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クルミットです♪
燕燕は強いられた婚姻に反発していましたが、ようやく皇后としての立場を受け入れることに。そして子供を授かり、明扆と燕燕は新たな道を一歩踏み出すことができました。
しかし明扆の治世に早くも不穏な空気が漂い、明扆と蕭思温が狩りの最中に急襲されます。
明扆の政権に立ち込める暗雲を打開するため、とうとう燕燕が政治の表舞台に登場することになります。徳譲も燕燕を守るために上京に戻ってきますよ!遼にはびこる思惑が、今回も混沌さを増していきますが、燕燕は無事に出産までこぎつけられるでしょうか?
【燕雲台-The Legend of Empress-】(ネタバレあり)
第25話「失意の再会」
狩りの最中に明扆たち一行は仮面の刺客軍団に襲われる。楚補が駆け付け刺客の首領・忽爾博が傷を負ったため撤退するが、蕭思温はかなりの深手を負い、そのまま命を落とす。明扆は父の死を身重の燕燕に知らせないよう、戒厳令を敷く。
蕭思温が景宗即位後1年で狩りの最中に殺されたのは史実ですが、かなり衝撃的ですね
訃報を受けた喜隱と烏骨里が駆け付け、烏骨里は激しく嘆き悲しむ。明扆はかつて蕭思温が世宗の死の際に、明扆たち兄妹の保護を耶律璟に迫って誓わせたことを思い、蕭思温の尽力が自分をこれまで生かしてくれたのだと実感する。
耶律璟が明扆たちの庇護を保証したのは嘘くさいと思っていたのですが、蕭思温の荒業だったのですね。我が子のようにと言質を取り、18年かけて回収したのはさすがです
高勲と女里には、明扆を狙う刺客は想定外だった。自分たち以外の「別の者」の存在に気付き、これ以上余計な動きをするべきではないとみる。明扆は予定を切り上げて帰京するが、燕燕には蕭思温の死を伏せ、胡輦にだけ明かす。
高勲と女里にとっては、策が成功したのになかなか肝が冷える展開ではないでしょうか
女里は、海只と海里を暗殺犯として突き出すべきだと主張するが、高勲は黒幕を突き止めるのが先だと考える。二人は今回の黒幕は喜隱ではとみていたが、喜隱は逆に今回の黒幕は女里と高勲ではないかと疑い、二人を言いなりにしようと考える。
一方、徳譲は噂で蕭思温が暗殺されたことを知る。
入り組んでいますね~!双方が互いを黒幕だと思っているというコントのような展開…
喜哥は蒲哥と啜里を唆し、わざと蕭思温の死を燕燕の耳に入れさせる。燕燕は衝撃を受けて倒れ、この事態を引き起こしたと明扆を責める。喜哥と太妃たちの仕業と知った明扆は、太妃たちを偏宮に幽閉し、喜哥の冷宮送りを命じる。
喜哥の下策に乗る太妃たちも愚かです。これで後宮がスッキリしそうですね♪
燕燕は父の葬儀に駆け付け、父とのこれまでの日々に思いをはせる。そこに徳譲が駆け付け、皇后と臣下の立場で再会を果たす。徳譲は蕭思温の死の真相を突き止めることを約束するが、明扆の耳にもその再会はすぐに入ることに。
こんな形で、こんな場で再会することになるとは思いもよらなかったですよね…
徳譲はすぐに明扆のもとに参内し、蕭思温殺害の真相の調査担当を願い出る。明扆は徳譲と共に改革を成し遂げたい思いを訴えるが、徳譲は昔には戻れないと突き放す。
徳譲は刺客の死体を検分するが、刺客の体に「海東青」という組織の刺青を発見し、刺青がない者が靴に上京では珍しい棕櫚の中敷きを使っていることに気付く…
明扆が長年待ちかねた恋人を迎えるみたいなのに、徳譲は目も合わせないのですね
第26話「立ち上がる皇后」
徳譲は「刺客は二つの別集団で構成されているが、蕭思温を殺害したのはそれとは別の者」という可能性を示唆する。一方、海只と海里が蕭家の葬儀の場から達凛を追い出し、我が物顔で仕切っていたため、烏骨里は腹立たしく感じる。
蕭思温も、早いうちに跡継ぎ問題にケリをつけておけばよかったのですよね~
徳譲は暗殺の現場を検証し、護衛の中に真犯人が潜んでいたと確信する。徳譲は明扆に、「蕭思温を襲った刺客は暗殺集団・海東青で、陛下を狙ったのは正体不明の軍人」と報告する。
