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クルミットです♪
渤王は黔奴営の奴隷を引き連れて溍に帰順します。煬国内で勢力を強める允王は、夜煞隊を祭祀の生贄にして渤王を引き寄せ、その際渤王は、摘星を庇って受けた矢によって余命わずかな状態に。揺れる摘星に、疾沖は伏せていた渤王の真相をすべて打ち明けます…
紆余曲折の果てに、ようやく渤王と摘星が「狼仔と星」の時間を取り戻していく展開ですが、二人に残された時間は長くはないようです。様々な過ちを繰り返してきた人々が、どういう結末にたどり着いていくのでしょうか。今回は終幕間近な46~48話です。残り僅かな恋人たちの時間を見守っていきましょう。
【狼殿下-Fate of Love-】(ネタバレあり)
第46話「明かされた真相」
疾沖は摘星を愛するゆえに、自分がこれ以上足枷になりたくないと、鳥籠から解放し飛び立つようにと促す。渤王こそが摘星を幸せにできる男だと、婚姻を解消すると言う。そして今は夫として、「渤王のそばで傷ついた心を慰めてほしい」と願う。
疾沖の潔さがなんとも切ないです
摘星は渤王に寄り添い、文衍へ別れの言葉を贈るが、それは文衍への感謝に代えた渤王への想いだった。疾沖からすべてを聞き、婚姻を解消することになったからもう渤王のそばを離れないと言うが、渤王は摘星を突き放す。摘星は渤王の手の血が黒血だと気付く。
この二人は本当に簡単にはうまくいかないのですね~
宝娜公主は失意の疾沖を慰めようとするが、疾沖が妓女の図録を見ていると知って呆れつつも二人で酒を酌み交わす。疾沖が摘星に真相を打ち明けたのは、渤王と摘星が似た者同士で傷つけあい、結局誰も幸福になれないから自らが運命の鎖を断つことにしたのだという。そんな疾沖を見て宝娜公主はときめきを感じる…
公主の目がハートになっていますが、そんな展開ありでしょうか?
渤王のもとを訪ねた遥姫は、黒血に気付く。自分の寿命を覚悟しつつも允王を討とうとする渤王は、遥姫にあと五日、命をもたせてくれと懇願する。摘星に余命を知らせないまま消えようとしている渤王だが、遥姫の薬を取ろうとして倒れる。その様子を摘星が見ていた…
渤王はこんなに弱っていては、允王を倒すことなどできないのでは?
遥姫は摘星に、五日後に渤王が允王を討って、そのまま世を去ろうとしていることを打ち明け、すべて摘星が悪いと言う。9年前摘星のために崖から落ちた際、渤王は楚馗に狼骨花の薬を飲まされ、今回摘星を庇った矢傷が致命傷となったのだ。摘星は余命半年という現実に打ちのめされるが、遥姫は摘星に半年間寄り添ってあげてと願い、二人に友情が通い合う。
遥姫が本当にいじらしい。同じ男を愛した同士の精一杯のエールですね
摘星は眠る渤王にようやく寄り添うことができた。目覚めた渤王は、摘星が身の回りの世話をしているため追い返そうとするが、摘星が余命を知った上で一緒にいたいのだと知り、半年を二人で諦めずに過ごすことに。これまでの時間を取り戻すように、寄り添い語り合う二人は、まるで昔の狼仔と星に戻ったかのようだった。いちゃつく二人を見て、水を届けに来た六野が照れるが、渤王は六野に頼みがあると言う…
料理が苦手なら、卓上のおいしそうな料理は一体誰の作ったものだったのやら…
第47話「つかの間に願う永遠」
渤王は六野に「頼みがある」と言って、急に武術の稽古を始める。それは「自分がいなくなったら、己の身と摘星を守れ」という渤王の願いだった。渤王はこれまで語ってこなかった摘星への思いを正直に語りはじめる。摘星は遥姫や妓女との仲に焼き餅を焼いて見せ、渤王はお返しに疾沖の話で笑い合う。この先もずっとと思う二人の心の中に、余命が影を落とす。
渤王ったらこんなに笑えるのですね♪
摘星は一足早く七夕を祝おうと巧果を作る。切れた思い出のため赤い糸を入れていなかったが、渤王は巧果だと察して準備しており、互いの指に結ぶ。渤王は「いつか自分がいなくなったら忘れてくれ」と語るが、摘星も赤い糸を固く結ぶ。摘星は渤王が狼の牙の首飾りをずっと持っていたことを知る。
もしかしてあの巧果を作った七夕から一年しか経過していないということですか?
