宮廷恋仕官-あらすじ-7話-8話-9話-感想付きネタバレでありで!

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クルミットです♪

楚楚の検視のおかげで、三官吏の死を連続殺人とする手がかりと、如帰楼とのつながりを発見しますが、如帰楼店主・許如帰を取り逃してしまいます。しかし隠れ家から蕭瑾瑜たちを監視していた痕跡を発見したことで蕭瑾瑜は父・蕭恒の生存を疑うように…

今回は、これまで噂でしか登場しなかった冷月が登場し、楚楚と蕭瑾瑜の気持ちにもようやく動きが見られますが、景翊以外の当事者はロマンス方向に興味がなさそうです。恋のスロースターターより、どんどん複雑化していく謀略の方が深まりそうですよ♪

【宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~】(ネタバレあり)

第7話「殺し屋の真実」

西平公主は楚楚の登場からの一連の出来事は蕭恒の生存を匂わせる罠ではないかと言い、蕭恒について調査しているのは「逆賊」などではなく、秦欒には気を付けるよう言い含める。蕭瑾瑜は蕭恒を確認するため、西平公主から父に傷があったことを聞き出す。
「逆賊などいない」という西平公主の言葉に、色々真相を察しているのだなと感じます

秦欒は、とりなした宦官から礼として菓子に忍ばせた賂を受け取るが、仲介した孫明徳を誉めず、逆に脅して引き締める。許如帰の計画が順調に進んでいる今、蕭恒の動静は蕭瑾瑜が鍵を握っているのだとしっかり見張らせることに。
「山吹色の菓子」というのは国境を越えて健在なのですね

如意櫃坊周辺に景翊の配下が潜んで目を光らせていると、男の客が預けていた荷物を持って出てくる。すると物乞いの男が襲い掛かって荷物を奪おうとするが、客も物乞いも景翊の配下に取り押さえられる。景夫人は仕事から戻らない息子を案じるが、景致は長安にやってくる冷月を、景翊の想いを知りながら、蕭瑾瑜と縁談を取り持とうとしていた。
景一家の小芝居がドラマの中の癒しですね♪

景翊は楚楚を「まだ検視官の試験は終わっていない」と煙に巻き、蕭瑾瑜にもっと好かれろと言って困惑させる。景翊は二人を接近させようと企んでいたのだ。一方、西平公主は冷月の到来を蕭瑾瑜へ知らせるが、蕭瑾瑜は何も関心を示さない。
景翊は割と早い時期から、楚楚と蕭瑾瑜をくっつけようと面白がっていますよね

景翊は物乞いの男に食事をとらせて観察し、蕭瑾瑜は客の男を尋問する。客の男は書生の姿をしているのに似合わない匕首や大金を持ち、経書の暗唱や商売の説明もできない。蕭瑾瑜は男が三人の官吏の殺害実行犯だろうと問い詰め、妻子が許如帰の人質になっていることを指摘する。景翊は物乞いを問い詰め、客の男の妻子の居所を白状させる。
なりきりの設定が甘いんですよ!

客の男=殺し屋は二年前、許如帰に妻子を人質に脅され、殺しを請け負ってきた。三人の官吏以外にも数人に手を下したが、神策軍との接触はなく、厳明殺害の踊り子・柳娘ともつながりはなく、許如帰からの指示に従うだけだったという。如帰楼での犯行は二人で行う予定だったが、二カ月前に突然失踪したというもうひとりの人物の似顔絵を作ることに。
許如帰より上の黒幕に直接つながるルートが見えないところが、実に狡猾ですね

楚楚は急に鏡を作り始め、連翹に不思議がられる。そこに冷月が帰還して楚楚に「安郡王の服を剥ごうとしたのはあなた?」と問う。楚楚は冷月の骨格の美しさを称賛し「男だったら結婚したい」と言って冷月を爆笑させる。蕭瑾瑜は三人の官吏の検視報告書を書くよう楚楚に命じるが、報告書の氏名は空白でと言われ、楚楚は合否不明なことを前向きに考える。
冷月は面白そうな人ですね。でもやっぱり連翹の動じなさがちょっと怖いです

冷月は蕭瑾瑜に頼まれた「玉面判官」を知る者がいなかったので、楚楚の出自を調べていた。楚楚は楚平の隠し子と言われているが、品行方正な一家で、検視人のため村人との接触もないことから隠し子のはずがないという。その頃、景翊は殺し屋と妻子を再会させていた。
楚楚の出生について、宦官と江湖で微妙に調査力の差を感じますね

冷月が文机の上にあった漆を手につけてしまったため、蕭瑾瑜は手巾を貸す。冷月が例の手巾を使っているのを見た楚楚は、思わず検視報告書を握りしめてしまう。楚楚は景翊から「好かれろ」と言われたのを思い出し、美人は好きか尋ねるが、蕭瑾瑜の答えはそっけない。試験結果の合否を明かしてもらえないまま任官を先延ばしにされ、楚楚は不満を抱く。
冷月の出現で、ようやくロマンス方面が動き出した感じでしょうか?

