国子監は花ざかり-あらすじ-1話-2話-3話-感想付きネタバレでありで!

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クルミットです♪

宋の最高学府・国子監に、亡き兄の遺志を継いで女子なのに入学を果たす元気女子・桑祈が物語の主人公です。しかし女人禁制の国子監は桑祈を簡単には受け入れず、桑祈の前には数々の困難が待ち受けることに。
くじけない桑祈の強さと明るさを見守りながら、新しい世界を楽しんでいきましょう!

【国子監は花ざかり〜ロマンスは最高学府で〜】(ネタバレあり)

第1話「国子監初の女学生」

国の最高学府・国子監。祭酒(校長)の辞任後、若く優秀な司業が代理を務め、古典のみを重視する旧態依然の方針を改めたという。それを自分の目で確かめるため、国子監に入ろうと少女・桑祈は馬を走らせていた…
汴京が都ということなので、北宋が舞台ということになるようです

晏家の馬車の前に宋家の令嬢・宋佳音が通りかかる。すると宋家の使用人が馬を暴走させ、馬車は宋佳音に突っ込んでいく。この現象は今月3度目だったため、馬車の主・晏雲之は涼しい顔で「ぶつけろ」と命じる。そこに桑祈が駆け付けて宋佳音を助け、馬車の暴走を止めるが、晏雲之は顔も出さず、宋佳音からは邪魔されたと文句を言われる。
「ぶつかって恋に落ちる」様式が相手にばれたらおしまいなのでは…

宋佳音の身分を笠に着た態度に腹を立て、桑祈は「私は桑祈」だと名乗る。晏雲之はその名前を聞いて馬車から出てきて、「桑祈」にこんな形で出会ったことに言葉もなく見つめてしまうが、礼を言われるはずなのに何も言われないことで桑祈は調子が狂う。
ここで名乗っておけば、後々面倒にならなかったのではと思わずにはいられません

慶豊楼に向かった桑祈は、友人の卓文遠に出会う。桑祈が都に戻った目的は「国子監に入ること」だという。女子が国子監に入った前例はないが、桑祈は父から陛下に頼んでもらうつもりだという。そこに宋佳音が店で騒ぎを起こしたため桑祈は割って入るが、桑祈が宋太尉の娘だと知った宋佳音は「辺境で生まれた野生児」と罵倒する。近くに部屋を取っていた晏雲之は、友人の厳三郎に桑祈が友人・桑羽の妹だと語り「聞きしに勝る」と言う。
宋佳音は名家の令嬢なのに口が悪いですね~

桑祈と卓文遠は自分たちだけにわかる言葉で、宋佳音の性格の悪さに陰口をたたく。宋佳音が慶豊楼の使用人に罰を与えようとするのをやめさせるため、桑祈は「晏雲之に上元節までに巾着を渡せるかどうか」の賭けに乗るが、晏雲之が聞いているとも知らず悪口を言ってしまう。もし賭けに負けたら灯籠祭りの舞台で芸を披露することに。
関係ない使用人を助けるために勝ち目の薄い賭けに乗る、そこが桑祈の人柄でしょうか

桑祈は巾着を渡すことを簡単に考えていたが、卓文遠は「君は国子監に入る以上の難題を抱えた」と言う。晏雲之は「汴京四大御曹司」の首位で、丞相の庶子で優秀な堅物だという。二人の会話を聞いていた晏雲之が姿を現し、桑祈は巾着を手渡すが、それが愛の告白の意味だと知らず慌てる。今までの悪口を全部聞かれていたため辺境の訛りでごまかそうとするが、晏雲之は訛りを聞き取れた。それでも桑祈は国子監も賭けも諦めるつもりはない。
桑祈はなかなか前途多難ですね♪ 自分で四大御曹司って言っちゃう卓文遠もどうかと

実家(太尉府)に戻った桑祈は、父の桑太尉に散々甘えて懇願し、国子監に女子入学を許可する聖旨を皇帝に出させることに成功する。それを聞いた国子監の博士たちは反対し、桑祈に試験を課そうと言う。晏雲之は改革の必要性を説くが、馮博士を始め全員が試験の実施を求めたため、桑祈の実力を試すことに。桑祈は卓文遠に教師ごとの傾向と対策を教えてもらう。しかし桑祈は晏雲之が国子監の司業だと知り、試験は晏雲之の嫌がらせだと考える。「必ず国子監に入って見せる」と宣言し、晏雲之出題の論文も突破し入学を許される。
「若く優秀な司業」が晏雲之だとはここまで知らなかったのですね~

