朝ドラ【らんまん】ネタバレ・あらすじ・感想!結末は「スエコザサ」命名エピソード!?

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朝ドラ【らんまん】ネタバレ・あらすじ・感想!結末は「スエコザサ」命名エピソード!?

朝ドラ【らんまん】全話のあらすじをネタバレ!【らんまん】は主演の2023年度前期のNHK連続テレビ小説。実在する植物学者・牧野富太郎氏の生涯をモチーフにしたオリジナル作品。主演は。ヒロインは。

当記事は朝ドラ【らんまん】の今週・来週のエピソード、最終回の考察・予想や感想、これまでや今後のあらすじネタバレを最終回まで、吹き出しをプラスして分かりやすく紹介していきます。

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*本ページの情報は2023年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

朝ドラ【らんまん】第1週のネタバレ・あらすじ・感想

【らんまん】第1週「バイカオウレン」のあらすじネタバレを紹介します。

第1週では万太郎が天狗の言葉や母ヒサの死を通して成長。母が好きだった花について「この花の名前を知りたい」と強く願望を抱きます。

第1週のあらすじネタバレ

18歳の万太郎(神木隆之介)は植物に顔を近づけ、瞳を輝かせ、話しかけている。

万太郎「やあ。おまんは誰じゃ。可愛いのう。フサフサしたのがついちゅう。これは雄花じゃろうか。おまん、見たことないき。ひょっとしたら新種じゃないかえ?のう。初めまして」

万太郎は幼い頃から植物が大好きで……。

時は1867年(慶応3)3月。槙野万太郎(森優理斗)、5歳。

土佐の佐川(さかわ)村にある「峰屋」(みねや)は、銘酒「峰乃月」(みねのつき)の蔵元。

「峰屋」を営む槙野家は、代々、佐川の領主「深尾(ふかお)家」の御用係を務めて、苗字帯刀(※)を許された家柄だった。

※苗字帯刀(みょうじたいとう)…血筋をあらわす家の名称、姓・名字を名乗り、太刀を腰に差す武士の特権が、平民の身分でも庄屋や御用商人などの一部に特例として許されたこと

槙野家は多数の手代(※1)、女中、蔵人(※2)を抱えている。そんな槙野家を束ねているのがタキ(松坂慶子)。タキは夫の喜左衛門(きざえもん)と息子・嘉平(かへい)に先立たれており、本当の当主はタキの孫で5歳の槙野万太郎(森優理斗)だった。

※1:手代(てだい)…番頭と丁稚との中間に位する使用人。
※2:蔵人(くらびと)…酒の製造に従事する人々。

ある日、もろみの仕込みがすべて終わったことを祝う「甑倒し」(こしきだおし)の日を迎えた。祝宴を開き、半年間、酒造りのために働いた人々をねぎらった。そんな中、万太郎は親友・堀田寛太のもとへ遊びに行ったが倒れてしまう。寛太の父・鉄寛(綱島郷太郎)は医師で、鉄寛に連れられて峰屋へと戻った。

峰屋の分家の豊治(とよじ)(菅原大吉)や紀平(きへい)(清水紳)は「弱ミソが」と、万太郎の悪口を言った。さらに、「生まれて来ない方が良かった」という陰口まで聞いてしまう万太郎。だが、病弱な母・ヒサ(広末涼子)は万太郎がこの世に生まれてくることをどれだけ願ったかと話して聞かせる。

それでも万太郎は納得できず家出してしまう。ヒサは仏壇に手を合わせる。ヒサは病弱な子を産んだことをタキに謝った。だがタキは孫を産んでくれて、さらに綾を引き取った時も嫌な顔をしなかったヒサに感謝していた。

ヒサの夫・嘉平はヒサの妊娠中、コレラで死亡した。つらい中、ヒサは万太郎を産んだのだった…。

神社に行った万太郎は「神さんのアホ」となじった。すると天狗を名乗る男(ディーン・フジオカ)がやってきて、なぜ泣いていたのか問う。万太郎は悩んでいることを天狗に明かす。すると天狗は…

天狗「生まれて来んほうが良かった人らぁ、一人もおらんぜよ。いらん命らぁ、一つもない。この世に同じ命らぁ一つもない。みんなあ、自分だけの務めを持って生まれてくるがやき。さあ、望みや!おまんは何がしたいがぜ?

