ご訪問いただきありがとうございます!
クルミットです♪
許如帰に攫われた楚楚は救出されたものの、許如帰は楚河を言いくるめて逃亡を図ります。楚河が楚楚との婚姻を望んでいると知った蕭瑾瑜は、父の捜査の行き詰まりもあって、楚楚に苛立ちをぶつけてしまいます。
恋も仕事も煮詰まり気味の蕭瑾瑜ですが、とうとう今回、父の行方に決着が!蕭瑾瑜が父・蕭恒が残した思いをくみ取って父のもとへ、そして父が語りたかった18年前の真相とはどのようなものだったのでしょうか。
【宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~】(ネタバレあり)
第19話「怒りの理由」
楚楚を案じるあまり怒鳴りつけた蕭瑾瑜の真意がわからず、楚楚は落ち込む。蕭瑾璃にも蕭瑾瑜への気持ちを尋ねられ、楚楚は質問の意図が分からず混乱する。そこに譚貴が楚楚と二人だけで話がしたいと、譚洪の死の理由を聞いてくる。楚楚が説明すると、譚貴は蕭瑾瑜には言わないでくれと楚楚に口止めしてくる。
譚貴の動きが怪しいですね。父が殺されたことで楚楚を恨んでいるのでしょうか
景翊は譚貴に託した情報の返事がないことを問い詰めるが、景致が景翊に対し楚楚の出自の件に関わらないよう望んでいるのだという。西平公主は景致に、景夫人に贈った簪のことを尋ねるがうまくごまかされ、逆に冷月と蕭瑾璃の縁談を早く進めるよう圧をかけられる。
景致は決して公主府の味方ではない、ということがじんわり伝わってきますね…
蕭瑾瑜は目覚めた楚河に、許如帰を逃がし楚楚を苦しめたことを非難する。楚河は許如帰から「楚楚の父が蕭瑾瑜の父を殺したから、蕭瑾瑜たちは楚楚を殺す」と唆されたと白状する。巫医が失踪の際にはまだ橋がなかったことを確認し、蕭瑾瑜は父の行方を考える。
明らかに格が違う相手に、蕭瑾瑜が嫉妬心メラメラなのがかわいいです
景致に急かされたことで、逆に西平公主は蕭瑾璃の縁談は進めてはいけないと考える。西平公主は冷月が蕭瑾瑜のことを想っていると考えていたのだ。蕭瑾瑜が楚楚家に滞在中だと聞いて、西平公主は楚楚に関心を示し、冷月と比べてどうなのかと半夏に問いただす。
半夏によると冷月はきれい系、楚楚はかわいい系という評価のようです
楚楚は川から助けられた際に蕭瑾瑜に抱きしめられたものの、冷たい言葉を投げつけられたことで混乱していた。楚平はあの男(許如帰)が許宗方だったと気付いていたと打ち明け、馬鹿なことはするなと楚楚を諫める。
恋愛初心者の楚楚には、蕭瑾瑜の素直になれないツンデレが理解できないのでしょう
冷月は蕭瑾瑜に、譚貴を密偵などに使っているのかと尋ねるが、蕭瑾瑜はすでに、景翊が譚貴と通じ、自分の情報を都に送っていることを察しており、景翊自身も知られていることを気づいていると言う。冷月は景家が楚楚に何かするのではと心配するが、蕭瑾瑜は景翊を信じている。そこに県令の鄭有徳が、「楚河が板打ちの罰を与えてくれと言ってきている」と、蕭瑾瑜の裁定を求めるが、蕭瑾瑜は「好きなだけ打ってやれ」と答える。
蕭瑾瑜と景翊の信頼関係が、長安の政治の思惑でかき乱されないといいですね
