燕雲台(えんうんだい)-あらすじ-28話-29話-30話-感想付きネタバレでありで!

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クルミットです♪

蕭思温亡き後自分が摂政になって天下を取れると思っていた喜隱ですが、燕燕が摂政になったことで不満を募らせ、燕燕を陥れようとしたり女里や高勲と組んでみせたりと、次第に圧を強めてきました。そこで燕燕と明扆は毒をもって毒を制す策で、罨撒葛を帰還させることで喜隱を抑えて均衡を図ろうと考えます。

それで罨撒葛がおとなしく明扆の思う通りにしてくれるわけがなく、帰還して早々アクティブに喜隱の排除と燕燕攻略に乗り出します!三姉妹の夫の争いがますます激化、三姉妹の絆が危機に。これまで抑えられていた罨撒葛パワーが一気に炸裂しますよ♪

【燕雲台-The Legend of Empress-】(ネタバレあり)

第28話「新たなる戦い」

明扆が胡輦を通じて罨撒葛に出した条件は、兵権の半分の返上だったが、罨撒葛は不満を感じつつも受け入れることに。喜隱は罨撒葛の和解と帰還を知って激怒し、燕燕への仕掛けを失敗させた烏骨里にも八つ当たりする
胡輦のためには罨撒葛の帰還はいいことなのでしょうが、なかなか不穏ですね~

罨撒葛は胡輦と共に太平王府に帰還する。明扆は弱る一方の自らを罨撒葛に晒し、自分亡き後の帝位を罨撒葛にと打診し、燕燕と子の保護を確約させる。逆賊である罨撒葛の帰還に朝臣たちはどよめくが、罨撒葛自身から半分の兵権の返上を宣言し、「皇太叔」の称号を与えられることに。
明扆の捨て身の姿を見ても、喜隱と違って罨撒葛は調子に乗ったりはしないでしょう

女里は罨撒葛に以前から密かに連絡をとっており、帰還を幸運と見るが、高勲は同盟関係にある喜隱の反応を恐れる。太平王府に戻った罨撒葛は、明扆が自分を喜隱との均衡に利用する意図を承知の上で、喜隱と争って明扆の油断を招こうと考える。
後宮ものとは違い、男たちのドロドロはなかなか底意地の悪さを感じますね♪

安只が太平王府を訪れ、自らの前途に活路を見出そうと罨撒葛に助けを求める。罨撒葛は自分に何でも服従するなら、栄耀栄華を極めさせてやると安只に約束する。
安只は罨撒葛の手先の侍女を殺したくせに、どのツラ下げて助けを求めるのでしょう

蕭宰相家の後継問題は、蕭継先という少年を選んで跡を継がせることに。三姉妹は蕭思温の墓に継先と共に参り、蕭家の繁栄と三姉妹の今後の一心同体を誓う。
達凛じゃなかったのですね。色のついていない子供を選んで一族のバランスをとった?

燕燕は無事皇子を出産する。明扆は念願の皇子に大喜びし、胡輦と烏骨里も喜びに包まれる。しかし燕燕は出産の疲れの中、我が子を取り巻く環境を案じる。只没は兄の子を見て、自らの不遇を母の位牌に泣きながら詫び、それを聞いた安只はさらに不満を募らせる。
祝・皇子誕生!しかし安只の暴言を只没に密告する侍女はいないものでしょうか

皇子誕生の宴が催され、不満げな顔を隠さない喜隱を罨撒葛はたしなめる。後宮では皇子の健康を祈っていたが、宮女として潜入していた刺客が皇子を熱湯に落とそうとし、薩満の月里朵が咄嗟に助ける。宮女は黒幕を明かさず自害するが、刺客は喜隱の手の者だった。それに気づいた罨撒葛は喜隱を排除する好機だと、粘木袞を女里に遣わす。
躓いて転ぶ演技しないでそのまま落とせば成功したのに、余計な小芝居するから…

明扆と燕燕は子供を狙うという敵の卑劣さに憤るが、燕燕は今回のことで明扆と遼を守る責任に目覚め、無邪気な蕭燕燕を忘れ強大な皇后になる決意を固める。明扆は燕燕の最も強大な後ろ盾としてそれを支えることに。
皇子を殺そうとした宮女・玉苑は、宮中の警護を抜けさせられる黒幕の手引きによって入り込んだとわかる。明扆は楚補に罨撒葛と喜隱について調べさせていたが、罨撒葛は動きがなく、喜隱は兵馬を集めて高勲を脅しているらしいとわかる。
今回のことが燕燕を覚醒させる大きなターニングポイントになったようですね!

