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クルミットです♪
聞香の会でも張妼晗は存在感を示し、その威光に縋ろうとする高官の妻たちも現れたことで、朝廷の勢力争いが後宮の争いと相互作用で激化していきます。瑶瑶の顔を拭く手巾に花粉を仕込む事件が発生したことで、張妼晗の警戒感は増し、徽柔へ攻撃の手が向くことに。
最初は冗官削減をめぐる意見の差だったものが、過去の因縁や私怨を吸って膨らむだけ膨らみ、趙禎が両者の対立の深刻さに気づいた時にはもう手遅れに。太后が欧陽修の状元を阻止しなかったら、現在のこの事態は避けられたのでしょうか?
【孤城閉-こじょうへい】(ネタバレあり)
第34話「怒りを収める術」
徽柔は泣いてひとりになろうとしたため、仕方なく梁懐吉だけが追いかけ「陛下は公主を信じておられます。陛下は張様を哀れんでいるのです」と、張妼晗の身の上を語って宥める。
梁懐吉のフォロー力に尊敬!張妼晗すら誉め上げるとかなかなかできませんよ!
苗心禾は梁懐吉から一連の話を聞き、張妼晗に腹を立てる。発熱の最興来の様子を見に来た趙禎は、点心で徽柔の機嫌を取ろうとする。趙禎は徽柔に謝罪した上で、若い張妼晗の孤独と疑心暗鬼を説明するが、徽柔は、父が官吏にいわれなき事で責められる心の悲しみを思う。
徽柔はもっと父にゴネていいと思うのですが。父と娘の絆の強さを感じますね
許蘭苕が張妼晗の件を笑ったため、賈玉蘭は「呪いの一件がなかったら張妼晗と公主は敵対しなかった」と問い詰める。許蘭苕は、人形は鬱憤晴らしで、梶を植えたのは張妼晗への嫌がらせだったと明かす。さらに皇宮を出るのを拒否して、夏竦が欲しがっていた「石介が富弼にあてた文」を差し出し「自分は賈さんの力になれる」と訴える。
許蘭苕は色々爆弾を抱えているので、皇宮を出た方が幸せになれそうなのですが…
趙禎は徽柔に、大臣に非難された時の心持ちを語る。まだ怒りが収まらぬ時は大きく深呼吸をして考えを受け入れようとし、誰も忠告をしなくなるより、自分の方がまだ恵まれてると考えることで憎しみは起こらないのだと説明する。一方、張妼晗は「子が生まれるまで毎日来る」との言葉を信じて待ち続けるが、趙禎は夜になっても姿を現さない…
趙禎の、アンガーコントロールのためのポジティブ思考見習いたいです…
范仲淹、余靖の例を聞いた徽柔は、趙禎お気に入りの蘇舜欽に非難されても傷つかないのかと尋ねる。趙禎は「洒脱で慎みがない風流才子」と思うようにするのだと語り、放っておけばそのうち疲れてやめるのだと言う。徽柔は「今度張氏に罵られたら、私も深呼吸して
張氏は道理を知らない愚か者
と心で思う」と言う。趙禎は再び真珠を与え和解する。
お菓子は無理やり渡して!という約束がかわいいですね♪
翌日の朝議で、章得象が冗官削減に批判的な提言を行うが、欧陽修に手厳しく反論される。さらに范仲淹は罷免官吏の名簿を提出し、「彼らは長年朝廷や民に何の貢献もしていないが、富豪の資産の10倍に相当する資産を蓄えていた」と断じ、彼らの罷免は必要だと訴える。
范仲淹や欧陽修の正しさで傷つく人たちも出てくると、うまくいかないようですね
狄青の守る城壁のもとに西夏の使者が訪れ、龐安撫使との間で和平交渉が行われようとしていたため、狄青は緊張を持って一行を見守る。
狄青はすっかりいい面構えになってきましたよね!
