有翡-ゆうひ-あらすじ-7話-8話-9話-感想付きネタバレでありで!

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四十八寨から外に出た周翡と李晟ですが、李晟が功を焦って単独行動に走り、後を追った周翡は偶然謝允と再会し、霍家堡の牢に捕まった張晨飛を発見して脱出を助けます。しかしそこからたどり着いた華容の街には、呉楚楚達を探す地煞が集結している事態に…

地煞の容赦ない攻撃が周翡たちにふりかかり、謝允と周翡は互いの無事もわからないまま別々に引き裂かれてしまいます。今回もまた、驚きの濃いキャラが登場して物語を混乱させていきますのでお楽しみに♪

【有翡(ゆうひ) -Legend of Love-】(ネタバレあり)

第7話「焼け落ちた客舎」

周翡への想いを匂わせる謝允だが、周翡は関心がないのか気付かないふりなのか、黙って酒を飲み続け、謝允の肩に寄り掛かってそのまま眠ったため、謝允が宿に連れ帰る。翌朝、謝允は街の鍛冶屋に「女子に贈る刀」を注文して笑われる。周翡は昨夜のことを覚えていなかったが、呉楚楚が腹痛を訴えてきたため医館に向かうことに。張晨飛には内緒にしようとしたが、見つかってぐずぐずと付きまとわれ、周翡は無理やり振り切る。
師兄、そこは女の子の事情を分かってあげないと…

沈天庶が「霍連涛を背後で操るのは、第三皇子の陳子琛」と知ったところに、仇天晋が動きを見せたとの知らせが入る。華容の空に鷹が舞い、鷹を操る仇天晋が近くにいると謝允は気付く。そこに武装した地煞が街に現れたため人々は逃げまどい、平和だった街は騒乱に陥る。そんな中、謝允は「白先生」という人物と再会する。
ただでさえ複雑な江湖の構図に、皇族まで絡んできたようです

周翡と呉楚楚が客舎に戻ると火事で焼け落ちており、張晨飛や呉楚楚の弟は見当たらない。焼け跡は地煞が取り囲んでいたため、周翡たちは隠れて様子を見る。そこに祝県令が駆け付けるが、仇天晋が「止」の令牌を持っていたため手出しができず黙認する。さらに四十八寨の拠点の客舎の主人が、地煞と内通とわかり、周翡と呉楚楚は愕然とする。
突然の展開ですが、弟や師兄たちは無事なのでしょうか?

そこに沈天庶が現れ、仇天晋との会話から彼らの狙いは呉楚楚であり、火事で亡くなったと思っているようだ。焼け跡から四十八寨の者とみられる多くの遺体が運び出され、周翡は四十八寨が必要とされる意義と山の外の世界が父・周以棠を必要とする理由をようやく理解する。しかし女と子供の遺体が見つからなかったことから弟が無事だとわかり、周翡たちはひとまず身を隠すことにするが、呉楚楚が県衙内院に行ってはどうかと提案する。
県衙内院は県令の私邸部分でしょうか。疑われない場所なので見張りがいないのですね

華容は地煞の捜索の手が広がり、呉楚楚を連れていては身動きが取れないため、周翡は呉楚楚を道端の籠の中に隠し、地煞を倒して服を奪って街に出る。沈天庶と仇天晋の双方の捜索隊が互いに交錯していたが、周翡は双方の目的が異なると知る。周翡に「1から1000まで数えて」と言われた呉楚楚だが、900を超えて不安を募らせていたが、約束通り周翡が戻ってきて、地煞の服に着替えさせ、二人は闇に紛れて県衙内院を目指す。
鍛えられた地煞の服は、周翡はともかく呉楚楚には大きいのではないでしょうか

謝允が白先生に連れていかれた家には、第三皇子・陳子琛が潜んでいた。謝允は四十八寨を探しに行こうとするが、陳子琛は引き留めて、まずは白先生に状況を調べさせる。謝允は陳子琛の手を振りほどくこともできず、内力を失った自分には何もできないと実感する。
陳子琛を演じているのは、「孤城閉」で少年時代の趙禎を演じていた張家碩ですね!皇子の彼の方が謝允に敬語だし、「霍連涛を背後で操っている第三皇子」がこの坊や??

仇天晋のもとに、「仲間が殺され、二人分の衣と令牌が奪われた」との知らせが入る。客舎の店主が、呉楚楚の同行者の四十八寨の中には当主・李瑾容の娘の周翡がいることを打ち明けたため、仇天晋はすべての令牌を改め、隊を離れた者は殺すよう命じる。
周翡の存在が地煞に知られてしまいました。この裏切り者にはふさわしい死を!