予断を許さない状況の中、明扆は体に無理を重ねて倒れる。罨撒葛は皇宮に胡輦と駆け付けるが、そこで弟の敵烈夫妻に出会い、太宗系の唯一の子孫である蛙哥をよく見張るようにと言って、敵烈と妻の夷蘭を不安にさせる。胡輦は罨撒葛の野心をたしなめるが、罨撒葛は裏で敵烈を味方に引き入れようと考えていた。
敵烈はあの兄たちの圧に押されがちで、利用されるだけの人生なのはかわいそう

第29話「摂政の座」

罨撒葛と胡輦、敵烈夫妻の訪問を聞き、罨撒葛の意図に不審を感じた燕燕は、強硬に面会しようとする罨撒葛を強気な態度で追い返す。
喜隱は烏骨里に、自分を摂政にするように燕燕に推せと迫る。烏骨里は渋るが、自分たちと手を組むのが燕燕たち母子を守る道だと説かれ、承諾することに。
燕燕に対して、姉の夫たちがそれぞれよってたかって強気に出たり下手に出たり…

明扆の容体は朝議に耐えられないため、事前に燕燕は腹心と相談し、翌日の朝議を乗り切ろうとする。徳譲はひとり残され、喜隱に対しては実権のない地位を与えて時を稼ぎ、孤立したところで罰するという策を出す。その燕燕の動きが伝わった罨撒葛は、まだ行動を起こす時期ではないと考え、女里と高勲に「喜隱をけしかけて皇后と対立させろ」と命じる。
リアルタイムで皇宮の動きが入ってくる罨撒葛、密偵を仕込みすぎ~

翌日の朝議に燕燕はひとりで臨む。早速喜隱が摂政を立てるべきだと仕掛けるが、罨撒葛の意を受けた高勲と女里が喜隱に反発して煽るものの、燕燕は喜隱が摂政に適任だと認めて場を収める。その波紋は瞬く間に広がり、それを聞いた安只は「摂政になるべきは寧王(只没)だ」と怒る。明扆は燕燕が喜隱を始末するために摂政という餌で釣ったことを大いに面白がる。
明扆が苦い薬を何とか逃げようとする小芝居はかわいかったですね♪

罨撒葛は静観するのをやめ、喜隱を始末する方向に動くことに。そこで女里から「趙王が玉苑に命じた書状を発見」と奏上させる。一方徳譲の側近の信寧は、刺客が使っていた棕櫚の中敷きを作れる職人を見つけ、刺客が喜隱の配下だったとの証言を得る。一夜にしてすべての証拠が出てきたのは、喜隱を摂政につけたくない者の仕業だろうと燕燕は考える。
罨撒葛が悪だくみすると、偽の証拠がそれらしく出てくるところが怖いです…

喜隱は摂政になったつもりで有頂天になっていた。烏骨里は図に乗ってはいけないと警告するが、喜隱は耳を貸さない。そこに徳譲と達凛が趙王府を封鎖し、禁足の聖旨を言い渡す。皇族は静観し、女里と高勲が捜査を願い出る。蕭思温の件がこれで落着したら、徳譲は朝廷を去るつもりでいた…
喜隱は天国から地獄ですね。烏骨里もかわいそうなことになってしまいました

燕燕が喜隱の罰について罨撒葛に意見を求めると、「烏骨里や屋敷の者はお咎めなしで、喜隱は軟禁すべき」と言う。そこで燕燕は喜隱を祖州へ流して祖陵を守らせることに。
一方罨撒葛は、明扆によって偏宮に幽閉され酒浸りの日々を送っていた蒲哥を訪ねる…
蒲哥太妃ったら、実は罨撒葛と過去に何かあったとか…?匂わせますね~♪

第30話「流言飛語」

罨撒葛は蒲哥に、明扆の子を虚弱に見せかけての殺害を暗に命じる。蒲哥は余生を穏やかに後宮で生きていきたかったが、罨撒葛の脅しを拒否する選択の余地はなかった。
蒲哥は一体過去に何をやったのでしょう。かなり気になります!

烏骨里は燕燕に怒鳴り込むが、あらゆる事件で証拠があり、父の殺害にも関与していたと聞き、烏骨里は衝撃を受ける。燕燕は「三姉妹は一心同体」という誓いをすでに破ったことを申し訳なく感じるが、胡輦は皇后の責任を烏骨里も理解する、と慰める。
全部の罪が喜隱にかぶせられていますが、多分、父の殺害は濡れ衣じゃないかなと…

烏骨里は喜隱に「父の事件に関与したのか」と問い詰めるが、関与していないと天騰里に誓ってみせる。そこで徳譲に掛け合って喜隱に会ってもらうが、徳譲は荒れる喜隱を冷静に問い詰め、女里と高勲が蕭思温殺害の黒幕だと知って脅していたことを喜隱から引き出す。
喜隱は女里たちがいつまでも自分の仲間だと思っていたのでしょうか、甘いですよね~

烏骨里と留礼寿の安全は保障され、喜隱は祖州へ罪人として送られる。徳譲は撒懶の証言から喜隱の言葉の裏付けを取るが、喜隱の密偵からわずかに罨撒葛とのつながりが見つかり、喜隱が罨撒葛により巧妙に嵌められたことがわかる。その頃胡輦の妊娠がわかり、罨撒葛は大喜びしつつも次なる動きに出ようと考える。
喜隱を排除した上に胡輦がおめでたとなると、罨撒葛もこれからは攻めてきますね!