渤王は、かつて有裕と目隠しをして剣の稽古をして、夜戦感覚を鍛えた時のことを夢に見る。有裕が姿を現したことで、何かの警告なのか恐れて目を覚ますが、摘星を起こさないようにしながらも、苦しみで思わず倒れてしまう。
大兄上は渤王を守っていてくれているのでしょうか
允王は禁軍に手の者を増やし掌握しつつあった。そんな中、遥姫不在の太卜府に、張錦が允王の挙兵を知らせる。渤王の計画が漏れ先手を打たれたかと不思議がる子神だが、この張錦は殉死の替え玉だった。すでに楚馗は禁軍に取り囲まれていた。楚馗は姿のない張錦を探し回るが、そこに允王が弓を持って現れる。遥姫は允王討伐のための兵を集めていたが、都の方に異変を感じた時、配下が毒剣で遥姫に切りつける。配下は全員允王に寝返っていたのだ。
允王は無駄に優秀だったのですね。本当に血が繋がっていないのにそっくりです
煬国の朝臣たちは、勲王への譲位の噂を囁き合いながら登庁するが、突然禁軍に閉じ込められ、勲王と楊厚が縄をかけられて引き出されてくる。馮廷鄂が「勲王が謀反で先帝を弑し、允王に譲位されたため、勲王以外は成敗する」と読み上げる。遥姫は配下をすべて倒したものの、計画の失敗を悟り、渤王のもとへ向かおうとしながら倒れる。
まさか楚馗がこんなあっさり、見せ場もなく?遥姫まで?いやありえない…
溍には「勲王が楚馗を殺した」との知らせが入る。渤王は允王の仕業だと断言し、楚馗と渤王の間には勲王への譲位の密約があったと明かす。さらに楚馗が有事の際には、めい州撤退の遺言を残していると知り、めい州を陥落させて煬国攻略を進めることに。
密約を含め全部允王に漏れ洩れだったということで、安心はできませんね
宝娜公主は迄貚の伝統に逆らって自分の望む相手に嫁ぎたいと言い出し、兄王を困らせるが、相手の名を言おうとしない。宝娜公主は反対を押し切って絶対結婚してやると暴れる。
宝娜公主の突然の結婚宣言!?ここまでの流れからすると…疾沖しかいないですよね?
渤王はめい州の守備兵が撤退するのを遠くから聞き分ける。克朗はいますぐ攻め込もうと提案するが、渤王は慌てず調査するべきだと言う。渤王と摘星の息の合う様子に、疾沖は悔しさをにじませながらも、二人はお似合いだと認める。渤王は苦痛に倒れそうになる。渤王は平気なふりをするが、再び苦痛にあえいで倒れ、次第に発作が起きる回数が増えていた。
離縁してもそのまま顔を合わせる状況だとは、疾沖がかわいそうですね~
宝娜公主は無理やり溍国にやってきたものの、疾沖に会えずにいた。そこに煬国打倒の川龍軍従軍募集を見かけ、疾沖に会えると聞いて、克朗に従軍を申し出るが、ついていけず質の低下を嘆かれるほど。そこに克朗が疾沖に届け物を命じてるのを聞きつける…
克朗は公主に会ったことなかったのでしたっけ?疾沖も災難ですね♪
第48話「紅さす花嫁」
宝娜公主は溍軍に従軍し、馬の世話係になって四苦八苦していたが、疾沖への衣の届け物を引き受けたものの疾沖に見つかってしまう。疾沖を慰めようとあれこれ押し付ける宝娜公主を見て、疾沖は自分が摘星にやってきたことと同じだと気付いて落ち込む。疾沖は追い返そうとするが、宝娜公主は意地でも帰らないという。
自分が公主とキャラかぶりだと気付くというのは、結構なダメージですよね!
困り果てた疾沖は渤王と摘星に愚痴るが、逆に宝娜公主の心遣いを指摘され、摘星はあの二人ならうまくいくと確信する。そこに傷を負った遥姫がたどり着く。遥姫は渤王の状態の悪さに気付き、改善させる手段はないが、つかの間体力を向上させる薬なら存在すると言う。
渤王のニヤニヤが笑えますね♪ 遥姫の生存がこんなにうれしく思えるなんて!
