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クルミットです♪
雲王の魔の手が次第に裴昭に迫り、謝北溟は悩みを深めることに。そんな中、田勇殺害の疑いをかけられた蒋希文が牢内で自害し、その謎を追う中で皇太后の誕辰の宴で披露される花火に大量の毒が仕込まれていることが判明し、蘇瓷がギリギリのところで消火させます。
いよいよ最終回、これまで積み重ねてきた雲王の悪事の証拠が明らかにされ、白良族の汚名をそそぐことはできるのでしょうか。各自の未来が明るいものであるよう願いを込めて、最後までしっかり見守っていきましょう♪
【探偵麗女~恋に落ちたシャーロック姫~】(ネタバレあり)
第31話「暴かれる陰謀」
花火打ち上げを止めようとして、頭を打って気絶していた蘇瓷だが、目覚めてから雲王が斉王を謀反の疑いで追及と聞いて、正殿に向かう。その頃正殿では劉玄が、「斉王が花火に毒を仕込み、蒋希文や沙度を斉王が口封じで殺した」かのように報告し、朝廷は騒然とする。
劉玄いきなりの闇落ち?そんな気はしていましたが、衝撃が大きいですね…
蘇瓷は皇帝への謁見を求めるが、傅子佑に止められる。そこに西宮門から攻め入ってくる一団が現れ、傅子佑がそちらに気を取られた隙に蘇瓷と董如双は正殿に入り込み、皇帝に首謀者は劉玄だと訴え、城外の捜査に向かわせたのは劉玄の妨害行為だという。蘇瓷は劉玄の右腕にある赤い線により優曇波羅の毒を吸っていることを示したため、劉玄は犯行を認める。劉玄は実は白良族の生き残り・白景であり、白良族虐殺の復讐が目的だった。恨みを吐き出した劉玄は蘇瓷を人質にとるかに見せかけ「憶安、雲王に注意せよ」と囁いて自ら命を絶つ。劉玄は蘇瓷の正体を知っていたのだ。
劉玄の恨みが雲王に利用されてこうなったのかと考えると、あまりに切ないです
恩人の死に呆然とする蘇瓷だったが、雲王はこの機に乗じて蘇瓷も白良族の残党だと暴露し、それを庇った斉王もまた劉玄の共犯だと指摘し、二人の処刑を求める。しかし裴照は花火職人と侍衛をすり替え、花火職人の死を偽装していた。しかもそれは、皇帝も事前に承知しており、黒幕を炙り出すための策だったのだ。そして裴照は雲王こそが黒幕だと暴露し、捕らえた梨雨を引き出し、牢に毒を届けさせたのは雲王の侍女・梨雨だと侍衛に証言させる。
皇帝のドヤ顔がかわいいです♪ 皇帝の兄上愛が事態を正常化してきたのですよね
それでも否定を続ける雲王に、蘇瓷は白良族の白憶安として、雲王の悪事の真相と一族の汚名をそそぐための告発を始める。白良錦を宮中で清める際に浣衣局の雲王の配下が水に毒を入れたとして、女中頭の自白書を提出する。蘇瓷はさらに内通文の偽造を李木が告発した証拠を提出し、先帝の命を縮めた毒について説明したため、皇太后は自分が飲ませた滋養薬で先帝が命を落としたと知って衝撃を受ける。
これは皇太后にはつらい真相となってしまいましたね。皇太后は悪くないのに…
裴昭は「外敵と通じて戦いを引き起こし、洪谷の戦いで梁楓に命じて援軍の到着を遅らせた」と暴露し、張玉華将軍が遺した血書を突き付ける。証拠を求められた裴照は、雲王自らが証明するだろうと語り、その言葉通り雲王の精鋭軍が皇宮を包囲し、雲王は玉座をわが手に取り戻すと宣言する。雲王は7年前の先帝毒殺、洪谷の戦い、斉王の兵権返上、救済銀横領での私兵養成とすべてを暴露する。そこに正殿に雲王の私兵がなだれ込むが、その先頭に現れたのは謝北溟だった…
「証拠はあるのか」と言い続けた雲王が、証拠の最後を自分で完成させる図、ですね♪
(エンディング)
閉門前に城内に到着した蘇瓷は、最後の花火が打ち上げられる前に何とかたどり着こうと馬を走らせていた。その一方、飛鳶は蘇瓷の帰還を今かと待ちわびていた…
飛鳶が宴の時にどの位置にいたのかがわからなかったのですが、ここか!
