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クルミットです♪
馬府襲撃で父の死を目の当たりにした馬摘星は心身ともに傷つき、それを利用しようとした顧清平に攫われますが、渤王によって救出されます。皇帝と馬家軍の一触即発を阻止した摘星は、皇帝の思惑で渤王との婚姻を賜ることに…
これまでは摘星の故郷・奎州城を中心に話が進んできましたが、都に場所を移し、皇宮と渤王府が舞台となっていきます。何かとクセ強めな皇帝なので、皇位継承がらみの抗争に摘星も自然と巻き込まれていくことに。そして渤王と摘星の関係も大きく動いていくことになりますが、果たして渤王の凍った心が溶けて、二人の距離は縮まるのでしょうか?
【狼殿下-Fate of Love-】(ネタバレあり)
第7話「渤王府へ」
楊厚の無礼さに敬祥は激怒するが、允王は無表情に受け流す。楊厚の侍衛によると、ある武官が死の床で、允王の生母と炊事兵の行幸半月前の深い仲を明かし、しかも允王が早産だったことで出生に疑惑が残るのだという。楊厚は侍衛にその炊事兵を捜索させる。
その炊事兵から奴婢となっていた男・林広は、やり残したことがあると都へ逃亡を図る。
楊厚の誹謗中傷にはそれなりに根拠があったのですね。でも楊厚はムカつきます!
渤王から「勅命で、馬摘星を王妃として渤王府に迎え入れる」と聞いた夜煞隊の面々は、摘星を処分せよという意図なのかと困惑するが、渤王は礼を欠かず厚遇せよと命じる。
ナチュラルボーン刺客集団の思考って、婚姻イコール王妃の暗殺ですか?
翌朝目覚めた摘星は、昨夜池に落ちたことすら覚えておらず、渤王を狼仔のように扱ったのではと動揺する。馬峰程は婚姻に責任を感じ、馬婧を摘星の侍女として仕えさせる。渤王が摘星を避け先に王府に帰らせたため、渤王府へ向かう途中、摘星は馬婧と莫霄を伴って街を見て回ることに。そこで子供のいじめを止めようとした物乞い(林広)が暴行を受けているのを見かけて止め、倒れた彼を莫霄の反対を押し切って王府に連れて行くことに。
渤王の好きなものが「稽古と習字」とは、なかなか突っ込みにくい堅物さんですね♪
物乞いは命に別状はなく、摘星は回復するまで王府に留め置くつもりだという。渤王府を案内された摘星は殺風景で庭に花もない様子に驚く。王府の中には渤王の私邸である禁足地があり、摘星はその存在を不思議に思う。
馬婧はイケメンの文衍が気に入ったようですね~
敬祥は允王府に懐妊中の娘で允王妃・敬楚楚を見舞う。允王は敬祥が準備した祝いの品を持って渤王府に行こうと王妃を誘う。王府を辞そうとした敬祥のもとに「奴婢が脱走した」との報告が入るが、その奴婢が例の炊事兵・林広だと知って青ざめ、すぐに兵を差し向けて捜索し、林広から事情を聞いたものは始末するよう命じる。
王妃はドロドロの環境の中でも大事にされていて、いい人っぽい感じですね
馬府から運ばせた荷物の中には摘星の母の肖像画と、「狼と星」の人形があった。摘星は馬婧に「渤王は冷淡無情で残忍陰険」と軽口をたたくが、それを渤王に聞かれた上に、物乞いを助けたことを咎められる。何かあれば責めを負うと言う摘星に、渤王は「一時の哀れみで気まぐれに助けたり見捨てたりするな」と返し、摘星はその言葉の意味深さに首を傾げる。
自分を見捨てたことを暗に非難しても、摘星にそのつもりがないから伝わらない…
出会ってすぐに拗れた関係をどうにかしようと考えた摘星は、渤王と配下へ詫びの贈り物を持っていく。莫霄には酒、文淵には医術書「脈経」、海蝶には髪飾り、そして渤王には硯を贈るが、渤王はすべて突き返させ硯をわざと割り捨てる。渤王は打算の婚姻に応じた摘星に偏見があり、今後は仮面夫婦として振舞うように言う。それでも食い下がる摘星に、渤王は「蘇鉄に花が咲けば信じよう」と突き放す。
摘星は贈り物のセンスありますね!蘇鉄は十年に一度くらいしか開花しないそうです
物乞い・林広が目覚め、ここが渤王府だと聞いて驚く。彼は「恩人を捜すため亳州から来た」と語り、摘星はしばらく王府に置くことに。馬婧が「ここの皆が王妃の言いなり」と言った軽口を耳にした渤王は怒りを再燃させ、摘星が贈った割れ硯を捨てるよう命じる。
馬婧はナイスキャラではあるのですが、やらかしの方が上回りますね…
允王夫妻が渤王府を訪問する。長兄の第一皇子は故人、第四皇子は迄貚の人質で、允王と渤王も公務で疎遠となっていたが、允王はこれから兄弟仲をあたためようと語る。敬楚楚が摘星に会いにいくと、林広は敬楚楚が允王妃と知り「允王こそが捜し求める恩人だ」と言う…
第四皇子が宴に不在だったのは迄貚の人質だったのですね!唯一の正統な皇子なのに?
