国子監は花ざかり-あらすじ-28話-29話-最終回(30話)-結末は!?

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クルミットです♪

追い詰められた卓文遠は、西昭や浅酒を切り捨てて保身を図りますが、このままでは塩の密売による収入減が絶たれるため、晏雲之と厳三郎を罠に嵌め、すべての罪を晏雲之に押し付けます。そのため晏雲之は生死不明のままお尋ね者になることに。

卓文遠がねちっこく積み上げた策謀で、桑祈と晏雲之側は身動きが取れないように見えますが、そこは油断が隙を生むということで、激しく上下するジェットコースター的な展開が待っています。いよいよ最終回、すべての終結をしっかり見守っていきましょう♪

【国子監は花ざかり〜ロマンスは最高学府で〜】(ネタバレあり)

第28話「愛と憎しみ」

卓文遠は桑祈の巾着を取り上げようとするが、拒否される。医師によると桑祈は毒にあたった形跡があるというが、実は卓文遠が巾着に浅酒の毒を仕込み、桑祈が見つけるように置かせたためだった。桑祈が巾着を手放さないため症状が強く出ており、それを卓文遠は「桑祈が悪い」と断じ、「私が得られぬものは晏雲之にも渡さぬ」と言う。
卓文遠は最初から執着の鬼でしたが、景木が引くほど酷いことに…

清玄君は落ち込む蘇解語を元気づけようとするが、晏雲之が生死不明で、蘇家のおじ夫婦が婚約解消を皇帝に申し出たため、蘇解語は笑うことさえできない。それでも「心配しても晏雲之は現れない、すべては天の思し召し」と清玄君は飄々とする。
こんなお兄さんに慰められても、ちっとも立ち直れないですよね♪

桑祈の体調が回復しないまま、もうすぐ正月を迎える頃、「卓文遠が国子監の司業となった」と知らせが入る。制度をすっかり変え桑祈は典籍から罷免されたのだという。桑祈は国子監へ向かうが、門番がいて通行証がなければ中に入れない。まだ在校生の郭城君によると、卓文遠は気に入ったものにしか通行証を出さず、通行証を渡されず追い出された学生も多い。金持ちや名門の子弟しか入れないようになり、皆不満を持っているのだという。
卓文遠はやりたい放題ですが、皇帝はそれを放置しているのでしょうか

桑祈は在校生たちの助けで中に押し入り、開かれた門戸を閉ざしたことに抗議する。しかし卓文遠は晏雲之がしたことの裏には何らかの企みがあったはずだと言う。桑羽の遺志すら晏雲之の嘘だという卓文遠は、上元節に一緒に過ごしてくれたら国子監を元通りにするかもしれないとほのめかし、桑祈は兄の遺志のためなら卓文遠に従うことを了承する。
そんな上元節デート、正室様の宋佳音が黙っていないと思うのですが…

国子監の外では蘇解語が桑祈を待っていた。蘇解語は桑祈を恨んでいたと打ち明け、しかし生死を共にした二人には勝てないと納得し、今は羨ましいと思っているという。桑祈は生き方に優劣などないと互いに手を取りあう。
この八方ふさがりの局面で蘇解語との和解は、非常に心強いですね

上元節の夜、桑祈と卓文遠は夜の市を共に歩いていた。やがて桑祈は卓文遠とはぐれるが、桑祈を物陰に連れ込んだのは晏雲之で、桑祈が裏切ったと責める。卓文遠は晏雲之が出てくると考えて兵を配置していたが、桑祈が危険で晏雲之を逃がしてしまう。桑祈は晏雲之が自分を信じていないと思い涙する。
こういう感じの晏雲之は、桑祈の婚礼の時と同じような気がしないでもない…

桑祈が帰宅すると、自室には晏雲之が潜んでいて笑顔で出迎え、芝居ながらも桑祈を散々非難したことを謝罪する。実は桑巍が偶然倒れていた晏雲之を発見し、ずっと太尉府にかくまっていたのだった。そこに卓文遠が京兆府を伴って現れ、聖旨を盾に太尉府の警護を行うと宣言する。桑祈は寝室に入らせまいとするが、卓文遠は無理やり押し入り、寝台の布団の中に隠れていた晏雲之はギリギリ隠れ通す。
卓文遠は、そこは経験から「寝台の下」に隠れてないか探してほしいですよね♪