国子監の学生で黄組の閻琰と玄組の宋落天が登校の順番を争っていた。桑祈の名前札を見た学生たちは初の女生徒の出現を否定的に噂し合い、目的は婿選びではと考える。桑祈は入門の儀式として、礼品を晏雲之に贈るが、そこにちゃっかり巾着を忍ばせるが、晏雲之はそれを引き裂いて「筆巻き」として受け取ったと記録させる。意地になった桑祈はあの手この手で巾着を受け取らせようとするが、ことごとく失敗する。
桑祈はなかなかへこたれない性格のようですが、別のところで発揮した方が…

組分けは学力別に「天・地・玄・黄」に分けられており、卓文遠は高官候補の天組に所属していた。しかし桑祈は最下位の黄組に割り当てられ、学生たちもやる気がないのを見てがっかりする。そこに卓文遠が自ら志願して天組から黄組へやってくる。桑祈は戻るように言うが、「成績を上げ一緒に行こう」との卓文遠の言葉を嬉しく感じる。
天地玄黄は「甲乙丙丁」みたいに使われるものです。ホグワーツとは違い、四つの組に明確に序列があるので、誰かが昇級すれば誰かが落級するというシステムでしょうか

晏雲之は卓文遠を呼び、黄組行きを思いとどまらせようと理由を問う。卓文遠は逆に、桑祈をわざわざ黄組に入れて邪魔をするのはなぜかと尋ね返す。晏雲之の「学生の模範となってこそ、他の女子が後に続く勇気が持てる」との答えに「桑祈は諦めない」と断言する。
卓文遠には実力者の「おば」がいるようですね

晏雲之はその昔、親友の桑羽が女子に文を書いているのをからかったことを思い出す。文の相手は妹=桑祈で、先の長くない桑羽は、妹を国子監に入れて学ばせたいから、晏雲之に「よろしく頼む」と託したのだった。
桑羽は若くして病死だったのでしょうか。晏雲之も昔はやんちゃ学生だったのですね

晏雲之は京兆府に頼まれて縊首の再現実験を行っていたが、それを見た桑祈が自死と勘違いして助けてしまう。そのことを卓文遠に話したところ「晏司業が首を吊った」との噂が学生に広がり、博士たちにまで伝わる。激怒した晏雲之は桑祈を呼び出すが…
不用意だったとは思いますが、桑祈はそんなに悪くないような気も…

第2話「巾着の行方」

桑祈を呼び出した晏雲之は「今なら巾着を受け取る」と言う。しかし桑祈は持っていたはずの巾着がなくて渡せなかった。桑祈は晏雲之を「意外にいい人かもしれない」と思うが、晏雲之はこっそり巾着を奪って隠していたのだ。白時は桑祈の机に巾着を戻すよう命じられるが、場所がわからず適当な席に戻してしまう。
白時がナイスキャラで、晏雲之との対比がかわいいですね♪

白時が巾着を戻した席は閻琰の机だったため、閻琰は自分が見初められたのかと思い、桑祈へ「講義後練武場へ」と呼び出しの文を贈るが、桑祈はそれを果たし状と勘違いしてしまう。閻琰との噛み合わない会話から、桑祈は晏雲之が巾着を仕込んだと思い込んで晏雲之に問い詰めるが、晏雲之はこれも教育だと開き直る。
ツッコミ

閻琰の勘違いは級友たちに晒し物となり、宋落天と魏展鴻は、桑祈を追い出すために策を考える。閻琰が集団で仕返しをしにきたため桑祈は逃げるが、桑祈が宋落天の後ろに隠れたため、閻琰は誤解してもみ合ううちに閻琰と宋落天は池に落下してしまう。それを晏雲之が叱りつけようとしたため、桑祈は晏雲之を巻き添えにわざと池に落ち、晏雲之を激怒させる。
学園ドラマの必須アイテム、「池落ち」が早々に登場しましたね!

卓文遠がいなくなった隙に、ずぶぬれになった桑祈に部屋と着替えを提供すると魏展鴻が声をかけ、脇部屋へと連れていく。桑祈はそこに仕掛けがあるのを察し、魏展鴻と宋落天たちを部屋に押し込むと仕掛けの桶の水を浴びせてやり返す。そして「私に二度と迷惑をかけないで」といじめに対しぴしゃりと宣言する。
この手のいたずらも結構お約束ですね♪ 桑祈に勝てる男子はいない気がします

白時が持ってきた汁物が、実は桑祈の手作りだとわかって晏雲之は戸惑う。宋落天が「桑祈が玄組を侮辱した」と訴えたため、馮博士が相談を持ちかけるが、晏雲之は「教師の手出しは不要だ」と止めるが、桑祈を許したのではなく、自分で仕返しをするためだった。
晏雲之、意外と器が小さい…

