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クルミットです♪
蕭辰は莫研と李栩を連れて中秋節の翌日蜀中に戻ろうとしていましたが、張堯佐が殺されたことで足止めに。白盈玉が張堯佐殺害を自首しますが、実は真犯人は蕭辰だったことが判明します。蕭辰を想う白盈玉の心が、敵討ちだけでなく頑なな蕭辰をも動かすことに…
これまではコメディタッチだったこのドラマですが、ここにきて思いもよらない悲劇が連発します。後半に向けて、ここからギアが入って雰囲気が変わってくるのでしょうか?
【高潔なあなた】(ネタバレあり)
第10話「天下一の女侠登場」
蕭辰と白盈玉の出立を見送った展昭は、蕭辰から莫研の幼少期のことを聞かされていた。生まれた村で疫病がはびこり、官兵が村を焼き払おうとした時に師父と蕭辰が救出したが、その際に莫研は死毒を吸い込んでおり、死体を見ると再発するのだという。
莫研は幼くして重いものを背負わされていたのですね…
寧晋は開封府に皇帝の感謝を伝え、極秘裏に汚職の不正金の行方を調べる密旨を下す。李栩が飛鳳楼について調査しており、楼の地下の密室が「暗花」の拠点だった。李栩が持ち出してきた箱は張風の交易品だが、開封府ではなく寧晋が保管することに。莫研たちが捜査に出かけた後で、寧晋は包拯に李栩の負傷を密かに打ち明ける。
寧晋にも空気が読めるのだと、ちょっと驚き♪
展昭と莫研が張家の使用人に話を聞くと、張風の激しい気性に怯えていた。張家には沢山の侍衛がいたが、張堯佐殺害当日は張風が飛鳳楼の揉め事で召喚され、張家は手薄になっていたという。莫研は、張風が蕭辰を侵入させるようわざと侍衛を召喚したのではと考える。
やはり張風が自分の手を汚さず、蕭辰たちに義父を殺させたのでしょうね
張龍と趙虎が「天下一の女侠・段青衣」が来たと浮かれ、莫研は興味を持つが、面識のあるらしい展昭は無関心な態度をとる。そこに李栩の手当てのために公孫策を借りようとしていた寧晋と出会い、寧晋は思わず李栩のことを隠す。その時展昭は何者かの存在を感じて構えるが、それは段青衣で「愛する人を探しに来た」と言う。彼女と展昭が8年前に交わした「玉佩の約束」に莫研はむくれるが、「段青衣に借りがある」と聞くと何も言えない。
男主と女主の恋愛模様が安定してくると、元カノを匂わせる横槍、お約束ですね♪
公孫策は解毒に成功し、李栩は命拾いする。李栩が持ち帰った箱はどうしても開かなかったが、「探雲」の李栩にすら開けることができない代物だった。あの箱を作った人物は、李栩の宿敵で、墨家の子孫・譚彰ではないかとみられた。
開けられない鍵を作る譚彰と開けられない鍵がない李栩の、「矛盾」対決なのですね
莫研は展昭のために魚料理を作って、帰りを待っていたが、悩み事がある様子を見て秦薇薇に心配されてしまう。帰ってきた展昭と寧晋は二人で莫研の料理を奪い合いに。莫研は飛鳳楼での捜査は女子の行くところではないと許可されず、絶対に行くと決意を固める。
一方、張風は「箱」を盗まれたと配下から報告を受け、李栩の行方も分からないというので、配下をきつく締めあげ、開封府に箱を探しに向かわせる。
二人は魚料理を奪い合っている割に、上に乗っている飾りしか食べてないですよね~
莫研は飛鳳楼に向かう展昭を尾行する。春雨の間に向かう途中、展昭は張風から声を掛けられるが、段青衣が新入り妓女だと名乗って助ける。張風は半年前に段青衣の師兄・譚彰に命じて密室を建築させ、それ以来地下に監禁したため、段青衣は彼を救出するのが目的だった。部屋を捜索すると、張風が飛び込んできたため咄嗟に段青衣と抱き合うが、それを莫研に見られてしまい、必死で弁解して追い返す羽目に。展昭は後から莫研に、譚彰は段青衣の師兄だけでなく夫でもあり、「愛する人」とは展昭ではないと説明する。
段青衣が人妻とわかり、カップルの捜査中のウザ焼餅がなくなってひと安心ですね!