朝廷では韓績が「女検視人は逆賊の遺児だ」と、自分が見抜いたとして吹聴する。それは蕭瑾瑜が「逆賊の遺児と見抜けなかった」として非難の対象になり、薛汝成は楚楚を捕らえる手柄を横取りしたと囁かれる。秦欒は内心では韓績が自分の手間を省いてくれたと喜ぶ。
韓績は毎度蕭瑾瑜を引きずりおろそうと必死ですが、いつか痛い目に遭うのかな
夜中、譚貴は楚楚を尾行して殺害しようとするが、それは楚楚の服を着た冷月だった。譚貴を怪しんでいた蕭瑾璃が何も知らず取り押さえ、蕭瑾瑜の計画を台無しにしそうになる。譚貴は父の敵を楚楚で晴らそうとしたと言うが、実際は景家の命令で楚楚を殺害しようとしたのだった。譚貴は景致の門下で、逆賊の残党の一掃と蕭恒の敵を討つのが目的だった。なぜ楚楚を守るのかと譚貴に問われ、蕭瑾瑜は「父の意向だ」と答える…
楚楚と冷月では、ぱっと見身長がかなり違うと思うのですが…
第20話「兄弟という愛」
蕭瑾瑜は、父は楚楚の出自を知っていながら我が子のように接していたことが引っ掛かっており、何かわけがあるのではないかと考える。県の外に出られない蕭恒はまだここにいるはずで、見つかれば真相がわかるはずだと、懐疑的な譚貴を捜索に同行させることに。
譚貴の同行は、景家の手先にわからせるためとはいえ、結構危険なのでは
冷月は、蕭瑾璃に剣を突き付けられた景翊の傷を見ようとして、じゃれあううちに景翊と手を取り合っていることに気付き、戸惑いつつも「兄弟分だから」とごまかす。
景翊にどんどん陥落していく冷月ですが、それでいいのか~!
楚河は希望通り板打ちされ、楚楚が傷を診ようとするのを拒み、自分で進んで罰を受けたのだと答える。楚河は、長安から戻ってからの楚楚が蕭瑾瑜になんでも打ち明けるのを面白くないと感じており、「自分は楚楚のためならなんでもできる」と言う。
楚河が蕭瑾瑜に対抗しようというそのガッツは買いますが、ハンデが大きすぎますね
蕭瑾瑜は、楚楚が楚河に抱き着くのを見てしまい、焦りで胃が痛くなる。それを見た蕭瑾璃は蕭瑾瑜を抱き上げて部屋に連れて行き、何があったか話すよう詰め寄るが、蕭瑾瑜自身も混乱して自分の気持ちがわからない。蕭瑾瑜は兄が落水事故のことをずっと負い目に感じているのではないかと感じていたが、それは兄だから当たり前のことで、爵位を譲ったのも、自分より蕭瑾瑜の方が向いてるからだと言われ、蕭瑾瑜は得心する。
兄上にとって蕭瑾瑜は永遠の「妹姫」なのですね…
長安の呉江は、周将軍が紅袖招という妓楼に許如帰の家族を隠しているのを掴む。周将軍は妓楼の女将に命じて許如帰の家族に毒を盛るよう命じ、「許如帰の家族を全員始末」との知らせが届いた秦欒は上機嫌になる。
周将軍が呉江を出し抜いたとはちょっと考えにくいので、実際はどうでしょう
秦欒は宣宗が蕭瑾璃と冷月の縁談に関心が高く、時間稼ぎをしようとしている西平公主に不満を抱いていると知って、この婚姻は「西南の不穏分子」冷沛山への対抗策だと考える。しかし秦欒は黔州連絡官・盧伝昇、戸部主事・劉越、兵部尚書・馮玠の死は「誰が画策したのか?」と首をかしげる。危機感を覚えた秦欒は、博古斎をよく見張るよう孫明徳に命じる。
それでは、連続殺人が秦欒の指示という許如帰の自白は半分嘘だったのでしょうか?