子神が溍王のもとに、允王の言伝と允王の彫った木彫りの柿を携えてやってきた。允王は渤王に単身で溯暘に来るよう求め、五日以内に姿を現さない場合勲王の命はないという。衝動的になっている渤王を見て、摘星は溍王に「渤王は戦える状態ではない」と捕縛を求める。
一番情のない人間が、柿の思い出を利用して情に訴えようとするのがムカつきます
宝娜公主は王宮に戻されたが抜け出し、疾沖の給仕係になり悩める疾沖に食事をとらせようとするが、疾沖は苛立って「厄介者、足手まとい」と言って追い返す。克朗は傷ついた宝娜公主を見て、疾沖が公主のためを思って突き放したのだと理解する。
もうすでに疾沖は公主に絆されつつありますね♪
允王は渤王が姿を見せないため、勲王に毒の鞭を使って追い込もうとする。溍国側では渤王に知らせることもできず対応に苦慮するが、溍王は総攻撃の決断を下す。そこに摘星が渤王の解毒薬の発見を知らせたため、溍国軍の士気は上がる。摘星は溯暘陥落の暁には溍王にすべてを任せると言い、疾沖は摘星の様子に不審を抱く。
摘星は嘘をつくのが下手ですね…
勲王の救出は急を要するため、疾沖は溯暘白の涸れ井戸につながる抜け道を使い、一人で潜入することに。周囲に反対されるため、克朗にはとりわけ渤王に臥せるよう厳命する。疾沖は部屋の中に宝娜公主が置いていった迄貚の琥珀があることに気付く…
幸運の琥珀が疾沖の武運をもたらしてくれるといいのですが
倒れて遥姫の治療から目覚めた摘星は、黒血が出たことを知らされる。摘星は自身の余命があと数日だとわかり愕然とするが、渤王には伏せて残された時を楽しく過ごしたいと思う。
摘星まで?しかもあと数日??なぜに?原因は???
疾沖は涸れ井戸から潜入に成功したが、允王はわざとその井戸を残して見張っていたため、兵に矢を射られてしまう。
そうなるような気がしていましたが、疾沖ご無事で~!
渤王は摘星のもとへ連れて行かれるが、摘星は花嫁衣裳を身にまとって待っており、遥姫が解毒薬を見つけたと言う。渤王は様子が変だと思うが、喜んでこれから叶えたい願いを語りながら二人は婚姻の誓いを交わす。摘星は紅をさして渤王に口づけるが、紅には安神薬が入れられており、別れを告げる摘星を止められず渤王は意識を失う…
馬邪韓の肩ポンが優しい… 摘星のいない半年を渤王は望んでいないと思います
46~48話の感想
古装劇の謎医療には時々悩まされますが、「黒い出血で余命僅か」というのもまた謎が深いように思われます。前回渤王に発生した黒血現象ですが、なんと突然摘星にも!ようやく二人が狼仔と星の暮らしを手にしたというのに、渤王は余命半年、摘星は余命数日だなんてあんまりではないでしょうか。
思えば、この二人は何と時間を無駄にしたことか。もっと早くに本音をぶつけ合って秘密のない関係を築いていれば、こんな切羽詰まった状態にはなっていなかったのでは。しかもそれを反省することなく、摘星はまた渤王に隠し事をして、わずかな残り時間をドブに捨てようとしています。それでいいのか摘星、それでいいのか渤王…
そして、渤王が最後に闘う相手は楚馗、とばかり思っていましたが、ラスボスは実は允王ということになりそうです。血統的に皇帝の後継者の資格がない允王が、楚馗を暗殺し、楚馗に最も似たやり方で煬国を掌握しようとしているのだから皮肉ですね。結局のところ、優秀な長男を自ら死に追いやった楚馗の自業自得でしかないのですが。
内輪揉めと謀略で悪政を繰り返した暗君でありながら、強固な軍隊を構築してきたため、最後の最後まで溍が優位に立つことができずにきましたが、渤王と摘星の残り少ない時間をかけて挑む戦いが、意味のあるものになることを願わずにはいられません。
こんな深刻な事態の中で、失恋した疾沖に新たな恋の予感?が発生していました。しかもよりによって宝娜公主です!政治的にはこの先溍と迄貚のこれ以上ないアシストとなる和親なのでしょうが、あの振り回し体質の宝娜公主では、失恋直後の疾沖には劇薬なのではないかとなかなか心配です♪ 疾沖は本当にそれでいいのか?と、ここにきて「それでいいのか」が大量発生する展開ばかりです。
さて、残りラスト1話を残すのみとなりました。きっと、号泣ものの終幕が予想されるので、大きめのタオルを用意して狼仔と星の物語の最後を見届けましょうね!