包拯によると、六部が連携して寧王府の贅沢三昧を戒める上申を行ったため、密室の調査は延期することに。開封府と懇意の寧王府に箱があるのではと疑っているとみられたため、展昭は箱を預かりに寧王府に行こうとする。ただ李栩が王府で治療していることから莫研には伏せようとするが知られてしまう。莫研はもう蜀中に戻るように勧め、李栩も承諾する。展昭と莫研が寧王府を訪問したことを知った張風は、やはり箱は寧王府だと確信し配下を大勢向かわせる。
寧晋はどれだけ李栩に騙されて巻き上げられたのでしょうか
寧晋は、急に李栩を蜀中に送り返したことを不思議に思うが、寧王府の贅沢な暮らしが上申されたせいと知って困惑する。李栩は箱を開けるには「譚彰を探せ」と言っていたという。開封府に箱を持ち帰る途中、張風は莫研を箱ごと拉致し、展昭と段青衣が偽者に気を取られる隙に、莫研は城外に連れ出されるが、玉壺の薬を少しずつ落とし手がかりを残していた。
あんな小さな薬の粒でよく気付きましたね!愛ですね!
李栩は子飼いの烏が莫研の危機を察して知らせてきたため、烏を寧晋のもとに飛ばし、自らは張風に追いつき解放を迫る。その頃烏は寧晋に危険を知らせるが、寧晋は王府の調査に阻まれ足止めを食らってしまう。李栩が危機一髪になったところに展昭たちが駆け付け箱を取り戻すが、李栩は張風の「解毒できない毒」に侵されていた…
寧晋が李栩の烏のSOSを受け取れるようになっているとは、相当なマブダチ!
第11話「大きすぎた代償」
張風の暗器の毒に侵された李栩は、莫研に看取られて息を引き取る。打ちのめされながらも、莫研は展昭に張風を早く連行するように言う。莫研は李栩の亡骸を背負い、それを見た寧晋は手助けせずに自分の足で歩かせることに。捕快たちの手助けも拒み莫研は開封府に戻る。
涙の場面ですが…李栩が包拯に預けた婚姻資金は寧晋から巻き上げたお金なのでは…
開封府の裁きの場に張風が引き出され、包拯が厳しく問い詰めても張風は動じず、法廷侮辱の罪で棒打ちに処す。張風は開封府に自分を処刑することなどできまいと高を括るが、包拯が本気で斬首を命じたため、慌てて譚彰の監禁場所と密室の地図を描く。展昭は危険な密室の捜査に飛び込もうとする莫研を止めようとするが、強がって耳を貸そうとはしない。
張風の地図は信用できるのでしょうか?
皇帝は誰にも会わず閉じこもっていた。そこに寧晋が突入し自分の邪魔をしたことを抗議するが、皇帝は弟を首謀者から守るためにしたことで、李栩のことは宮中侍衛として手厚く葬るという。寧晋は友を守れなかったことで落ち込むが、外では大臣たちが盗人や女侠客を捜査に関わらせた包拯の非を訴え、捜査権を刑部に移譲するよう求めていた。皇帝は寧晋に落ち込んでいる暇はないと、外の大臣たちの対処を任せる。
寧晋も、もはやお気楽親王ではいられない事態を自覚するのでしょうか
莫研は李栩の思い出に浸り、食事もとらずにいた。そこで展昭が台所を借り、残り物で鶏の麺を作って差し入れようとするが、その前に寧晋が名店の蟹料理を差し入れていた。蟹料理を平らげた莫研だが、鶏の麺も食べる。展昭は単独で飛鳳楼を調べようとしており、それを見透かした寧晋は二人で莫研のために飛鳳楼を調べようと誘う。しかし莫研は展昭の後をつけてきており、結局一緒に捜査することに。
寧晋がかわいそうだから、展昭との対比は本当にもうやめてあげてほしいです…
寧晋は金で春雨の間を貸し切りにし、そこに莫研と展昭、さらに段青衣を招き入れる。張風の描いた地図はあてにならないが、それを使って迷路を進むと四つの扉があり、四人で手分けして探すことに。しばらくすると莫研と寧晋が合流し、すべての道がつながっていることがわかる。やがて展昭と段青衣も合流する。
武術達人組と武術まるでダメ組が組み合わせられてしまいました♪
展昭と段青衣は鍵のかけられた部屋を発見し、そこに監禁されていた譚彰を発見する。全員で合流し外を目指すと、行き止まりの部屋に着く。そこの壁には不正金を示す地図が描かれていたが、迷路が崩れ始めたため、展昭が食い止める間に莫研が地図を解読すると、不正金は遼に隠されていることが判明する。
後半は遼に旅立つフラグが立った気がしますよ!