第32話「あなたと、未来へ」
兵を引き連れて正殿に現れた謝北溟に董如双は驚き、雲王は勝ち誇る。しかしそれは雲王に謀反を自白させるための裴昭の作戦で、すでに傅子佑率いる禁軍に私兵は侵入を阻まれていた。雲王の悪あがきに傅子佑が刀を向けるが、それを庇って謝北溟が刺される。呆然自失の雲王も兵に倒され、渇望してきた玉座へ手が届かないまま命を落とす。謝北溟は「董如双と離れたくない」とつぶやき、その場で力尽きる…
謝北溟の全てを覚悟したかのような瞳が泣けます…
謀反は鎮圧され、朝廷は正常化する。皇帝は白良族事件の捜査の過ちを認め、裴昭もまた一族の無実の宣言を求めるが、皇帝は蘇瓷のためだろうと冷やかす。さらに明鏡署の総署に蘇瓷を抜擢しようとするが、裴昭は羅鑫を推薦したため、皇帝は苦笑しつつ蘇瓷との婚姻を許すことに。
裴昭が総署に蘇瓷推薦にストップかけたのは、結婚準備のためなのでしょうか?
董如双が必死に治療したものの、謝北溟は意識を回復しないままだった。裴昭は董如双に、謝北溟は義父が雲王だと知らずに、文で内情を漏らしていたことを説明する。雲王に董如双のことを脅されて苦しんだ謝北溟は、裴昭と話し合って雲王を誘導する計画を立てたのだと知り、董如双は眠る謝北溟に「誰もあなたを責めたりしない」と語りかける…
生きていればきっと董如双が全力で回復させるから、目覚めて!
羅鑫は白良族の再捜査結果を裴昭に提出し、思った通りの内容だったためそのまま皇帝に提出されることに。蘇瓷は両親の位牌に白良族の名誉回復を報告し、ようやく両親の名を位牌に記すことができた。これで蘇瓷は「残党」ではなくなったのだ。
初めて蘇瓷の母の名前が出てきました。無記名の位牌がようやく埋まりましたね
董如双はあらゆる治療法を謝北溟に試すものの、なかなか効果が出ないでいた。故郷に帰った宋瑶からもらった頬紅で、かつて龍王の花嫁になった時のように真っ赤な頬にしていたら、謝北溟が目覚めて反応する。
あの真っ赤な頬は花嫁メイクなのかと思っていましたが、董如双が化粧下手だっただけなのか、ということがここに来て明らかに!
5人はようやく以前のように揃って食卓を囲み祝杯を挙げる。夜、船遊びに蘇瓷を連れ出した裴昭は、贈り物の箱を手渡す。その中身は二人の縁を結んだ手錠だった。もうひとつの贈り物は特別に作らせた花火「相思」で、刺繍の相思豆のように赤く輝く。そして裴照は「三つ目の要求」として「大梁国の斉王妃になってほしい」と切り出し、蘇瓷は承諾する。蘇瓷と裴昭、董如双と謝北溟の抱きあう様子に飛鳶は一人照れるのだった。
三つ目の要求はこれだろうなと思っていましたが、やっぱりそうでしたね~♪
蘇瓷は明鏡署の部下たちに捜査器具の使用方法を講義していた。そこに裴昭が食事に誘いに来るが、蘇瓷は無視して講義を続けるが、裴昭は無理やり抱き上げて「見せつけてやろう」と王府に連れ帰る。そこに謝北溟からの鳩文が届き、「老婆の幻聴事件」を知らせてきたため、5人はまた元のように捜査に繰り出すのだった…
裴昭お仕事邪魔しまくりですね!みんないつまでもこのままで…
31~32話の感想
謝北溟の危機に、一時はどうなるかと思いましたが、最終的には大団円で終結することになり、こういうハッピーエンドはホッとします。
雲王の誤算は、皇帝と斉王の兄弟の絆を読み違えたところにあるような気がします。いくら斉王への不信を植え付けても、それを上回る不信を皇帝が雲王に抱き、皇帝と斉王の信頼関係を崩せなかったことが謀略の失敗を招いたように思います。斉王と雲王は「帝位につくことができなかった皇帝の兄弟」というポジションは同じですが、雲王の諦めの悪さのせいでどれだけ多くの命が失われたことか。簒奪しないといけないような帝位なら、最初から皇帝になる運命になかったんだと思いますけどね…
その雲王の帝位執着のせいで最大の被害を被ったのが謝北溟でした。ずっとこのところ謝北溟らしくない下向きの視線を見せていたのですが、正殿に乗り込んだところで、すっと視線が強く前向きになり、命をかける決断を見せたのが切なく哀しかったです。彼の前半のバタバタと後半の迷いが、一気に成長を見せた瞬間でしたね。
本当に董如双の献身愛なくてはこのハッピーエンドはなしえなかったわけで、なんていいカップルだろうと、この二人の成長の過程がじわじわ来るラストとなりました。
そして裴昭自身が死を覚悟する程の危機から、全力で蘇瓷が助け出そうとすると、それを上回る裴昭の機智で蘇瓷をさらに救い上げるという構図、たまりませんね!裴昭が贈った手錠と花火で、二人がこれまでたどってきた道のりを思い出し、愛の結実を心から祝福したくなりました!こんなに微笑ましく思える恋人たちの成長を見守って来れたことにすっきりとした達成感を感じています。蘇瓷と裴昭、そして董如双と謝北溟に感謝ですね!
全32話、お付き合いありがとうございました♪