徳譲は明扆と燕燕に閭山の真相を報告する。明扆は罨撒葛を罰するには相応の理由が必要だと考えるが、徳譲は必ず真相をつきとめると言う。しかし先手を打たれ、徳譲と燕燕の関係を揶揄する噂が上京に流される。休哥と達凛は徳譲に「対抗策を講じるべき」とし、朝廷で燕燕を守ることを約束する。
そういえば休哥は女里と組んでいるふりをしていましたが、あれは不発だったのかな?

女里は流言を利用して燕燕を廃して喜哥に皇子を養育させようと考え、徳譲の失脚を目論む。燕燕は流言を恐れず毅然としていたが、宮中の掟に従って流言を広めるものの処罰を命じる。喜哥は明扆に燕燕批判を申し立てるが、逆に明扆の怒りを買う。明扆は、徳譲と燕燕を信じつつも不安を抱える。
喜哥は冷宮から復活していたのでしょうか、余計な事しなければいいのにね~

女里と高勲は噂の流布を受けて、罨撒葛に廃后の意図を伺うが、罨撒葛は喜隱がいなくなったら次は自分だから先手を打っただけだとうそぶく。女里は朝堂で噂について上申し、元凶である徳譲を流刑に処すべきだと訴える。休哥や室昉が燕燕側で応戦するが、そこに明扆が現れて朝臣を黙らせる。燕燕は自分にも収められたと不満を言うが、明扆は罨撒葛によって張り巡らされた罠について説き、罨撒葛がいつかぼろを出すと慰める。
休哥の口八丁さが意外とカワイイのと、明扆のご機嫌とりの笑顔が超キュートです♪

徳譲は暗殺事件を真の意味で解決するまでは上京を去れないと考えていたが、韓匡嗣はこのままでは危険だと捜査の幕引きを命じる。明扆は韓匡嗣を呼び寄せ、徳譲の才能を無駄にしないため「潔白を証明(=婚姻)」させるように言う。
明扆の可愛い笑顔の直後に闇の部分を堪能させられるとお腹いっぱいですね…

李思は契丹風の花嫁衣装を身にまとうが、いくら真似ても燕燕にはなれないと気付く。しかしそんな李思のもとにも噂は届く。
韓夫人は、徳譲と燕燕を引き裂いた張本人の明扆が、今度は徳譲に婚姻を迫って来たと知り、大激怒する…
そりゃ韓夫人は怒っていいと思います。でも李思はとうとうチャンス到来ですね!

28~30話の感想

上京に帰還した罨撒葛ですが、追放されている間に蓄えていたのは兵だけではないようで、随分伸びた髭を束ねるアクセサリーがちょっとカワイイ感じですね♪
こう言ったらなんですが、罨撒葛が祥古山の後で兄・耶律璟に代わって即位していたら、明扆や喜隱などお呼びでなく、長期安定政権を築くことが可能だったようにも思います。でも同母兄を押しのけられず、蕭思温も彼を見込んでいなかったのがすべてかもしれません。
そんな彼を朝廷が不安定な状態で迎えなければいけない、明扆と燕燕の苦悩は深まる一方です。喜隱という毒を罨撒葛という毒で抑えることは可能なのでしょうか。むしろ罨撒葛の毒が余計に朝廷にまわって取り返しのつかないことになりそうです。

まずは喜隱があっという間に潰されてしまいました。罨撒葛は蕭思温を殺す計画の一環で、もし発覚したら喜隱に罪を着せるための証拠固めもしていたのですね。喜隱はかつて父・李胡が自分に後を託した呪縛にとらわれ、皇帝の器でもないのに帝位を望み続けるという浅はかな夢を見続けてきたわけですが、そもそも李胡がその夢から早めに醒めておけば、喜隱たちはもう少し穏やかに生きられたかもしれません…

罨撒葛にとっては邪魔だった義父・蕭思温を除いた後は、次に立ちはだかるのは徳譲です。蕭思温と徳譲という飛車・角を明扆から剥いでしまえば後は楽勝だと踏んでいるのだと思いますが、それで徳譲と燕燕の過去カードを切ってくるとは。しかし子供を狙われて「強大な皇后になる」という決意を固めた燕燕はそんなに簡単に倒されたりはしないと思います。燕燕と徳譲がここに至るまでどれだけの痛みを乗り越えてきたかを考えると、そこだけは軽い気持ちで突いてほしくないですよね!
しかしそのことを一番わかっているべき明扆がジェラシーに囚われているのがダメすぎます。明扆は今回結構カワイイ笑顔を見せていい夫婦ぶっていましたが、裏では真っ黒です。ある意味明扆と李思の共同作業で、時間をかけて徳譲の想いにとどめを刺しに来ている状況かもしれません。李思の待ち続ける根性がようやく報われそうですね♪

さて次回、罨撒葛の燃え上がる野望にストップはかけられるのでしょうか。このままでは三姉妹の絆は限りなくボロボロになっていきそうですが、燕燕が皇后でいる限り、それはしょうがないですよね。

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