外を警護の兵に囲まれて二人は寝室から出られなくなる。卓文遠は晏雲之捕縛の名目で京兆府を動員し、警備が手薄になったところで厳三郎にとどめを刺すのが本当の狙いだったが、事前に閻琰が身代わりになって阻止しており、厳三郎は晏鶴行のもとに移され治療を受けていた。今後卓文遠を倒すには、塩の密売を再開させ、その証拠を掴む必要がある。そのために晏雲之はしばらく姿を消すことに。
閻琰がどんどんいい男になって、しっかり活躍しているのが嬉しいです

結局一晩晏雲之は姿を見せず、卓文遠は太尉府から引き上げる。景木から厳三郎襲撃の失敗が知らされるが、卓文遠は陰で晏雲之が動いたのだろうと考える。帰宅すると、宋佳音が大事な簪がなくなったと騒いでいたが、結局宋佳音の部屋から見つかったのを見て、卓文遠は「灯台下暗し」だと気付き、再び太尉府に向かい屋敷の中の捜索を行う。しかしまったく収穫はなく、そんな中桑祈が倒れてしまう…
黙って桑巍が捜索させるのだから、もういないに決まってますよね~

第29話「死の床で明かされた真実」

晏雲之が太尉府に潜むとにらんだ卓文遠は、屋敷の捜索を行うがどこにもおらず、しかも桑祈が倒れてしまう。桑祈の突然の悪化は浅酒が言っていた通りで、助けることは不可能だった。卓文遠は桑祈の悪化を言いふらし、晏雲之をおびき出すのに利用しようとする。
景木がだんだん卓文遠にドン引きしていってるように感じられます

郭城君と孟竹は慶豊楼が閉店となり、思い出の詰まった店が失われることを嘆くが、その思い出を共に紡いだ桑祈がいまや重病だと噂する。蘇解語は桑祈を診るが、原因も毒の種類もわからない。桑祈は蘇解語に会うのも今日が最後かもしれないと見送る。
そういえば慶豊楼は、ああいう事情で女将が亡くなったのだから閉店になりますよね

桑祈は余命を悟って毒を仕込んだのだろうと問いただすと、卓文遠は「巾着を離さなかった報いだ」と答え、すべてが自分に振り向かなかった桑祈のせいだと言い募る。桑祈は吐血し、「あなたに出会ったのが私の人生で最大の間違いだった」と答える。やがて桑祈はこときれ、卓文遠は桑祈の最期に共にいるのは自分だという望みを果たす。
いやでも、こんなバッドエンドで終わるようなドラマではないはず…

太尉府では桑祈の葬儀が行われるが、桑巍が病に伏したため、葬儀は蓮翩と閻琰が執り行う。葬儀の場にも卓文遠が京兆府を引き連れ、必ず現れる晏雲之を桑祈には会わせまいとする。予想通り晏雲之は現れ、桑祈に会わせるように要求するが、卓文遠は拒んで閻琰と晏雲之を取り押さえ、桑祈の棺を堂ごと焼き払おうと火をつける。
最後に会ったのを自分にするため、焼くまでする? これはさすがに引きました

卓文遠は晏雲之に激しい拷問を行う。厳三郎が晏鶴行に預けられたこともすでに把握され、桑巍も晏丞相も悲惨な状況で、いまや朝廷の権勢を手にした寵児に見える卓文遠だが、晏雲之は罪人だった父のことを持ち出して激高させる。それでも自分こそが勝者だと勝ち誇る卓文遠に晏雲之は「桑祈亡き後、勝ち負けに何の意味が?」と突き付け、動揺させる。
晏雲之が風流に口ずさんだのは蘇軾の「定風波」。そういえば宋の時代でしたね

