恋心は玉の如き-あらすじ-1話-2話-3話-感想付きネタバレでありで!

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クルミットです♪

「恋心は玉の如き」始まります!明の時代の名家の庶子・羅十一娘が、家と家の思惑で望まぬ結婚を強いられながらも、夫と理解しあい、自分らしく自立の道を模索しながらも、真の愛情を育んでいく物語です。
その未来の夫・徐令宜は、現在はまだ羅十一娘の「姉の夫」の段階ですが、中国時代劇にありがちな「最悪の出会い」から二人の関係は始まります。生き残るために誰もが策を弄するドロドロな展開なので、行間に込められた思惑を読み解きながら見ていきましょう!

【恋心は玉の如き】(ネタバレあり)

第1話「3年ぶりの帰宅」

羅家の庶子・羅十一娘は長姉・羅元娘の簪を壊したとして、大雨の中で跪かされていた。本人が罪を認めず、正室の羅夫人は杖で打たせ「嫡庶の別、長幼の序は掟」と断言、母の呂青桐は羅十一娘を庇って打たれたことで怪我を負い、その記憶は成長した今も羅十一娘の悪夢となっていた。その後呂青桐と羅十一娘は南方の余杭に出され、羅家が手当てを渋り羅十一娘の刺繍で食いつなぐほど冷遇されてきたが、三年ぶりに都へ呼び戻されたのだ。
呂青桐は腕を折られて刺繍ができなくなったのですね。流産も匂わせる描写が…?

永平侯・徐令宜は福建海賊の拠点となっている客桟を見張り、逃亡犯の捕獲を計画していた。そこに福建海賊の江槐と劉勇が来店し、徐令宜の部下・傅臨波は店内の仲間に攻撃の合図を送るが、羅十一娘一行が入ってきたことで、江槐の人質にされる。徐令宜が兵を率いて取り囲み、反撃の隙に徐令宜が海賊たちを射るが、羅十一娘は巻き添えで川に落下する。徐令宜は羅十一娘を救出しようとして江槐に斬りつけられ、居合わせた貴公子・林世顕が救助する。
そこは店に入る前に、配下の皆さんがこっそり止めるなりなんなりしないと!

目覚めた羅十一娘は「親切な若様に助けられた」と聞かされ、侍女の冬青は徐令宜のことを「お嬢様が離れる前に矢を放った」と非難する。傅臨波は、徐令宜が羅十一娘らに説明させなかったことで恨まれたと不満げだが、徐令宜は「自分たちの失敗のせいで彼女に怖い思いをさせた」と考え、いまだ逃亡中の劉勇の捜索に気持ちを切り替える。羅十一娘は、水中から助けてくれたのは林世顕だと思ってお礼を言う。林世顕は正直に救ったのは別の人物だと打ち明け、その美しさに心を奪われつつも出発していく。
「人魚姫」みたいな勘違いになるのかと思って心配しました

羅十一娘一行は都に到着し、刺繍の師匠・簡師匠が営む仙綾閣に寄ると、女好きな王煜が「河畔図」と簡師匠の両方を手に入れようと絡んでいたため、羅十一娘が「我が主は永平侯、徐令宜」と名乗って引き下がらせる。長姉の羅元娘は永平侯に嫁いでいたため、その威を利用したのだ。都に呼び戻された理由を簡師匠は縁談ではないかと予想するが、羅十一娘は自由気ままに生きたいと言い、今後実家での苦労を考え、仙綾閣で作品を売らせてもらうことに。
助けたのが姉婿だとは知らなかったのですね。王煜は敵に回すと危険そうです

羅十一娘母娘は羅家でのつらい思い出がよみがえり緊張する。羅夫人は羅十一娘の成長に満足し、侍女の琥珀を羅十一娘に仕えさせる。羅当主は復職を願って各所に掛け合っていたが、頼みにしていた恩師が勢いで退官してしまったため、娘婿の永平侯が手柄を立てて都に戻ってきたことだけが頼みの綱となっていた。
呂青桐は寵愛されてはいるものの、羅夫人の目が光っている感じがキツイですね~