翰墨閣では晏雲之の法課の授業が行われるが、卓文遠は生徒たちよりもむしろ晏雲之の仕返しを恐れていた。実は前の祭酒は晏雲之の怒りを買って辺境に飛ばされていたのだ。晏雲之は京兆府の事件を再現するためくじ引きで死体役を選ぶが、桑祈が引き当ててしまう。閻琰が的外れの推理をしても、死体役の桑祈には機会も与えられない。何度くじを引いても桑祈が死体役を引き当て「兄上はこんな場所で私を学ばせたかったのか」と悩む。
晏雲之は心を折るツボを心得ているようですね。桑祈はかわいそうですよね…

桑祈は、兄の桑羽が「小白」という友人について語っていたのを思い出し、子犬に「小白なら晏雲之から自分を守ってくれる」と語りかけていた。桑祈から「私の兄と親友の小白を御存じですか」と聞かれた晏雲之は、自分が小白だと知られまいと否定する。
かわいい犬はこの先も出てきてくれるのでしょうか?

桑祈の得意な騎射の授業で、桑祈は当分目立つことはしたくないと考えていたが、閻琰が「桑家の娘なら」と煽り立てて先に自分の腕前を示そうとする。しかし途中から馬が暴走し、閻琰が馬に引きずられてしまったため、桑祈が咄嗟に矢で閻琰を助け、暴れ馬を手なずけようとする。それを晏雲之が助けたため、思わず桑祈は晏雲之に見とれてしまう…
かなり早い段階でのフォーリンラブ、結構あのポーズとり続けるの怖くないですか?

第3話「謎の赤い粉」

授業に桑祈がやってきたため、閻琰は丁寧に助命への感謝と過去の非礼を述べ、桑祈も和解を受け入れる。桑祈の机の上にはお菓子や果物が並べられ、まるで供養のようだと桑祈は茶化すが、まんざらでもない。
これで黄組内はとりあえず安泰でしょうか?他の組はまだ不穏でしょうけれども…

晏雲之は、厳三郎の依頼で殺人現場の家を訪問していた。住民もおらず手がかりもなく厳三郎は困っていたが、晏雲之は謎の赤い粉が机の足の下から発見する。晏雲之はこれまで桑羽が他殺だと言っていたが、厳三郎は半信半疑だったものの、この事件が桑羽の死と似ていると言い、厳三郎は桑羽の死因を探るなら京兆府が協力するという。
桑羽は病死ではなく、誰かに殺された可能性が?これは大問題ですね!

殺人現場に謎の人物が現れ、晏雲之は急いで後を追う。その人物が逃げた先は太尉府(桑祈の実家)だったため、晏雲之は困惑しながら追っていくと、その人物が消えた部屋では桑祈が湯あみをしていた。晏雲之は思わず「家庭訪問だ」とごまかそうとする。桑祈が湯船にかくまおうとするが、晏雲之は慌てて逃げ出す。
責任取って娶らないといけないくらいの話から「家庭訪問」でよく逃げますよね~

関博士による楽課の授業。流した杯が目の前で止まった生徒が楽器を演奏しなければならない決まりだが、楽が苦手な桑祈の前で杯が止まり、胡琴を手にした桑祈が演奏すると、あまりの下手さにざわつく。桑祈は楽器の代わりに亡き兄・桑羽が作った曲を歌う。晏雲之はその曲を耳にして思わず授業を見にいき、桑祈の歌に合わせて琴を弾く。桑祈と卓文遠は、かつての桑羽の琴に合わせて桑祈が舞った日のことを思い出すが、晏雲之は即興で合わせただけだとごまかし、桑羽のことは知らないと答えたため、桑祈は何かあると疑う。
流しそうめん的な曲水の宴ですね。晏雲之の隠し事ははすぐにバレそうな気が

厳三郎からは赤い粉の原料は植物としかいえず不明だとの知らせが入り、自力で調べなければと思う。桑祈がわざと近くで桑羽の曲を口ずさんで聞かせ、学友のことを思い出さないかと問うが、締め出されてしまう。そこで証拠を見つけるため桑祈は典籍室に入り込み、名簿の棚から天組の桑羽の記録から小白を探そうとするが、兄の同期に晏雲之らしき人物の記載を見つける。そこに晏雲之が現れたため、なぜ関係を隠したのかと湯あみの件を脅して問い詰める。それでも晏雲之はとぼけ通す。
湯あみの件は、巾着を受け取らせるため脅しのネタとして取っておいた方がいいのでは

人影に気付いた晏雲之は、無理やり桑祈を追い出す。桑祈がいなくなってから人影のいたあたりを調べると、薬草の書棚で、一部の頁が破り取られていることに気付く。晏雲之は「敵は国子監にありか」と、内部に不審者が潜んでいることに危機感を抱く。
管理がゆるそうなので、外部から入り込むのも可能な気がしますけどね~

桑祈は帰宅途中で、暴走した宋佳音の馬車に突っ込まれる。それを非難すると、宋佳音は「もうすぐ上元節」だと、巾着の賭けに負けたら桑家の名誉は地に落ちると勝ち誇る。桑祈は巾着を渡す策がなくて途方に暮れ、巾着を欲しがる卓文遠の言葉にも耳を貸さない。
今、卓文遠がちょっと愛の告白をしませんでしたか?軽くスルーされましたよね?