「坂本さん!」という呼びかけがあり、武士たちとともに天狗は去っていく。その後、ヒサ、姉の綾(太田結乃)、番頭の息子・竹雄(井上涼太)がやってきて、万太郎を発見した。近くにはヒサが一番好きな「白い花」が一面に咲いていた。ヒサは花の名前を知らなかった。

峰屋に帰ると、祖母・タキが「それでも当主か」と万太郎を叱った。今日はねぎらう日なのに、当主が家出して皆を心配させたからだ。万太郎は涙をこらえて、職人たちにまた来てくれるようお願いする。職人たちは笑顔になった。

その後、タキは竹雄に家の仕事をしなくていいから、万太郎のそばに常にいるよう命じる。一方、万太郎は疲れが出たヒサに、白い花の絵を描いてプレゼントした。

ある日、先代から付き合いがある塚田(榎木孝明)が峰屋に来て、万太郎に藩の学問所の名教館(めいこうかん)へ通うことを勧める。

この年、土佐藩は「大政奉還」を進言する建白書を幕府に提出。徳川の時代は終わりを迎えつつあった。

1867年(慶応3)秋。峰屋で再び酒造りが始まる。一方、万太郎は白い花の一件以来、植物に強く関心を持っている。

ヒサの言いつけで、竹雄は万太郎のお目付け役に。だが、ある日、近所の子供たちが万太郎と遊びたがったが、竹雄が追い払ってしまう。そのことで万太郎が竹雄に悪態をつく。綾が万太郎を叱ったことで、万太郎は酒蔵に逃げ込んだ。綾は女性が入ってはいけない酒蔵に立ち入る…いい香りだった。

だが、綾は責任者の寅松(嶋尾康史)に(女性は汚れているから)「おなごは蔵に入ったらいかん」と追い出される。さらに、タキから夕食抜きの罰を受ける綾。万太郎は綾を涙ながらにかばうが、ダメだった。綾は酒蔵へ「一度入りたかった」ことを万太郎に打ち明ける。

年が明け、1868年(慶応4)。万太郎が6歳になる年。母ヒサの容態が悪化へ。万太郎は神社へあの白い花を探しに行くが、冬なので咲いていない。夕方、ヒサの命が峠にさしかかる。綾と竹雄が万太郎を探しに行く。

万太郎は崖の下にいて泣いていた。綾と竹雄が万太郎を助けて、峰屋へ急ぐ。万太郎は一輪の花を差し出すが、あの白い花ではないと気づき、万太郎は泣いた。意識を取り戻したヒサは

ヒサ「キレイやねえ。万太郎、春になったらお母ちゃん、あそこにおるきね」

ヒサはそう言って微笑み、亡くなる。やがて春になった。神社付近には母の好きな白い花が咲き誇っている。万太郎は天狗に「何がしたいがぜ?」と問われたことを思い出し、この「白い花」の名前を知りたいと思った。

第1週のネタバレ・感想記事

/酒蔵の祝宴の日
/天狗との出会い
/バイカオウレン
/おなごは穢れてる
/母ヒサの死

朝ドラ【らんまん】第2週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第2週「キンセイラン」のあらすじネタバレを紹介します。

第2週のあらすじネタバレ

時代は明治となった。その年の酒の出来栄えを確認する「初呑み切り」(はつのみきり)の日を迎える。峰屋の当主・万太郎(小林優仁)は9才となり、峰屋の者たちに向け、しっかりと挨拶する。祖母・タキ(松坂慶子)はこの先も峰屋を「変えない」ことを宣言する。

万太郎は学問所・名教館(めいこうかん)に通うことに。町人の子で通うことを許されたのは万太郎と寛太だけだった。

相変わらず草花が大好きな万太郎はタキに連れられて仕方なく、名教館へ。初日、清貧な暮らしの武家の子供は、裕福な万太郎に不満げ。昼休みに剣術の稽古と称して、広瀬祐一郎(ひろせゆういちろう)にいじめられる万太郎。そばで控えていた竹雄が助けに入る。