羅十一娘たちの部屋は、3年前とは異なり調度品がどれも高級で、呼び戻した理由は単純ではないと警戒する。羅二娘と羅五娘が遊びに来て、羅五娘は相思相愛の相手との縁談が決まるというので幸せそうだが、羅二娘は皮肉たっぷりに「墻蘆山竹」と書いた書を贈る。あまりに悪意ある態度に、呼び戻したことの意図がますます気になる。
「墻蘆山竹」は永楽大典を編纂した解縉の言葉から引用したもので、要約すると「ひとりよがり」という悪口のようです

翌朝、三姉妹は羅夫人への挨拶に伺うと、羅二娘が簪を選ぶように言われるが、羅十一娘は自分が選ぶと進み出て、髪型を引き立てる簪を選ぶ。三人は三月三日の徐家の宴に同行を命じられるが、羅二娘の嫌味たっぷりな態度から、羅十一娘はどうやら自分と羅二娘に縁談があるらしく、ひとつは羅二娘が見下すような相手で、もうひとつは羅十一娘に奪われたくない高貴な相手ではないかと推測し、その要は徐家の宴にあると考える。
ナンバリングから年上なのに、これまで縁談がなかった理由はこの性格のせいなのでは

徐令宜は海賊平定の働きをもって正二品に封じられ、太子少師に任じる聖旨を受けるが、閣僚からは頭目を取り逃がしたことの非難の声が上がる。徐令宜は「海賊を撲滅できないのは海禁(海上利用規制政策)のせいでは」と切り出し、重鎮の靖遠侯に対しても臆しない。
若いのに空気読まないタイプの徐令宜は、長老たちからは嫌われていそうですね

徐家では1年ぶりの徐令宜の帰還に、母の徐大夫人が目を潤ませ喜ぶ。母に甘やかされている弟の徐令寛や、亡き兄の未亡人・頂怡真に出迎えられるが、正室の羅元娘は病が悪化しているという。それでも夫を出迎えようとした羅元娘は、息子の徐嗣諄に挨拶させるが人見知りする。側室の文姨娘と秦姨娘も挨拶に来るが、徐嗣諄よりも年上の徐嗣諭の利発さに羅元娘は苛立つ。徐令宜は陛下から太子少師以外に爵位を賜ったが辞退したという…
側室の方が先に息子を産んだということのようで、正室としては色々心配でしょう…

第2話「水は墨に交わる」

徐令宜は民の安寧を思い海禁を解くよう願い出たため、賜った爵位を辞退したのだった。羅元娘は徐嗣諄のため爵位を心待ちにしていたので、徐令宜を責めて倒れる。一年前の流産から体調が回復せず屋敷内のことも取り仕切れない妻に、徐令宜は優しい言葉ひとつかけられず、夫婦仲は冷える一方だった。羅元娘はただ徐嗣諄を跡継ぎにと思いながらも徐令宜を信じられず、自分の死の前に徐嗣諄の立場を整えようと考える。
根本的に話し合いの足りなさそうな夫婦ですよね~

羅家の三姉妹は徐家に招かれる。羅元娘は久々の母との再会に喜び、一緒に来た妹たちに願い事の彫られた玉佩を贈るが、羅二娘はわざと羅十一娘に「多子多福」の玉佩が渡るよう仕向ける。三人を下がらせた羅元娘は、「二娘は、嗣諄を託される女子は

多子

を望まれていないと感づいている」と小賢しさを疎んじるが、羅十一娘については様子を見ることに。
羅夫人と元娘は「嗣諄を託す女子」を選抜しようとしているのでしょうか

羅五娘は、いつも最上を選ぶ羅二娘が「喜上眉梢」を選んだことに違和感を抱き、羅十一娘は姉が「多子多福」を避ける理由を考えこむ。徐令宜を待ち構えていた喬蓮房は親しげに振る舞い、抱き着くのを目撃した羅十一娘たちは「永平侯は清廉とは言えない」と評する。
これはまずいところを見られてしまいましたね♪

