有翡-ゆうひ-あらすじ-4話-5話-6話-感想付きネタバレでありで!

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外界から閉ざされた四十八寨の仕掛けを破り、謎の青年・謝允が訪れ父・周以棠を外の戦いに招聘したことで、四十八寨当主の娘・周翡は外界への思いを募らせます。外界へ出る資格を得る秀山堂に合格した周翡と李晟は、連絡を絶った張晨飛を探す旅に出ることに。

本格的に外の世界に触れることになった周翡と李晟ですが、李晟が周翡へのコンプレックスを拗らせたことがきっかけで、周翡が他流派の謀略に巻き込まれていくことになります。次々に現れる濃い目のキャラたちが物語を引っ掻き回していきますよ♪

【有翡(ゆうひ) -Legend of Love-】(ネタバレあり)

第4話「江湖によみがえる破雪刀」

魚老の解毒のため、李徴は自らの内力を使い、鳴風楼が四十八寨に留まるよう説得した。多くの者に恨みを買った鳴風楼を受け入れるのは南刀の名を汚すことになるのに、それでも受け入れた李徴こそが魚老にとっての英雄であり、鳴風楼は四十八寨のために命を捧げるのだと言う。そして周翡は李徴を超える可能性を持っている、と魚老は笑うのだった。
李徴は武術だけでなく、人としての器の大きい人物だったのですね

周翡と李晟の出立の日、李姸は自分も一緒に連れて行って欲しいと訴えるが、一笑に付される。その頃、謝允は呉楚楚らを案じて跡をつけていたが、霍家堡の者たちに薬を盛られているのを見て、霍家堡にはどんな企みが潜むのかと見守る。
地煞が霍家堡に成りすましているのかと思ったら、霍家堡自体が腐っているような?

王夫人は春回鎮に到着し、四十八寨の連絡拠点を訪れるが、春回鎮はまだ四十八寨の領内のため民も豊かだった。李晟は外界に浮かれ街をぶらつきたいが、周翡が破雪刀を伝授されたと聞いて内心面白くない。拠点でも張晨飛の行方は分からず、敵地に捜索に向かうことに。
李晟が「周翡は贔屓されている」と思うのは、むしろ李瑾容に失礼ですよね

張晨飛たちは洞窟へ運ばれていた。二堡主の霍連涛が朱雀主・木小喬とつるんで武林の士を牢獄に監禁しているとわかり、謝允は大堡主の霍長風の不在を怪しむ。同様の情報は地煞の沈天庶にも伝えられるが、呉費の文がどれも霍家堡を経由していたことを思い出し、企みの存在に気付き霍家堡の牢獄に向かうことに。
新しい名前がいっぱい出てきました。今後登場する時に要注意ですね

周翡たち一行は小さな村を通るが、人々はよそ者に冷たい視線を向け、取り囲まれて賊だと罵られる。王夫人の説明で誤解は解けたものの、霍家堡の大堡主が病に倒れて以来、周辺が荒れているとわかる。そこに本物の賊が現れ、王夫人は村を守るため賊と話し合うことに。
大堡主の病をいいことに、ナンバー2が乗っ取りを図ったということでしょうか

王夫人は瀟湘派のしるしである簪を賊に見せ、霍家堡の者かどうか反応で見定める。しかし賊は簪を見てもそれが何かわからず襲い掛かってきたため、とっさに周翡は破雪刀で全滅させてしまう。賊は霍家堡だけが装着する足具をつけていたため、王夫人は霍家堡の助けが期待できないと見て、行き先を華容に変更し、村人には四十八寨を頼るように指示する。
破雪刀の初使用がこんなチンピラ相手というのも、微妙ですね

周翡が手柄を立てたと李晟は焦り、自分も霍家堡の様子を探ろうと申し出るが、王夫人に「一人では危ない」と止められる。周翡は四十八寨を離れて心に穴があいたように感じ、あんなに恐れていた母に会いたいと思う。その頃、謝允は霍家堡の牢に捕らえられていた。
李晟は夜中にこっそりと抜け出すが、追ってきた周翡をまいて「周翡が驚くような快挙を遂げてやる」と息巻く。翌朝王夫人と一行は二人の姿がないことに困惑する。
李晟は周翡へのコンプレックスこじらせて、承認欲求の鬼になっていますね

周翡は霍家堡の男が四十八寨の馬を引いているのを見かけ、後をつけると見張りの沢山いる怪しげな洞窟を見つけ、中に入り込もうとするが落とし穴に転落する。霍連涛は洞窟に小娘が近づいたと聞き捜索を命じる。一方、霍家堡の牢に呉楚楚達と閉じ込められた張晨飛は、牢から出すように訴えるが相手にされず、霍家堡の堕落に愕然とする。周翡は洞窟の中で気が付くが、岩壁の向こうから謝允に話しかけられて驚く。
馬を放置していたということは、李晟は危険な状態なのではないでしょうか?