泣きながら帰ろうとする万太郎だが、モサモサ頭の男に止められる。万太郎は蔵人(くらびと)などの部下がいるから当主が学ぶ必要はないと言う。だが男は反論する。

モサモサ男(寺脇康文)「今は世の変わり目。おまんもしきたりにとらわれんと、今こそ変わる時なんじゃ」

万太郎は混乱する。タキは伝統を守って変えないと言ったのに…。その夜、タキに怒られた万太郎は、夕飯抜きになる。だが、綾(高橋真彩)が握り飯を持ってきてくれた。綾は自分はいずれ嫁に行く身だと話す。

綾「どんなに酒造りがしとうても、蔵の中に入ることさえできん」

万太郎「したいなら、したええが。酒造りしたえいき」

綾「昔っからの決まりじゃ」

万太郎「そんなん変えたらいい」

万太郎は自分で言った、変えることを支持した言葉にハッとした。

翌日、万太郎は名教館へ行った。お目付け役の竹雄も帰らせて、中庭でオオバコに話しかける。

万太郎「おまんみたいに、踏まれるたんび強うなれたらのう」

モサモサ男「秘密は茎やね」

モサモサ男は庭に生える植物の名前や特徴を次々と説明。万太郎は驚く。男は本を持ってきた。それは『本草綱目』(ほんぞうこうもく)(著:李時珍、りじちん)という本の写しで、収録薬種は1892種もある。万太郎は興奮しながら本を読もうとするが、漢文のため理解できない。万太郎は講義の場に駆け込んで、「これが読みたいです」と告げる。

するとモサモサ男も講義の場に入ってきた。男は「名教館」学頭の池田蘭光(寺脇康文)だった。

池田蘭光「槙野、『本草綱目』読みたいか?」

万太郎「は、はい」

池田蘭光「ほんなら文学を知らんと話にならん。国学、漢学がいる。槙野、草花は当然、異国にも生えちゃう。異国は地理も気候も言語も違うぞ。どうする?」

池田蘭光は学ぶことの大切さ、面白さを説く。子供たちは話に引き込まれる。以降、万太郎は名教館でも家でも本を読み、熱心に勉強するようになった。

万太郎は12才となった。学業の面で頭角を現し、和漢書はもちろん、英語の本も読みこなす。植物の絵も上手に模写するようになる。

だが万太郎は家業に関心がなくなっている。タキは万太郎に商いを学んでほしいため、名教館を辞めさせたがる。だが名教館は閉鎖が決まっていた。明治新政府のもと新たな学校制度が始まり、全国で一斉に小学校を始めるからだ。

蘭光は佐川を去ることになった。万太郎と祐一郎は蘭光とともに一泊の旅に出る。初めて祐一郎とじっくり話したが、彼は10才の時に父を亡くし、家督を継いでいた。祐一郎は学業を終えた時、母と弟の期待に応えられるのか不安だった。

蘭光「この先の世は、ますます身分らあのうなっていく。身分が消えた時、何が残ると思う?己じゃ。自分が何者か、人はそれを探していく。学びはそれの助けになる」

翌日。万太郎は「キンセイラン」を発見。書物で知った希少な植物だ。万太郎は心が震えた。

蘭光「心が震える先に金色の道がある。その道を歩いて行ったらえい」

蘭光は学び感じることの大切さを改めて説き、佐川から去った。祐一郎も東京で役人をしている叔父さんのもとで学ぶため、上京していった。

万太郎は佐川に設立された小学校に通う。身分も女子も関係なく学べるので、綾も通学することに。しかし教育レベルの低さに物足りなさを感じてしまう万太郎。授業中も博物図の模写を始めてしまい、先生たちとも上手くいかなくなる。結果、自主退学した。

小学校中退になるが、万太郎は「勉強はどこでも続けられる」と校長に告げる。その後、万太郎は家業の手伝いもそこそこに、大好きな植物採集に明け暮れる生活を送る。

第2週のネタバレ・感想記事

/学問所へ
/姉弟愛
/蘭光登場
/ 本物の学び
/小学校中退

朝ドラ【らんまん】第3週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第3週「ジョウロウホトトギス」のあらすじネタバレを紹介します。

第3週のあらすじネタバレ

ある年の10月。青年となった万太郎(神木隆之介)は、竹雄()の目を盗み、横倉山(よこぐらやま)へ行ってジョウロウホトトギスを採集していた。その日は峰屋の「蔵入りの日」で、蔵人たちを迎えて酒造りを始める大切な日だが…万太郎は遅れてしまう。綾(佐久間由衣)や竹雄は万太郎を叱った。