開封府に戻った譚彰は例の箱を開錠する。すると中には見仙石という粉にすると毒になる石が入っており、不正金とのつながりはわからない。そんな中、牢内の張風が食事を運んだ秦薇薇を人質にしたという。馬漢が妻の危機に激しく動揺したため、展昭が張風に対峙し交渉を持ちかけると、張風は救出と殺害どっちが速いか競おうと持ちかける…
張風は逃げられる最後のチャンスに賭けたか、展昭に復讐するのを狙ったのでしょうか
第12話「事件の黒幕を暴け」
展昭は張風を早業で仕留めるが、張風も同時に秦薇薇を傷つけており、馬漢の腕の中で息を引き取る。死体を二体目の当たりにした莫研は失神する。翌朝目覚めるまで寝ずに莫研に付き添った展昭は、やはり張風は法で裁くべきだったと悔いる。
秦薇薇は何も悪くないのに…あんまりです…
張風の死で、官吏らが開封府の弾劾を行ったため、寧晋が開封府に聖旨を届けにくる。莫研は寧晋に三日時間をくれと食い下がるがどうすることもできない。聖旨により包拯は三司戸部副使に降格、すべての物証を刑部に引き渡すよう命じられる。さらに展昭は御前四品帯刀侍衛を解かれ、投獄される。納得いかない莫研の上奏を止めた包拯だが、「捜査もやめず、物証も渡せない」と皇帝に宣言。皇帝は寧晋に物証の引き渡しを執行するよう命じる。
皇帝はまた裏切ったのでしょうか?密旨出していたくせに!
馬漢は厨房で展昭の差し入れを作っていたが、妻との思い出がよみがえり涙する。展昭に面会した莫研が、いつも官規に縛られ捜査が遅れることを悔しがったため、展昭は自分が侠客から官吏になった理由を語る。展昭はかつて山賊から王小六という少年の一家を助けたが、その後、山賊が一家の村を虐殺した。王小六は展昭に憧れたため、役人に通報せず自ら立ち向かって水死していたため、展昭はそれ以来水に入れないのだという。莫研はそれでも、官規に縛られずに悪と立ち向かわなければ大事な人を守れないと考える。
展昭のトラウマはキツイものでしたね。莫研が譲らない気持ちもわからないではない…
寧晋は物証を引き取りに開封府に来ていたが、莫研は見仙石を開封府に預けるよう懇願する。これを開封府に置くことで首謀者をおびき寄せることができるというのだが、莫研に危険を冒させることはできないと寧晋は断る。そこで馬漢が莫研の代わりに刑部に運ぶことで敵をおびき出す計画に。二人の熱意に絆され寧晋が物証を引き取らなかったことはすぐに皇帝の耳に入り、莫研への情に流されて命に背いたと、寧晋は謹慎を命じられる。
皇帝の寧晋への厳しさは、群臣の非難や敵襲から守っているようにも思えます
段青衣から莫研が独断で首謀者を罠にかけようとしていることを聞き、展昭は牢を何とか抜け出し、莫研のもとへ駆け付ける。馬漢は見仙石を輸送中に浮浪者のふりをした賊に取り囲まれ、見仙石をわざと奪わせる。賊は布房に逃げ込み、莫研が「あれは偽物で、本物はここにある」と声を上げると、反応した者たちは江湖の豪傑たちばかりだった。展昭が彼らを倒す隙に、莫研がその中の指揮官・李堂主を殺すと脅すと、気迫に押された李堂主は「白衣閣で見仙石を渡す約束をしている」と白状する。
莫研をどこかで引き戻さないと、闇落ちしてしまいそうな危うさがありますね