陳子琛の父帝は「先帝はどこにいるか」といつも謝允の身を案じており、謝允の放浪に陳子琛は苦言を呈すが、謝允は政に関わらず自由に暮らしたいと答える。白先生は謝允を「蕭川様」と呼び、客舎が仇天晋の襲撃で焼け落ちたと伝える。謝允は焼け跡から拾ったものの中から周翡の刀飾りを見つけ、愕然とする。県衙内院に到着した周翡と呉楚楚は、密かに中に入り込むが、「奥様」と呼ばれる女性は周翡たちが部屋に潜んでいることに気付く。
謝允は先帝で、今の皇帝から心配されている構図? なかなかレアな関係性ですね

白先生によると、地煞は華容を封鎖し、客舎から逃げた者を捜索しており「昨夜の残党を密告した者には褒美を出す」と触れ回っているという。謝允は地煞の尋ね人が捕まっていないからだと考え、「仇天晋が探しているのは人ではなく物=海天一色なのでは」と推測する。
謝允と同様に考えた周翡は、呉楚楚に「何か父君から預かった物は?」と聞くが、心当たりはお守りの首飾りしかない。謝允は、周翡が呉楚楚を守って客舎を出ているはずだから、周翡はまだ生きている、と考える。一方、周翡たちが隠れる部屋の外の庭では、「奥様」が「採蓮曲」を裸足で歌い舞っていた…
少ない情報の中から、謝允と周翡がシンクロした推理をしていくのですね

第8話「犠牲となる者」

「採蓮曲」を聞きながら、呉楚楚は歌でしか慰められない民の暮らしに思いをはせるが、周翡は「民を虐げる者を殺せばいい」と単純に考える。それは敵と同類になる、と呉楚楚にたしなめられても「大丈夫、そうはならない」と周翡は深く考えていない。
周翡が敵と同類のものにならないことを祈りますね

陳子琛が謝允を心配するため、謝允は白先生を連れて外に出ると、仇天晋が人々の前に銭や食料の山を見せて情報提供を求めていた。謝允の目には沈天庶と仇天晋の不仲は明らかで、もし地煞の公開処刑を周翡が見ていたら、黙っていられないだろうと思う。
周翡がその場にいたら、謝允でも止められなかったでしょう

その頃周翡は、県衙内院で公開処刑の話を聞き、外に行こうとするが、「奥様」に出会い手合わせする羽目に。破雪刀を見た「奥様」は、周翡が李徴の孫だと知って「私はあなたのおばあさんよ」と言い出す。祖父母は共に亡くなっていることから、周翡は祖父母を侮辱されたと激怒し、突然吐血してしまう。
李徴は各流派を集めながら、あちこちにいい仲の女性がいた、ということは…ない?

地煞は張晨飛を民の前に引きだす。仲間を呼び出そうという仕掛けと知りつつ、謝允は見ていることができず、白先生は石を投げて張晨飛にとどめを刺す。謝允は怒りをこらえながら、小規模な流派の霍家堡がなぜ突然武装拡大したのかを白先生に問いただす。白先生が陳子琛に霍連涛と手を組ませたのは、共通の敵である柱国・兪聞止に対抗するためだというので、謝允は「先ほどの者は誰の罪をかぶったのかを忘れるな」と白先生に釘を刺す。あの場に周翡が現れなかったことで居ても立っても居られず、突然謝允も吐血してしまう。
謝允のまっすぐな瞳が悲しいです。白先生は今後信用できるのでしょうか…

「奥様」こと段九娘は周翡を看病してくれたものの、周翡のことを孫だと思い込み、見えない人に向かって話しかけて、呉楚楚を困惑させる。一方、隠れ家へ戻った謝允に、白先生は跪いて罰を乞う。謝允は「周翡があの場にいたら白先生の行いは警告になったし、晨飛も死によって楽になれたのやも」と言って張晨飛を弔い、必ず自分が周翡を見つけると誓う。
謝允は、今は気持ちを切り替えていくしかないのかも。奥様は謎が多いですね

周翡は謝允に呼ばれたような気がして目が覚めるが、呉楚楚から「謝殿なら火事の日は出かけていた」と聞いて安堵する。一方、謝允は手掛かりがつかめずにいた。沈天庶と仇天晋はそれぞれ同じところで別のものを捜しており、仇天晋は女子と男の子供を、沈天庶は姿絵を手に戸籍の確認もしながら男を探していることから、仇天晋は呉家の子供を、沈天庶は陳子琛を探していることがわかり、謝允は陳子琛を隠し部屋に隠す。
沈天庶は陳子琛を探して、いきなり皇子を殺すということはないでしょうけれども…

段九娘の侍女・宋おばによると、段九娘はおかしくなってもう10年以上たつのだという。「奥様」の名前が段九娘だと知った周翡は、以前李瑾容が「関西の枯栄手・段九娘」と、何度か会ったことがある江湖の達人の一人として名前をあげていたのを思い出し、そんな人物が県衙内院で県令の妾として冷遇されていることが信じられない。
奥様はあの祝県令の妾ということは、あの祝宝山の母という立場になるのでしょうか?