ある日、東京上野で開催される「内国勧業博覧会」の清酒部門に峰屋の「峰乃月」を出品しないかという話が届く。タキ(松坂慶子)は深尾のお殿様に作った酒をよそ者に勝手に品定めされると思い「下品な催し」と乗り気でなかった。

だが、万太郎はパリやアメリカでの博覧会を知っており、順位で競うことで産業が発展すること、峰屋の酒が知られる良い機会でもあることを訴える。タキは当主の万太郎が言うならと参加を認める。

綾たちは万太郎の当主としての自覚を喜ぶ。だが、万太郎の本当の目的は「まだ見ぬ心の友」に会いたいから。万太郎は中退した小学校で先生に怒られつつ博物図を模写していた。その編さん者として記されていたのが「文部省博物局 野田基善(田辺誠一)、里中芳生(いとうせいこう)」の2人。万太郎は両者を心の友と信じてきたのだった。

綾は、その年から麹(こうじ)作り担当になった幸吉(笠松将)から酒造りについて教わっている。綾は幸吉の協力のもと、新しい味の酒を造る。竹雄は綾と幸吉が仲良くしている様子に嫉妬する。

春になり、峰屋では博覧会への出品準備が始まり、試飲が行われる。そこで、綾が新しく作った濃い口の酒を取り出す。だがタキに叱られ、試飲もしてもらえなかった。その後、綾は幸吉に謝る。幸吉は綾が幼い時に酒蔵に入って怒られたときに落としたかんざしを渡す。幸吉は「綾さまが今も酒造りをお好きでよかった」と伝える。

万太郎は竹雄とともに、初めて上京する。博覧会の懇親会場で、挨拶がてらお酒を口にした万太郎は酔っぱらってしまう。万太郎は下戸(げこ)だったのだ。酒蔵の当主が飲めないと分かり、蔵元たちはあきれる。

万太郎「(家族は酒に強いが)わしだけゲコじゃき。ゲコでゲコでカエルじゃあ」

そう言いながら、万太郎は外へ。そしてカエルのまねをしながら、飛び跳ねる。そしてエノキの巨木に登ってしまう。

そこへ寿恵子(浜辺美波)が「危ないです!降りてください!」と声をかける。万太郎はその娘に一目惚れした。娘の勢いに押されて降り始める万太郎だが、枝をつかみ損ねて落下してしまう。そこに寿恵子が駆け寄る。

寿恵子「どうしよう。お連れの方は?あなた、どなたですか」
万太郎「カエルじゃ」

そこへ竹雄が「若!」と呼びながらやって来て介抱する。寿恵子は万太郎を竹雄に任せ「お大事になさいましね、カエルさま」と言って立ち去る。

万太郎「一目見ただけで心が震えた。あんなに可愛い人がこの世におるんじゃのう」

寿恵子は母と菓子屋「白梅堂」(はくばいどう)を営んでおり、屋台を出していたのだった。万太郎は竹雄にお願いして娘を探そうとするが、偉い人が来るため断念へ。

ある日、万太郎は憧れの植物学者の野田(田辺誠一)と里中(いとうせいこう)に会うために、博物館を訪れる。2人は万太郎の熱心さが分かり、歓迎して研究所を見せてくれた。そして、新種の名付け親になるためにも標本集めが急務なこと、植物分類学の基礎などを教えてくれた。

研究所を後にした万太郎に対し、竹雄が「こんなのは遊び」といさめる。

その後も、万太郎はあの娘を探していたが、東京中の店が入れ替わりで出店しているため会えなかった。だが東京滞在の最終日、博覧会会場の屋台で寿恵子と再会できた。

寿恵子「カエルさま?あの時のカエルさまでしょう。今日は木に登らないんですね」
万太郎「うん、明日はもう国へ、カエルきの。ゲコ」

万太郎は気持ちを伝えなかった。竹雄が「若、えいがですか」と尋ねる。万太郎は「東京は遠すぎる。もう来ることもないき」と、答える。

寿恵子は万太郎を追いかけて、お土産としておまんじゅうを渡した。万太郎は感謝して受け取る。そして佐川(さかわ)へと戻った…。

第3週のネタバレ・感想記事

/上京に歓喜
/幸吉≒綾野剛
/一目惚れ
/心の友
/東京最後の夜

朝ドラ【らんまん】第4週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第4週「ササユリ」のあらすじネタバレを紹介します。

