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クルミットです♪
晏雲之と桑祈の婚約が決まって以来、卓文遠の策略で閻太師、桑巍が陥れられ、皇帝が晏雲之と蘇解語との縁談を命じます。桑巍を助けるため、桑祈は卓文遠の婚姻を受け入れたと見せかけ、花嫁を宋佳音にすり替え、重要証人である魏展鴻を卓家から奪還します。
心ならずも宋佳音を娶る羽目になってしまった卓文遠ですが、こんなことで諦める彼ではありません。むしろ宋家という後ろ盾を得てますます力を増してしまったわけで、ここからまだまだ恋も謀略も諦めない、卓文遠の本領が発揮される事態になっていきますよ!
【国子監は花ざかり〜ロマンスは最高学府で〜】(ネタバレあり)
第25話「大芝居の舞台裏」
皇帝は厳三郎に徹底した調査を命じる。晏雲之は蘇家との縁談の聖旨の件で撤回を求めるが、皇帝は「先方の承諾を得よ」と逃げる。
縁談を撤回するには、もうちょっと足りなかったでしょうか
今回の策はまず卓文遠に桑祈が諦めたと思わせ、桑祈が卓府内を観察して魏展鴻のいる部屋を特定した。そして宋佳音に花嫁交換を持ちかけ、渋る宋佳音に「私が正室になったらあなたは側室」と言って説得し、前夜には決別を装って卓府の図面を晏雲之に贈った。当日は閻琰や晏雲之が卓文遠の目を引き付ける間に、白時と桑祈が卓府に潜入して魏展鴻を連れ出したのだが、その助っ人として晏鶴行が手を貸していたのだ。
師匠がおいしいところ持って行きましたね♪
晏雲之と桑祈が皇宮から退出しようとしたところ、卓文遠と出会い、三者はにらみ合う。卓文遠は皇帝に「魏展鴻が桑太尉を陥れた」と訴え、自らに罰を求めるが、卓貴妃が免罪を訴えたため、皇帝は絆されて卓文遠をお咎めなしとしてしまう。
魏展鴻は卓文遠の関与を一切暴露しなかったのに、卓文遠ときたら…
卓貴妃にきつく叱責された卓文遠は、今後は証拠を残さず宋佳音との婚姻を受け入れて宋家との結束を固めると語る。卓貴妃によると、かつて卓文遠が薬房で処方箋と密書の名簿を取り違え、それで密書が桑羽の手に渡ったせいで、卓貴妃が桑羽の殺害を命じたため、貴妃は桑祈と卓文遠は結ばれない運命であり、桑家とは早晩敵対することになるだろうというのだ。真相を知った卓文遠は激しく荒れる。
桑祈に恨まれる運命となるのも、卓文遠自身の自業自得ということに…
卓文遠は卓府に浅酒と張氏を連れ帰り、宋佳音は側女を連れ込んだのかと激高する。宋佳音の傲慢な振る舞いに、卓文遠は「勝手に嫁いできたくせに」と罵り、離縁をちらつかせる。
新婚早々、妓女を連れ込む夫と、それを口汚くののしる妻… 荒れてますね♪
魏展鴻が帳簿の場所はある棺の中だと白状し、京兆府が発掘して回収しようとしたところ、刺客が襲い掛かり、帳簿を強奪して魏展鴻を殺そうとするが、閻琰が伏兵として隠れており、返り討ちに。刺客は全員自害したが、西昭の分身があった。
閻琰がしっかりいい働きをするようになりましたね
卓文遠は桑祈の裏切りに苛立ち、浅酒に当たり散らす。浅酒は「若様を想うのは私だけ」と言い、桑祈には与えられないものを浅酒が与えて見せると迫る。しかしそこに帳簿奪還失敗の報が届き、卓文遠は身動きが取れなくなり、ひとまず様子を見ることに。
浅酒は、自分が利用されている立場でもかまわないのでしょうか
晏雲之は西昭の刺客たちの検視を行うため、桑祈に手伝わせる。桑祈は授業のことをあまり覚えていないが、兄殺害の黒幕を暴くためだと心を新たにする。厳三郎が帳簿の中から、桑羽が死の直前に薬を買った薬房の土地取引の記述を発見するが、数々の転売を経て最終的に魏殿の所有になっていたという。その取引の中から張秀萍という人物が浮上し、桑祈が典籍室で調べることに。
桑祈は法課の授業で死体役しかやっていませんでしたものね
桑祈と晏雲之は典籍室で張秀萍について調べるが、疲れ果てている桑祈は転寝してしまう。馮博士は「張秀萍」という名前を見て、慶豊楼の女将・張氏だと気付く。そして浅酒が卓府を訪ねる際、常に張氏も同行しているとわかり、厳三郎が監視を強めることに。
馮博士は細かいところでいい仕事をしますね!