第8話「誤解が解ける夜」
林広の恩人が允王だと聞き、摘星たちは偶然に驚く。林広は恩返しに允王の故郷の亳州料理を作ろうと言い、敬楚楚は喜んで受け入れる。一方、林広を捜索していた敬祥は、渤王府で見かけたという目撃情報を聞き、兵を率いて乗り込むことに。允王に紹介された摘星は、わざと渤王との親密さを強調し、渤王に嫌がらせをする。允王は渤王の好みを聞かれ、亡き第一皇子に教わった前朝の書家を好み、暇さえあれば習字をしているのだという。
第一皇子と渤王は、第一皇子の生前にはかなりいい関係だったのですね…
允王夫妻に亳州料理が振舞われ、允王にとって母の味の鶏粥が再現されたことで驚嘆する。允王は林広を王府に雇い入れようと言い出すが、林広は明日亳州に帰ると言う。そこに敬祥が兵を伴って現れ、逃げ出した奴婢だと林広を連れ去り、敬祥は允王に「殿下の実父を名乗る者」だと説明する。その事態は楊厚にも伝わり、皇帝に報告することに。
「母の味だ」と語る允王を見つめる林広の瞳が… でも打ち明けようとはしないのですね
敬祥は允王を伴って牢に赴き、林広に供述書へ拇印を押させる。摘星は渤王から林広を招き入れたことを激しく叱責される。摘星は林広を刺客ではないと信じ、悪意のない裏切りもあると訴える。しかしそこに皇帝からお尋ね者をかくまった件で呼び出されてしまう。
林広は我が子を守ろうとしているのに、仕方ないとはいえ允王の方は邪魔者扱いですね
楊厚の密告により皇帝が事態を知った時には、林広は裁きを恐れ牢で首を吊っていた。敬祥は「不正を許さぬ允王に恨みを抱き暗殺」という筋書きを語り、楊厚はさらに追及するが、奴婢に落とされた事情や林広が匕首を所持していたなどの証拠から刺客だと断定される。摘星は自分の落ち度だと渤王を庇うが、皇帝は渤王に三月の謹慎と一年の俸禄返上を命じ、摘星には三日三晩太廟で跪くよう言い渡す。
敬祥がストーリーを作って証拠を捏造した感じですが、果たしてこれで落着するやら
渤王は、太廟で罰を受ける摘星を皇帝と見に行くが、皇帝から摘星の性格を抑えて面倒を起こさせるなと釘を刺される。皇帝は今回のことに陰謀の匂いを感じ取っており、渤王は王府での林広は丸腰だったと打ち明ける。皇帝は今回の件を渤王に三日で調べるよう命じる。
跪いて日にさらされ摘星は疲弊していく。馬婧が駆け付けるが兵士に阻まれ、かつて痛めた足で三日三晩跪いたらと案じるが、摘星は「峰程に知らせるのはダメ」と追い返す。
今回暑そうですが、中国時代劇あるあるでは罰跪していると雪や雨がお約束ですよね♪
林広の死の真相を調べるため、莫霄と海蝶は丞相府を、文衍は校尉府(楊厚邸)を見張ることに。すると丞相府から林広らしき骸が密かに運び出され、莫霄たちはそれを奪い取る。渤王は、林広が捕縛された時抵抗しなかったことから、摘星の言う通り刺客ではなかったのではと考える。そこに馬婧が渤王に「かつて郡主は狼仔を助けようとして若城主に脚を折られた」と訴えたことで、あの日の摘星の真意を知る。このまま跪くと寝たきりになると聞き、渤王は雨の中皇宮へ馬を走らせる。