謝允は逃げ道を知っているが、食事にしびれ薬を盛られて動けないのだと語る。周翡は半年前安平軍を引き継いだ甘棠公が民を救い、勝利を収めている様子を聞き。下山しても父に会えないことに失望するが、謝允への怒りは外の世界を知った今は消えていた。謝允によると、霍家堡は大堡主の誕辰を名目に大勢を招待して人を集めていたが、実は二堡主の霍連涛が「四十八寨」を作ろうと目論んでいるのだという。大堡主は大病で配下の規律が乱れているのだ。張晨飛らも捕まったと聞き、周翡は助けようと考えるが、謝允に止められる…
李徴が誠意で集めた四十八寨と、騙して閉じ込めて強制するのでは全然違いますよね

第5話「牢からの脱出」

張晨飛らも捕まっていると知った周翡は、救出しようと焦るが、一人で複雑な牢獄からの救出は困難だと、謝允が地形と見張りの居場所を教えることに。謝允は鍵を開けて何度も外に出て観察していたが、温柔散を盛られていたせいで人助けはできなかったのだ。
周翡が来たからよかったようなものの、待っててどうするつもりだったのでしょう

謝允はいったん逃げて四十八寨の助けを頼めば、霍連涛も人質を解放するだろうと提案するが、周翡は四十八寨以外の者たちも全員解放したいと考える。謝允は自分の使いのせいで周翡の両親をバラバラにし、周翡の刀を折ったことに責任を感じていた。いずれ名刀を贈る代わりにと、周翡に手彫りの木製の小さな刀の飾りを贈る。
ずっと彫ってたのはこれでしたか!なのにもらった周翡のリアクションが塩対応…

周翡は謝允の情報をもとに身を隠していて、牢内の男と出会うが、彼は地煞の沈天庶だった。周翡は自分の門派を伏せつつも、体調の悪い沈天庶の姿に父を重ねる。沈天庶は周翡にここの主・木小喬について説明する。かつて「四象山」の四人の主が争って内紛を起こし、その内の一人・朱雀主(木小喬)が霍家堡に身を寄せ、泰山の三大長老を滅ぼしたほどの凄腕なのだという。一人で戦うのは難しいと考えた周翡は、まずは解毒薬を探そうと考える。
沈天庶はなぜに牢に?わざと入ったのか、それとも閉じ込められたのでしょうか

周翡は、厨房に解毒薬が用意されているのではないかと考え、食事係の後をつけ、薬品庫を発見する。その頃、沈天庶の牢には配下が着替えを持ってきていた。沈天庶は木小喬を殺害し、宝物を略奪するために洞窟に潜入したのだが、周翡を殺すなと命じる温情を見せる。
沈天庶は宿として牢を使っていたのでしょうか?

薬品庫にあった薬を持って謝允の牢に戻った周翡は、どれが解毒薬か判定してもらうが、全部違う。そんな中、見張りが「地煞が侵入した」と騒ぎだし、この騒ぎに乗じて謝允と周翡は木小喬の部屋に潜りこんで解毒薬を発見するが、床下の大量の爆薬を発見してしまう。二人は牢に囚われた人々を次々に解放し、解毒薬を嗅がせて逃がす。そこに童天仰がやってきたため、謝允は周翡を逃がそうとするが、周翡は母のように自分もみんなを見捨てられないと言い切り、謝允は「半分の友」に出会えて幸運だと周翡をからかう。
四十八寨を作るのではなくて、霍連涛と木小喬は江湖の集団殺戮計画を立てていたと?

霍連涛は地煞が来たと聞いて慌て、計画を中止して逃げようとするが、童天仰に見つかり「慎独印」「水波紋」を要求され逃げる。周翡が見張りを倒している間に謝允が助けた老人は、周翡の刀法を見て助言を投げかける。周翡は張晨飛らを発見するが、李晟の姿はない。ここで周翡と呉楚楚が出会うことに。
武侠ドラマらしい謎の老人登場ですが、周翡のスキルがまた追加されてしまうのでは?