特別捜査官・韓徳譲は優秀ですね♪検視官であり、科学捜査官としても有能です
高勲は、北府宰相と北院枢密使の後任に女里を推薦し、反対する韓匡嗣や達凛らと紛糾する中、明扆が倒れる。燕燕は明扆に「高勲だけを宰相に取り立て、女里を無視して二人を仲違いさせ、枢密使には徳譲を据えるべき」と提案する。明扆は自分の体調を考えて摂政を置くことを検討する。
明扆はいつもいいタイミングで倒れるので、若干仮病に見えますが、今回は本当そう
明扆が摂政を置くつもりだという話が喜隱に伝わり、自分しかないと確信して喜ぶ。さらに、女里の謀反を蕭思温に告発した者がいたという情報を聞き、喜隱は蕭思温の書斎に手の者を忍び込ませ、入手した告発状には「女里と高勲は罨撒葛と通じ野心を」と書かれていた。
宮中や燕王府に喜隱の間者多すぎ。きっと喜隱がというより撒懶が優秀なのでしょう
明扆は徳譲に北院枢密使への就任を打診するが、徳譲は捜査を優先したいと、耶律賢適を推薦する。明扆は「今の朝廷に信じられる者は徳譲しかいない」とかき口説く。
一方、喜隱が摂政にという噂を聞いた安只は、実の弟を無視するのかと明扆に訴えようとする。しかし只没は静かな暮らしを望んでおり、安只はそんな只没に苛立つ。
安只はそんなに野心家の本性をあらわにしていいのでしょうか。只没枯れすぎですね
郊外で見つかった遺体の刺青に金の飾りが施されていたことから、その遺体は海東青の首領・忽爾博ではとみられた。忽爾博の持ち物には海只の令牌があり、徳譲は蕭宰相家の後継者問題も暗殺事件の裏に絡んでいるとみて「忽爾博が捕らえられた」と噂を流すことに。
忽爾博はひとりだけ顔を出していたのに、その設定が全然役に立たないという
喜隱は女里と高勲を招いて酒席を設けるが、告発状を基に脅しをかけ、自分が摂政になることを前提に同盟関係を持ち掛ける。その同盟の情報は徳譲から明扆に伝わり、摂政を誰にするかが焦点になる。徳譲は燕燕を摂政にすることを提案するが、明扆は妊娠中だからと反対する。しかし燕燕は「朝廷には韓殿もいるから大丈夫」と徳譲を朝廷に引き戻す。
これは燕燕の策に徳譲がまんまと嵌められたような気がしないでもない…
朝臣たちは朝堂に徳譲の姿があることに驚き、さらに明扆が燕燕を連れて玉座についたことに驚く。その上、皇后に摂政の権限を託すことが発表され、喜隱が反対するが、徳譲が述律太后の前例で封じる。高勲が宰相に任じられ、喜隱は西南面招討使に。徳譲が枢密院通事に任命されると多くの朝臣が反対するが、明扆が一喝する。
これから朝廷は大荒れに荒れそうですね♪
第27話「狙われた皇后」
自分が摂政になると思っていた喜隱は、燕燕の摂政就任に怒りを爆発させる。一方海里と海只は、「海東青の忽爾博が捕らえられた」という噂を真に受け動揺する。女里も忽爾博の捕縛を聞いて焦るが、高勲は海里と海只を突き出すことでことを収めようと考える。徳譲は蕭思温が持っていたはずの告発状がないのに、告発の記録が残されていることを不審に思う。このように糸を引くことのできる人物に、徳譲は唯一、心当たりがあった。
喜隱の政治的な憶測は大抵ハズレているのに、なぜ天下を取れる気でいるのでしょう
女里と高勲は蕭宰相殺害の首謀者として海里と海只の二人を捕らえたと上申する。海里と海只は女里を巻き込もうとするが、すでに証拠は隠滅されていた。徳譲は、蕭思温殺害の実行犯は高勲だと明扆に報告する。しかし明扆暗殺未遂の真相は不明で、女里と高勲を泳がせることにするが、それはさらなる波乱を呼ぶことを意味していた。
蕭思温亡き今、この謀反者たちが朝廷の多数派を握っている訳で、かなり厳しいですね
明扆は海里と海只の処刑を三姉妹に託すことに。烏骨里は父が浮かばれるためにはどんな刑を与えようかと考えるが、喜隱が「射鬼箭」はどうかと提案し、燕燕も胡輦も賛成する。そこで喜隱は極秘に刑場に仕掛けを施そうと考える。
狩りの獲物のように矢を射まくって見せしめにする刑罰とは、なかなか残酷です