馬婧、GJ!これまでのやらかしが全部チャラになりますね!そしてやっぱり雨~
渤王は太廟で禁軍に止められるが、摘星が倒れたのを見ると、兵をなぎ倒して摘星を抱きしめ、その剣幕には誰も手出しできない。連れ帰った摘星は眠り続け、渤王は目覚めたらこれまでを埋め合わせたいと強く願う。翌朝目覚めた皇帝は、渤王が勅命に背いて摘星を連れ帰ったとの報告を受ける。渤王は莫霄らの報告で、林広は允王の実父を名乗って口封じされたのであり、允王の出生が月足らずで実父の可能性があると知る。
摘星を連れ帰ろうとした時の渤王は、狼仔の片鱗がありましたね!
皇帝に召喚された渤王は摘星の脚のことを説明し、馬家軍が怒って従わなくなると考えて摘星を連れ帰ったと弁解する。皇帝は林広についての報告を聞き顔色を変える。渤王は「林広の妄想で、允王は正統な皇子」と言いつくろうが、そこに允王と敬祥が摘星の免罪を求めてくる。渤王の冷淡さを非難する申し入れをしたことで、皇帝の二人への疑惑が確信に変わる。皇帝は渤王がすでに摘星を連れ帰ったことを指摘し、林広の件の証拠文書を突き付ける。実は皇帝は、過去に允王の母から林広との関係を打ち明けられていたのだ。証拠を燃やした皇帝は、君主を欺いたとして丞相の役を楊厚に、允王の代わりは渤王に努めさせることに。
この皇帝は影で工作されるより、真相を正直に打ち明ける方を好むのですね
目覚めた摘星は、馬婧から渤王に救われたのだと聞き、勅命に背くことになったのではと動揺するが、文衍が心配無用だと安心させる。文衍は摘星に、林広の死をどう見ると尋ねる…
文衍の摘星への対応ががらりと変わったような気がします…
第9話「蛍の舞う庭園で」
文衍に「林広の死をどう見るか」と聞かれた摘星は、刺客なら無抵抗で縄を打たれたりしないし、林広には命を賭しても守りたい秘密があったに違いないと語るが、それは渤王と同じ考えだった。摘星は命がけで守った秘密を暴くべきではなく、文衍が自分に尋ねた意図は「朝廷のことに手を出すな」だと察する。文衍は、渤王からの別院への招待を伝える。
馬婧がさりげなく文衍のそばに寄っていくのが笑えます♪
渤王は回収した摘星からの贈り物を莫霄と海蝶に返す。文衍は渤王が割った硯を捨てておらず、摘星が招待を承諾したことを伝える。摘星は緊張しながら別院に入っていくと、庭に舞う蛍を見て思わず「長恨歌」を口ずさむ。渤王が続け、二人は作者白居易が詩に込めた愛憎について語り合う。庭の蘇鉄の花が咲いており、渤王は、摘星が打算で婚約に応じたと思っていたが、それが誤解だと分かったと打ち明ける。
蘇鉄咲きましたね!狼仔が長恨歌を論じるほどの教養を身に着けるには、相当苦労が…
渤王は馬摘星に、自分が狼仔に似ているのかと尋ね、摘星の口から狼仔について語らせる。今も狼仔との再会を祈り続ける摘星に、かつてのように「星」と呼びかけ、渤王は狼仔の思いを代弁し、摘星の苦しみを受け止める。狼仔を想い苦しんだ苦い日々を忘れて幸せになれと、渤王は泣きじゃくる摘星を抱きしめ口づける…
渤王は自分が狼仔だと打ち明けるつもりはないのでしょうか?
