有翡-ゆうひ-あらすじ-13話-14話-15話-感想付きネタバレでありで!

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地煞は呉楚楚の所在を県衙内院にと嗅ぎつけ、枯栄手の気を注入されて身動きが取れなかった周翡を逃がし、段九娘が迎え撃ちますが、沈天庶によって命を落とします。周翡たちは逃れてきた三春客舎で青龍主の配下を怒らせてしまいますが、そこに到着した聞煜によって、謝允の正体が先帝だと知らされることに…

地煞から逃れたと思ったら、今度は青龍主からの逃亡劇ということに。周翡は果たして今どこに向かっているんだ?と見失ってしまいそうですが、一応周翡も李晟も、目的地は四十八寨を目指しているはず。迷子たちが戻るまで四十八寨は果たして無事なのでしょうか?

【有翡(ゆうひ) -Legend of Love-】(ネタバレあり)

第13話「青龍主の到着」

三春客舎に青龍主が来襲するため謝允は聞煜に助けを求める。一方、沖霄は封無言の一撃で吐血し、封無言の襲撃に李晟が対応できるよう陣を伝授することに。沖霄は八卦陣を作って封無言を罠にかけ、李晟に陣の特訓を始める。李晟はまず北斗七星陣の脱出を課せられる。
李晟は本当に斉門門下になりそうな勢いですね

殷沛は逃げていた紀雲沈を責め立てる。紀雲沈が自分の死によって北刀が途絶えるのを惜しんだため、殷沛は父の死で途絶えた山川剣はどうなると紀雲沈をさらに咎める。だからと青龍主を呼んで殺させるのかと返され、殷沛は目をそらすしかない。
このメソメソ男二人の言い分、かなり深刻な割にどっちもどっちなんですよね~

四十八寨に拠点からの文が届くが、寇丹がそれを握りつぶす。李瑾容はそうとは知らず、寇丹に配下を連れて捜索に向かうように命じる。
寇丹が実は裏切り者!拠点だけではなく四十八寨の中心に近い人間まで裏切るとは…

客舎の客は全員退避し、聞煜は謝允に出発を促す。謝允は最後まで誰かがいる限り残ろうとするが、聞煜は自分と一緒に戻ってくれと懇願する。王麟将軍の率いていた兵は皆「陛下」が率いることを望んでいると言われ、謝允は困惑する。
謝允の立ち位置がかなり難しいですね

周翡は呉楚楚に長命鎖を返し、謝允の嘘に腹を立てる。呉楚楚は「蕭川」という皇子だった謝允の苦労について語る。皇宮の反乱から宦官によって助けられ、王麟将軍によって皇宮へ戻れたものの、人質として隣国に送られている間に謀反で国名が変わり、王麟将軍は謝允の皇位復活を試みたが命を落としたのだ。なぜそれを自分に伏せていたのかが周翡には納得できないが、名を伏せ苦悩の中で江湖を渡り歩いてきたのだという話を渋々納得する。
皇帝が人質に?王麟の忠誠に報いることができない謝允の現状は辛いですね

呉楚楚に四十八寨から文が来て、李瑾容が身柄を預かるというので、周翡は呉楚楚にはその方がいいと考えたものの、文面に違和感を覚える。呉楚楚も文は偽物であり拠点が怪しいと考える。周翡は四十八寨に戻って確かめたいが、青龍主の件から逃げられない。そこで呉楚楚を周以棠に託そうと考えるが、呉楚楚は「私は周翡しか信じられない」と拒む。
周翡たちがちゃんと気付いて罠を回避できているから、ひとまずは大丈夫そう?

謝允が呉楚楚との会話を隠れて聞いていたため、周翡は謝允に対する怒りを爆発させたものの、家族と呼べる存在がいない謝允の身の上に絆される。そこに銅鑼の音がして、青龍主の一行が到着する。聞煜が青龍主を出迎え、「貴人が滞在しており、一晩待ってほしい」と申し入れる。しかし謝允は「旗を折り、香を消したのは自分だ」と宣言し、聞煜と青龍主をぶつけて客舎にある抜け道から逃げようと考えるが、青龍主は客舎の捜索を要求する。
謝允は先帝だと隠していた怒りを、どうすれば収めることができるでしょうか♪

青龍主が周翡と呉楚楚に目を留め、やはり戦おうと言い出したため、先に呉楚楚を抜け道に向かわせる。抜け道の待ち合わせ場所では殷沛が呉楚楚を人質にしていたが、周翡に押さえつけられる。駆け付けた紀雲沈は、李徴の名を持ち出して許しを請い、謝允は周翡に、殷沛とは「流派が消滅した山川剣の、殷聞嵐の後継者」だと説明する。
殷沛は四象山の割に弱いですね。流派が消滅したのは後継者が弱いせい?