楚楚は「殺し屋の消えた共犯者」の似顔絵を見て、落雷で死んだ男だと気付く。遺体は焼け焦げていたが、眉骨の骨格などでわかったのだという。彼は半月前に蕭瑾瑜に保護を求めてきたが、雇い主に見つかった際に落雷に遭い、結局蕭瑾瑜のもとには現れなかったのだ。
1話目冒頭の落雷の男が怯えていたのは、事件に絡んでいたせいなのですね

蕭瑾瑜は父の似顔絵と傷跡の図を楚楚に見せ、「石飾りをくれた人か」と聞くと、そうだと答えた後に「誰だかわからない」と答えを変える。そこに秦欒が訪れ、本日の茶会に必ず参加するようにとの宣宗の言葉を伝え、西平公主と薛翰林の出席を盾に出席を強要される…
不器用と愚直同士がぶつかり合うと、なかなか話が先に進みませんね♪

第8話「喜びの検視」

冷月は手巾を蕭瑾瑜に返すが、実は楚楚が刺繍した手巾ではなく同じものが何枚もあるという。盛装した冷月は、秦欒の態度に腹を立て、とっちめるため宮廷に行くという。蕭瑾瑜は危険だからと止めるが、冷月は西平公主から正式に闘茶会に招待されていたのだ。
冷月の怖いもの知らずの様子は痛快ではありますが、ちょっとハラハラしますね

巫医の先生のことを蕭瑾瑜に問いただされて困惑した楚楚は、三法司を出ようと荷造りを始めて通行証がないことに気付き、蕭瑾瑜に家に帰ると申し出る。楚楚は巫医に「先生のことは誰にも言わない」と約束したが、蕭瑾瑜と一緒に仕事をしたい思いが相反して思い悩む。そこに呉江が蕭瑾瑜からの新たな仕事を依頼し、楚楚は引き留められたと思い喜ぶ。
蕭瑾瑜はちゃんと引き留めればいいのに。冷月の頭ポンの方が男前に感じます

宮中では闘茶会が催される。蕭瑾瑜は周将軍に神策軍の疫病について問いただし、秦欒に口を出すなと釘を刺される。宣宗は遅れて到着した蕭瑾瑜を跪かせたまま茶の品評を行い、韓績はここぞと宣宗に蕭瑾瑜の無礼を訴えたため、蕭瑾瑜は馮家の火災を説明することに。
蕭瑾瑜の孤立無援な感じがピリピリしますね…

安置室の外に疫病の予防に使う物が揃えられており、実は楚楚が検視するのは許如帰が逃亡するのに隠れた「疫病の死体」で、周将軍が城外で念入りに焼いたものの死因が疫病かどうか判定する依頼だった。一方、宣宗は蕭瑾瑜から「神策軍の疫病発生」を知らされる。秦欒は「自分も先ほど知った」と言い逃れるが、宣宗は神策軍軍営の閉鎖を命じる。
そんな遺体を勝手に掘り起こしたのですよね。バレたら大変なことになるのでは?

蕭瑾瑜が楚楚のために検視に必要な鋼鉄の道具を取り揃え、腑分けの許可も出ていた。書類の中に蕭瑾瑜の詫びの文が入っていたため、楚楚は蕭瑾瑜の思いやりを感じて張り切る。
一方宣宗は、検視人を連れて行ったことは問題だとして、蕭瑾瑜に茶の技量を披露させ、評判通りなら罪を免じると言う。楚楚の検視と蕭瑾瑜の闘茶が同時に進められる…
闘茶は唐代に始まったものらしいですが、何をしているのかよくわからないですね~

蕭瑾瑜は四杯同時に点てられる道具を使って、参加者を感嘆させるが、その道具が実は汚水分析に使うための道具だと明かしたため、宣宗を激怒させてしまう。そこに冷月が現れ、刀剣を使って茶を点てることを申し出る。
蕭瑾瑜の空気の読めなさはこのレベルでしたか…