司馬光は趙禎に謁見する。彼は両親を相次いで亡くして故郷で喪に服し、文筆で身を立てていたが、その才能が注目され豊城に赴任することになった。趙禎が冗官削減についての見解を求めると、司馬光は「削減は必要だが、裁かれた官吏の心情も把握すべき」と答え、恨みを晴らすため反乱や結託につながる可能性があると懸念する。趙禎はその見識に感心する。
司馬光は、26話で瑠璃杯の破損から梁懐吉を助けてくれた彼ですよ
張妼晗のもとには薛玉湖だけではなく賈昌朝の妻も集まるようになっていた。薛玉湖から「官吏の間で張氏への寵愛が問題になり、特に欧陽修が批判を強めている」と知った張妼晗は、自らの降格は意味がなかったと激怒し、欧陽修への怒りを募らせる。
賈昌朝は33話で蘇舜欽が吹かせたエリート風に反発していた官吏です
富弼が「元昊が宋に臣礼を取ることを承諾し、栲栳、鎌刀、南安、承平の領土を返還、国境の画定、捕虜の解放に応じる」と知らせる。和平交渉担当の龐籍が和議を結び、元昊を夏国主に封じ、歳賜を定めたという。趙禎は元昊の詭計ではないかと疑うが、民が蜂起し、親兵が謀反を起こしたのだ。富弼はあと二年待てばと提案するが、趙禎は和議を受け入れる。
龐籍は「包青天」の悪役・龐吉のモデルとされた人物です!
第35話「心躍るわずかな非日常」
梁元生は狄青の指示で西夏に潜入して効果をあげたが、開封への帰還の意志を狄青に伝える。戦場での生活に限界を感じ、清風楼での生活に戻りたいと考えていたのだ。
潜入生活は色々辛いものがあったのかもしれませんね…
曹丹姝を訪ねていた晏清素は、終戦と貿易の再開を歓迎して曹丹姝にたしなめられる。晏清素の夫・富弼は和議の条件に不服だったのだ。晏清素は最近富弼が父・晏殊にも目くじらを立てると不満を漏らす。晏清素と富弼の娘・富若蘭と富若竹も徽柔と遊び、灯籠市の美しさを語るが、徽柔は自分の知らない市井の様子に沈む。そこで趙禎が「女相撲に連れて行ってやろう」と約束し、趙禎と曹丹姝は市井の服で外出することに。
晏夫妻にも隙間風が?曹丹姝の民間服姿は美しいですね!
趙禎一行は灯籠市に出かけ、特別席で女相撲を観覧することに。趙禎が「どちらが勝つか賭けてみよう」というので、徽柔は黒い腰布の力士に賭けるが負けてしまう。通常は勝者に投げ銭をするが、徽柔が負けた女力士に銭を与えるのを見た趙禎は、徽柔は学びの場でいつも対句で負けているので、敗者に同情したのだと同行の欧陽修たちに言う。さらに「自分も欧陽修や蘇舜欽に対句で負ける」と笑ったのを見て、王拱辰は内心面白くない。
オープニングに女相撲を見る様子が描かれていますが、この場面ですね
趙禎一行は見世物を楽しんでいたが、動物使いの飼っている鳥が「二匹の蛇と遊ぶ 姉の後は妹だ」と歌い出す。徽柔が意味を尋ねたため、客の一人が「蛇は方言で姨(しまい)と読む」と言葉遊びになっており、今の御史中丞(王拱辰)が姉妹を娶ったことを笑った話だと説明したことで、趙禎たちは気まずい思いをし、王拱辰はその場から離れる。
王拱辰の私生活がこんなに悪意で広まっているのは、かなりかわいそうですよね…
都随一の酒楼・礬楼が、初代の急死で二代目には経営の才がないため赤字が続き、全資産を売却したいとの話を韓琦が大臣会議の議題として持ち込む。買い手として名乗りを上げた陳という豪商は番頭と結託して店主を欺いている恐れがあるという。賈昌朝は憶測だと反発するが、証拠があると言い返され、趙禎は酒税の猶予など策を講じることに。
酒楼の経営危機問題ですが、国の税収に関わるレベルの話だったりするのです