青龍主の配下は客舎内を捜索したが成果がなく、青龍主は鼠を使って探すことに。その頃、周翡たちは抜け道から逃げ出そうとするが、それは花正隆が許婚との逃亡のために掘ったものだった。しかし鼠によって抜け道が青龍主に知られることに。いつまでも拗ねる殷沛に、花正隆は激怒し紀雲沈に「守る価値なし」と怒る。かつて紀雲沈は花正隆を救うため、花正隆の許婚に九転丹という妙薬を渡した。許婚はわざと紀雲沈を酔わせて語らせた過去を殷沛に聞かせて二人の仲を裂き、殷沛に渡すはずの薬を花正隆が得るようにしたのだ。
殷沛と紀雲沈のこじれた関係は、根の深いものがありそうですね

青龍主が抜け道のある倉庫に到達した音が聞こえ、花正隆は紀雲沈と袂を分かって抜け道の入り口を封鎖する。周翡たちは分かれ道で待っていたが、そこにやってきたのは殷沛と紀雲沈だけだった。花正隆は仕掛けで倉庫を崩壊させるが、青龍主は間一髪で逃げ出す。
抜け道の一方は衡山派の拠点である衡山に続いているという。謝允によると、かつての戦いで衡山派は民に手を差し伸べたが、それは自ら災いを招き寄せることとなり、掌門や先達等は皆命を落とし、若くして立った新しい掌門も行方不明だという。
謎の多い男・花正隆はこれで退場なのでしょうか

李晟は沖霄の特訓により、斉門の陣法の力をめきめきと伸ばしていた。沖霄は李晟を斉門の門下には迎えられないものの、陣法と武術書の中身すべてを伝授することに…
李晟はもういっそ斉門の後継者になった方がいいのでは…

第14話「憎むべき敵」

謝允たちは抜け道の途中で休憩し、青龍主が去ったら逃げようと考えるが、殷沛は「青龍主は必ず追ってくる」と言う。青龍主には18人の養子がいて殷沛もその一人だが、奴隷のように扱われ体に印をつけられていた。九龍翁が青龍主のお気に入りの殷沛に取り入ろうとしたので、殷沛は紀雲沈を殺させようとしたが失敗したのだった。
いますよね~恵まれない子供たちを集めて面倒見て、刺客に育てる親玉キャラ…

南刀の李徴は四十八寨を築き、「断水纏絲」と呼ばれた北刀の最盛期を担った関鋒は政変後隠遁し行方が分からない。その昔北刀を身につけた紀雲沈は、中原に乗り込もうとして師匠の関鋒に止められるが、「刀は事を成すための道具だ」との教えを理解できず一蹴した。そして中原で名をあげ得意の絶頂となっていた時に「殷聞嵐にはかなわない」との噂を聞き、しかも関鋒がかつて敗れた人物というので、殷家荘に果たし状を突き付けるが無視された。
殷沛の涙は、まだ悪に染まり切っていないように見えますが、引き返せるのでしょうか

その後紀雲沈は、殷家荘の前で幼い殷沛に出会い遊びに連れ出す。そこで講談師が関鋒を負かす殷聞嵐の活躍を語っていたのを聞き、北刀の名誉のため殷聞嵐を決闘に呼び出そうと、殷沛を利用したのだ。呼び出しに応じた殷聞嵐は、地煞との戦いで傷を負った身だったが、紀雲沈は手ひどく敗れ、殷聞嵐が剣を折ったため助かる。それを紀雲沈は侮辱と感じ、10年後の再戦を申し込むが、殷聞嵐はただ若者の前途を断ちたくなかったのだ。
殷聞嵐は人格者だったのですね。彼に育てられたら殷沛もああはなっていなかった…