呉江は検視報告書を宮中の蕭瑾瑜に届ける。中に「優秀と認めてくれたので私はここに残ります」との書きつけがあり、蕭瑾瑜は思わず微笑む。検視結果は、外圧で肋骨骨折による内臓出血が死因で疫病ではないとのことで、蕭瑾瑜は「得難い優秀な検視人だ」とつぶやく。疫病対策のため侍医と親衛隊が神策軍の軍営を囲み騒ぎになっていたが、蕭瑾瑜は検視結果をわざと伏せて神策軍を抑えさせ、呉江に楚楚の通行証を返すように命じる。
楚楚のメモに左の第5肋骨が描かれていましたね、二人だけの秘密、的な♪

冷月は刀剣を片手に華麗に舞いながら茶を淹れ、その姿に宣宗は感嘆し景翊はうっとりと見惚れる。冷月は宣宗に褒美として「孫明徳に馬を引かせて城中の散歩を」とねだる。薛翰林は蕭瑾瑜に馮家から持ち出した検視の道具を見せ、馮家には検視に行ったのかと問い詰めると、蕭瑾瑜はあっさり認めて「間もなく黔州に父を捜しに行く」と語る。
冷月は秦欒をとっちめるつもりでしたが、さすがに孫明徳で済ませたのでしょうか

蕭瑾瑜は宣宗に黔州に父を捜しに行く許可を求める。父の墓には衣冠しかないと知った上、何者かが何年も父の消息を追っていることがわかったからだという。宣宗は立ち聞きの孫明徳に気付き追い払う。三人の官吏殺害は同一犯による連続殺害事件の一部で、如許楼による暗殺請負と監視が黔州の儀造銭製造がつながると聞いた宣宗は、西南の危機を実感し、蕭瑾瑜に全権を与え送り込むことに。
陛下が信じてくれてよかったですね!多分陛下も黒幕については察しているのかも…

景翊は蕭瑾瑜の西南行きに自分が同行すると聞かされ難色を示す。楚楚は蕭恒の縁者なのではないかと、景翊は石飾りや玉面判官の話を景致に打ち明ける。景致はかつて自分が蕭恒を「玉面判官」と称したことを思い出し、蕭恒の生存を考えるように…
父子二人で湯船二つに並んで入る構図、あまり見ないですよね♪

第9話「恋の死に化粧」

景翊は、「玉面判官」とは父・景致が蕭恒に付けた名前だと知って驚く。調査によると巫医は黔州の平楽村にいたというが、両足が不自由なのに五年前から行方不明だという。蕭瑾瑜の黔州行きには別の目的もあるはずだと聞いた景致は、頼みたいことがあるからぜひ景翊も黔州に行くようにと言う。
景パパは蕭恒の親友なのに、何か裏がありそうで心配です

夜、蕭瑾瑜は突然刺客に襲われるが、呉江と冷月らが駆け付けて事なきを得たものの、蕭瑾瑜は冷月を公主府に向かわせる。楚楚は蕭瑾瑜に好かれるため、死に化粧の要領で自分の顔に化粧を施していたが、通行証と検視道具を持ってきた呉江に顔を合わせられない。
デーモン閣下みたいなメイクになっていますよね♪

刺客には全員死刑囚の刺青があった。馮家の件をかき回したのは宦官で、許如帰を逃がしたのは神策軍、その両方を動かせる秦欒が如帰楼の後ろ盾ではないかと蕭瑾瑜は考える。蕭瑾瑜が明日出発するため、慌てて今夜のうちに襲うという手の内を見せてきたのだ。蕭瑾瑜は呉江に留守中に実行しておく命令を授けるが、呉江は楚楚の同行に不安を示す。
呉江は楚楚のことをまだ信用していないのですね。挙動不審だから仕方ないのかも

蕭瑾瑜は楚楚の部屋を訪ねるが、化粧をしている楚楚の顔を見て、死に化粧を自分で試していると思って顔を洗わせる。その頃冷月は西平公主に、蕭瑾瑜が心配だから一緒について行ってほしいと頼まれる。孫明徳が蕭瑾瑜襲撃を失敗したため、秦欒は許如帰を故郷の黔州に向かわせ手を下すことに。ただし楚楚は生きたまま自分の前に連れてくるよう命じる。
死に化粧ってストレートに指摘しなくてもいいのに!