引き続き大臣会議。賈昌朝は、計略安撫招討使・鄭センが「涇州赴任時に官財を乱用したかどで慶州知州の滕宗諒を告発」という件について報告するが、それを聞いた范仲淹の顔色が変わり、同期の滕宗諒の清廉を訴え、今度は賈昌朝が「証拠はあるのか」と言い返す。章得象がこれまでの范仲淹の罷免に対して嫌味を言う事態になり、章得象と賈昌朝、范仲淹と韓琦の対立が明確に。趙禎は太常博士・燕度に調査を命じ、范仲淹の反対に声を荒げる。
友人への信頼も、これまでの范仲淹の立場からするとダブスタになってしまうという
張妼晗は出産したがまた公主で、楊懐敏は賈玉蘭を呼び出す。実は侍医に聞きだした張妼晗の病状は、二度と子は孕めない上に、半年から一年の間は夜伽も不可能だという。今後の自分や夏竦のためを考え、趙禎を翔鸞閣に留める者を探さないといけないと楊懐敏に説かれるが、張妼晗が嫉妬深いために納得する者を探すのは難しい。
これは翔鸞閣にぶら下がってる者たちは大ピンチ…
清風楼に梁元生が戻り、韓琦と富弼は梁元生の功を称える。韓琦は礬楼の件で酒税と麹税を代理で担える者を探しに来たのだという。張麗華によると、礬楼では料理人や歌姫の大量離職があり、長年勤めた番頭がいながらおかしいという。件の番頭は去年、賈昌朝の家職と姻戚となり、名乗りを上げたという豪商の陳は夏竦の親戚と木材の売買をしている。梁元生は支援に意欲を見せ、資金の不足分を何とか準備しようということに。
賈昌朝だけでなく、夏竦もからんで不正を働いている案件なのですね~
趙禎は范仲淹の自宅をお忍びで訪れるが、借家であまりに質素で侘しい暮らしだった。趙禎と晏殊は「一度冗官の手を緩めてみてはどうか」と説得しに来たのだが、范仲淹は呂夷簡が「冗の根は恐らく祖法にある」と言っていたことを挙げ、これまで無為無策に甘んじてきたが、「乱を抑えられるのは進取の精神」だけだと説く。
范仲淹は頑固ですね。そのまっすぐさが信頼も嫌われもされる原因なのでしょうが
范仲淹宅からの帰り道、趙禎は張茂則に、范仲淹が酷吏として非難されていることを惜しむ。包拯は新政により大理寺の仕事は倍増し、官吏を保身に走らせ士風を壊したと批判しているという。古い弊害や無駄、腐敗は根治できるのだろうかと趙禎は途方に暮れる。
張茂則が少し許されたのでしょうか。包青天の「包拯」の名前が出てきましたね!
晏殊は「世間は物事の是非より、利害や得失をより重視しているのだ」と説得するが、范仲淹は「利害や得失を重視しなければいけないのならこの位を降りる」と言う。晏殊が滕宗諒を庇ったことをたしなめるが、范仲淹は実は滕宗諒の金の使い道を知っていた。辺境に危機が迫った時、滕宗諒は異民族の首領と親善を深め援軍を求めたため、公用金はそれに使われたとみられ、保身のため功臣が罪臣に陥れられることこそ陛下への背信だとして、范仲淹は全力で証拠を探して上奏し、判断を趙禎に委ねるつもりだった。
滕宗諒を告発している側は、彼が使途不明金を説明できないのを承知の上なのですね
第36話「深い心の傷」
趙禎は張茂則に礬楼の件の調査を命じていたが、張茂則は任守忠への月報に調査内容の詳細を記したものの、任守忠は楊懐敏から報告を受け「すでに調べていた」と答えたというので、趙禎は張茂則に引き続き礬楼の買収を企む者について調べるよう命じる。
趙禎が張茂則に序列を守るよう命じたことで、不都合が生じてしまったようですね
