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クルミットです♪
魏家流刑の護衛に同行するため、わざと司業を罷免された晏雲之ですが、生徒たちの科挙の結果を条件に国子監に復職します。そして厳しい対策授業の結果、桑祈たちは無事科挙に合格し、国子監を卒業することに…
卒業したら次は仕官ということになりますが、女子の仕官はなかなか厳しそうです。そして仕官以上に厳しそうなのは「婚姻の父の許可」です。果たして晏雲之は恋敵をなぎ倒して最強のパパ・桑巍に認めてもらえるでしょうか?
【国子監は花ざかり〜ロマンスは最高学府で〜】(ネタバレあり)
第19話「求婚で大騒動」
卓文遠に連れ出され想いを打ち明けられるが、桑祈は「私が慕うのは晏雲之だけ」と断言し、「諦めなかったらもう友達でいられない」と答えて去っていく。しかし卓文遠は「自分を追い詰めたのは桑祈だ」と考え、想いを諦めることができない。
積年の執着はそんなに簡単に片付かないわけで、これはストーカー化しそうですね~
桑祈が帰宅すると、卓文遠と出かけた件で晏雲之が怒り、嫉妬で拗ねて聞こうとしないため、口づけて「埋め合わせ」をする。まずこれから求婚だがそれは親が仕切るため、二人は婚儀をどうするかを話し合い、晏雲之の提案で国子監での挙式をしようということに。
嫉妬したり拗ねたりするのは、意外と桑祈ではなく晏雲之の方が多いかも
桑祈は二人で語り合った結婚生活の計画を桑羽の肖像画に報告する。子供に桑姓を継がせることまで考えていることを密かに聞いてしまった桑巍は、父として避けられぬ試練に直面して苦しむ。晏雲之は桑羽の衣冠塚に桑祈の合格を報告し、関係を公表して彩礼(結納金)も準備し今日求婚すると語る。ちょうど参拝に来た桑巍は、縁談には反対で、桑祈を幸せにする婿を探すと言い渡す。
パパがここにきて大反対!娘が愛する人と結ばれる以上の幸せはないと思うのですが
閻琰は母の閻夫人に、意中の女子に求婚したいと切り出すが、閻夫人は閻琰の相手が「桑家の娘」と聞いて、桑祈だと勘違いして賛成し、今すぐ太尉府に出向いて求婚しようと考える。
桑巍は、勘違いした蓮翩から閻琰とのことを打ち明けられて驚き、「閻琰が求婚するなら、蓮翩を養女にして族譜に加えて嫁がせよう」と言うものの、晏雲之の求婚を阻止するため、家の門を閉じさせ来客はすべて断るように命じる。
桑巍は蓮翩の件ではものわかりが良くてビックリです。なのに桑祈の縁談はなぜ反対?
閻琰が晏雲之に求婚の立会人を頼もうとすると、晏雲之も求婚で太尉府へ向かおうとしていたため、二人は一緒に太尉府へ。その頃閻夫人が太尉府に到着し、桑巍の命令で家の門を閉じていた蓮翩は、閻家からの求婚だと知って喜んで門を開けて招き入れてしまう。
蓮翩が浮かれて速攻で主を裏切るのが笑えますね
桑巍は閻夫人の来訪を歓待するが、そこに晏雲之と閻琰が連れ立ってやってくる。しかし閻夫人が桑祈に「もうすぐ閻家の嫁ね」と言ったため誤解が発覚、晏雲之も桑祈の求婚にやってきたため大混乱に。閻琰の求婚相手が蓮翩とわかり、閻夫人は侍女を娶ることに反対し、桑巍は閻家と晏雲之を追い返す。晏雲之はまた求婚に来ると約束するが、桑巍はかたくなな姿勢を崩さず、あれこれ反対の理由を並べて「卓文遠なら申し分ない」と言い出す。
これまたコントのような。桑巍が卓文遠なら婿にOKと考えていたとは驚きです
桑祈は蓮翩に「蓮翩を族譜に入れるのは、実の妹だと思っているから」と慰める。蓮翩はそれよりも桑祈の縁談の方を心配し、「旦那様は手強いから」と笑う。その頃、恥をかいたと感じた閻夫人は、仕官の役職が決まるまで閻琰の外出禁止を命じる。
蓮翩はこんな閻琰で大丈夫なのでしょうか?
