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クルミットです♪
秀女選抜に選ばれ、望まぬ後宮入りとなった甄嬛ですが、皇后と華妃の確執に知らず知らずに巻き込まれ、養心殿から遠い碎玉軒に追いやられます。さらに夏冬春が華妃に罰せられたことや、侍女の福子の遺体を目撃したことで、甄嬛は入内早々衝撃を受けることに…
後宮の洗礼を受けることになった甄嬛ですが、まだまだ本当の後宮の怖さを知るには至っていません。ここから寵愛を得るということ、そして寵愛を失うことの意味について目の当たりにしていくことになります。雍正帝の執念に徐々に引き寄せられていく、か弱い甄嬛の悲哀を、今は黙って見守っていきましょう…
【宮廷の諍い女】(ネタバレあり)
第4話「病床の小主」
江福海から「福子は井戸で溺死した」と聞いた華妃は、疑いをかけられたと激怒して追い返し、翊坤宮の者たちは「福子は逃げ出して井戸に自ら転落した」と口裏を合わせる。
福子の死はこれでもう幕引きなのでしょうか、かわいそうです
甄嬛は福子の遺体を目撃したことや、華妃に目を付けられ罪に問われる恐怖からふさぎこむ。そんな中、侍女の佩児が、碎玉軒の庭の蟻が何かを避けるように歩いているというので、小允子に命じて掘らせると壺が埋まっていた。康禄海は芳貴人の物ではと言うが、壺の中身は鼻を突く強い香りの香料だった。甄嬛は皆に口止めし、浣碧に温実初を呼ぶように言う。
碎玉軒のような遠くの宮に暮らしていた芳貴人でも、恨みを買っていたのでしょうか
甄嬛は温実初の永遠の忠誠が本心かを確認して「夜伽を避けたい」と切り出し、海棠の木の下に埋められていた香料を見せ、海棠が長く花をつけていないことから、芳貴人が流産したことに関係があるのではと考える。実は埋まっていたのは流産を引き起こす麝香だった。
麝香もまたその効能から、後宮バトルの重要アイテムとしてたびたび登場します
温実初は甄嬛の病を皇后に報告して、淳常在の隔離を提案したため、引き続き治療にあたることを命じられる。新小主たちが夜伽の札に加えられた日、雍正帝は甄嬛の札がないことに気付くが、「動揺による病で静養が必要」と報告を受ける。皇后は華妃に過失があるように説明したため、雍正帝は華妃の調査を命じ、夜伽には沈眉荘を選択する。
どうせ調査させても、華妃の悪行はうやむやにして許すのではないでしょうか
沈眉荘のもとに徐進良が来て、夜伽に選ばれたと伝え、準備のために伽指導の劉殿が遣わされる。そして準備が整えられた沈眉荘は布団に包まれて雍正帝の寝台へと運ばれる。
初めて見る方はナニコレ!でしょうが、この布団のロール巻きが夜伽の様式です♪巻かれている小主は皇帝の寝所に危険物持ち込み禁止のため、全裸で髪もおろしています
沈眉荘は寵愛を受けることに。雍正帝に菊の花を好む理由を尋ねられ、鄭思肖の「画菊」を引用して菊の誇りが好きなのだと答えたため、雍正帝は沈眉荘に学があることを知ってより寵愛を深め、常熙堂を「存菊堂」に変え、聡明さを見込んで後宮の管理を学ぶよう勧める。
これは相当に見込まれましたね。皇后も華妃も黙っていないのではないでしょうか