賈玉蘭は許蘭苕に、「別の方」に仕える話を持ち込む。それが張妼晗に代わって陛下に仕える話だと察した許蘭苕は大いに熱意を見せる。宮中では、朱才人が出産した三皇子や、始平郡君の産んだ七公主が亡くなるなど不幸が続き、賈玉蘭は張妼晗に八公主が健康なのは幸運だと慰める。張妼晗は産後の肥立ちが悪く焦りを感じていたが、賈玉蘭は養生を勧める一方で、趙禎の身の回りの世話を許蘭苕に任せるように。
賈玉蘭が許蘭苕の悪行を知ってて送り込んだとばれたら、今度こそ趙禎は許さないかも
張茂則は「清風楼の梁元生が礬楼の酒税の肩代わりを」と趙禎に報告し、梁元生が「あの砂糖漬けの梁家」の息子であることを隠していたと明かす。しかし趙禎は梁元生が従軍した時から気付いており、母の仇を討った身の上をうらやましく思っていたと言う。天意の理不尽さに苛立つ趙禎は、さらに病床の八大王から「皇子や公主が死ぬのは、陛下が母上に不孝を働いたから」と言われたため、「子を奪われる天意の意味を教えて欲しい」と嘆く。
でも梁懐吉のことにはまだ気づいていないのでしょうね。八大王はまた余計なことを…
徽柔は趙禎のところに行くのに曹丹姝も一緒にと誘うが、「私は御機嫌を損ねるやも」と遠慮されてしまう。到着の間、輿の上で徽柔は寒さをこらえ、懸命に暗記を諳んじる。
曹丹姝の遠慮が寂しいですね~
礬楼の番頭と陳の件については賈昌朝だけでなく夏竦も関係しているようだと、張茂則は報告する。名乗りを上げた梁元生の不足分に韓琦が関与していないことを確認した趙禎は、張茂則の名義で礬楼に投資し利益を受け取るよう命じる。皇城司である張茂則が手を出せば、下心のある者たちは手を引くという考えなのだ。
これで梁元生が礬楼の件で破綻することは免れそうですね!
更に張茂則は水洛城の整備の件を報告する。韓琦は整備を禁じたが、後任の鄭センが再開したため、劉滬が地勢に詳しいことを活かして整備を進めさせていたが、そこで韓琦の禁止令を問題にした尹洙が、狄青に命じて劉滬を投獄させたのだという。趙禎はこの件が「滕宗諒を告発した鄭センに対し、欧陽脩と親しい尹洙が仕返しと牽制で劉滬を投獄」だと気付く。
張茂則の報告は、話を聞いていると結論に到達するまでが長い長い~
徽柔は趙禎を訪れ、倹約のために夕餉を抜き火鉢を置かないようにする趙禎に倣い、一緒に過ごすことにする。公主として父の重荷を分担するのが務めだと言い張る徽柔に、趙禎は喜びを感じる。徽柔は一生懸命覚えてきた長い文章を暗唱して見せる。徽柔が荀子を暗唱したのは、幼い頃、神話の皇帝・堯を喩えに皇帝の倹約と正しき君主の道を説いた父の話を覚えていたからだった。「君主の道」という言葉が、今の趙禎の心には重くのしかかる。
徽柔が暗記してきたのは荀子の天論篇の「天人之分」だそうです
狄青は劉滬を護送中に道が大木で塞がれ足止めされる。劉滬は狄青の人柄を見込んで「水洛城の整備についてそなたの本音を聞かせて欲しい」と言うが、狄青は軍令に背くことは統制が取れないと答える。それでもそもそも自分は指令に反したのか、鄭センの合意は得ていたと言うが、狄青は劉滬の言葉に耳を貸さない。劉滬は「水洛城は絶対手放すな」と、自らの死後も整備を続けるよう訴える。
この件はどちらも正義の言い分があるのに、勢力争いに利用されているのがなんとも…
徽柔は父を思いやりながら、肩にもたれて眠ってしまう。趙禎は徽柔に「秘密を打ち明けよう」と、自分が最上の政をなせていないが、それに対する自責の念はすべて母への懺悔で、その罰は自分だけが引き受け、自分以外を不幸にしたくないと心から思う。
そろそろ生母に対する懺悔から趙禎は解き放たれてもいいと思うのですが…
