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クルミットです♪
莫研は狩猟に乗じた耶律重光の罠から逃亡するうちに、姿を消した展昭の死を知らされ、心の痛みを隠して開封府の捕頭として仕事に打ち込みます。しかし趙渝の婚姻のため遼に向かうと、展昭は生存しており、蘇酔の代わりに耶律菩薩奴になっていると判明します。
今回は最終回、これまで裏で蠢いていた謀略が一気に噴出していきますよ!趙渝は遼で婚姻することになるのか、蘇酔との関係はどうなるのか、そして龐吉と耶律重光によって練られた謀反計画はどのような結果となるのか、最後まで見守っていきましょう!
【高潔なあなた】(ネタバレあり)
第22話「危険な攻防戦」
寧晋は耶律洪基にすべての計画を打ち明け協力を求めるが、それには耶律洪基がどんな君主かを知るという目的もあるという。宋との戦は遼の民の負担であり、宋に手を貸すことは耶律洪基自身のためにもなるとの説得に耶律洪基は納得したものの、手を貸すには「耶律菩薩奴の遼での死」という条件を出してきたため、寧晋は頭を抱える。
寧晋はねちっこい政治家に成長しましたね。でも耶律洪基の方が一枚上手かも…
寧晋は耶律洪基と趙渝を婚姻させたくないと、蘇酔に「二人で逃げろ」と言う。蘇酔は寧晋が皆を逃がして一人ですべてかぶろうとしているのを見て、国のために殉じようと太子府に出向き、耶律洪基から差し出された毒をためらいなく口にする。蘇酔が耶律洪基のもとへ向かったと聞いて、展昭たちは止めに行こうとするが、蘇酔が生きて戻ったため、趙渝は思わず抱き着いて泣き崩れ、計画を前に耶律洪基から試されたのだとわかる。
蘇酔が無事でよかったです。やはり耶律洪基はかなり敵に回すと怖そうですね!
龐吉が耶律菩薩奴を宴に招いたため、展昭がそれに応じることに。酒楼には龐吉と耶律重光が待ち構えており、耶律菩薩奴に仮面を外して杯を受けるようにと勧め、部屋の外には刺客が潜んでいた。執拗に仮面を取るように迫られ、耶律菩薩奴はやむなく仮面を外すが、莫研により火傷の痕のある蘇酔の仮装面を作ってもらっていたため、てっきり展昭だと思っていた龐吉はがっかりする。
莫研が印象的な犯人を捕まえたと思っていたら、思わぬ伏線だったのですね~
展昭の無事が心配でならない莫研は、様子を見に行こうとして寧晋に止められるが、無理やり出かける。龐吉は酒楼の外に刺客を隠しており、耶律重光と耶律菩薩奴に襲い掛からせる。莫研が混乱に紛れて耶律重光を狙うが、展昭は体を張って耶律重光を庇う。自分を守った耶律菩薩奴を深く信用した耶律重光は、龐吉の駒になるわけにはいかないと、耶律菩薩奴に不正金の在処を教えようと考える。龐吉は「自分は命を狙えとは言っていない」と弁解するが、耶律重光の不信は根深い。それでもいったんは手を組んで計画の遂行を目指すことに。
計画が最後まで行った後、信用できない相手しか残っていない未来は不毛なのでは…
莫研は自分のせいで傷を負ってしまった展昭に申し訳なく、涙で詫びを繰り返す。展昭はおかげで耶律重光の信用を得て不在金の在処を知ることになると感謝し、これからもつらい出来事を共に乗り越えていこうと慰める。
これは莫研の暴走が怪我の功名になったのでしょうが、危なすぎますよね!
