、単独で帳簿を発見すると息巻く。
目的地に到着した途端に、もう喧嘩してるし…やれやれですね
白家邸。白宝震の娘・白盈玉が、父の葬儀の飾り付けがされた家で一人琴を爪弾いている。白家にこっそり忍び込もうとした莫研はその音色に思わず聞き入るが、白家の第二夫人が、司馬家との縁談を断った白盈玉に当たり散らすのを見て白盈玉に同情する。いつの間にか一緒に見ていた展昭が昼間の誤解を解きたいと言うが、莫研は話などないと突っぱねる。
この白盈玉も今後物語に大きく関わってきそうな雰囲気があります
莫研は夜中にこっそり抜け出すが、展昭に見破られる。謝罪のふりで睡眠薬を盛った酒で眠らせ、白家に侵入して帳簿を発見したものの、展昭には薬が効いておらず、展昭に奪われてしまう。そこに昼間の男たちも帳簿を捜しにきたため、その隙に莫研が帳簿を奪って逃げようとするが、男と取り合いになり、帳簿が真っ二つに裂けてしまう。
お約束が繰り返されて、最後大失敗というパターン、嫌いじゃないです
二人の前に呉子楚が現れ、寧晋王が展昭を呼んでいるというので、莫研も寧晋に会いたいと同行することに。寧晋は展昭に「帳簿を置いて帰れ」と命じるが、莫研が「帳簿は私の亡骸から奪ってください」と拒絶する。展昭も応じないため、寧晋は唐突に「囲碁で二人同時に勝負しよう」と言い出す。二人とも勝たなければ帳簿を取り上げるとかっこつけた寧晋だが、足がしびれて立てなくなってしまう。寧晋は楽し気に二人を相手に対局を開始するが…
実は寧晋は、悪役じゃなくてお笑い枠の予感？
１～３話の感想
「高潔なあなた」は、新しいタイプの「包青天」ドラマになるのでしょうか。
包拯が主人公の「包青天」は、中国人なら水戸黄門や遠山の金さん並みにおなじみの時代劇のモチーフなのですが、このドラマはこれまで「包青天」に馴染みのない方でも自然とその世界に入れるように、お約束を盛り込んでくれているのがありがたいですね。展昭の上司・包拯の容姿は金さんの刺青のようなもので、色黒で額に三日月の傷があるのがお約束です。そして展昭は身軽ゆえに皇帝から「御猫」の名を賜る武芸の達人で、公孫策は包拯の参謀役、そして「王朝、馬漢、張龍、趙虎」の四人の部下も、元山賊から捕快に転じた存在として包青天ものでは欠くべからざる存在です。
包拯のビジュアルが色黒で異様なため、コンビを組む展昭は、対照的にどの作品でもイケメンに描かれることが多いのですが、このドラマでも女性に見向きもしないクールな男という設定のようです。南侠という江湖の侠客出身なのに、開封府の規約をガチガチに守る堅物で、包拯の方が柔軟でゆるい設定なのが意外でした。序盤で登場のキャラクターがそれぞれユニークで、何か過去に深い傷を抱えているような展昭が、周囲の優しく差し伸べる手で心がほぐれていく過程を見守ることになりそうですね。
それにしても、あの寧晋王という人物は何者なのでしょうか？何やら悪の親玉風の登場を匂わせておきながら、突然ずっこけてお笑い枠に転じてきましたよ。彼は青衣の者とは別人なのでしょうか、ちょっと混乱中です。莫研も、ありがちなウザヒロインかと思いきや、結構筋が通った行動原理で動いているようなので、この先の展開は結構期待できるのではないでしょうか。これからどんな風に動いていくのか、楽しみですね♪