第4週のあらすじネタバレ

万太郎(神木隆之介)は高知へ戻った。そして当主らしく帰郷の挨拶と博覧会の報告をする。万太郎は今後は峰屋の当主として生きていく決心をしていた。だが、万太郎は植物への情熱を捨てきれず、葛藤していた。

竹雄(志尊淳)は東京滞在中、万太郎を何度も注意して追い詰めたのかと後悔していた。タキ(松坂慶子)は竹雄から話を聞いて、ある決断をする。

タキは万太郎と綾(佐久間由衣)を呼んで、「おまんら夫婦(めおと)になれ」と伝える。そして2人は姉と弟のきょうだいではなく、いとこ同士だと明かす。綾の実母はヒサ(広末涼子)ではなく、タキの娘。つまり綾はタキの娘が嫁ぎ先で産んだ子だった。

綾が2才の時、綾の両親はコレラで他界。タキの夫と息子も亡くなった。つまり、峰屋は当主と跡取り息子を失った。万太郎まで亡くなれば跡取りがいなくなり、分家が当主になってしまう。それを心配したタキは綾を引き取った。万太郎にもしものことがあっても綾が婿を取れば本家を守ることができる、と。

家業に身が入らない万太郎、家業に思い入れがあり嫁に行こうとしない綾。2人が結婚して峰屋を守ることが一番いい。タキはそう考えた。

だが、万太郎も綾も受け入れられない。万太郎は話を聞いていた竹雄に「はよう、姉ちゃんに言うてこい。好きじゃって」と言う。だが、奉公人の立場の竹雄は「お嬢様と立場が違いますき」と踏み出せない。

一方、綾は峰屋を飛び出して佐川(さかわ)を離れて小さな農村へ、幸吉(笠松将)を探しに向かう。綾は幸吉に思いを寄せていた。だが、幸吉とが幸せそうに畑仕事をしている場面を目撃してしまう。綾は戻ることにした…。

万太郎と竹雄は綾を探し回る。そして高知の稲荷新地で行われていた「声明社」(せいめいしゃ)の集会で綾を発見。だが人が多くて近づけない。

「声明社」は自由民権運動の活動団体で、リーダーの早川逸馬(宮野真守)が国民の自由と権利を聴衆に訴えていた。

早川「われら人民はこれ以上、役立たずの雑草とバカにされ、いやしき民草(たみくさ)と踏みにじられてはいかん」

早川の訴えに思わず「違う」と発言してしまった万太郎は演台に上げられることに…。反対意見ではなくて万太郎は「雑草」という言葉に対して反応したのだ。仕方なく演説することになる万太郎。

万太郎「名もなき草らあは、この世にないき。人がその名を知らんだけじゃ。どんな草やち、同じ草らあ一つもない」

万太郎が語っているのは植物のことだった。そのはずが、一人一人みんな違って、天から権利を与えられているという自由民権運動の思想にもリンクしていく。

万太郎は早川にすっかり気に入られた。そして万太郎は早川に「自由」について聞きたがった。そこで早川についていく。

一方、竹雄は綾を連れて宿へ。途中、祭りがやっていたので寄った。楽しい時間を過ごした。そして綾はタキに従うことに決める。竹雄は綾と万太郎を守ることを改めて誓う。

万太郎は声明社の本部で早川と「自由」について語り合う。さらに、万太郎が英語が堪能で見どころがあると分かった早川は、万太郎を中濱万次郎(宇崎竜童)に会わせる。

中濱万次郎という名前に心当たりはなかったが、万太郎は子供のころ著書『漂巽紀畧』(ひょうそんきりゃく)を読んで憧れていた、ジョン・マンのことだった。(※ジョン・マンは、昭和時代の井伏鱒二の小説によって「ジョン・万次郎」でも知られる人物)