長く回復しない甄嬛の様子を剪秋が見に来て、皇后の心配を伝える。しかし甄嬛はやつれて衰弱し、薬を飲んでも治らない。夏冬春は一命をとりとめたものの歩けなくなり、華妃の命で冷宮送りになったという。夜伽の機会を逃した甄嬛は自分の運のなさを嘆いて見せる。
海千山千の剪秋の目をごまかすのは大変そうです
斉妃が新しい小主たちの噂話に熱心なため、皇后は「第三皇子の母なのに華妃に腹が立たないのか」と叱責する。若く寵愛されている華妃に引け目を感じる斉妃に、現在長子の第三皇子の母として、陛下に第三皇子を好かれるように仕向けるよう皇后は厳しく言い渡すが、雍正帝は斉妃と第三皇子に無関心だという。
これは皇后陣営に寵愛されている小主がいない、という危機感ですよね
華妃は御花園で緑の珍しい菊を見かけ、自分の所に届けられるのだろうと宦官に見せるよう命じるが、それは存菊堂の沈眉荘のもとへ届けられる鉢植えだった。激怒した華妃は「今後翊坤宮では菊を禁じる」と命じ、飾られていたすべての鉢を運び出させる。
秋に菊を排除すると、飾る花がなくなって寂しくなってしまいますよね~
沈眉荘は皇后への朝の挨拶に歩いて向かっている途中、宦官に水をかけられ、着替えたために遅刻し、皇后は許すが華妃や麗嬪などは激しく非難する。敬嬪がとりなすが、咸福宮の主位としての責任を華妃に問われて沈黙する。華妃は杖刑30回を提案して沈眉荘を青ざめさせつつも、敬嬪と沈眉荘を2ヶ月の俸禄没収を希望する。皇后は1ヶ月の減俸で事を収め、過剰に厳しい罰を与えた華妃をたしなめるが、華妃は陛下の寵愛を盾に耳を貸さない。
普段自分は散々遅刻していたくせに、って誰もが突っ込みますよね♪
江福海が皇后に「福子は死後井戸に捨てられた」と報告してくる。さらに「陛下が福子に声をかけ、華妃は不機嫌だった」との証言もあり、華妃の関与を疑った皇后は、ありのままを陛下に報告するように命じる。一方、華妃は敬事房の記録を取り寄せ、沈眉荘や富察貴人など夜伽が多いためつけあがる前に手を打とうと、富察貴人を呼んで長時間墨をすらせる。
富察貴人をいびったことが表面化すると、漢軍旗と満軍旗の対立になっていくのでは?
青海において反乱が起き、張廷玉は年羹堯しか平定できる者はいないと推薦する。しかし雍正帝は年羹堯の増長が目に余ると考えていたため、年羹堯を撫遠大将軍としながらも、張廷玉が推薦した岳鍾琪を伴わせて青海へ向かわせることに。その一方で華妃からの差し入れを受け取り、後宮指南役を抜かりなく行っている褒美を与え手厚く遇する。
名前が出てきた第八皇子は、九王奪嫡で皇位を争って雍正帝に敗れた弟です
甄嬛の体調は回復してきたが、沈眉荘や安陵容、淳常在以外は近寄らず、静かな日々を送っていた。そんな中、小允子の泣き声が聞こえてきたため、甄嬛は事情を尋ねるが「四執庫で働く兄が病に伏しており心配だ」というので、数日看病に向かわせることに。
こういう思いやりの積み重ねは、後から地味に効いてくると思います
皇后は雍正帝に福子の件をどう扱うべきかと尋ねるが、「それが後宮というもの」と華妃を責めるのは忍びないと言う。甄嬛の療養が長引くにつれ、碎玉軒の宦官たちは肩身が狭いとぼやき、道連れにされてはたまらないと別の小主への乗り換えを企んでいた。佩児もたるんだ態度をとり、とうとう康禄海は甄嬛に直談判をすることに…
他に乗り換えても、そういう裏切り者は他でも警戒されますよね!
