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クルミットです♪
己の余命がわずかになったことから、余生に安らぎを求めた明扆は、燕燕には伏せて玉簫という側室を迎え、それを知った喜隱は燕燕の摂政を廃するチャンスと見ます。そんな中、李思が毒酒で殺され、燕燕が殺したという噂が流れることに…
ただでさえ皇子たちの出生に疑惑の噂が流されていたことから、燕燕は新政に不満のあった皇族たちからここぞと反発され孤立していますが、これは燕燕に立ちはだかる難題の序章に過ぎません。姉妹の絆を揺るがす遼の内乱は、これからが本番ですよ♪
【燕雲台-The Legend of Empress-】(ネタバレあり)
第40話「遼の未来」
朝廷では、虎古ら皇族が李思殺害の捜索の即時中止を燕燕に申し立て、燕燕と対立を深めていた。そこに胡輦が蘭哥を連れて現れ、毒酒と噂の真相を暴露し、首謀の喜隱は天牢に。
名探偵胡輦が大活躍でしたね!喜隱の策はいつも穴があってあっさり失敗しますね
烏骨里は燕燕に喜隱の赦免を求め、留礼寿と共に跪き懇願するが無視され、胡輦に助けを求める。胡輦は留礼寿の傲慢な態度に不安を感じつつも、助命を申し入れ、燕燕は胡輦の功績に免じて助命に応じることに。喜隱には「生涯祖州に留め、幽閉」という処分が下され、祖州に送られる喜隱は、留礼寿に帝位を奪う時を待つよう言い聞かせる。
喜隱は懲りないですね。留礼寿は喜隱よりもさらに出来が悪そうです…
海瀾はお目当ての腕輪が売れてしまって落胆するが、実は斜軫が先回りして購入していたのだった。腕輪を差し出された海瀾はつれなく振舞い、斜軫の心を振り回す。
海瀾は引きの場面よく見ると、口元ニンマリしていますよね♪
玉簫の懐妊を明扆は喜ぶが、いまだ燕燕に自分の存在を伏せられていることで玉簫は不安に感じる。懐妊の情報をいち早く知った烏骨里は、何も知らない燕燕に話して明扆への不信を煽る。燕燕が自分だけが知らなかったことに動揺し、そのことが明扆にも伝わる。
側室の存在やその懐妊より、そのことを隠されていたことの方がショックですよね~
玉簫は転んだ観音女の傷の手当をしていて燕燕に出会い、身重の身を優しくいたわられて戸惑う。明扆は、遼を背負う重責を燕燕ひとりに押し付けながら、ありふれた暮らしを求めたことを燕燕に謝罪する。燕燕は長年の夫婦なのに話し合う信頼さえないことが問題だと言いつつ謝罪を受け入れるが、明扆には見えないところで涙を落とすのだった…
チラッと話が出ていましたが、喜哥は結局処刑されていたのですね…
留礼寿は明扆の余命がわずかだと知り、秋捺鉢を期に喜隱の救出と兵権奪回に動く決心を固める。一方、玉簫は無事皇子を出産し、薬師奴と名付けられた子を燕燕はしっかり育てると約束する。明扆は休哥を呼び、自分亡き後に幼くして即位する文殊奴を支えるようにと、大于越に任じる。明扆はあらためて14年にわたる燕燕の労をねぎらい、感謝する…
明扆がだんだん終わりに向けて、準備万端になっていくようなのが悲しいですね
第41話「願いを託して」
明扆は弱った体をおして、皇帝としての責任を果たすため秋捺鉢に赴くことに。しかしその実は、対抗勢力にわざと挙兵を起こさせるため、徳譲ら側近と策を講じていた。
そんな、命のギリギリまで体を張って策を弄しなくてもいいのに、と思うのですが…
燕燕は喜隱に引きずられやすい烏骨里を案じ、捺鉢に同行するよう胡輦に説得を依頼する。烏骨里は燕燕との仲が改善すれば喜隱を連れ戻せるのではと期待し同意する。簡単に懐柔される母を留礼寿は陰で嘲笑し、密かに謀反の準備を進める。