そこに洞窟の中に不思議な音が響き渡り、人々は思わず耳を傾ける。謝允はそれが「哭粧」という詞だと説明し、朱雀主・木小喬の歌だという。赤い衣で琵琶を持った中性的な人物、木小喬が沈天庶の前に現れ、互いに火花を散らし、剣を戦わせる。それを隠れて見ていた周翡は、一方が先ほど指導をくれた先達だと気付き、彼が地煞の最高位の人物だと知って驚く。木小喬と沈天庶が死闘を続けている間に、霍連涛は爆薬の導火線に点火する。
キャラの濃い登場人物の中で、とりわけぶっ飛んだ人が出てきてしまいましたよ♪

二者の戦いは沈天庶優勢だったが、そこに童天仰が爆薬の点火を知らせる。周翡たちは逃げる途中で敵に出会い、周翡がひとりで戦っているのを見た老人は、身のこなしに指示を出したため、謝允はこの老人が斉門の道長・沖霄だと気付く。沖霄が周翡に授けたのは「蜉蝣の陣」というひとりで大勢を倒せる陣法だった。周翡は出立の時に母から授かった刀を折ってしまい、謝允は驚きながらも新しい刀を送ることを約束する。
周翡が刀を折るたびに、一歩ずつ強者への階段を上っていくのでしょうか

一行は急いで洞窟から脱出するが、その途中で周翡が落とした手巾を謝允が拾う。周翡たちも地煞も洞窟から脱出したところで、大爆発が起こる。そこに仇天晋を連れた柱国・兪聞止が洞窟を訪れて爆発に驚き、呉費の家族を自分の手にするため捜索を行うことに。
「柱国」はこの時代だと武門の最高位、丞相より上位の意味も持つエライ人です

王夫人一行は李晟の刀が落ちているのを発見して騒然とするが、李晟は崖下で身動きが取れない状態になっていた。周翡たちは近くに木小喬がいるのを察して、張晨飛らを逃がして時間を稼ぐことに。謝允は「自分たちが戦って喜ぶのは地煞、それに哭粧の歌詞が間違っている」と、口八丁で木小喬を言いくるめる…
ビジュアル度の高い場面なのに、こんなにおかしいなんて…

第6話「知己と美酒」

木小喬は謝允に歌詞の間違いを指摘されて落ち込んで泣き出し、周翡たちはその隙に逃げ出す。一方、脱出した沈天庶は、童天仰の働きに誉め言葉を与え、華容に向かうと言う。
残酷キャラなのに、木小喬がちょっとかわいく思えてきました♪

張晨飛らは安全な場所にたどり着いたが、謝允の勧めで、毒で弱った仲間たちのために一晩休んでから華容を目指すことに。張晨飛は周翡に李晟とどういう状況ではぐれたかを尋ね、周翡は弁解するが、結局二人は周囲に迷惑かけすぎだと叱られてしまう。周翡は張晨飛から呉楚楚の話し相手を任され、呉楚楚が首にかけている飾りに目を留める。それはお守りで呉費から「嫁ぐまで外すな」と言われたのだという。周翡はそこで謝允にもらった木彫りの刀を紐で首に下げることに。呉楚楚に「女子が首にかけるものには意味がある」と言われても、周翡はピンとこないものの、二人は次第に心を開いていく。
女子だから女同士で話が合うだろって、師兄それは無茶ぶりです

周翡は謝允の軽口に素直になれないでいた。謝允は今回の出会いで知己を得たと言って手巾を返そうとするが、張晨飛に邪魔され、身の上に探りを入れられる。謝允は自分の職を鍛冶職人だと説明するが、以前は曲作りで、「哭粧」も自分の作だと言う。しかしその作者である「千歳憂」は美しい娘とも老人とも言われており、張晨飛のイチ押しだったため、張晨飛はすっかり謝允への疑いを払拭してしまう。
師兄チョロすぎますよね!しかし謝允の身の上はさらに疑惑が深まったような

李瑾容は今の周翡の年に当主となったが、周翡は今の自分には何もできないことに打ちのめされ、今回真の達人を知ったが、「強者」への道ははるか遠いことを実感する。「真の強者は文でも武でもなく、心に拠る」との謝允の言葉に、周翡は謝允が父に似ていると思う。
「父に似ている」は最大の誉め言葉ですよね!そして手巾はいつまでも返せない…

張晨飛たち四十八寨一行は出立しようとするが、沖霄はいきなり周翡に技を仕掛け、その筋の良さを見込んで周翡に一本の書を託して別れを告げる。しかし周翡はその書を見てもよくわからない。謝允は、これから沖霄は霍家堡に戻って捕らえられている者たちを助けるのではと考える。一行は華容を目指すが、張晨飛が謝允も一緒にと誘う。
周翡はもしやとても大事な奥義を託されたのではないでしょうか?