第5話「幻の出会い」
康禄海は涙ながらに「麗嬪から仕えろとご指名があった」と訴えたため、甄嬛は引き留めず、「人手は要らないから出ていきたければよそへ」と言い渡す。崔槿汐と佩児は甄嬛に忠誠を誓い、小允子は甄嬛が兄に温実初を遣わしてくれた恩に報いるために残ると言う。
苦境の時に助け合える主従は、いざという時に強いですよね
内務府に侮られた碎玉軒は粗悪な炭しか配給されないが、寵姫の沈眉荘の顔を立て、内務府は最低限のことはしてくれるため、甄嬛は友情に感謝する。安陵容はいまだに夜伽の機会を得ることはなかったが、甄嬛に貴重な布を使って行火を贈る。甄嬛は回復を遅らせるための服薬については、親友の二人にも迷惑をかけないよう秘密にしていた。
清朝の古装劇は冬場の描写が本当に寒そうに描かれるのですよね
沈眉荘の侍女・采月は、内務府に銀子を受け取りに来て「碎玉軒は沈貴人の幼馴染の莞常在が療養中なのに物が不足している」と口添えし、黄規全の仕事ぶりを持ち上げる。そこに華妃の侍女・頌芝がやってきて、采月とは対照的に華妃の寵愛を笠に着て横暴な態度をとる。
こういう宦官たちへの態度の積み重ねが、いつかどこかで効いてくるのでしょうか
沈眉荘の口添えのかいがあって、碎玉軒にも年越しの品が無事に届けられる。皇后から年越しの宴の欠席が許され、小允子と崔槿汐は「小主と一緒に年を越せる」と喜び合う。甄嬛以外の妃嬪や皇族が年越しの宴に参加していたが、その中に自由奔放で闊達な雍正帝の十七弟・果郡王の姿があった。雍正帝は、年羹堯が青海の反乱を鎮圧した知らせに上機嫌となる。
反乱鎮圧はめでたいですが、これで当分華妃の天下は続きそうですね…
宴の最中に、端妃の宮から侍医派遣の要請があるが、大晦日に不吉だと却下し、侍医院にも口止めの圧力をかける。甄嬛たちは殺風景な宮を飾るために窓に飾る切り絵細工を作っていた。小允子が甄嬛の似顔の切り絵を作って絶賛され、崔槿汐の提案で、願いが叶うように庭の木に切り絵細工をかけることに。甄嬛は花の咲いている倚梅園に出かけようとして、療養中の身だと止められるが、ひとりで倚梅園行きを強行する。
みんな宴にいるから大丈夫と思っていると、そういう時に限って見つかる法則です
雍正帝は宴会場の梅の鉢を見て、梅を見に出て行く。心配した皇后は果郡王に後をついていくように頼む。その頃倚梅園では、新人の宮女・余氏が梅の枝を切っていたが、雍正帝を見かけて身を隠す。そこにちょうど甄嬛がやってきて枝に切り絵をかけて願をかけていると、雍正帝に声をかけられ「倚梅園の宮女です」と答えて逃げる。その後姿を果郡王が見かけ、甄嬛の切り絵を見つけて手にする。紅梅は雍正帝の忘れがたい想い人の花だったが、華妃はその曰くを知らずに鉢植えを宴に飾り、雍正帝の思い出を掻き立ててしまったのだった。
果郡王が切り絵を拾ったことは、今後大事なポイントとなりそうな予感ですね
宮に戻った甄嬛は、殿方に会ったとは言えず、「猫を見かけた」と言ってごまかす。雍正帝は蘇培盛に「倚梅園の学のある宮女」を探すように命じ、その判断には甄嬛が口ずさんでいた崔道融の「梅花」の一節、「北風に心あるなら」の下の句を問うようにと言う。甄嬛はさっき会った男性が誰か確かめるため、崔槿汐に「団龍の模様を着られる人は誰?」と尋ね、皇帝の兄弟かもしれないというので、芸に秀でている笛の名手の十七皇弟かと考える。
まるでシンデレラの靴が詩の一節になったようですね♪
蘇培盛は倚梅園の係りの者たちを集め、「北風に心あるなら」の下の句を問う。すると宮女の中で余鶯児が「梅を散らすなかれ」と答えたため、雍正帝のもとへ梅の香りのする茶をもって行かせる。余鶯児は甄嬛と雍正帝のやり取りを聞いていたため、甄嬛になりすまして受け答えし、雍正帝は余鶯児を官女子として後宮に加え鍾粹宮に住まわせる。余鶯児が李白の詩を知らない様子を見た果郡王は、蘇培盛に「道に迷っても間違ったものは渡すな」と忠告するが、蘇培盛にはその意味が分からない。