龐吉は深夜に耶律洪基を訪れ、手を組もうと持ち掛ける。耶律重光と組んでいたはずだと耶律洪基は不審に思うが、龐吉は遼の不正金を分け合おうと持ち掛けてくる。龐吉の計略では、明日婚儀の道中に配下に公主を殺し、その罪を耶律重光にすべて着せ、その隙に龐吉も武力蜂起して、宋の支配権を手にするというものだった。さらに龐吉から宋の10都市献上をも提示され、耶律洪基は「遼の民のために考える」と含みのある返答をする。
耶律洪基にはかなりオイシイ条件を提示してくるあたり、龐吉の老獪さを実感します
婚儀を明日に控え、耶律洪基は趙渝に割れた簪に似たものを贈ってきた。しかし趙渝は蘇酔がわざわざ継いでくれた簪の方を髪に刺す。寧晋のもとには展昭から、耶律重光と吐蕃との火薬の交易を知らせる文が届き、寧晋は明日の護衛を増やすように命じる。眠れない趙渝は蘇酔に気持ちを聞きたいと迫るが、宋を守るために生きてきた蘇酔は心ならずも「これは職務にすぎない」と突き放し、趙渝は簪を置いて去る…
こっちがメインストーリーかと思うほど切ないです…
第23話「矢を受けた花嫁」
展昭と莫研は、号泣する趙渝を見て蘇酔が拒絶したのだと察し、二人で蘇酔を「このままでは一生後悔する」と焚きつける。明日の趙渝の護衛は耶律菩薩奴のため、展昭は蘇酔が役目を担うよう勧めるが、蘇酔は反発して聞き入れない。
蘇酔とは身分の問題で二度と会えなくなる、というのはなかなか説得力がありますよね
婚儀当日、耶律菩薩奴が遼の使節として大同館に到着する。迎えに来た耶律菩薩奴が蘇酔だと気づいた趙渝は、想いを抑えて蘇酔に手を取られ、皇宮へと出発していく。花嫁行列の周囲には刺客の影が潜んでいたが、展昭と莫研、そして呉子楚がその阻止に奔走していた。しかし刺客の放った矢を蘇酔が防ぎきれず、趙渝の胸に命中する…
蘇酔は結構頑張ったけど、武術を犠牲にしなかったら趙渝は助かったのでしょうか
龐吉は、遼側の前では蛮行だと激怒して見せる。寧晋は、刺客が火薬を使用したことから、火薬商の吐蕃人を連れてくる。彼は耶律重光と取引をしていると語り、取引の書類も存在したため、耶律重光は捕らえられる。これは「耶律重光の排除」という耶律洪基の希望をかなえたことになり、寧晋は趙渝を宋に連れ帰ることでその借りを返すよう求める。
寧晋頑張りましたね。単独で堂々と遼と渡り合う立派な親王になりました
侍医によると、矢は心臓に達しており回復は見込めないと言うが、寧晋は趙渝を気遣って「しばらく休養すれば治る」と嘘をつく。耶律洪基は宋への帰還を認め、趙渝は蕭観音に「二度と耶律洪基を奪わないから安心して」と言い、もう公主ではなくひとりの女子として生きたいと語る。莫研は皆を部屋から出して趙渝と蘇酔を二人きりにし、趙渝は蘇酔への想いを語りながら息を引き取る。公主薨去が伝えられ、寧晋は龐吉に両国開戦を宣言する。
まさかそんな。あの火傷の特殊メイクマスクの菩薩奴は、展昭の芝居ということでは?
趙渝の遺体を搬送する葬列が遼を出発するが、展昭は耶律菩薩奴として残る必要があり、莫研と無事を祈って別れる。その頃、耶律菩薩奴が牢の耶律重光を訪ね、仮面を取ると蘇酔の素顔で火傷の痕がなかったことから、やはり二人いたのかと耶律重光は納得する。趙渝を殺した理由を聞かれた耶律重光は、理由などなく正しい行いだと開き直る。互いの道の違いを知らしめてもなお分かり合えないと知り、かつての主を見捨てて蘇酔は去っていく。耶律重光に残された相棒は仮面だけになってしまった…
蘇酔は素顔で牢から出てきたわけで、外の衛兵たちは「えっ?」って思ったのでは
趙渝の棺は汴京城に到着し、宋の人々は悲しみに沈む。共に宋に戻ってきた蘇酔は悲しみのあまり酒浸りになっていたが、趙渝の死を嘲笑う男たちを殴ろうとして返り討ちに遭う。宋に戻ってきた展昭は蘇酔を開封府に引き取り、酒に溺れている場合ではないと叱咤するが、武芸と最愛の人を失った蘇酔は傷心からなかなか立ち直れない。
ここまで落ち込まれると、やはり趙渝の死は本当だったという事なのでしょうか
寧晋は包拯を山荘に招いて碁をさしながら、皇帝の体調不良や開戦の準備について愚痴をこぼしていたが、その会話を使用人として入り込んだ龐吉の間者が聞いていた。報告を受けた龐吉は、自分が疑われることなく開戦の計画が進んでいることに喜色満面だった。そこに娘の龐瓏からの「軍隊が覇州府に至る」との知らせを受け、龐吉は皇宮の軍備が手薄だと見て「機は熟した」と喜ぶ…
わざと聞かせてるのだと思いますけどね。そしてやはり龐瓏は父の密偵でしたね
第24話「最後の大決戦」
龐吉は決起の檄を飛ばして皇宮へ向かい、皇宮内では謀反の布陣が整えられる。龐吉は三人の大臣と共に皇帝に退位を上奏し、幼い第二皇子への譲位を迫る。そこで隠れていた展昭や開封府の面々が龐吉を取り囲むが、それを上回る武力で威圧し、遼の耶律洪基と手を組んだとして、自分なら新たな宋の局面を開けると胸を張る。
この皇帝には第二皇子までいる設定なのですね。仁宗ではないフィクション設定ですね
そこに死んだはずの趙渝が現れ、龐吉と耶律洪基との共闘を否定し、不正金はすべて宋に返還されたと語る。趙渝は馬車の中で箱に隠れて難を逃れ、その後は皇帝を巻き込んで芝居を続けてきたのだ。龐吉は時間稼ぎをして弓兵の攻撃を待つが、屋根に隠れていた部隊は蘇酔が全滅させていた。
まぁ趙渝はそうだろうと思っていました…
それでも龐吉は自分の配下による皇宮の武力制圧を確信し、皇帝になおも退位を迫るが、呉子楚率いる開封軍が反乱軍に対抗する。実はすでに娘の龐瓏は捕らえられており、皇宮の軍備を手薄と見せかける書信は開封府の手によるものだったのだ。しかしそれでも龐吉は引こうとせず、反乱軍は不死身のような戦いを見せ、開封軍は次第に押し込まれていく。そこで莫研は、反乱軍の兵たちが痛みの感覚がなくなる見仙石を服用していることに気付く。
ここにきて見仙石の設定がようやく回収されました!