王拱辰は欧陽修の上奏文を壁に貼って眺めていたが、それは自分の属する御史台の官吏の無能さを非難するものだった。薛玉湖は科挙で負けた欧陽修の嫉妬だと慰めるが、王拱辰は出自や文才を見下し侮辱しているのだと考える。趙禎や徽柔までが自分を皮肉る芝居を見たと、王拱辰の我慢は限界に達していた。
王拱辰への状元いじり、再婚いじりが延々続いて十年以上だからさすがにしつこいです
晏殊は御史台を非難した上奏文で欧陽修から相談を持ちかけられ、「この厳しさでは新政の官吏たちに適任者は一人もいなくなると思われても仕方がない」と言い、欧陽修の上から目線を指摘する。欧陽修は、自分が御史台を敵に回したことで、范仲淹や韓琦、富弼とは朋党と見なされ、抜擢した官吏は潰されるだろうと見る。そこで晏殊に滕宗諒の無実を陛下に訴えて欲しいと懇願するが、晏殊は誰かと結党はしないと断り話を打ち切る。
欧陽修たちはさすがに調子に乗りすぎたようですね。これはただでは済まなさそう
趙禎は、任守忠を呼びつけ滕宗諒の使途不明金について報告させると、不正は見つかっていないが、金を受け取った者は全員拷問され、邠州の牢は満員になり、拷問を逃れるため种世衡や狄青の名を出す者もいるという。趙禎もまた、朋党の弊害を実感し始める。
天下が二分され、足を引っ張りあって政策は二の次になりつつあるようです
范仲淹が出仕しようとすると、家の前に狄青が座っていたため、燕度の調べが狄青まで巻き込んだことを察するが、狄青は水洛城の重要性を訴えに来たのだった…
狄青のようにまっすぐな忠義の人が、朋党騒動の犠牲になってしまうのでしょうか
34~36話の感想
最初は冗官削減の話だったのに、それをよしとしない勢や削減された者たちの不満を掬い取った勢力が結集し、エリート勢力への意趣返しで足を引っ張ることで、改革を足止めしようという流れになってきました。こうなってくると、是々非々などという言葉は通用しなくなり、あちらの勢力だから悪!とにかく引きずりおろしてしまえという足の引っ張り合いが激化していくようになります。王拱辰の長年の恨みも非常に気持ちはわかります。しかし双方ともそれで朋友の不利益にばかり目がいっていると、水洛城のような深刻な問題に影響が出てしまいそうですよね。どちらが善でどちらが悪というわけではないという、人間同士の情のせめぎあいは、今後どういう決着を見るのでしょうか。
そして成長した徽柔は、当然ながら父の張妼晗の寵愛に疑問を抱くようになりました。玥児の出産時、張妼晗は16歳だったということですが、呪術で徽柔を疑った時は、女子高生が幼稚園児にガチギレという構図になるわけですね。今でも20代そこそこの父の愛人が、小学校高学年の娘の挑発に大人気なくキレる、という地獄絵図には変わりなく、それをうまく調整できない趙禎の甘やかしだけが目につきます。
しかも、張妼晗はもう懐妊の機会は失われ、「跡継ぎの母」として君臨することはできなくなってしまいました。後はもう趙禎の寵愛をなるべく繋ぎとめていくしかないのですが、本人がそれを知らず、賈玉蘭が策を弄して趙禎に許蘭苕を近づけることに。でも、今まで許蘭苕のやってきたことは底が浅く、ことごとく失敗しているのですよね…。味方にする人間はもっとしっかり選んだ方がよかったのではないでしょうか♪
さて、全69話なので、今回でようやく折り返し地点に到達しました。ここまで沢山の出来事が積み上げられてきましたが、これが後半に向けて全部が伏線となって一気に噴出してくるのでしょうか。思春期を迎える徽柔は、今までのように父に従順ではないと思われるので、趙禎はこれまでの甘やかしのツケを回収する羽目になりそうですね…