蕭瑾璃が楚楚の身の上に寛容なのを、蕭瑾瑜は意外に思うが、蕭瑾璃は楚楚の人柄と蕭瑾瑜への献身を認めていたのだ。蕭瑾瑜は西南での出来事は記録にない秘密があるはずと考え、楚楚の処分は慎重にと思う。そんな弟に蕭瑾璃は「心の中の敵」を指摘する。
景翊も蕭瑾璃も、もっとガッツリ指摘してやってもいいと思うのですが♪
許如帰の家族の遺体処分を命じられた者たちは、郊外に遺体を放置する。それを呉江が三法司に回収すると、許夫人たちは意識を回復する。呉江は周将軍が女将に渡した毒を、一時的に仮死状態になる物とすり替えていたのだ。
呉江グッジョブ!これで重要な証拠が押さえられましたね
翌朝、楚楚は蕭瑾璃に聞きたいことがあると言う。楚楚自身が逆賊の遺児かもしれず、さらに蕭瑾瑜の父の敵かもしれないことを気にしていると察した蕭瑾璃は、うまく答えられずに「景翊に聞くといい」とごまかす。
兄上が景翊の真似をするとこんなに不器用になってしまうのですね♪
楚河のことがあって蕭瑾瑜は楚楚に冷たい態度を取る。楚楚は川底から探し出した乾坤鏡を渡すが、蕭瑾瑜は一人で川に出かけたことを厳しく叱責する。楚楚は巫医の捜索に同行を願い出て、発見後は蕭瑾瑜に会わず迷惑をかけないと言う。蕭瑾瑜は苛立ち腹痛をこらえる。
蕭瑾瑜のツンデレがかわいいけど、そうとはわからない楚楚がかわいそうでもあり
蕭瑾璃は密かに蕭瑾瑜の部屋の様子を覗いていたが、景翊に話しかけられ慌てる。蕭瑾璃は朝に川の捜索をしていて、挙動不審の楚楚を見かけていたことを打ち明ける。景翊にからかわれた蕭瑾璃は、蕭瑾瑜の楚楚への想いをうっかり口走ってしまい、二人は喧嘩になる。
兄上がちょっとキャラ崩壊しているような。この二人の絡みも面白いですよね♪
冷月は、楚楚に気持ちが伝わらずに苛立つ蕭瑾瑜の様子を面白がりつつ、友人として助言する。しかし自分の気持ちに正直になれない冷月に言われたことで、蕭瑾瑜は冷月に「景翊は数々の縁談を、心に決めた人がいるから断った」と言ってからかい返す。
結構この二人は似た者同士なのかもしれませんね
蕭瑾瑜たち一行は鳳凰山に捜索に入る。蕭瑾瑜は鳳凰山の西南に父が隠れていると考えていたが、そこは池や沼地に毒蛇や蠍がいて、人の住む所ではなく、足の不自由な蕭恒が行ける場所ではないとみられるが…
譚貴はちょっと黙っていて欲しいです
第21話「複雑に隠された場所」
巫医の家から得た手がかりでは、父の居場所は鳳凰山の西南ではないかと見られたが、そこは人が住める場所ではない。楚楚は蕭瑾瑜に不吉な説明をしたのではないかと慌てる。
譚貴みたいな、わざわざ悲観的なことを言って空気悪くする人いますよね~
西平公主は宣宗と共に蕭恒との思い出を語るうちに、婚姻の際に「孔雀東南飛」を引用して石を贈ってくれた蕭恒は、「公主の盤石となって一生お守りしたい」と語ってくれたのを思い出す。西平公主は冷月と蕭瑾璃の縁談の破談を申し出て、宣宗を怒らせてしまう。
蕭恒の女性を口説く説得力は、息子たちに引き継がれてはいないようですね♪
西平公主と宣宗の話の内容はすぐさま秦欒に伝えられる。それを聞いた孫明徳は、蕭兄弟が生まれた時に囁かれていた「噂」を思い出す。周将軍が昌王のことでその後何も言ってこないことに秦欒は苛立ちを感じ、「孫明徳の兄弟子」が西南に行って戻ってこなかったことを悔やむ。かつて秦欒は蕭恒に好条件を与えたが、蕭恒は妻子を捨てて秦欒に楯突いたのだ。
兄弟子があの遺体ですね。蕭恒は正義を貫いて、そして今どこに…
鳳凰山西南の光が差した場所に到着し、楚楚と冷月が木に登ると、まるで墓のような三つの石積みを発見する。その中に例の光る石が使われており、石積みが棋譜の駒の配置と重なることから、父は沼の中にいるということに。蕭瑾瑜は打ちのめされる。冷月は蕭瑾瑜の悲観的な考えをなんとか浮上させようとするが、景翊にたしなめられる。蕭恒の死は楚楚が逆賊の遺児となることを意味するが、景翊は「楚楚には手を出させない」と冷月に約束する。
蕭瑾瑜の推理が荒唐無稽で、さすがに当たって欲しくないと思ってしまいます
蕭瑾瑜は玉面判官を待つ父のために、沼の中を捜索させる。「人が五年沼に浸かっていたら何が残る」と聞かれた楚楚は、おそらく巫医宅の塀にあった宦官の遺体のような「湿屍」の状態だろうと答える。そこに沼の中から布に包まれた人体が発見され、楚楚が遺体を確認すると、顔や身体の特徴や左腕に同じ傷跡があることから、蕭恒だと確認される。
父の亡骸がとうとう見つかってしまいました。でもどうやってここに?