華容に到着すると、なぜか多くの流民が街にあふれていた。周翡は李晟が無事に戻ったかを気にしていたが、その頃四十八寨には周翡と李晟の失踪が伝えられる。李瑾容は下山させたことが失敗だったと悔やみ、二人が戻ったら容赦しないと考える。李晟は王夫人と合流していたが、周翡への対抗心を抑えきれないことで、王夫人にたしなめられていた。
周翡は王夫人が説明するまで、当分四十八寨に戻らない方がいいかもしれません

張晨飛が市場で「四十八寨にいる女子」に簪を土産に買おうとしていたため、皆で祝福して選ぶのを協力する。呉楚楚が洗練された一品を選び、ついでに張晨飛は周翡に刀の柄飾りを贈る。宿に到着して安心した呉楚楚の弟は「お姉さんの弟子にして」と周翡に頼み込む。宿は四十八寨の拠点だったが、張晨飛は華容も安全ではないという。
師兄には彼女がいたとは!弟くんに名前がつかないままなのが不吉ですね~

そこに呉楚楚が宿の客の男に襲われそうになり、周翡が助けて男を押さえつけるが、その男は県令の息子・祝宝山だった。謝允が仲裁して祝宝山を妓楼に案内するふりで、足を引っかけて階段から転落させ、祝宝山の配下から追われるが、得意の軽功で逃げ回る。
そのすぐ近くの「華容別苑」には、華容を目指していた沈天庶一行が祝県令の案内で宿を取っていた。沈天庶と前後して仇天晋もまた華容に到着しており、二人は互いに本音を押し殺す。沈天庶は仇天晋が探している呉家の人間を探し出すよう配下に命じるのだった。
沈天庶と仇天晋の内部の争いに、周翡たちが巻き込まれることになりそうですね

周翡は謝允が待ち合わせに指定した「梅見酒房」に行くと、謝允が酒を持って待っていた。しかし酒を飲んでも、周翡は下山して直面した現実に気が晴れず、ようやく「英雄が背負う使命」がわかったような気がするという。そして周翡はあらためて謝允に「あなたは何者?王麟将軍とはどういう関係?」と尋ねるが謝允は冗談でごまかし、「四十八寨に行ったら母君に追い出される、父上よりもっと大事なものを奪う奴と警戒される」と言う…
謝允の突然の告白? でも周翡はこの言い回しでは理解しないのでは…

4~6話の感想

物語が四十八寨を出て動き始めました。江湖の各流派がひとつの国家として乱立しているような状態で、平和な四十八寨の中で修行に励んできた周翡たちを、野心と欲望でドロドロの悪意が次々と待ち受けています。
それにしても武侠あるあるではありますが、キャラが濃いですね!悪役にありがちな「眉毛で自己主張」するイケオジとか、耽美なのにズッコケている女装キャラとか、個性的な面々が、これからそれぞれの得意技を戦わせていくことになるのは楽しみですね♪でも斉門の沖霄じいさんみたいにわかりにくい技とかもあるので、そこは要注意です!

謝允はもうすっかり周翡に落ちているようですが、周翡はまだまだ色恋どころではないようなので、これは先々謝允苦労しそうです。本格的に登場してきた呉楚楚がどういうポジションになっていくのかわかりませんが、周翡とは真逆の「女らしい」キャラクター設定のように見えて、「将軍の娘」なので、実は隠れた活躍ポイントを持っているのか、周翡のライバルになっていくのか、演じているのが張慧雯だけに期待できそうですね。

張晨飛が最初、周翡に近づくよそ者の謝允を警戒し、間に割って入ってバリアを張っていたのですが、すっかり手なずけられ、むしろ自分が謝允と一緒にいたがるという謝允の人たらしぶりがかなりおかしかったです。謝允の口八丁はどこまでが嘘なのか、怪しいですよね。
しかし周翡が四十八寨に帰るまでに、失踪についての正しい情報が李瑾容の耳に入るといいのですが。李晟が一方的に周翡に嫉妬してそのたび失敗する構図が早く解消されないと、周翡だけでなく四十八寨全体の損失になりそうです。

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