卓貴妃は皇帝との仲が良好で、上機嫌で卓文遠に「桑家との縁談を勧めるように」と言ってくる。親が決めた縁談でないなら覆せると煽られ、卓文遠はその方法を考える。そこで卓文遠は蘇解語を慶豊楼に誘い、「本人でなく家族の心を掴めばいい」と入れ知恵する。
宋佳音は茶楼に入ろうとして店から追い払われ、店員に愚弄される。そこに通りかかった卓文遠が宋佳音を助けるが、礼どころか悪態をつかれてしまう。こちらもまた晏雲之と桑祈を片思いする同士だが、卓文遠は宋佳音の毒舌には優しくなれない。
卓文遠はさすがに桑祈と晏雲之を裂くのに、煽るのは蘇解語で、宋佳音ではないのですね
厳三郎は魏家を荒らしていた賊を捕まえたが、その賊は商人を装って魏家を見張っていた西昭の間者で、この者を追及すれば朝廷内の西昭とつながるものがわかると考えられる。晏雲之杜義三郎が家の中を捜索すると、西昭の植物を乾燥させたものがあり、桑祈に盛られた毒の原料ではないかとみられた。賊の男は塩の密売に関わっていたものの、植物については否定する。この家は汴京の塩を毒の種に転売する拠点と考えられるが、晏雲之は植物の匂いに反応してしきりに咳をし、鼻が赤くなってしまう。
厳三郎の地道な仕事ぶりが、全員浮かれている中でいぶし銀の光を放ちますね!
厳三郎に拠点が押さえられたことで西昭一味は痛手を負い、しばらくは拠点に近づかないことに。そこに景木が晏雲之の求婚の失敗を知らせてきたため、卓文遠は次の手を考える。その頃、蘇解語は晏雲之の不在時に中書府を訪ね、卓文遠の助言通り晏夫人に取り入り、晏夫人が知らない「晏雲之の桑祈への求婚」の情報を耳に入れる…
蘇解語みたいなタイプが、この時代のお母様がたには理想の嫁なのでしょうね…
第20話「仕官への道」
発表された科挙合格者の任官一覧で、卓文遠はいきなり吏部侍郎に任じられる。しかし桑祈の名前がなく、任官からはずされるのは予想していたものの、晏雲之は腹立たしく感じる。
侍郎は副大臣的なポジションなので、科挙の主席とはいえかなりの大抜擢ですね
国子監では仕官を祝う宴が催される。郭城君が場を盛り上げようと晏雲之の求婚の話を持ち出すが、卓文遠はむきになって自分にもまだ望みがあると言う。晏雲之は姿の見えない桑祈を案じつつ、閻琰が太尉府に押し掛けようと景気づけで酒を煽るのを見て、酒に頼るなと励ます。閻琰は京兆府に配属だったが、宋落天が絡んできたため、閻琰は「試験に落ちてよく平気でいられるな」と言い返す。
閻琰を部下に迎える厳三郎はちょっと大変かもしれませんね♪
桑祈は蓮翩を連れて祝宴に向かうが、貼りだされていた赴任告諭に自分の名前はなかった上に「初めから婿選びが目的」と揶揄されてしまう。同級生たちに慰められるが、桑祈は強気に振舞い「私は国子監初の女学生よ、初の官吏にもなれる」と胸を張る。しかし晏雲之と卓文遠が自分こそが桑祈のためになれると張り合ったことで、宴の雰囲気が悪くなる。
蓮翩が前髪あげたら美人がさらに引き立ちますね!