明扆の意を受けた休哥は女里を訪れ、蕭思温の背中の不審な刺し傷について女里に脅しをかけ、自分にも分け前をよこすようにと政事令への推挙を打診する。女里は取引に応じ、高勲の懸念も一蹴する。
先の場面で明扆が休哥を呼んだ前振りがなかったら、結構ドキドキしているところです
烏骨里は、喜隱が射鬼箭の台に細工して燕燕を害そうとしていることを知って問い詰めるが、止めることができない。射鬼箭の日、燕燕が台に登ろうとすると、喜隱の策謀に気付いた徳譲が駆けつけて注意を促し、烏骨里が咄嗟に燕燕を引きとめると足元が崩れ落ちた。落下を免れた燕燕は刑の続行を望み、三姉妹は父の敵を討ち果たすが、燕燕は烏骨里が喜隱の工作を知って隠していたことに気付く。烏骨里は喜隱に責められ、胡輦と燕燕には手を出さないでと訴えるが、喜隱は聞き入れない。
三姉妹だけでなく、見に来た人が全員矢を打ち込むみたいな刑を想像していました…
胡輦のもとには罨撒葛から文が届くが、上京に戻る意志が記されていたことから、胡輦は燕燕に報告する。燕燕は明扆に「罨撒葛を帰還させ喜隱の勢力との均衡を図ろう」とする策を提案する。徳譲はあまりに危険だと憂慮するが、自分も胡輦も情よりは国が大事だと燕燕に言い切られてしまう。
毒をもって毒を制す策ですが、罨撒葛が猛毒すぎて制御できるのか不安ですね
胡輦は沙陀の罨撒葛に会いに行く。罨撒葛は沙陀で養成した兵に胡輦を紹介し、「王妃の命令は私の命令だ」と宣言する。胡輦は共に上京に戻ろうと切り出し、罨撒葛はそこに明扆の意図を感じ取り、出された条件を尋ねる…
いつも冷静な胡輦ですが、やはり夫との再会は嬉しさがこみあげているようです♪
25~27話の感想
蕭思温がここで亡くなってしまいました。史実によると明扆の即位から1年と3ヶ月、これから改革を行っていこうというところでの早すぎる死です。謀反の功労者である女里や高勲らが報奨に不満を持ちはじめ、韓匡嗣は漢人なので皇族を抑えきれず、他の支持者はまだ若く、蕭思温を失ってしまうと本当に信頼できる存在がいないことがわかります。
歴史上では蕭思温の評価はあまり高くなかったりしますが、それは耶律璟の暴君ぶりを諫めなかったという点が大きいようです。命がけで諫めていたら、遼の歴史はきっと全く違ったものとなっていたのでしょう。演じている劉奕君(リウ・イージュン)さん、大抵ドラマの途中で爪痕残して亡くなりがち…
それにしても徳譲の頭脳からすると蕭思温喪失の持つ意味の恐ろしさが直感できたわけで、明扆がというより燕燕の危機を感じての帰還だったわけですが、明扆はこれで元通りになると勘違いしているし、ことあるごとに「身重の皇后が」と繰り返されるし、燕燕を守るために摂政の座につける苦肉の提案をしたら、徳譲の朝廷復帰を逆に条件につけられるし、実は明扆と燕燕が夫婦で小芝居を打って徳譲を引き戻したのではないかと思うほどです。おそらく捜査だけして去るつもりでいた徳譲のからめとられ方が尋常ではなくて、思わず笑いが出るほどでした。戻ってきたら放してもらえるわけないですよね~♪
そして策士の中の策士というべきなのが罨撒葛の存在です。
前回なぜ罨撒葛の動きがチラ見えしていたのかと思っていたのですが、胡輦への文のタイミングからすると、この暗殺からの流れはすべて罨撒葛の策略だったのですね。もし明扆を仕留められたら、速攻で上京にリターンして黒山のリベンジ、暗殺に失敗しても蕭思温を失った明扆が喜隱たちの動きを牽制するために自分を必要とするに違いない、という罨撒葛の読みがバッチリはまっているわけです。喜隱のシンプルさが癒しに思えるほどです。
蕭思温は、三支に一人ずつ嫁がせるという意味を覚悟していたのでしょうが、血みどろの確執を止めるつもりで明扆を玉座につけたのに、なおも三姉妹を巻き込んで骨肉の争いは深まる一方に…。
イケオジ・罨撒葛のファンの方にはキター!という感じかもしれませんが、無事ではすまなさそうなこの展開、きっとドロドロの濃度が一層深まりそうです♪