しかし殷聞嵐が留守にした間に屋敷が襲撃され、助けに戻った殷聞嵐を含め一族が全滅し、幼い殷沛だけが残され紀雲沈が育てることに。話を聞いた謝允は、紀雲沈が他人の言葉に利用され操られただけだと慰め、殷沛には「恨むべきは真の敵だ」と諭し、真の黒幕が二人の愛憎を笑っていると指摘する。それでも紀雲沈の自責の念はやまず、それが「仇に養われた」と知って紀雲沈のもとを去った殷沛の恨みをここまで増幅させてきたのだ。
「真の仇」は、殷聞嵐の留守を狙って襲撃した勢力のはずですよね~

三春客舎から離れた聞煜は謝允らを探させるが見当たらず、「陛下を止めることはできない」と捜索を諦め、軍営に戻ることに。青龍主こと鄭羅生は、鼠の報告を受けて謝允らが衡山の方に向かったと知る。抜け道から出た周翡は、行くあてがない紀雲沈を四十八寨に誘うが、殷沛とは互いに挑発しあう。しかし青龍主の銅鑼の音が聞こえてきたため、逃げることに。
紀雲沈の行くところ殷沛がくっついてくるので、四十八寨が大騒ぎになりそうです

銅鑼の音が遠ざかったため安心したところ、前方から青龍主が迫ってきた。青龍主の配下は毎日薬を飲まされ、それを尋香鼠が嗅ぎつけるようになっているのだ。そこで謝允は花火を打ち上げ、死んでもいいはずの殷沛を青龍主が追ってきた理由は、山川剣を盗んで逃げたせいだと見抜く。呉楚楚が謝允は皇室の血筋だと明かしたため、公軍と事を構えることになるとまずいと見た青龍主は一行を行かせることに。
殷沛は人間GPSなのですね!

周翡は尋香鼠を斬り、青龍主と戦いながら逃げるが、途中で気が尽きたため、「四象山なのに木小喬の足元にも及ばない」と挑発しハッタリをかける。剣を奪われ危機一髪のところで戻ってきた謝允に助けられ、呉楚楚と合流する。謝允は拾ってきた剣を周翡に与え、無謀さを慎むように諭すが、周翡は全く自覚していない。鍾乳洞の抜け道に入り、周翡たちはしばらくそこでやり過ごすことに。その頃、李晟と沖霄は斉門の禁所にたどり着く。
謝允の顔は、最終的に何回誉められるのでしょうか♪

謝允たちと合流した紀雲沈は、山川剣の話について尋ねると、謝允は「達人の刀を奪うと秘技を手に入れられる」との言い伝えを信じた青龍主が、刀を狙って殷家荘を襲ったのではないかと語る。そこで謝允は殷沛が三春客舎に来たわけは、九龍翁を殺して青龍主のもとから逃げようという企みだったのでは、と殷沛に突き付ける…
殷沛は二重三重に周囲を恨んで利用して、今回の襲撃を決行したようですね

第15話「南北刀をつなぐ者」

殷沛は「青龍主は殷家のものを盗んだ、奪い返すのは当然だ」と主張して周翡を怒らせる。呉楚楚は一度見たものは忘れないため、それを活かして段九娘の枯栄手を絵に描き残す。いずれ誰かが武芸を学ぶ時のために、自分にできることをと考えたのだ。その絵によって枯栄手が完全に滅ぶことはないという話を、紀雲沈は傍らで聞いて考えこむ。
呉楚楚は「超記憶」の持ち主だったのですね。弟のためだったりするのでしょうか

青龍主は衡山を捜索するが、抜け道の入り口はどこにも見当たらず、青龍主に追われて抜け道から出られない周翡たちの双方にいら立ちが募る。紀雲沈は周翡に「破雪刀をいつから学んだのか」と尋ね、短期間で破雪刀を習得した周翡に驚く。そんな中、青龍主が抜け道の入り口を発見し、周翡たちの耳に銅鑼の音が聞こえてくる。謝允は銅鑼を鳴らしている者が盲目だったと思い出し、音の反響で抜け道を攻略してたどり着くのは時間の問題だと気付く。
紀雲沈と周翡の噛み合わないまじめな会話が、妙におかしいですね