張氏は自分を尾行している者の存在に気付き、「卓府はあてにできない」と浅酒に訴える。浅酒は、卓文遠は自分たちを見捨てないと信じていたが、宋家や吏部とつながり権力を得た現在、卓府にとって西昭は簡単に切り捨てられる存在になっていた。しかし卓文遠がからむと冷静さを欠く浅酒は、張氏に決断を迫られても迷ってしまう。
卓文遠に切られる前に、西昭の方から切り捨ててしまえばいいのに~
蘇解語が晏府に縁談の件で来訪するが、晏雲之は避けるように戻らず、晏夫人に叱責される。晏雲之は蘇解語に桑祈を娶るときっぱり宣言する。晏雲之と桑祈は帳簿を必死に探るが、そこから手掛かりは一向につかめない。そこで晏雲之は「擒賊擒王(敵を捕らえたければその王を捕らえる)」だと、西昭の首領をおびき出すことを考える…
蘇解語はこんなことでは諦めないと思いますけどね~
第26話「命を懸けても」
京兆府に動きがあるが、卓文遠は先送りしかせず、このままでは西昭は財源を失うと浅酒は苛立つ。このまま卓家が約束を果たさなければ、西昭の首領の怒りを買うと急かすが、そこに宋佳音が部屋の外で聞き耳を立てていることに気付く。宋佳音は手料理で卓文遠の気を引こうとするが、立ち聞きの罰だと部屋に閉じ込められてしまう。
宋佳音がもし西昭の秘密を知ったらどうなるのでしょうか
白時は張秀萍(張氏)の尾行をしていたが、白粉屋の前で女子たちに誤解されて取り囲まれ、その隙に逃げられてしまう。一方、宋太傅が「京兆府に囚われた西昭の者が白状しそうなので手を打つべきだ」と迫り、卓文遠は自分が何とかすると答える。
白時の色魔扱いはかわいそう!西昭の刺客は生きていることにされているのですね
晏雲之たちは張秀萍がただものではないとわかり、検視結果を使って敵をおびき寄せることに。刺客の指の楽師とみられるたこや、髪の漱玉館でしか使われないという龍涎香、また顔や手の料理人らしい火傷の痕、さらに輿担ぎとみられる痣や、漁民とみられる身体的特徴から、厳三郎や閻琰はそれで浮上した拠点を破壊し、仲間の刺客の捕縛に成功する。
ようやく晏雲之の専門、法課の設定が事件に活きましたね♪
浅酒は動こうとしない卓文遠に業を煮やし、西昭を見捨てるのかと詰め寄るが、卓文遠は「巻き添えになるから動けない」というばかり。そこで浅酒は首領に決断を仰ぐことに。京兆府では捕縛した刺客たちをえさに西昭の仲間をおびき出そうとしていた。張秀萍はこのままでは西昭はますます不利になるため、明日救出のために京兆府に潜入し、自分に何かあった場合は浅酒が首領になるのだと言い聞かせる。卓文遠は京兆府を手薄にさせるため、街中で騒ぎを起こさせる形で協力を約束するが、浅酒に「君も先行きを考えろ」と言う。
次の首領を指名、ということは実は張秀萍が首領だったということでしょうか?