楚楚は柄杓を磨いて作った鏡を「乾坤鏡」と名付け蕭瑾瑜に贈る。乾坤鏡があれば窓のないところに入る必要がなく、閉所恐怖症の蕭瑾瑜のためを考えたものだった。楚楚は秘密を守ると、蕭瑾瑜と指切りを交わす。検視官試験の合格者はいなかったが、新たに別の試験を行うので一緒に黔州に来るように楚楚を誘い、楚楚は引き受けることに。
柄杓は凹面&凸面鏡に?随分ギリギリになってから黔州行きを打診するのですね

博古斎では主人が、蕭瑾瑜たちの動きを阻めとの命令を黔州に伝えようとしていた。蕭瑾瑜たちは出発しようとしていたところ、冷月が西平公主との約束で同行を申し出る。景翊は喜び、楚楚のためにも心強いというので、蕭瑾瑜は渋々了承する。西平公主は蕭恒の肖像画に「どうか戻ってきて」と語りかける…
博古斎という謎の存在が気になります。景翊は冷月に関してはわかりやすいですね~

宣宗は蕭瑾瑜の主張から、文宗の時代に発生した西南の争乱を思う。蕭恒が陳瓔の調査で西南に赴くと、秦欒は蕭恒との連携の名目で神策軍を率いたが、蕭恒は生死不明のまま。しかし現在宦官は当時ほどの勢力はなく、宣宗は唐の繁栄を取り戻すことだけを願っていた。開国の名将・衛国公李靖の宝刀を宣宗が選んだことで、秦欒は陛下の心が読めないと困惑する。
宣宗は宦官の協力で即位したのに、宦官の勢力を抑えようと苦慮してきたのですね

景夫人と西平公主は、冷月と蕭瑾瑜の仲が黔州行きで深まればと期待する一方、冷月の他に女検視人が同行することには否定的だった。景夫人は皇帝にお願いして縁談を進めようと煽るが西平公主は聞き流す。黔州では一行を蕭瑾瑜の兄・蕭瑾璃が守ってくれるという。
お兄さんは黔州に駐在しているのですね。蕭瑾璃が父の調査をすればいいのでは…

景夫人は帰宅後、縁談の件で西平公主にいなされたと景致に当たり散らす。景致が冷月と蕭瑾瑜の縁談に熱心なのは、朝廷で力を持つ景家と軍を掌握する冷家の二家が婚姻関係を結ぶのは、政局に影響を及ぼすため、景翊には諦めさせようと考えていたのだ。そこに冷月の祖父・冷沛山は病で、朝廷に伏せて軍備増強しているとの報告を受け、景致は困惑する。
そんな、大局のために恋を諦める景翊ではないと思いますよ~

一行は黔州関嶺県に到着する。楚楚の故郷・平楽村ではかつて縄を橋代わりに使っていたというので、蕭瑾瑜は驚く。そこに許如帰が待ち伏せしており襲い掛かる…
そんな限界集落の平楽村に、どうやって足の不自由な巫医さんが流れたのでしょうか

7~9話の感想

7話から「片頭曲」的なものが冒頭に挿入されるようになりました。クラシック科学捜査の雰囲気があっていいですよね!そしてこれまで噂でしか出てこなかった冷月がとうとう登場してきました。なかなか痛快なお嬢さんで、普通のラブ史劇なら冷月と蕭瑾瑜の恋物語が進行するだろうと思うような、いまどきヒロインの存在感です。冷家は兵権を握っていて江湖にも影響力を持つという家柄なので、泠月の婚姻の行方は国の政を左右することになるわけで、いくら景翊が思い続けても、婚姻は景致の言うように簡単ではないようです。しばらくは、本格的サバサバ系女子キャラの泠月の活躍を楽しみたいですね♪

楚楚の天然さに対して、蕭瑾瑜は比較的常識人なのかと思っていましたが、宮中に汚水分析の道具を持ち込んで茶を点て、それを悪びれもせずに披露するあたり、彼も相当空気が読めないタイプと見ました。実は楚楚と蕭瑾瑜、なかなかお似合いの二人なのかもしれません。早い時期から二人がお似合いだと見抜いてプッシュしてきた景翊の眼力はさすがというべきでしょうか。Wデートのような捜査旅がどうなっていくのか、四人のキャラの絡みがこれから楽しみですね。

次回からは黔州に舞台を移して、楚楚の出生の秘密や、蕭恒の生存の謎を掘り下げることになるようです。黒幕に行きつく確実な証拠を得るまでは、スッキリ解決!という流れにはならなさそうですが、その分モヤモヤが次の期待へと膨らんでいきそうです!
宮廷恋仕官-あらすじ-4話-5話-6話-感想付きネタバレでありで!

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