中濱万次郎は土佐の漁師だったが、漂流し捕鯨船に拾われてアメリカに渡った人物。帰国後、黒船が来たタイミングだったため、スパイ疑惑をかけられてしまった。英語のできるジョン・マンでなく、オランダ語の通訳を入れた幕府は、不利な条約を結ぶことになってしまう。

帰国してなすべきことがあると思いつつ、何もできなかったことを中濱万次郎は悔やんでいる。そして自由を知ってしまったことを憎んでいた。

中濱万次郎の「人の一生は短い。後悔はせんように」という言葉が、万太郎の胸に突き刺さる。そして声明社の仲間になる誘いを断り、佐川に帰ることにした。

中濱万次郎は、万太郎にシーボルトの本『Flora Japonica』(日本植物誌)をくれた。万太郎は本を開き、シーボルトの絵では不十分だと感じる。

万太郎「本当はもっと季節ごとに描かんといかんがです。芽の出方から、実の付き方まで。そうでないと植物の本当が分からん。外国のお人には無理じゃ。植物が好きで、緑豊かな地に暮らし、植物の絵がよう描ける。その上、英語で読み書きができ、日本の植物を世界に知らせることもできる、そういう人間が今ここに居合わせちゅう。今、やらんといかんがです

力強い万太郎の言葉に、長年暗く沈んていた中濱万次郎の目も輝いた。

第4週のネタバレ・感想記事

/万太郎の嘘
/いとこ同士
/ササユリの例え
/ジョン万次郎
/万太郎の決断

朝ドラ【らんまん】第5週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第5週「キツネノカミソリ」のあらすじネタバレを紹介します。

第5週のあらすじネタバレ

万太郎(神木隆之介)は宿に戻り、綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)に告げて…。

万太郎「わしが今生、生まれてきたがは峰屋のためじゃない。植物学のためながじゃ。姉ちゃんには好きなように生きて欲しい。その気持ちには嘘偽りはないけんど、わしは峰屋にとどまることはできん。ほんじゃき、すまん。姉ちゃんとは夫婦にはならん。」

綾「そうやったら峰屋は私に任しちょき。おまんが植物学のために生まれてきたんやったら、私が峰屋のために生まれてきたがよ」

万太郎と綾は今日決めた道を後悔しないことを誓い合い、指切りした。

竹雄「お二人は前だけ向いちょってください。後ろは、わしがおりますき」

幼い頃からともに生きてきた3人は互いの思いを認め合う。

佐川に帰る前に、万太郎たちは早川らに挨拶するため、声明社の集会へ。だが、警察が駆け込んできた。混乱の中、万太郎も仲間とみなされ収監されてしまう。

警察に掛け合ってもダメなため、竹雄は一人で山道を走り、佐川の峰屋へ戻る。話を聞いたタキ(松坂慶子)は市蔵(小松利昌)・竹雄とともに高知へ。タキは高知の警察署の署長と知人のため、万太郎は釈放された。

万太郎はタキに頭を下げる。万太郎を連れて来た警察官は万太郎を「ぼんくら」「脳なし猿」の孫と言い放ち、祖母の苦労をいたわる。だがタキはちゃんと調べもしない警察を「楽な仕事」と嫌味で応酬し、「孫を能無し呼ばわりしたら許さんぞえ」と一喝した。

帰り道の山道で、万太郎が鮮やかな花に「おまん、なんて名前じゃ?」と語り掛ける。タキが「キツネノカミソリ」と答えた。なぜそう呼ぶかは知らないが、昔からそう呼ぶらしい。タキは長く生きていて知っているだけだと謙遜した。

万太郎は標本にするため丁寧にキツネノカミソリを採集する。その様子をタキがじっと黙って見つめていた。

翌日。峰屋にて。万太郎と綾は改めてタキに謝った後、自分たちの思いを告げる。

万太郎は姉とは結婚できないことを伝え、上京して植物学の道を進ませてほしいと頼む。万太郎は自分には才能があるという。植物や本が好き、植物の絵を描くことが好き…この「才能」は槙野家に生まれて育ててもらった、それは幸せ者だし、感謝している。その分、万太郎はできることを果たしたい、何者かになりたいと強く訴える。

タキは植物学が仕事となり、生きていけるのか心配だ。万太郎も仕事になるかは分からない。それでも…

万太郎「けんど、呼ばれちゅうがよ。この日本にどればあの植物の種類があるか。まだ名前が付けられちゃあせん草花の、本当の素性を明かして、名づけ親になりたいがよ。生まれてきた色形、みんな違うのにはきっと理由がある。それを解き明かしたい。知りたいがじゃ」