卓文遠は卓貴妃に、全ての罪を晏雲之にかぶせたと報告する。これで塩の密売が再開でき、儲けはすでに安全な場所に移してあるという。卓文遠の才覚に、卓貴妃は卓家の繁栄を確信する。噂を耳にした宋佳音は卓文遠に「桑祈を死に追いやったのか」と問い詰める。桑祈を失って寂しさに打ちのめされる宋佳音に、卓文遠は「これからは目の前にいる妻を家族として大事にする」と言う。
何の犠牲も払われず、この二人が最初から夫婦としてうまくいっていたら…

里帰りした宋佳音たちの夫婦仲が良好なのと、婿が西昭の事件を解決したことで宋太傅は上機嫌だが、宋太傅の失策である帳簿の件をしりぬぐいさせられた卓文遠は、立場の上下を思い知らせ、塩の密売の再開を宋太傅に命じる。そして再開された密売の荷が汴京に大量に持ち込まれるが、閻琰がそれを密かに監視していた。
かつて宋佳音の結婚をねじ込んだ時とは、完全に立場が逆転していますね

閻琰が皇帝に謁見を願い出、それと時を同じくして車いすに乗った厳三郎が、京兆府を率いて国子監の典籍室に乗り込むと、そこには闇取引の契約書や金が大量に隠されていた。そして京兆府の中に密偵が発見されるが、密偵を発見したのは「意外な人物」だと配下は言いよどむ。厳三郎はそれが晏雲之だと気付く…
一気にターンがひっくり返ってきましたが、でも晏雲之はどうやって??

第30話「願いがかなうとき」

厳三郎は勅命だとして、京兆府を率いて国子監の典籍室に乗り込み、そこに隠された密売の証拠の数々を発見する。そこに、密偵が晏雲之によって発見されたとの知らせが届けられる。卓文遠のもとには「京兆府、密売の拠点、国子監の密偵が三人とも戻らない」との急報が届き、さらに厳三郎が戻ったというので、自分が嵌められたことに気付く。卓文遠は逃げると見せかけて追ってきた晏雲之を叩こうと考える。
景木のドン引きの顔がだんだん好きになってきました

閻琰は手勢を率いて、宋太傅の連行のために太傅府に乗り込もうとするが、宋落天が立ちはだかる。閻琰と宋落天は長年の因縁を果たそうと一対一で対決するが、閻琰が勝ちを収めようとしたところ、宋家の使用人を装った刺客が閻琰に小刀を投げ、宋落天は閻琰を庇って胸に小刀を受ける。宋落天は閻琰との思い出を語る言葉を言い残そうとするが、小刀が刺さったのは右胸で命は。閻琰は宋家の家族は自分が守ると約束する。
宋落天最後はかっこよく決めた…と思ったらズッコケでしたね~

卓文遠は景木と逃亡を図るが、晏雲之がその前に立ちはだかる。しかし卓文遠はあらかじめ伏兵を置いており、多勢で晏雲之を誅殺しようとするが、そこに現れたのは桑家軍を率いた桑祈だった。実は晏雲之の傷を治療した医師が桑祈の毒に気付き、巾着に西昭の毒が仕掛けられていると判明したため、逆手にとって相手の筋書きに乗って芝居を続けることに。そして蘇解語にもらった亀息丸で死を装い、棺の下の穴から脱出して難を逃れ、拷問を受けた晏雲之はわざと卓文遠を挑発したのだ。
桑祈は棺の底の穴から脱出するイリュージョンでしたか!

桑祈から「もう赤の他人だ」と切り捨てられ、卓文遠は長年の恩讐にけじめをつけようと剣を抜く。ギリギリのところで桑祈が勝ちを収めるが、卓文遠はもう戻れないと、「命の借りを返そう」と、桑祈の剣で自死を図る…
最後まで卓文遠の片思いが空回りで、他に道はあったはずなのにと思ってしまいます

皇帝の元に全ての証拠が提出され、事件の真相が暴かれた。卓貴妃は恩情により死罪は免れたが、生涯幽閉に。宋太傅は官位を剥奪し辺境に流刑となり、宋落天は平民に落とされ罪は不問とされたものの、父と共に辺境で罪を償う道を選ぶ。
ラスボス貴妃が死罪にならないのは残念ですが、宋落天が覚醒したのはよかったです!