万策尽きた桑祈は、侍女の蓮翩に巾着をどうやったら受け取らせるかを相談するが、「美味で晏雲之の胃を虜にする」策を提案され、蓮翩に任せることに。すると蓮翩は晏府から晏雲之の料理人を攫ってきたため、桑祈は慌てて返させる。
さすが桑祈の侍女だけあって、蓮翩の天然は災害レベルですね♪

桑祈は罰を提出して晏雲之に無礼を詫び、昼に食事を御馳走したいと申し出る。それを隠れて聞いていた宋落天は「姉との賭けに勝つためだな」と考える。約束通り厨房にやってきた晏雲之だが、厨房にいる鶏を見て怯える。二人が厨房から離れた隙に、魏展鴻が料理に薬を盛る。料理を晏雲之が拒否したため、薬を盛られた料理を口にしたのは桑祈だった。
料理シーン、チャオ・ルースーがシェフ役を演じたのを思い出しますね~

料理を食べた桑祈は薬の影響で、突然晏雲之の書斎に閂をかけて閉じ込め、奇行で晏雲之に迫り始める。折悪しくやってきた馮博士を追い返し、晏雲之は桑祈の現象が料理に盛られた薬によるものだと気付くが、無理やり口づけられてしまう。昏睡した桑祈を自宅に送り返し医師に見せると中毒状態だとわかるが、料理からは薬が検出されなかった。解毒専門の温太医は都から出ており、手立てがない状態で桑祈が昏睡しているため、「桑羽は救えなかったが桑祈は救う」との思いで、晏雲之は太尉府へと急ぐ。
宋落天がそんなに深刻な薬を入手できるとは思えないのですが、大騒ぎになりましたね

卓文遠も太尉府に駆け付けるが、医師は「毒が全身に回って手立てがない」と言う。父の桑巍は帰郷した温太医を追わせようとするが間に合わないため、衝撃で倒れそうになる。卓文遠は「卓家秘蔵の薬」を差し出すが、そこに晏雲之が温太医を攫って連れ戻し、さらに厳三郎を連れてきて捜査を命じる…
序盤から緊迫した場面になってしまいました。晏雲之の真剣度が伝わります

1~3話の感想

「国子監は花ざかり」、始まりました!チャオ・ルースーの魅力爆発のラブコメが、序盤から大暴走気味ですが、これから楽しんでいきましょう♪

中国時代劇を何作かご覧になっている方なら、女子が「巾着(香袋)」を男子に渡す=愛の告白だということは鉄板ネタでご存じかと思いますが、桑祈は辺境育ちのせいかそれを知らなかったのでしょうか。刺繍を入れた自作の巾着を贈るのが定番ですが、桑祈は蓮翩に作らせているようですね。「上元節」は「孤城閉」をご覧になった方にはおなじみの「元宵節」、灯籠祭ですよ。灯籠がロマンティックに飾られる高揚した夜祭に、桑祈の危機を体験した晏雲之が、巾着を受け取ったりするのでしょうか?
また、晏雲之のリアクション芸もなかなか楽しませてくれますよね!シリアスなキャラを桑祈がことごとく壊していく様子に笑いの神が降臨していきます。

ところで桑祈の父は「太尉」ですが、これは軍事担当のトップに当たる役職です。桑祈が辺境で育ったのは桑太尉が辺境防衛に従事していたせいでしょう。閻琰が騎射の授業で桑祈に「桑家の娘なら」と煽ったのは、桑家が武人の家柄だという事情の反映ですね。
晏雲之の父は「丞相」で、百官の一番偉い人です。ただ晏雲之は「丞相の庶子」なので、晏家の跡継ぎではなく国子監に残っている立場でしょうか。宋佳音の父の「太傅」は皇帝を補佐する名誉職で、宋佳音が威張り散らすのも、お相手として晏雲之をロックオンするのも道理です。名家トップ3が恋のさや当て?を繰り広げている構図ですね。
しかし卓文遠も、状元を目指せるエリート学生なので、娘の婿にと狙う大臣クラスが目をつけていることでしょう。お気楽な恋愛コメディのように見えて、桑羽に殺害疑惑があるように、今後高度に政治的な方向に、複雑な関係が錯綜していくのかもしれません。

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