羅当主は喪明けの復職に頼る先を失い、苦難していた。徐家は元娘の死後、羅家を親族として扱うとは思えず、かといって徐家の支持がなければ復職も難しい。嗣諄もまた母親の庇護を失うため、妹の誰かを継室として送り込む必要がある。そこで羅夫人は、主張の激しい十一娘より二娘を選び、十一娘は乱暴者の王煜に嫁がせようとする。王家の長女が名家の姜家に嫁いでいることから、嗣諄の有力な後ろ盾となるだろうという目論見なのだ。
羅当主は何をやらかした失職かと思ったら、服喪のために職を辞したのですね。それにしても生さぬ仲の娘をまるで道具のように扱う思考なのはついていけません

その羅元娘の計画の最大の妨げとなる存在は喬蓮房だった。徐大夫人と喬蓮房の母・喬夫人は従姉妹同士で仲が良く、娘の喬蓮房も徐大夫人のお気に入りだった。紹介された喬蓮房を見た羅十一娘は、「永平侯と抱き合っていた娘」だと気付く。そこに元娘と姉妹同然の姜若夫人(王煜の姉)が訪れ、値踏みを恐れた二娘は、自分よりも十一娘の方が上だと売り込む。
羅二娘は先に情報を得ているせいか、万事あざといですね

観劇の場で喬夫人は喬蓮房に「元娘はもう長くもたないから、従姉上と話をつけた」とささやき、徐大夫人は継室として喬蓮房を歓迎する、と知らせる。喬蓮房は元娘の企みを恐れるが、喬夫人は羅家の娘たちなら所詮庶出のため、永平侯も相手にしないと自信を見せる。劇を演じていた役者が仮面を外すと、実は徐令寛が演じていたが、徐令宜が現れたため、兄に怒られないよう徐令寛は慌てて着替えに行く。
こそこそ囁いていますが、すぐ近くの人には聞こえてしまうのでは…

未婚女子たちは、羅元娘欠席のお詫びに用意された凧遊びへと席を立つことに。陶氏は「徐家を最もご存じの喬様にご案内を」と元娘の依頼を伝え、喬蓮房を観劇の座から連れ出す。羅夫人は羅二娘を引き留めるが、凧に惹かれて席を立ってしまったため、計画の一端を何も知らない羅十一娘が担うことに。報告を受けた羅元娘は、これも天意かとつぶやく…
羅二娘は知らずに自分から舞台を降りてしまったようです。ここから何が始まるやら?

喬蓮房は凧遊びの場から抜け出し、徐令宜に平安符を渡そうと庭を探しまわるが、侍女とぶつかりお茶を衣に掛けられる。侍女が内院で衣を洗おうと申し出たため、徐令宜に会えるかもと期待した喬蓮房は静安軒に案内され、下着の状態で置き去りにされる。一方、羅元娘の希望で一緒に庭を散歩することになった羅十一娘は、姉の求めで近くの静安軒へと向かう。そこに、喬蓮房がいるとは知らずに徐令宜が、静安軒へと入り、下着姿を見られた喬蓮房が「侯爵!」と叫び声をあげる。羅元娘はそれを聞いて険しい表情に…
喬蓮房的には「責任取らせる」のは望む所なのでしょうが、どういう策略なのでしょう

第3話「姉の策略」

徐家の観劇の最中、もうひとつの劇が裏で動いていた。喬蓮房の叫び声を聞いた羅元娘は静安軒へと向かい、室内の二人の様子を見て、「大胆にも夫を誘惑しようとした」と喬蓮房を非難する。初めて近くで徐令宜を見た羅十一娘は、彼が賊に襲われた時の役人だと気付くが、外に出ているように言われる。そこに文姨娘が静安軒の様子を伺いにやってきたため、咄嗟の機転で文姨娘に茶を入れるよう頼んで遠ざける。
もしこれが羅二娘だったら、文姨娘を追い払う機転をきかせられたでしょうか?