桑祈は褒賞として典籍への復職を希望すると共に、国子監の門戸開放を求め、華林組を創設して女子の入学を促したいと願い出、皇帝は検討を約束する。晏雲之は新たに桑祈との縁談を賜ることに。桑祈と晏雲之は、桑羽の衣冠塚に「親友の小白が私を娶る」と報告し、桑羽の理想の国子監を二人で作っていくと約束する。
皇帝がその場で門戸開放を確約しないのは、朝廷ではまだ反対が多いのでしょうね

太傅府から宋家の者たちが辺境に向かう日、閻琰と蓮翩は一家を見送る。宋落天と閻琰は貶し合いながらも国子監の日々を思い「友になれてよかった」と言う。宋落天はいつの日か国子監で学びなおし、実力で試験に合格する覚悟だった。一家の中には宋佳音の姿もあり、かつて「辺境にはもう戻らない」と言っていた卓文遠が骨となって宋佳音に抱かれ辺境へと戻っていくのだった。
宋佳音はようやく夫婦としてスタートを切ったところだったのに、短かったですね…

かつて国子監を目指すために馬を走らせたあの日のように、今は花嫁衣装を身にまとった桑祈が国子監へと馬で向かい、出迎えた晏雲之と婚儀を行う。晏雲之からは教鞭が、桑祈からは巾着が思いを込めて贈られる。厳三郎は蘇解語を見初めるが、不器用なあまり清玄君に「それでは鶴も娶れない」と呆れられる。そこに皇帝から桑祈への婚礼祝いとして博士の位を授ける聖旨が届き、華林組の設立と門戸開放が認められることに。
時代劇でこんなに新郎新婦が喋っているのは、そうそう見たことがないですよ

やがて門戸が広く開かれた国子監の学び舎には、男女身分を問わず、学びを求める人々の姿であふれるようになり、晏雲之と桑祈はその姿を屋根の上から眺めるのだった…
女子の人数かなり多いですね!これは国子監の空気も一変しそうですね♪

28~30話の感想

29話の終盤まではどうなることかと思いましたが、あっと驚く大団円でした。
卓文遠が完全に権力を掌握して絶頂のところから、あっという間の転落の早いこと!卓文遠と桑祈の婚儀の時もそうでしたが、絶望まで追いつめてからの逆転の展開の素早さは爽快でしたね。卓文遠が桑祈を罷免したのはまだしも、国子監を徹底して旧体制に戻そうとするのはなぜなのだろうと不思議だったのですが、監視を強めて典籍室を秘密倉庫代わりにしていたのですね。金塊を隠すために資料を切り抜くなんて、酷い損失ですよね。

閻琰と宋落天の友情と成長、宋佳音と桑祈、そして蘇解語と桑祈の友情など、意外なところまで広げて描かれていましたが、最終的に宋佳音が国子監に入学するのではないかと期待していたので、そこは残念でした。ただの我儘娘ではなくなった彼女には、卓文遠の遺骨ではなく、国子監という希望を抱いてのラストを用意してあげたかったのですが、親と夫の二重の罪を背負うことになり、都に残れなかったから仕方なかったですね。それでも華林組が盛況になりそうなのは、国子監的には安堵の結末といえるのではないでしょうか。

しばらく桑祈が暗い表情の展開が続いていたので、婚儀ではじけるような笑顔を見ることができて、やはりこのドラマはチャオ・ルースーのこの笑顔があってこそだと思いました。晏雲之もズッコケ感の強いスパダリでしたが、二人の安定した絡みがあったからこそ、最後まで安心して卓文遠の悪さを見守って来れたと思います。前半のはじけた学園生活と、後半のサスペンス展開、両方期待以上に楽しめました!
全30話、お付き合いいただきありがとうございました。

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