謝允は仇天晋配下の捜索はやり過ごし、沈天庶配下もごまかそうとするが、うっかり陳子琛が隠し部屋で咳をしてしまう。謝允の咳だと言うものの、隠し部屋が見つかりそうになるが、白先生が謝允の咳を「息子は労咳で」と言って捜索隊を追い出すことに成功する。
ギリギリセーフでしたね!白先生はやはり百戦錬磨なのかも

謝允は陳子琛に「沈天庶は霍連涛の後ろ盾に気付き、お前を探している」と指摘し、華容に流民が多く流れ込むのは陳子琛が食料を配っていたせいだとわかる。しかしこのままでは、父帝は罠だとわかっていても陳子琛のために国境の軍を動かすことになり、兪聞止に付け込む隙を与えることになってしまう。そこで謝允は「霍連涛に文を書き、地煞にわかるよう霍家堡に届けろ」と提案し、地煞を動かすことで機会が生まれると考える。
陳子琛は江湖を渡りあうには、皇子だけにまったく世間知らずのボンボンのようですね

周翡と呉楚楚は出て行こうとするが、段九娘は「外に狼がいるから危ない」とひき止める。狼に対抗するには段九娘から十手奪えばいいと言い出すものの、段九娘の技は破雪刀を破るためのものだという。宋おばはかつて仕えていた主が地煞に襲われ、そこの家の赤子を抱いて逃げ出したところを段九娘に助けられる。しかし赤子を抱いて地煞と戦うのは困難を極め、そこに空から降りて助けたのが李徴だった…
魚老の時にしろ、段九娘にしろ、李徴おじいちゃんはかっこよすぎますよね!

第9話「枯栄手の伝授」

段九娘は、助けてくれた李徴の優しさに心を引かれる。赤子をあやす段九娘が歌う「採蓮曲」を聞き、李徴は美しくていい曲だと誉める。段九娘は生き別れの双子の姉を訪ねて華容を目指していたが、李徴に「夫婦になりたい」と想いを打ち明ける。しかし年が親子ほど離れている上に、亡くなった妻のことを忘れていないのだと断られてしまう。
段九娘がおばあちゃん?と思ったら、周翡からすると親世代の年齢なのですね

当時の赤子は祝県令の養女となってすでに嫁いだと聞き、段九娘がなぜ祝県令の妾となったのかを周翡は尋ねようとするが、段九娘から戦いを挑まれ渋々応じることに。まだ半人前の周翡の破雪刀は段九娘に簡単に制され、あれこれとダメ出しされてしまう。周翡は段九娘を四十八寨へ誘うが、段九娘の耳にはそれが李徴からの誘いに聞こえる。
段九娘はまだまだ強そうですが、祝県令はその強さを知っているのでしょうか

かつて段九娘は、李徴に会うため四十八寨に押し掛け、門前に現れた同年代の李瑾容に「私を母親と呼ぶかも」と言って怒らせる。段九娘は李徴に挑戦するが、無鋒の前に破れてしまう。李徴は段九娘の動向を探らせ、彼女の落とした耳飾りを拾っていた。それ以来、段九娘は無鋒を破る方法を鍛錬していたが、ある時地煞の陸天曠が李徴を貶しているのを聞き、食って掛かったところ胡天瑛の毒針に攻撃される。胡天瑛が毒の件を李徴に知らせたため、李徴は自分の内力を消費して段九娘を治療し、段九娘への想いを否定して突き放したのだ。
李瑾容は当時、今の周翡よりは年上でしょうか、怒り方が周翡に似ていますよね♪

段九娘が四十八寨行きに反発したため、周翡も今ここを出て四十八寨に戻るのは危険だと考える。すると段九娘は突然周翡に枯栄手の気を注入し始める。周翡は衝撃で倒れてしまうが、段九娘は「これくらい耐えられないようでは」とケロッとしている。
これまで他の流派の技術を取り入れ来た周翡ですが、気の注入は果たして大丈夫?