卓文遠は、張秀萍の潜入の結果がどうあれ追われることになるだろうと、浅酒を汴京から逃がそうとする。それは卓文遠自身の保身のためだが、浅酒を死なせたくないという思いからでもあった。浅酒は卓文遠の退路を心配するが、もはや卓文遠には選択肢はなく、そして浅酒も卓文遠の厚意を無にしてでも動く決意を固めていた。
メインの二人より、浅酒と卓文遠のすれ違う関係をむしろ掘り下げたい感じがします
その夜、京兆府には度重なる乱闘騒ぎの知らせが入り、閻琰たちは次々に出動を余儀なくされていた。それで護衛が手薄になったのを見計らって、西昭の刺客たちが侵入するが、実際は閻琰らが待ち構え、刺客を取り囲み生け捕りを狙うが、密かに景木が張秀萍を射殺す。浅酒は捕縛され、正体を知られることに。張秀萍の亡骸から首領の証の令牌が発見されたことで張秀萍が首領だと判明し、京兆府に卓文遠を呼び出すことに。
西昭の首領が慶豊楼の女将… あらゆる情報がダダ洩れだったのでは
刺客たちは首領を失ったことで、次々に「張秀萍が首領で浅酒が腹心」との自供を行うが、朝廷の黒幕までは知らないという。桑祈は浅酒に兄のことを聞きたいからと、牢に直接会いに行くが、開き直った浅酒は「桑羽は薬房で、西昭と通じる役人の名簿を手にしたためだ」と語り、国子監に入り込んだ浅酒が桑羽に薬を盛って殺害したのだという。しかし「本来名簿を手にするはずだった人物」については、卓文遠だとは明かさず庇い通す。
卓文遠は浅酒を始末しようとしたのに、浅酒は庇い通そうとするのですね
卓文遠は京兆府に呼び出されたものの、卓府に浅酒を住まわせておきながら、西昭とのかかわりについてはのらりくらりで口を割らない。しかし卓文遠自身が牢に潜入し、毒入りの差し入れを持参して思いを込めた浅酒の抱擁も振り切る。晏雲之と桑祈が再び浅酒に黒幕の名を尋問しようとするが、浅酒は差し入れを口にし、これまでの生きざまを語り、優しかった「あの人」にできる最後のこととして、口を割らないまま息を引き取る。
卓文遠は決して優しくなかったと思うのですが、浅酒がそれに縋るしかなかったのが悲しいですね。そして彼女を利用した者たちにきっちり制裁が下るといいのですが
牢に毒物を持ち込んだ者は不明で、毒からも糸口はつかめないが、厳三郎は西昭の壊滅を皇帝に上奏する。卓文遠は「此山中」を訪ね、主を失った琴を見て浅酒をしのぶ。
上奏によって桑羽の死の真相は明らかにされたものの、皇帝がそれ以上の追及を望まなかったため卓文遠は逃げ切り、晏雲之の婚姻の聖旨取り下げもかなわなかった。それでも桑巍が釈放されるため、桑祈たちは点心を作って迎えることに…
久々に桑祈の満面の笑顔を見た気がします♪
第27話「城外での急襲」
釈放される桑巍の帰宅を出迎えるため、桑祈は晏雲之と点心を作りながらじゃれあうが、どうしても蘇解語の縁談が二人の間にわずかに影を落とす。帰宅した桑巍は晏雲之の尽力に感謝し、父娘の再会を喜ぶ。晏雲之と厳三郎は、卓文遠がこのままでは済まないと見て、桑祈には伏せ捜査を行うことに。桑家は久々の家族で囲む夕餉に笑顔があふれる。
不適切なバックハグ♪
卓貴妃は西昭の壊滅に安堵したものの、引き続き京兆府が捜査を行っていることや、桑巍の復職に懸念を示す。しかし卓文遠がどれも既にぬかりなく手を打っているというので、手際が良くなったとその成長を誉める。
晏雲之たちは朝廷の黒幕が卓貴妃、というところまで想定できているのでしょうか
国子監では次期の学生募集を行うにあたり、女子や寒門に門戸を開くことに期待が高まるが、新募集案は吏部から却下され、卓文遠が「門戸を開く必要はない」と伝えに来る。桑祈は自分たちへの当てつけだと怒るが、晏雲之は「新案を作成し吏部を説得するしかない」と考える。そこに厳三郎が、卓文遠の城外での密会情報を知らせ、晏雲之も同行することに。
卓文遠がどんどん嫌な奴になっていきますね
晏雲之は桑祈を危険に巻き込まぬように、前もって時間のかかる資料の作成を言いつけ、明朝までに仕上げるよう命じる。晏府では帰宅すると縁談を急かされ、晏丞相の体調も悪く、晏雲之は日々自宅で居辛い思いをしていたが、桑祈に励まされるのだった。
晏雲之の挙動が嫌なフラグを立てまくっているのですが、大丈夫ですか?