学の有無はすぐにメッキがはがれそうですが、大丈夫でしょうか
甄嬛は沈眉荘から「陛下が倚梅園の宮女を見初められた」と聞いて驚く。余鶯児はいまや答応に昇級していることから、沈眉荘も内心穏やかではないが、家柄の低い宮女に夜伽の先を越されて同じ位となった安陵容はつらい思いをしているという。沈眉荘は宮に戻る途中で余鶯児に出会うが、輿の上から道を空けるようにと要求されて憮然とする…
余鶯児は調子に乗っていますね♪これは華妃に潰されそうな予感が…
第6話「その名は果郡王(かぐんおう)」
余鶯児は輿の上から、位が上の沈眉荘に道を空けるよう要求し、沈眉荘は争いを避けて道を譲り、「寵愛を得たものを非難すれば己の首を絞める」と怒りを抑える。雍正帝は余鶯児に皇太后の宮で歌を披露させるほど寵愛し、「妙音娘子」の封号を与えたいと言い出す。
学の有無を歌でごまかしたわけですね~
皇后が、まだ選ばれていない小主たちに夜伽の機会を与えるよう勧めたため、安陵容が選ばれる。安陵容は喜ぶが、準備を進めるうちに怖くなって震え始める。怯える様子を見た雍正帝は無理強いを避けて帰らせたため、安陵容は敬事房の宦官に「前代未聞」と貶められ屈辱に泣く。安陵容とすれ違いに呼ばれて養心殿に向かう余鶯児は、夜中だというのに大声で崑曲を歌い、その声は皇太后の宮へも届き、皇太后は、しきたりに反する余鶯児に眉を顰める。
余鶯児のような中途採用だと、芳若のような礼儀作法の指導女官はつかないのかな?
余鶯児は華妃派に混じり、安陵容を笑いものにし皇后の老化を嘲って華妃に追従する。安陵容の粗相は宮女や宦官たちの噂の的となり、咸福宮の使用人たちまで陰口をたたいているのを見て、沈眉荘は厳しく叱る。沈眉荘と甄嬛は心配して「また次がある」と慰めるが、安陵容は「私には次はない」と諦めきっていた。
初体験の16~17歳の少女が中年皇帝相手に怯えるのは普通でしょう
甄嬛たちは内務府からの衣類の配給が少ないため、自分たちで縫物をしていたが、安陵容の宮でも俸禄が足りないので、縫物をして銀子に換えるという。思わず流朱が余鶯児の暮らしぶりと比べてしまうが、後宮の費用が減らされている昨今、どこの宮もやりくりをしているのだと甄嬛はたしなめ、余裕のある自分が安陵容に援助することに。
甄嬛は実家からの支援が見込めそうですが、安陵容は寵愛がないとつらそうですね
淳児が夜中に泣きながら甄嬛を訪ねてきたため事情を聞くと、欣常在の侍女の灯篭が燃えたことを、通りかかった余鶯児が「馬が驚いた」と難癖をつけて互いに引かず、怒った余鶯児は欣常在を、使用人を罰する機関である慎刑司送りにしたのだという。甄嬛は「明日、眉荘さんと相談して皇后に報告を」と淳児を泣きやませ、余鶯児は墓穴を掘るだろうと見る。
寵愛があると、人はここまで傲慢になれるのでしょうか
翌日、皇太后が欣常在の釈放を命じ、余鶯児の封号を剥奪し謹慎させると言ったため、宮中は大騒ぎに。皇后は自分が罰を与えても陛下が恩赦を与えてしまうため、わざと皇太后を訪ねている際に余鶯児の騒ぎの報告を受け、皇太后から罰を与えるよう仕向けたのだ。結果的に余鶯児を自重させることができ、皇后は溜飲を下げる。
皇太后の不快感すら利用する、さすが皇后はかなりの策士ですね…
甄嬛の体調はかなり回復してきたため、浣碧たちは小允子が御花園にぶらんこを作ったからと、外に出ることを勧める。その熱意に押され、甄嬛は簫を持って御花園に出かけ、ぶらんこに揺られながら簫を奏でる。それを散歩中の雍正帝が耳にし、甄嬛に見とれる。甄嬛は「果郡王」だと名乗られて怪しむが、雍正帝は甄嬛の簫に亡き純元皇后を思い出したという。