羅十一娘は、様子をうかがっている侍女とすれ違ったことを思い出し、不審に思う。羅元娘は喬蓮房を恥知らずだと責め立て、今後どうなると思うかと問いただす。羅十一娘は、戻ってきた文姨娘をなんとか中に入らせまいと言い負かすが、徐大夫人と喬夫人が現れたため、観劇に戻らされ、今起こった事件について「姉上は知っていた」と確信しつつ、なぜ自分が巻き込まれたかわからない。その後、羅元娘は喬蓮房に「側室として徐家に入るか、ことを公にするか」の二択を迫るが、徐令宜は娶るつもりがないという。しかし徐令宜を想ってきた喬蓮房は、「側室でも構わないから侯爵に嫁ぎます」と言い、羅元娘も承諾する。
「嫁ぐのはいいから正室にだけはさせない」作戦、大成功ですね。これは怖い…

徐令宜は観劇の際、静けさを求めていつも静安軒で休んでいるのは羅元娘も承知していたことから、今回の件を仕組んだのではないかと疑い、そんな夫婦関係になったことを嘆く。羅元娘は否定し、徐令宜は自分に対して情などなかったと責めるが、徐令宜の「自分を少し信じてくれたらこんなことは起こらなかった」との言葉に、羅元娘は逆上して吐血する。
徐令宜を信じていたら爵位を断ってきたわけで、元娘も言いたいことは色々おありかと

宴席に案内される前に羅元娘の体調悪化が知らされ、羅夫人と娘たちは席を外すことに。そこに突然徐大夫人が羅十一娘に話しかけ、「あの芝居」の中で羅十一娘が演じた役柄は何だったかと問う。羅十一娘はそつなくごまかしたものの、その様子を羅二娘に不審がられる。
さすが徐大夫人はお見通しですね!

羅元娘は羅夫人に喬蓮房の衣を持ち帰らせ、たとえ危険を冒しても、この徐府で勝手を許さないためには、徹底的に叩き潰す必要がある、と言う。喬家がこのまま引き下がるとは思えないが、二娘では喬蓮房に対抗できないため、十一娘しかいないと考えられる。十一娘の下心が心配だが、結局庶子の十一娘は羅家を頼るしかないのだ。
なぜ衣?と思ったのですが、今回の件の証拠なのですね。徹底していますね…

徐大夫人も今回の一件は羅元娘の芝居だと見抜きながらも、喬蓮房を娶るつもりのない徐令宜を説得し、喬蓮房の名節を考えると側室として徐家に入れるしかないと言う。徐令宜は妻とも側室たちともうまく関係を築けていない自分に嫁ぐことは、一生をふいにすることだと考えるが、徐大夫人は喬蓮房の想いを考えてやれと諭し、徐家として責任を取らなければならないと懇願され、徐令宜はそれ以上拒めない。
この先もこうやって猛母の決定に逆らえず、継室が苦労する未来になるわけですね~

呂青桐は「奥様が王家との縁談をまとめるつもり」という話を聞きこむ。王家の息子はあの王煜ひとりのため、これが呼び戻された理由かと暗澹とする。羅十一娘は今日の宴のことを母に打ち明け、羅元娘の策略では妹の誰かを継室に迎え、喬家の娘を側室に追いやる必要があったと考える。そして巻き込まれた自分は、もしや継室に選ばれたのではと不安に思う。
侍女の立ち聞きが側室の情報網を通して家中に広まる、という構図…

徐令宜は、羅元娘に約束させられた「徐嗣諄と姜家との縁談」について徐大夫人に相談する。徒党だと陛下に疑われることや、徐嗣諄の幼さも心配だが、我が子を残していかねばならない羅元娘の気持ちもわかる。そこで姜家の息子でも官僚の姜柏ではなく、書院を開いている姜松の長女と縁談を結べば周囲を安心させられる、と徐令宜は考える。
幼児の縁談でいちいち徒党を疑う人も、先々は結局官僚のコネを使うのに文人の方だから安心だと考える人も、そういう声を心配して縁談組む人も、全員どうかしていますよね

永平侯との縁談は良縁だと呂青桐は喜ぶが、すでに厄介そうな側室が二人いて、さらに程国公家の令嬢が加わるとなると熾烈な争いが目に見えており、羅十一娘は奥院での駆け引きより有意義な人生を送りたいと思う。誰かの付属物になるような結婚をするつもりはないが、羅夫人の決めたことは絶対のため、人事を尽くそうと考える。
羅家の令嬢はみな策略家ですね!羅五娘だけが素直で普通に幸せをつかみそう