荒れていた閻琰だが蓮翩の姿を見て喜び、先日の求婚の失敗を詫びて必ず母を説得すると約束する。桑祈はもし任官するなら国子監がいいと考え、桑羽はきっとこの結果を予測し「世の女子のために戦え」と言いたかったのだと気付く。そして国子監の教師となれるよう、晏雲之も後押しを約束し、婚約を後回しにして先に皇帝に桑祈の任官を掛け合うことに。
閻琰がちょっとずつでもいい男になってきて嬉しいです
翌日参内した晏雲之は、皇帝に「陛下の声望に関わる事案」として桑祈の任官を願い出る。桑祈が官職を得ることが教育改革の結果だとして、国子監の典籍に仕官させれば晏雲之自身が批判の矢面に立つというのだ。実はすでに皇帝は任命書を書き上げていた。
典籍は司書でしょうか。なんとなく形だけの就職という感じがしないでもない…
すぐさま桑祈の任官を桑家に知らせに行こうとする晏雲之だが、母・晏夫人の元に蘇解語が訪ねているのを見て不穏なものを感じる。晏夫人から勝手な求婚を怒られ、桑祈を娶るのを反対されたため、晏雲之は家を出ると言い放つ。桑祈を任官の知らせで驚かせようとした晏雲之だが、卓文遠の口利きで国子監の典籍になった、と桑祈が喜んでいたため愕然とする。
卓文遠のやりようが、あまりにコスい…
晏雲之は蘇解語に母を訪ねる目的を問いただすが、蘇解語はただ友人として求婚に助言したいのだという。晏雲之が蘇解語を送って門まで出てくると、やってきた桑祈とかち合う。桑祈は蘇解語と馬車に同乗し「恋愛は早い者勝ちじゃない」ときっぱり言い渡す。桑祈を待っていた晏雲之は言い訳だらけの謝罪をするが、桑祈の「蘇解語ともう二度と二人で会わないで」との要望に強くうなずく。
こんなことでは蘇解語と卓文遠は諦めませんよね~
翌日、結納と正式な求婚書を携えた晏雲之は、あらためて太尉府に訪れるが、そこに求婚に現れた卓文遠の申し出を桑巍が受けようとする。桑祈が「自分の結婚相手は自分で選ぶ」と突っぱねたため、桑巍と桑祈は一対一で手合わせの勝負を始める。親子の戦いは止められたものの、桑巍は晏雲之と卓文遠が戦って勝った方に娘をやると言い出し、両者とも引かない。
父娘で戦って結婚を決めるとかなかなかない展開で、どこをどうつっこんだら…
晏雲之と卓文遠の戦いのはずが、なぜか「桑家の婿選びの武芸大会」という話に発展し、大々的に出場者を募ることに。桑巍はその場を借りて、桑家に蓮翩を養女に迎えることを発表するとともに、婿選びの優勝者に桑祈を嫁がせると宣言する。他の参加者を募るのは、晏家と卓家の不和を煽ったと非難されるのを避けるためだった。桑祈は卓文遠に戦ってほしくないと言うが、卓文遠は引くつもりはない。
蓮翩の結婚相手は武芸大会で選ばないのが、せめてものパパの優しさでしょうか
そこに宋佳音が現れ、晏雲之に怪我をさせるなと桑祈に食って掛かるが、香水が臭いと皮肉られてしまう。結局二人以外の挑戦者は現れず、晏雲之と卓文遠で決戦を行うことになるが、宋佳音が「宋落天が出ます」と言い出す…
そうはいっても、宋落天は独身じゃないから出場資格がないですよね?
第21話「愛をかけた決闘」
晏雲之と卓文遠で決戦を行うことに。宋佳音は宋落天を出場させようとするが、宋落天はすでに妻帯者のため資格がないと排除される。桑祈はどちらが勝とうと晏雲之に嫁ぐつもりでいたが、激しい戦いの中で不利を悟った卓文遠が隠し持っていた武器を取り出し、晏雲之は抑え込んで勝ちを収める。しかし不満の桑巍が「最強の男を倒しておらぬ」と言い出し、晏雲之に戦いを挑み突然の攻撃を仕掛ける。しかし晏雲之は桑巍に勝ちを譲り、その気遣いにようやく桑巍から婿として認められる。
この桑巍の面倒くささが、かわいいとこかもしれませんね
婿選び大会の途中から見ていた閻琰だが、母親から勘当されてしまったので桑家の入り婿になるのだと言い出し、桑巍は思わぬ展開に渋い顔をする。実は晏雲之は宋佳音のキツイ香りから手がかりを得ていた。あの香りは西昭の拠点で嗅いだものと同じものだが、宋佳音によると宋太傅が取り寄せた汴京にはない香水なのだという。
桑巍の嫌そうな顔♪ 閻琰は果たして桑祈を「姉さん」と呼べるのでしょうか
卓文遠は卓貴妃から、婿取り大会に出て負けたことで叱責を受ける。桑祈のことを諦めきれない卓文遠だが、卓貴妃は「桑家に時間をかける余裕はない」と、宋佳音を娶るよう命じ、有無を言わせない。
晏雲之に負けた上に宋佳音を娶るとか、相当な罰ゲームですね
初出仕の日、卓文遠は主席から吏部侍郎に任じられたと、人々から憧れのまなざしを受ける。京兆府に出仕した閻琰だが、宋太傅の力でねじ込まれた宋落天もいた。京兆府の長である厳三郎は、西昭の拠点が宋家に関係ありと睨んでおり、宋落天の任官に困惑していたが、二人をそれぞれ左軍巡使と右軍巡使に任じる。厳三郎は、西昭の荷の植物を閻琰と宋落天に見せて調査するよう命じ、反応を見る。宋落天を京兆府に置くのは敵の間者を放置するようなものだったが、晏雲之と厳三郎は宋落天を使って宋家の内情を探ろうと考えたのだ。
左右の軍巡視はいうなればお巡りさんでしょうか。科挙合格しなくていいのかな?