楚家に戻って楚楚はあらためて検視を行い、死因は窒息死だと判明する。蕭瑾瑜はそれを「自分で自分を沼に沈めた」のだと言う。一緒に引き上げられた箱の中には、三つの数字の暗号が書き連ねられた布が残されていたが、暗号解読の鍵になる書物が何かわからない。た箱には詩が刻まれていたが、蕭瑾瑜はそれを元に反切法を用いて解読するのだと気付く。
遺体見つけるまでが相当大変なのだから、暗号でなくても普通に書き残せばいいのに
その布には太和9年の事変の真相が記されていた。当時文宗は宦官の排除を狙って蕭恒と剣南節度使・陳瓔を密かに通じさせるが、計画を見破った宦官たちは陳瓔に謀反の罪を着せて討伐しようとした。陳瓔は蕭恒を逃がして殺され、蕭恒は追い詰められて崖から飛び降り、その地の巫医に助けられ意識が戻った頃にはすべて終わっていた。
陳瓔と蕭恒は同志だったのに、陳瓔だけが逆賊の汚名を着ることになったのですね
その後、宦官は郡王の爵位の勅諭を利用しておびき出そうとしてきたため、巫医の衣鉢を継いで平楽村に隠れていたが追手はやまず、宦官に襲われ遺体を塀に隠した。蕭恒は体調が悪化し、残された日は少ないと察して、手掛かりを残して沼に自らを沈めたのだった。
もし優秀な息子がここに辿り着かなかったら、真相は永遠に闇に葬られたのでしょうか
19~21話の感想
オープニングがまた変わって、なぜか楚楚が1ショットしか出てこないものになっています。ヒロインなのに全然出てこなくて、むしろ蕭瑾璃の方が重視されている内容なのはどうしてでしょう。でも落ち着いた雰囲気はとてもいいですよね。
蕭恒の亡骸が、否定しようもない状態で発見されてしまいました。脚の不自由な彼がどうやってここまでたどり着き、危険な場所で数日かけて石積みを作り、自死によって証拠を池に沈めたのか、というのはかなり納得がいかないかもしれません。そこは、宦官を殺せるだけの能力の高さと、余命の残りを察した必死さがなせる業ということでしょうか。
また、真相の隠し方があまりに念を入れすぎていて、もう少しわかりやすく残してもよかったのではと思わなくもないのですが、隠れ里だと思って住んでいた場所にまで、橋がなくても宦官がやってきてしまったことで、誰にでもわかる形で残したら闇に葬られる危機感があったのかもしれません。それにしても、蕭瑾瑜という玉面判官の登場がなかったら真相が明かされることがなかっただろうという、なんともギャンブルなやり方です。結局、一度も会うことのなかった息子の手によって真相が全て明かされたわけですが、双方生きて再会してほしかったと思わずにはいられません。
18年前に蕭恒を陥れたのは秦欒だとわかりましたが、それがここにきて、黔州がらみの殺人は秦欒の仕業ではない、という可能性が出てきました。確かに秦欒は黔州に刺客を遣わすのが関の山で、そこで偽造銅銭に絡んで謀反を企むほどの勢力を固めてはいなさそうです。黔州は昌王の管轄地ということで、今回移動中で出てこなかったあの人が、地元に戻ってからどう動いてくるかが心配ですね!