碎玉軒の使用人たちが出会いを仕込んだのではと思うくらいのタイミングです
甄嬛は本当に果郡王かどうかを疑うが、ちょうど果郡王は雍正帝のもとへ名画を見に来ていた。果郡王は余鶯児が許しを請うのを見かけるが、雍正帝はすでに余鶯児から興味が失せ、藍田産の簫を探すよう蘇培盛に命じる。甄嬛は果郡王が25~26歳だというので困惑するが、周囲に護衛がいなかったことから、陛下ではないのだろうと考える。
一回り以上年下の弟の名前を名乗るとか、なんとも厚かましい嘘ですよね♪
謹慎が解けた余鶯児は、華妃に「誰かが手を回したのだ」と泣きつき、陛下に会ってもらうにはどうすればいいのかと助けを求める。華妃は「得意なことを思い切りやればいい」と助言する。華妃が余鶯児を排除するのではなく手なずけるのは、沈眉荘を日陰の身にするためで、新入りの沈眉荘が後宮の管理を学ぶことは到底許せないことだったのだ。
「差配」を手にすることの権力の大きさと、その奪い合いが後宮でも発生するようです
御花園で笑い声を聞いた雍正帝は、ぶらんこ遊びをしている甄嬛のもとへ一人で向かい、こっそり後ろから押す。甄嬛は押されるうちにあまりに強くなって怯え、雍正帝に抱き留められ動揺する。雍正帝は5日後の同じ時間に楽譜を持ってくるから簫を演奏して欲しいと約束する。甄嬛は秘密の約束をしてしまったことに落ち着かず苛立つ。漆の机を直してほしいと依頼するが、碎玉軒や甄嬛のことを侮る内務府に突っぱねられてしまったという。甄嬛は皆に自分のせいで肩身の狭い思いをさせていると落ち込む。
雍正帝の遊びの駆け引きに甄嬛が惑わされているのが、何かかわいそうにも感じます
雍正帝が急に簫に関心を持つようになったので、果郡王はどこぞの佳人のせいかと見破る。余鶯児が押しかけ陛下に会わせろとごねるが、宦官の小厦子に断られる。養心殿の前に跪いて崑曲を歌って一晩中訴え、雍正帝も折れて余鶯児の寵愛は復活する。余鶯児は自分を阻んだ小厦子に手で胡桃を割るよう命じて仕返ししたため、小厦子が雍正帝を起こせず寝坊し、雨の中慌てて甄嬛との約束に向かうことに。しかしそこに皇太后の呼び出しが入る…
アラフォー陛下の遅れてやってきた青春でしょうか、何かムカつきます♪
4~6話の感想
無関心なふりをしながら、ことあるごとに「莞常在は~」って振ってくる雍正帝のしつこさ、それに応じる皇后が次第にピキピキしているのを感じます。そしてその執念が手繰り寄せたかのような鞦韆(ぶらんこ)の出会い…そろそろ視聴者の皆さんの「40過ぎのおっさんが小娘相手にときめいて、年を偽って何をやっているのか」というイライラが発生してくる頃かと思われますが、これも皇帝のお仕事なので、こらえてください♪
どうしても華妃の寵愛には年羹堯への忖度が切り離せないので、余鶯児のような気楽な相手に手を出したくなるという、そういう皇帝の心情もわからないでもないのですが、後宮の中でうまくやっていくだけの知恵のない子を選んじゃダメですよね。しかし沈眉荘や余鶯児の選択基準や、甄嬛との会話を見ても、実は「学がある女子」が雍正帝のお好みなのではないでしょうか。皇太后が学のない女子を推奨するとか、沈夫人が「学があることを隠せ」と言って娘を後宮に送り込むのは、子孫繁栄の目的に逆行している策のような。
そして余鶯児の、騙して寵愛を得て傲慢に変貌し、寵愛を失って必死に取り戻そうとする様子は、まさに後宮の縮図といえるかもしれません。雍正帝が甄嬛と出会ってしまった以上、遅かれ早かれ真相は明らかになって、罰を与えられることでしょう。華妃があれだけ傲慢に振舞えるのも兄という後ろ盾のおかげなので、宮女出身が嘘で固めて手にした寵愛は、そんなに長持ちすることはないと思われます。