馬漢は軽傷だったが、包拯は危険な作戦だったと怒る。展昭が布坊に残した手がかりを段青衣が持ち帰り、そこには「すぐに白衣閣へ」とあった。白衣閣では展昭と莫研は閉じ込められ、敵は李堂主から見仙石を回収する。段青衣と開封府の面々が駆け付けて取り囲むと、姿を現した首謀者は、包拯が10年追っている汚職官吏の龐太師(龐吉)だった。龐吉は「白衣閣を参拝したところ李堂主に襲われた」と説明し、見仙石をその場で叩き壊す。
これはまたイヤ~な感じの悪の首謀者が登場してしまいましたね~
龐吉の手が李堂主から見仙石を受け取るのを見ていた莫研は、龐吉の嘘が我慢ならず、李栩の仇を討とうと追いかけるが、展昭は止めて「我らはこの世のすべての悪は征伐できない」と言い聞かせる。龐吉は李堂主の遺体を門の外に捨てて去ったため、莫研はそれを見て気を失う。目覚めた莫研は、包拯から「実は包拯の降格は皇帝との芝居で、寧晋が見仙石を持って敵をおびき寄せる策だった」と知らされる。展昭も許されて遼との和親から逃げ出した公主の捜索を命じられ、功を立てる機会だと励まされる。
皇帝の策を莫研が台無しにしたというオチ!展昭は何か難題を課されたような気が…
開封府では秦薇薇の葬儀が行われ、莫研はこれからもっといい捕快になろうと誓う。段青衣は、寧晋は莫研に本気だから負けないでと展昭を励まし、次に会えるのは展昭と莫研の婚礼の日だと冷やかして夫婦で開封府を去っていく。莫研は見仙石を修復していたが、中は空洞だった。中にあったものは龐吉が手にしたのではないかとみられる…
婚礼の時と言わず、段青衣にはもっと早く戻ってきて欲しいものです♪
10~12話の感想
李栩と秦薇薇という、好感度の高かったナイスキャラが姿を消してしまうという、なかなかショッキングな話になりました。それぞれにもっと長く出ていて欲しかった存在だったのに、なんとも後味の悪いことに。これまで全体が割とコミカルに展開していましたが、ここからはぐっとシリアスになっていくのでしょうか。
それと入れ替わりのように皇帝(仁宗)と首謀者・龐吉が登場しました!二人とも数々のドラマで顔を拝見するベテラン俳優さんなので、またこの人か!という感じがあります。皇帝を演じる常鋮さんは「探偵麗女~恋に落ちたシャーロック姫~」では明鏡署の長・劉玄で、龐吉の宗峰岩さんは「宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~」では微妙に悪徳な官僚・韓績を演じていましたよね。皇帝は陰に日向に包拯の味方をしてくれているのですが、龐吉が官僚たちを動かして妨害してくるのでなかなか身動きがとれないのが悩ましいところです。寧晋もこれからはあまりフラフラしていられなさそうですよね。
そして段青衣というお色気たっぷりな女侠客が登場してきて、ここからは彼女が莫研を導いていくのかな?と思いきや早々に退場してしまったのが残念です。彼女は「山河令」で毒菩薩を演じてた趙茜さんなので、ナルホド!と納得のキャスティングですね。
ちなみに、彼女は92年生まれ、秦薇薇を演じる程梓さんも92年生まれの同い年ですが、あどけない莫研の張慧雯さんが93年生まれなので、まさかの1歳違い!このお色気度数の差には驚きです!女優さんの演技力には感心させられますね♪
今回で前半の折り返しとなり、後半はどういった展開になってくるのでしょうか。莫研が不正金の隠し場所として遼の地図を見ていたことから、遼に出張するという話になっていくのかもしれませんね。24話と短い話数のため話がポンポンと進んでいく感じがします。