留礼寿を見ていると、喜隱もそんな風に烏骨里を内心馬鹿にしていたのかなと思います
捺鉢に出発する烏骨里は上京に残る息子を案じるが、留礼寿は上京留守の斜軫を侮り、速攻で上京を制して喜隱を迎えるつもりだった。しかし斜軫はすぐに動きを察知して明扆に知らせる。明扆は激怒したものの、烏骨里を案じる燕燕に免じて一度だけ機会を与えることにして、喜隱を捕らえる。
代々ぼんくらの留礼寿に、ぼんくらと言われてしまう斜軫が不憫です♪
留礼寿は撒懶を伴い挙兵するが、あっという間に兵に取り囲まれ、喜隱と引き合わされる。斜軫は父子に投降を勧めるが、聞き入れず抵抗を選んで追い詰められ、留礼寿が命を落とす。そして知らせを聞いて駆けつけた烏骨里の腕の中で、喜隱も息を引き取る。
阿辛は二重スパイだったのでしょうか、何事もなかったように裏切っていましたね
明扆はとうとう起き上がれなくなり、12歳の文殊奴・耶律隆緒を後継にし、燕燕に決定権を委ねる。明扆は文殊奴に「今後は徳譲を敬うように」と言い含め、燕燕にこの先は好きに生きろと言い残す。乾亨4年、景宗・耶律賢は雲州・焦山にて35歳で崩御。同年、梁王・耶律隆緒が即位する。時を同じくして、上京の燕王府では韓匡嗣が息を引き取っていた。
隆緒が遼建国以来の幼帝となり、燕燕が摂政として政を執り行おうとする。耶律道隠が新帝誕生に異議を唱えるが、徳譲が朝堂を兵で取り囲んで皇族たちの不満を封じる。
35歳と若いですが、思っていたより長生きで子供もできて、明扆は頑張りましたよね
上京に戻った燕燕は南朝の北伐を案じるが、徳譲は今心配すべきは外患より内憂ではないかと進言する。そこに、韓匡嗣の遺言で伏せられてきた訃報がようやく徳譲に知らされ、燕燕は韓匡嗣のこれまでの忠誠に感謝する。
徳譲は家に帰らずにずっと政務を行っていたのでしょうか
玉簫は薬師奴の成長に目を細めていたが、何か悲しい思いを胸に秘めていた…
玉簫のお世話の忽列は、かつて喜哥に取り入った宦官でしたが、生き残っていましたね
第42話「姉妹の反目」
玉簫は明扆の崩御で生きる気力を失い、自害する。玉簫の遺書には、「燕燕なら薬師奴をしっかり育ててくれる」と書かれてあり、託された燕燕は複雑な思いを抱く。
それを愛だと言ってしまうと何かこう、残された子と託された燕燕はどうすれば…
上京が明扆の葬儀に追われる中、ひっそりと喜隱と留礼寿の葬儀が行われ、烏骨里は悲嘆に暮れていた。胡輦は燕燕を庇って姉妹の情を説くが、唯一の我が子を失った烏骨里は恨みを募らせるばかり。
烏骨里の逆恨みも年季が入ってきました。李胡がかけた呪いは根強いですね~
斜軫は、深夜馬車で出かける烏骨里を見かけて不審に思うが、海瀾に遊び人扱いされたため、疑いを晴らすために二人で烏骨里の跡をつける。烏骨里は蜀王・道隠に会って決起を促そうとするが、道隠は烏骨里を利用して斡魯朶を手に入れようと企む。斜軫は二人の接触を燕燕に伝えるよう海瀾に頼む。
烏骨里が不審がられるような時間帯に、ひとりで買い物している海瀾はどうなのかと…
帰宅した烏骨里を待っていたのは冀王妃・夷蘭(敵烈の妻)だった。徳譲を恨む夷蘭と烏骨里は同じ目的のため、各王の状況を把握している夷蘭が、彼らと話をつけることに。
海瀾から烏骨里と道隠の密会を知らされ、燕燕は諸王の結託に危機感を抱くが、徳譲は諸王に対し「威厳をもって恩恵を施す」ことを進言する。燕燕は隆緒に対し、徳譲のことを「相父」と呼んで敬うように教える。