桑祈は国子監の典籍として再びその門をくぐる。「これが新たな人生の起点」と桑羽の期待に応えるべく思いを新たにする。馮博士は厳しく出迎えつつも、桑祈の着任が内心嬉しく互いに笑顔になる。典籍室が桑祈の仕事場になり、桑祈は張り切って掃除に励むが、貴重な書がほこりをかぶっていることがもったいなく、街中の民に開放すべきと考える。
かつて桑羽の情報を探るため忍び込んだ典籍室に、堂々と入れる立場になりましたね
典籍室に卓文遠が官服姿で現れ、公務で名簿を探しに来たのだという。さりげなく距離を詰められ桑祈は気まずい思いで離れるが、やがて桑祈はうたたねをしてしまう。気付くと日が暮れ、卓文遠を追い返そうとするが、外から鍵がかかっており二人は閉じ込められたと気付く。実は卓文遠が景木に命じて外から鍵をかけさせたのだった。
計略で無理やり婚姻に持ち込もうとしても、想い人の心は得られず虚しいだけなのに
桑巍は婿となった閻琰と食卓を囲んでいたが、閻琰は京兆府出仕初日で愚痴をこぼす。そこに晏雲之が来たものの、桑祈がまだ帰宅していないと知り典籍室に駆けつけると、鍵が掛けられて卓文遠と閉じ込められていた。晏雲之は押し入って桑祈を抱き上げ、「桑祈は私の許婚だ」と言い渡し、卓文遠にこれ以上煩わされないためにも婚儀を急ぐことに。
桑巍というか桑家は奔放な娘に慣れきって、迎えにもいかないのがよくないですよね
国子監の典籍室が老若男女問わず開放されることが告示され、宋佳音は、それを利用して司業に会える、と考えて大喜びする。たくさんの人々が典籍室に押し掛け、桑祈は「これは女子入学への第一歩」と考えていたが、実は晏雲之は卓文遠対策で典籍室を開放したのだった。卓文遠は再びやってくるが、桑祈は相手にする暇がない。しかし桑祈が大勢の男性に囲まれるのを見て晏雲之の心配の種は尽きない。
桑祈の夢を応援すると言いつつ本音はそこ~?
宋佳音はいまだに晏雲之の正室は自分で桑祈は側室だと考え、晏雲之に会うために盛大に着飾って国子監に出かけていく。しかし晏雲之は不在で、桑祈に「この場にそぐわないから着替えて来て」と言われ、大声で「やれるものならつまみ出せば」と騒いで迷惑をかける。ところが突然宋佳音を卓文遠が抱き上げて外に連れ出す…
卓文遠は私服なのでお休みなのでしょうか。いつ仕事をしているのか謎ですね
19~21話の感想
桑祈も蓮翩も無事婚姻が許されめでたしめでたしでしたが、桑巍は思わぬ形で思わぬ跡取りを迎えることになって、ちょっと不安ですね。武芸の家・桑家の婿があの閻琰で大丈夫なのでしょうか?それに、これまでの桑祈の家事系技能はほぼ蓮翩が実働部隊だったわけで、桑祈が単身晏家にお嫁入りすることになったら大変なことになりそうですね♪
桑祈が卓文遠の策略で典籍室に閉じ込められた件は、これは中国の時代劇でよく出てくる「女子の名節」という問題があって、「未婚の女子が男性と二人きりで一つの部屋で夜を明かした」のが他に知られると、何があったかは関係なく「女子の名節が汚された」ということになるのですよね。それで第三者に目撃されたら桑祈の名節は汚され、卓文遠は責任を取って桑祈を娶らざるを得なくなるという、地味に汚い手ですね。卓文遠がどんどん闇を深めていくのは悲しいことですが、かっこ悪い付きまといはやめてほしいですよね!
それにしても、宋佳音の妄想婚約はなぜ放置されているのかと思ったら、男性が求婚しないことには話が始まらないからなのですね。親の意見を無視してよくぞ桑巍の了解までこぎつけたものです。それでもまだ蘇解語と宋佳音は諦めていないようなので、桑祈と蘇解語と宋佳音の三人で正妻決定戦を開催するしかないかもしれませんね!