徐令宜は埠頭で盗難船の捜査を行っていた。羅十一娘は埠頭にきたものの、徐令宜を見かけて身を隠そうとして、紅屋の売り物を落としてしまう。銀子を払うも店主に絡まれ、徐令宜に見つかって仲裁されることに。羅十一娘は今日会ったことを口止めしようとし、思わず徐令宜に対して「あの日のこと」が気になっていることを口走ってしまう。
この二人、出会いから悪い印象が積み重なっている不運のカップルですよね♪

林世顕は埠頭で羅十一娘を見かけ、再会を喜んでお茶に誘う。羅十一娘が余杭に戻るために埠頭に船を借りに来たのだと知り、市価の半額で自分の船に乗ってはどうかと手を差し伸べる。洒脱な生き方をする林世顕に心を許した羅十一娘は、母を早くに亡くして家中に身の置き場がないと語る林世顕に「運命は自分の手の中にあります」と励ます。二人は来月1日の出航日に、辰の刻に慈安寺で落ち合うことに。
未婚の令嬢が埠頭に一人で出かけた上に、こんな二人きりでお茶したりして大丈夫?

徐令宜は部下を返してもまだ残務をこなしていた。内心では、羅元娘が夕餉を用意して待っていると思うと、逆に自宅に帰りにくかったのだ。こんなに熱心に仕事に励んでも、徐令宜の熱意が朝廷から認められないことに、傅臨波は不満を漏らす。
無口な主人が何も言わないので、傅臨波には家庭内が理解できていない感じでしょうか

姜若夫人から「羅二娘を気に入った」との答えが届き、羅夫人は茂国公府に羅二娘を嫁がせると決める。たとえ相手が乱暴者の王煜でも庶子の羅二娘なら嫁げて幸運だ、という話を伝え聞いた羅二娘は衝撃を受け、きっと羅十一娘が何か仕組んだに違いないと考え策を練る。
羅二娘は、妓楼から酔って出てくる王煜を待ち構えてわざとぶつかり、気に入った様子の王煜に「羅十一娘」だと名乗る。王煜が縁談相手の「羅二娘」について尋ねたため、羅二娘は「姉は優秀だが病弱」だと説明し、そんな縁談が持ち込まれたことに王煜は腹を立てる…
姉妹揃って王煜を騙している展開ですが、会ったら簡単にバレますよね?

1~3話の感想

羅十一娘が十一番目の娘だけど、手元にいるのは現在三姉妹ということは、羅当主は結局何人子供がいるのでしょうか。名前が数字でカウントされるのは、そこに明確な「長幼の序」が存在するからで、さらに嫡出子と庶子の「嫡庶の別」という見えない線が引かれているわけですね。庶子をお家の存続と繁栄のための駒として利用する本音が駄々洩れで、スタート直後から息が詰まるほどのドロドロでした。羅十一娘が口角だけで作り笑いをすることが多い展開ですが、譚松韻が心からニッコリすると本当にかわいらしいので、彼女の笑顔を楽しみに、ドロドロを乗り越えていきたいと思います。

自分の余命がわずかだと悟った元娘の壮絶な大芝居は、そこまでしなくてもと思うほどで、徐令宜も「自分を信じてくれれば」とか後からぼやいていましたが、元娘としては徐令宜という人となりを妻として十分に知り尽くしているから、だったと思われます。
だって徐令宜に約束したところで、民への思いを盾にして反故にするし、徐大夫人に絶対の決定権があるために、これまで何度も裏切られてきたのではないでしょうか。喬蓮房に瑕疵を作ってもし拒んだらバラす、という脅しをかけない限りは無駄だと、そう思わせる夫婦関係しか築いてこれなかったわけですよね。その直後、仕事にかこつけて徐令宜が家に帰ろうとしない様子が出てきたのを見て、この人はかっこいいけど駄目夫だな~と感じさせられました。その辺の描写の細かさが非常にツボですよね♪

時代設定が明朝ということなので、明朝のいつ頃なのか何帝の時代なのか、明朝ドラマをご覧になってきた方々は気になるところですが、福建海賊が問題になっていて、女だけで余杭に旅立たせて呼び戻したというところや、三月三日の薄着感から、どうも都が南京のように見えるのですよね。そうすると洪武帝時代なのかも?と、あらゆるところからヒントを探してこの先突っ込んで見ていきましょう!

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