逆恨みがさらに倍。夷蘭と烏骨里が組んでもうまくいくような気が全然しませんね
燕燕は道隠の幼い子・孫たちを隆緒の学友として招き、将来臣下として取り立てると提案し、一族は大喜び。王妃からも説得され、道隠は帝位争いの時期ではないと考えるように。燕燕はさらに、平王・隆先の自慢の王府兵と皮室軍の模擬対戦で完勝して隆先の自尊心を打ち砕き、各王たちは次々に謀反から手を引き始める。胡輦は烏骨里を心配して諭すが、烏骨里は燕燕の非情さを決して許すことができない。
燕燕の飴と鞭方式はなかなか的確!ていうか、王たちがわかりやすすぎなのですよね
夷蘭は皇族の長老である虎古に、徳譲が「相父」と呼ばれていることを耳に入れ、不満を煽って徳譲への不信を植え付ける。磨魯古は新政を無視して奴婢でなくなった者たちを捕らえたため、徳譲は抗議するが、虎古は「困った奴婢たちを助けただけ」とうそぶく。
新政抵抗勢力は、欲だけじゃなく契丹のプライドが根本にあるからややこしいですね
燕燕は烏骨里を訪ね、喜隱が生前望んでいたものを与えようと考えていた。烏骨里はすでに恨みを捨てたかのように振舞って見せたため、燕燕は「喜隱を守れなくてごめんなさい」と謝罪する…
昔のように互いに本音をぶつけあえば、もう少しわかりあえるかもしれないのに…
40~42話の感想
明扆がとうとう崩御してしまいました。玉簫のことを伏せて(バレていたけど)、懐妊も伏せて、悪意で聞かされてからの謝罪とか、燕燕はもっと怒っていいと思います。伏せたことよりも、話してくれればいいことを、明扆が自分の罪悪感を「多分怒るだろう」という方向に転嫁して隠してきたのが腹立たしいですよね。明扆が無理やり入内させたのだから操を通せとか、責任取れとか、燕燕は思っていても言いませんよね、だって明扆は皇帝だし、余命わずかだし。自分は今更摂政投げ出せないし。
そういう状況で愛だけを頼みに生きてきた玉簫が、もう生きていられませんと子供を置いて自害するのですから、もうほんとに、燕燕はもっと怒っていい、泣いていいと思います。
誰とも思いを分け合えないまま、これからも燕燕は孤独に戦い続けなければいけないのでしょうか、徳譲はそこを踏み込んで支えられるのでしょうか…
そしてとうとう三度目の謀反で喜隱が終了してしまいました。謀反以外にも色々とやらかしていたのに恩情でお目こぼしされ続けて15年、これまで許されてきたのがラッキーだったとしか言いようのない内容なのに、「流刑」と言われて烏骨里と留礼寿が「厳しすぎる!」という反応を見せる認識の甘さ。
喜隱もダメでしたが、息子の留礼寿がダメな上に若く、成功の見込みがない謀反に突っ走ってしまったのだから自業自得なのですが、夫も子も失ってしまった烏骨里が納得するわけもなく…もう三姉妹の絆は、胡輦がかろうじてつなごうとしているだけのように見えます。
その烏骨里の逆恨みの上に、夷蘭の逆恨みが上乗せされて、逆恨み軍団が燕燕に向かって牙をむこうとしています。いやホント「逆恨み」と「隙あらば」が手を結んだところで、結局遼をどういう国に導きたいという思いが皆無なので、謀反を成し遂げたとしてもその後に残るのは欲と野心のぶつかり合いになるだけなのに。
夫と子を失った怒りのやり場を、間違った方向にたぎらせている二人の寡婦は、多分悔い改めることはないと思いますが、なるべく被害が少なく終わることを祈ります。皇族の協力が得られなくなった彼女らが、次に何をしてくるのでしょうか。少なくとも烏骨里は姉妹なのだから、一度は本音でぶつかり合ってみたらいいのではないかと思うのですが…