別院の庭で一夜を明かした摘星は、渤王の腕の中にいることに気付き、慌てて逃げ出し馬婧に朝帰りをからかわれる。渤王は今までになく衣選びに悩んで莫霄や文衍を戸惑わせる。
渤王は摘星の見張りを解き、政敵たちから全力で守るよう命じる。摘星を練武場に呼び出した渤王は武芸の指南をすると言い出し、宝物の奔狼弓を贈ると、狼の模様が施された弓に摘星は喜ぶ。弓を教える様子に、莫霄は「まるで愛を育んでいるようだ」と揶揄する。
夜煞隊がコメディモードになる日が来るとは…文衍の表情が最高ですね♪
渤王は太医に摘星の脚を診察させるが、日常生活には支障はないものの、根治は難しいと言う。これまでも多くの医者に同じことを言われてきた摘星だが、渤王は必ず治せる医師を見つけるのが夫としての務めだというので、摘星も良き妻となれるよう努めようと思う。
摘星の本心を知った途端の手のひら返しが激しい~。太医がかわいそうです
渤王は皇帝から御書房に呼び出されるが、そこには允王も待たされていた。渤王は林広の件を暴いたのは自分だと打ち明け、摘星が傷ついたことについて允王の謝罪を受け入れたものの、二人の間には溝が残る。皇帝のもとには諸臣から「允王に援軍要請の機を利用し功をたてさせよ」との上申が沢山上がっていた。しかし皇帝はわざと渤王にその任を与える。
皇帝は厳格な信賞必罰の人のようですが、やり方とタイミングが嫌味ですよね!
五日後、迄貚の宝娜公主が使者として訪問するという。宝娜公主は迄貚王の掌中の珠であり、迄貚との援軍派兵交渉に重要だが、渤王は苦い表情を見せ、允王は密かに笑いをかみ殺す。允王は摘星に、三年前公主が渤王に一目ぼれして妻になりたいとせがんだ話を暴露する…
辺境の公主はわがままでほぼ地雷、という華ドラあるあるの法則がここでも発動?
7~9話の感想
允王の出生の秘密がフォーカスされたことで、煬国の皇位継承問題が見えてきました。第一皇子は故人、第二皇子(允王)は皇帝の子ではなく、第三皇子(渤王)は養子、となると傲慢な楊厚が「第四皇子こそが正統」と胸を張るのもうなずけるのですが、その唯一の実子を惜しげもなく迄貚の人質に出し、允王の出生についての証拠を平然と隠滅する皇帝の本心はなかなかわかりにくいものがあります。
皇帝である以上、才能重視で血統は無視して皇太子を選ぶ、というのはさすがにないと思うのですが、皇帝・楚馗というキャラクターのアクとかクセの強さに、この先何が起こるかちょっと想像がつかないですね。
その皇帝のせいで仮面夫婦になりかけていた摘星と渤王ですが、皇帝の下した罰のおかげで渤王の誤解が解けるきっかけになったのですから、何があるかわからないものです。
夜煞隊が全員困惑する程の、渤王の超絶手のひら返し!それでも渤王は、摘星に自分が狼仔だと打ち明けるつもりはないようです。自分はもう別人になってしまったから、ということなのでしょうか?摘星に狼仔を忘れさせる、と言っていましたが、摘星が忘れなくても結局彼女が想っているのは自分だから、一粒で二度おいしい状況、とか?
摘星が狼仔のために流した沢山の涙を渤王がしっかり受け止めて、もう傷つくことがないように包んであげて欲しいものですが、まだまだ始まったばかり、これから二人を色んな試練が待ち構えていくものと思われます。
さて、次回は皆様お待ちかねのあの方がとうとう登場してきますよ~!どんな登場をしてくるのか、どんなキャラクターで摘星と絡んでくるのか、大いに気になりますね♪