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クルミットです♪
渤王が余命半年と知った摘星は、疾沖と離縁して、渤王と残り少ない時間を共に過ごそうとしますが、摘星自身も余命があと数日しかないとわかります。允王が勲王を人質に渤王との交渉を求めてきたため、摘星は花嫁衣裳姿の紅で渤王を眠らせることに…
悲しい結末しか予想できなさそうですが、それでも希望を求めずにはいられません。ここに来て浮上した疾沖と宝娜公主の恋の行方など、気になることが盛りだくさんのまま、物語は最後を迎えることとなります。最終話49話、摘星の最後の願いはかなうのでしょうか。
【狼殿下-Fate of Love-】(ネタバレあり)
第49話「思い出の狼狩山へ」
紅に仕込まれた催眠薬のせいで、渤王は摘星の腕の中に倒れこむ。摘星は渤王への最後の贈り物として本懐を遂げようとしていた。
二人で残り少ない時間を過ごせばいいのに、なぜ無理にハードルを上げるのかと…
溯暘の煬国軍は渤王が現れるのを待っていたが、現れたのは摘星と遥姫の二人だった。いまや煬国皇帝に即位した楚有圭(允王)に、摘星は「渤王が死に瀕している」と語り、勲王を溍に連れて行きたいと求める。楚有圭は渤王の瀕死を信じず、摘星を侮って面会することに。
その頃、疾沖は胸に矢を受けるが、迄貚の琥珀のおかげで生きながらえていた。
允王は即位していたのですね。疾沖は無事でよかった~!
馮廷鄂は「摘星の入城だけが許された」と伝える。遥姫と摘星は友情の証として互いの髪飾りを交換し、摘星はひとり城内に入っていく。渤王は蝶に起こされ目覚めると、摘星からの文が残されていた。「追わないで」とあったものの、渤王は急いで溯暘へ馬を走らせる。
摘星と遥姫がこんな大親友になるとは、まったく思いもしませんでした
大殿で楚有圭と対面した摘星は、「都を明け渡せば皆殺しは免じ、臣下とする」との要求を突き付ける。楚有圭は摘星の殺害を命じるが、摘星は並み居る禁軍兵と決死の覚悟で対峙する。その頃、渤王は溯暘の城門内に入ろうとしていたが、城門の護衛を行っていた渤軍兵は渤王の呼びかけに、忠誠を誓い攻撃をやめる。
摘星の異次元レベルな強さと、渤軍兵の忠誠心がチートですね!
摘星は兵をなぎ倒して満身創痍で楚有圭に向かっていく。楚有圭は勲王を盾にして摘星に剣を突きさすが、そこに渤王が駆け付けて楚有圭を倒す。狼狩山へ帰ろうと語り合いながら、摘星は渤王の腕の中で息を引き取る。駆け付けた疾沖は、摘星を助けられなかったことに号泣する。渤王は摘星を抱き上げて溯暘を去り、その日から三日間溯暘には大雨が降り続き、それを境に形勢は逆転する…
こうなってしまいましたか…
それから半年。主を失った当初、煬国は混乱したものの、渤軍の将兵の証言により楚有圭の簒奪が暴かれ、皇位を継承した勲王だが、皇位を退き溍王に帰順することに。勲王は摘星から「恨みは永遠の争いを生む」と教わったと語り、その教えに従って友好的な関係を築きたいという。
楚馗の実子の有禎ちゃんが、こんなに純粋に育ったことが唯一の救いかもしれません
疾沖は宝娜公主に、命を助けられた琥珀を修繕して返し、二人で一緒に天下をさすらう旅に出ることに。莫霄と海蝶は江南で六野と共に大勢の孤児を引き取り、その中のひとりに「文衍」と名付けて育てる。遥姫は朝廷の職を辞し、子神と共に練薬の研究と人助けに身を尽す。渤王は摘星と姿を消したが、狼仔と星の物語は続いていく…
六野の行き先が心配でしたが、一番いい形に収まってよかったです♪皆幸せに…
49話の感想
かつての狼仔と星のように二人が幸せな時間を送れたのは本当にわずかで、もっともっと渤王には笑って欲しかった、摘星にはたくさん拗ねて欲しかったのに、あんな凄惨な最後を見てしまうと何も言えなくなってしまいます。それでも、勲王が摘星の教えを受け継いで煬を溍に帰順させ、溍王という治世に優れた人物に手渡すことができたのだから、摘星の平和への願いは無事にかなえられたということかもしれません。疾沖たちが好きにさすらうことのできる世が実現できたことは、本当に大事なことかもしれませんね…
残りの面子の「その後」は、ほぼ納得の終幕といえるかもしれません。六野が夜煞の二人に引き取られたのは最もホッとしました。莫霄が文衍を失った後に何か事件があったのがカットされたような雰囲気でしたが、ちび文衍を囲んで幸せな二人が見られたからそれでもう充分です。
狼仔は狼狩山に帰って、蝶となった星と幸せに暮らしました、と切ない物語を幸せに締めくくって、また忘れられないドラマが一本増えたことをかみしめたいですね♪
全49話、お付き合いいただきありがとうございました。