無敵の軍隊となった反乱軍はとうとう大殿に突入し、龐吉は皇帝と玉璽、そして莫研を連れ出す。展昭がその後を追うが、莫研が水攻めになっているのを見て救出しようとするが、莫研の拘束は解けず水は増え続ける。その時、莫研が水底に栓の存在を発見する…
展昭は水がトラウマだったのに火事場の馬鹿力ですね。当分剣を握れなさそうな傷…
玉璽を手にして得意満面の龐吉の前に立ちはだかったのは蕭辰で、方向を変えるとさらに段青衣が待ち構えていた。その頃譚彰と白盈玉は段青衣の子・譚雲霆と共に穏やかに二人の帰りを待っていた。すべての兵を倒した蕭辰と段青衣は、馬車の外に龐吉を引きずり出す。
白盈玉は夫の「気晴らし」の意味を知っていそうですが、譚彰はどうでしょうね
蕭辰と段青衣の救援を頼んでいたのは展昭だった。展昭は水を克服して莫研を救出し安堵する。そして趙渝は蘇酔と再会する。蘇酔が趙渝の生存計画を知らされなかったのは、蘇酔に愛されていないと思った趙渝の意志だった。ようやく蘇酔は勇気を出して抱きしめ、趙渝への愛を伝える。龐吉をはじめ、反乱軍は開封府で裁かれ、斬首刑に処せられる。
蘇酔は計画を知らされてなかったのですね!渾身の飲んだくれ演技なのかと思いました
趙渝と蘇酔の婚姻は酒楼で行われるが、皇帝と皇后がお忍びで参列することになり、包拯は公孫策に警備の手配を確認する。蘇酔は婚姻への緊張感から逃げ出そうとして、蕭辰に蹴り戻される。趙渝は莫研たち人妻軍団に囲まれて「男は婚姻を前に怖気づくもの」と笑いあう。遼からは婚姻を決めた耶律洪基と蕭観音が駆け付け、婚儀の席は祝福に包まれる。
蕭辰でさえ慌てる婚姻のプレッシャーなら、しょうがないですね♪
展昭と莫研は、蜀中で休暇を過ごすためしばらく開封府を離れることに。蕭辰夫妻、蘇酔夫妻も同行するため、見送る寧晋は寂しいながらも「小娘を大事にしろ」と展昭に釘をさす。開封府の面々に見送られ、一行は蜀中へと旅立っていくのだった…
原題が最後で回収されました。別れる友人を見送る詩の内容がうまくハマりましたね!
22~24話の感想
なぜこの人たちは、一番知るべき大事な人に死の偽装を伏せるのでしょうか。前回に引き続きこの展開でした。莫研は作戦を台無しにする行動をとりそうだから、という可能性が大いにあるから仕方ないと思いますが、蘇酔はそんなことはなさそうなのに。国に尽くして、武術も犠牲にして、最愛の人も奪われたような状況を強いられた蘇酔はかなりかわいそうでした。その分、趙渝の生存を知ってからの逡巡が萌えましたね!
それにしても誰がどこまでこの計画を知らされていたのか、一国の公主を消して縁談を破談にし、開戦寸前までもっていくという、寧晋もなかなかきわどい計画を実行したものです。遼に出発前のチャラ男な寧晋のイメージからすると、よくそれに皇帝や開封府がのっかったものだとハラハラしますが、遼で陰謀とアウェイの圧力に揉まれた寧晋の成長はすばらしいと思います。片思いが成就せず、最後まで莫研の見守り役に徹した寧晋こそが真のヒーローだったと思わずにはいられません。
包拯の判決のキメのかっこよさも見られたし、蕭辰と段青衣の戦闘シーンもサービスで盛られていたし、開封府の面々もちゃんと頑張っていたし、展昭の水トラウマも克服されたし、
一通り見るべきものは見た、という大団円だったでしょうか。個人的には白盈玉に「婚姻の時に慌てていた」と裏話をばらされてしまう蕭辰師兄がツボでした。終始むっつりしていたのに、最後の最後でほんのちょっとだけ笑顔を見せているんですよね!そんな風に各自が少しずついい方向に変化を見せて、笑顔で見送れるいいラストだったと思います。
全24話、お付き合いいただきありがとうございました♪