卓文遠の密会は「確証のある情報」だというので、逆に晏雲之は胸騒ぎを覚え罠ではないかと気付く。そこに潜んでいた刺客が襲い掛かり、京兆府の者たちが次々に倒される。厳三郎は京兆府兵の中に潜伏していた間者に切りつけられ、晏雲之も深手を負う。やがて崖に追い詰められた晏雲之は、桑祈の巾着を落として崖下へと転落していく…
むしろ崖転落は生存フラグですが、逆に厳三郎が心配です
桑祈は晏雲之に頼まれた資料作成で疲労困憊していたが、閻琰が「京兆府で晏雲之の姿を見た」というのを聞き、嫌な予感がして京兆府に駆けつけると、厳三郎が毒で意識不明で担ぎ込まれ、晏雲之は行方不明だという。桑祈たちは数日周辺を探すが、巾着だけが発見される。
崖上に落ちた巾着が、なぜ全く違う場所から発見されたのでしょう
桑祈と閻琰は、宋落天から「魏展鴻が京兆府の牢で殺された」と知らされる。厳三郎が回復しないため、皇帝は大理寺の蕭殿を代理の長官に任命した。生き残りの兵の聞き取りが行われ、白時も調査に呼ばれたというので、桑祈たちが京兆府へ向かうと、蕭殿は「厳三郎を襲った犯人は晏雲之だ」と断言する。京兆府の兵の生き残りがあの夜のことを「晏雲之が刺客の襲撃の中豹変し、味方に襲い掛かり、厳殿も襲った」と証言したのだ。
この生き残り兵は、西昭とは別口の刺客なのでしょうか
生き残り兵は、晏雲之が自分で西昭の間者だと明かし、厳三郎の無能さを嘲笑したと語るが、桑祈はその言動は晏雲之らしくなく、証拠が必要だと訴える。そこに卓文遠が「晏雲之の書斎に帳簿があった」と持ち込み、晏雲之は捜査の進捗を探るために西昭の捜査に協力し、本物の裏帳簿の存在を浅酒がほのめかしていたのだという。卓文遠はすべての事件で晏雲之が真犯人だと信じ込ませようとする。その真相を知る厳三郎の回復は予断を許さず、蕭殿は卓文遠の提案に従い、晏雲之をお尋ね者として手配することにし、白時を収監する。
策謀家・卓文遠の真骨頂ですね…
何事もなかったかのように卓文遠は桑祈を送ろうと声をかけるが、冷たくあしらわれる。厳三郎が目覚めれば卓文遠側に不利になるため、景木が始末を申し出るが、魏展鴻殺害で京兆府はしばらく警戒を強めるため手が出せず、静観することに。
よかった、厳三郎はしばらく無事そうですが、毒だというところが心配です
疲れて転寝していた桑祈は、晏雲之のささやきを感じ、ここにはいないはずの晏雲之を抱きしめる。晏雲之は「お前が元気になったら戻ってくる」と桑祈を気遣う。目覚めると晏雲之はそこにはおらず、桑祈は昨日から眠り続けていたのだという。桑祈は桑羽の絵姿にどうすればいいのか訴えるが、その場で倒れてしまう。
桑祈は晏雲之が戻ってくるまで頑張り切れるのでしょうか?
何人もの医師に見せたものの、桑祈の体調は回復しない。卓文遠も名医を遣わし、桑祈が手放さない巾着を取り上げようとするが、桑祈は手放さずに心を閉ざす。医師によると、桑祈には毒に当たった痕跡があり、精神的な衰弱もあって回復が難しいという。実はあの襲撃の夜、景木が巾着を拾ってきたため、卓文遠は浅酒が残した毒の瓶を取り出したのだ…
まさか卓文遠は、桑祈にまで毒を盛ったのでしょうか…
25~27話の感想
師匠が再び登場しましたが、あれだけ~?もっとたくさん出て来てくれてもいいのに。
それにしても、あれよあれよという間に卓文遠は国子監を締めあげ、晏雲之と厳三郎を排除して、晏雲之をすべての黒幕に仕立て上げてしまいました。あまりによどみなく嘘を並べ立てるもので、晏雲之を知る仲間内でも「あれ?自分が知らされていなかっただけ?」みたいな空気になりそうで、卓文遠の策謀の巧みさには改めてぞっとさせられますね。
そして、魏展鴻の時同様、おそらく晏雲之も中国時代劇あるあるで、「崖から落ちて行方不明になった人は生還する」法則が発動するとは思いますが、もしこれで厳三郎が殺されていたら、晏雲之が戻ってきても事態の回復は難しかったのではないでしょうか。
ただ、桑祈にとって災厄としか言いようのない卓文遠の策謀ですが、ある一点において最大の幸運をもたらしているかもしれません。魏展鴻の偽証を明かした手柄でも撤回できなかった聖旨の縁談が、晏雲之がお尋ね者になってしまったことで、おそらく破談となるのではないでしょうか。そういう意味では卓文遠、GJになるかもしれませんね♪
あっという間に次回は最終回となります。
きっと帰ってくるだろう晏雲之が、真相を明かすことができるのか、ダメ度の高い皇帝がきっちり寵姫を切って膿を出すことができるのでしょうか。ラブコメかと思ったら意外とサスペンス度も高かった本作ですが、どういう形で物語が終結していくのかを見守っていきましょう!