「陳子琛、華容に潜伏」との噂を流したところ、霍連涛が動き出したとの報告が、童天仰から沈天庶に上がってくる。沈天庶は、霍連涛が自分の仕掛けた罠に落ちるがいいと喜び、一小隊に華容を監視させ、残りは沈天庶と共に霍家堡へと向かわせることに。
とりあえず沈天庶の目は、霍連涛の方にそれたのでしょうか?

沈天庶が華容を出ると知った謝允は、まず陳子琛の配下の申辰に地煞の制服を奪わせる。白先生は「変化の術」で沈天庶になりすまし、沈天庶が華容を出た後に仇天晋の手下を殺し、仇天晋の怒りが沈天庶へそれたのに乗じて、陳子琛を華容から脱出させるのだ。陳子琛は謝允に朝廷に戻って欲しいと求めるが、謝允は情勢を複雑化させたくないと考えていた。
先帝を朝廷に戻すだなんて、面倒くさいことになるだけだと思いますよ~

華容の城門で、一台の馬車が地煞の検問を突破して城外へと逃げ出し、地煞の兵たちは慌ててそれを追いかける。その騒動に紛れて陳子琛は地煞の制服と仮面を身に着け、咎められることなく場外へと逃亡していく。
陳子琛は皇子なのに単独行動して大丈夫なのでしょうか

王夫人と李晟は待ち合わせ場所に到着するがそれらしき人影はなく、最寄りの拠点へ向かおうとして童天仰率いる地煞の一団とすれ違う。李晟はそれが父の敵だと気付くが、王夫人に止められる。童天仰は持病が悪化してしばらく動けないと言って部下たちを華容に向かわせてひとりになり、それを聞いていた李晟は仇討の絶好の機会だと考える。
わかりやすく李晟に仕掛けられた罠ですよね!

県衙内院に祝県令が帰宅し、段九娘に姉の命日の供養を任せたいと持ちかける。「遊び友達ができた」と上機嫌の段九娘を祝県令は不審に思うが、地煞の対応で手が回らない。そんな中、周翡が苦しみ始め、呉楚楚は祝県令に気付かれないかハラハラする。
段九娘の双子の姉が祝県令の妾で、姉の死後に県衙内院に身を寄せた、という感じ?

李晟は仇討をしようと童天仰に近づくが、それは李晟を呼び寄せる芝居で、李晟は童天仰に歯が立たない。絶体絶命のところに王夫人が駆け付け童天仰を圧倒するが、その場に沈天庶が現れ、王夫人は四十八寨の弟子の返還を要求して全面対決に。しかし地煞の力は優勢で、王夫人は自分の命を賭して李晟を逃がそうとする。そこに沖霄が現れ李晟を連れ去る…
李晟の愚かさがこれまでどれだけの犠牲を生んできたことか…

7~9話の感想

第三皇子・陳子琛という存在が登場し、謝允の本名が「蕭川」で「先帝」だったという事実が明らかにされました。ということは、現王朝は南朝最後の王朝・陳ということに。
南陳は南梁の蕭氏から帝位を禅譲されている王朝なので、謝允は南梁のラストエンペラーだったという設定ですね。「楚喬伝」が南北朝を舞台にしたドラマですが、鄧倫が演じているチャラ男の蕭策が南梁の皇子でした。陳子琛の父帝が「先帝」を心配していたり、陳子琛が朝廷復帰を求めたりしているということは、円満禅譲ということなのでしょうが、いくら円満だったといっても、前王朝の皇族がチラつくのはそれを利用しようとする人間がどうしても出てくるわけで、謝允は今のように遊び人として暮らしているのが一番幸せなのかもしれませんね。

そして謝允が陳子琛たちと行動を共にしている間、行方不明になっている周翡を助けてくれているのが、祖父・李徴と関りがあった段九娘ですが、これまたキャラが濃い…周翡が四十八寨に段九娘を連れて行ったら、李瑾容がその場で処刑しそうです。李徴は確かに英雄の中の英雄で男前ではありますが、娘と同年代の女性に秘めた想いがあっただなんて、すみに置けませんね!李徴の回想シーンは惚れ惚れとして見てしまいます。段九娘に振り回されることなくきちんと線を引いたことで、段九娘の想いが時を越えて周翡に災難となってふりかかっているようで、李徴は幽霊になって出てきて責任取って欲しいですよね。

周翡と謝允が離れたままで、互いの無事を案じながら身動きが取れない状態ですが、早く再会してお互いの想いが確認できるといいですね。やはり謝允のシリアスよりも笑っている顔をたくさん見たいです♪

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