謝允は青龍主の近くまで様子を見に行くが、気配を悟られる。一方、周翡は紀雲沈から「青龍主を殺したい」と協力を請われる。様子を見てきた謝允が戻り、逃げるなら今だと急かす。そこで紀雲沈は周翡に、謝允と共に逃げるか青龍主を倒すかの二択を迫り、協力するなら断水纏絲を伝授すると言う。周翡は青龍主を倒すため残ることを選ぶが、断水纏絲は学ばず、北刀に乗り換える気もないと断言する。
周翡はかつての紀雲沈のように強くなることに魅入られた状態なのでしょうか

紀雲沈は鍼青龍主を倒すために必要な北刀の力を一時的に回復するための「捜魂鍼」を取り出す。それを打てば効果が出るまで目を開けられないため、周翡に青龍主の足止めを頼む。さらに紀雲沈は周翡に「文闘」という魂を通わせる方法で断水纏絲の基本を伝えることに。向かい合った周翡と紀雲沈は意識下で南刀と北刀で戦いつつ、断水纏絲の形を伝授する。
一時的に回復して、その効果が切れた時どうなってしまうのでしょう…

周翡は紀雲沈の強さを実感し、失礼な態度をとったことを謝罪する。謝允は周翡を危険に巻き込む紀雲沈に腹を立てつつも、周翡が聞く耳を持たないこともわかっていた。逃げようとしない呉楚楚を説得しながら周翡をこの場から去らせようとするが、紀雲沈は「敵を前にして手を下さなければ、周さんは一生悔い、刀法は今以上に向上することがない」と説く。謝允は知己の周翡に臆病者扱いされたことに傷つくが、自分が周翡を守るのだと言う。
謝允がここまで恐れるほど青龍主は危険なのですよね。周翡の付け焼刃は間に合う?

青龍主は殷沛にたどり着けず、盲目の順風翁を呼び、反響音で殷沛の存在を探し出そうとする。謝允は文闘を行う二人を見ながら、呉楚楚に「周翡は青龍主に奇襲で対抗できる」と説明する。文闘では周翡の本領を発揮できないのではないかと案じつつも、周翡ならきっと期待を裏切らないと思う。そして周翡は紀雲沈に導かれて北刀の精髄を得て、南北二つの形を同時に扱えると考え、自分の破雪刀の精髄は「無常」だと悟る。南刀の継承者たる究極の境地に達したのだ。周翡と紀雲沈の文闘はまだ続いていたが、青龍主の銅鑼は次第に近づき、そして突然気配が消える…
北刀を学ぶことで南刀も習熟したのですね。この成果を李瑾容に見せたい…

13~15話の感想

またひとつ、周翡が習得した流派が増えました!基本は南刀の破雪刀、そこに蜉蝣陣が追加され、枯栄手が無理やり割り込み、そして北刀の断水纏絲を文闘で即席学習した、というところでしょうか。そのうち何があったか思い出せなくなりそうなので、追加されたら呉楚楚方式で書き留めておきたいと思います。

今回は殷沛と紀雲沈の愛憎と、殷沛が青龍主に利用されてきた過去の片鱗がかなりねちっこく語られていました。でも、これでもまだ全容が明らかになっていない感は否めません。何かというと青龍主が来た?で話が中断し、紀雲沈がメソメソ、殷沛がウダウダとかなりうっとうしい展開です。そりゃ周翡も怒って殷沛をビンタするわけです。
それと、青龍主を足止めするために恐らく命を落とした?と思われる花正隆ですが、殷沛と紀雲沈の仲を裂く一因となっていたようです。花正隆自身はもう退場でも、許婚だった怪しい女は殷沛を取り込むための青龍主かどこかの仕込みだったのではないかと、色々疑わしいです。そこにさらに、いつまで経ってもたどり着かない当主が行方不明だという衡山派は一体どういう流派なのか、そこに向かって大丈夫なのかと、どこを心配したらいいのか、問題が山積みすぎて困惑が尽きません。

そんな中で、謝允は周翡が心配で心配で、でも自分が思うほど周翡にちゃんと見てもらえていないじれったさから、拗ねてかわいかったですね。しょうがないですよね、周翡は今、自分が強くなることで手一杯なのですから。周翡が紀雲沈のように強さにのめりこんで魅入られ、間違った方向にいかないように、謝允がずっと見守っていてほしいですよね。

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