万太郎は不孝なことをすると謝りつつ、祖母の孫に生まれて幸せだったと感謝する。タキは「おまんを許さん」と言いつつも泣いた。万太郎はそんなタキを強く抱きしめる。

――秋になった。万太郎は蔵人たちに、春になったら自分は上京すること、峰屋を綾に任せることを告げる。それを聞いた皆がざわつく中、綾が思いを語る。幼い頃に酒蔵に入って魅せられたこと。けれど女はケガレてると言われ、男に生まれたいと思ってきて苦しかったこと。けれど…

綾「けんど、万太郎はこのまま私に任せると言うてくれました。ほんなら、私は思う存分働きたい。峰屋のために働きたいがです。私の願いは峰屋でうまい酒を造り、店をもっと大きゅうすること。そのために力を尽くしますき、皆の衆、どうか、よろしゅうお願いいたします」

峰屋の者たちは、綾に頭を下げる。

それから半年。万太郎は「土佐植物目録」を作るために、植物を採集して回る。

竹雄は万太郎について上京したいが、万太郎に断られる。タキからは自分で決めろと言われており、混乱する竹雄。

竹雄は自分の気持ちを確認し、綾のもとへ行く。東京土産のくしを綾にプレゼントし、告白する…↓

竹雄「好きじゃ。綾様のことが。奉公人の分際で申し訳ありません。けんど、ずっと渡したかったき。わし、なんちゃあ、持っちゃりませんけんど、ふたっつ(二つ)だけ子供の頃から持ち続けてきた、大切なものがありました。この思いはそのうちの一つです」

一つは綾への恋心、だがもう一つは…。

3月。万太郎が一人で出発しようとすると、竹雄が「わしも行きます」と告げる。竹雄は一番大変な道を選んだという。万太郎と竹雄は、峰屋の人々に見送られて東京へ旅立った。

第5週のネタバレ・感想記事

/逮捕へ
/逸馬の嘘
/万太郎の訴え
/綾の訴え
/竹雄の告白

朝ドラ【らんまん】第6週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第6週「ドクダミ」のあらすじネタバレを紹介します。

第6週のあらすじネタバレ

万太郎(神木隆之介)と竹雄(志尊淳)は上野の博覧会のとき以来、1年ぶりに上京。東京の新橋駅に到着すると、この1年で東京がまた栄えていた。だが万太郎は道端のタンポポの方に気をとられる。高知では白色だったが東京では黄色のタンポポだ。万太郎はタンポポに挨拶する。

万太郎「東京さん、今日からわしも仲間じゃ。よろしゅうのう」

万太郎と竹雄は真っ先に博物館の植物研究室を訪ねる。そこで野田(田辺誠一)と里中(いとうせいこう)と久しぶりに再会。万太郎は2人に、自身が作った「土佐植物目録」と、特定できない品種の標本を見せる。

すると、野田が万太郎のために東京大学植物学教室の田邊教授()への紹介状を書いてくれた。万太郎の標本と東大の標本を照らし合わせれば新種かどうか判定できるからだ。

野田は万太郎の標本を高く評価。田邊は万太郎が完成させた「土佐植物目録」も有意義だと褒めた。

万太郎と竹雄は次に神田の西洋料理店「薫風亭」(くんぷうてい)へ向かう。その店で「名教館」時代の学友・佑一郎(中村蒼)と再会した。

名教館が廃止になった後、佑一郎は東京の伯父の家で書生として学ぶはずだった。だが上京後、札幌農学校に進んで土木工学を学び、卒業して昨年戻ってきた。今は工部省で東京と高崎に鉄道を通す仕事をしているという。

万太郎は佑一郎の叔父の家に下宿させてもらうことになっていた。それで事前に大量の標本と本を送っておいたのだが…。佑一郎曰く、叔父は「多すぎるぎ、捨てて欲しい」とのこと。
万太郎は佑一郎の叔父のところを取りやめることに。佐川から送った荷物はその日のうちに引き取り、大八車に詰め込む。

住むあてを失った万太郎と竹雄が、下宿先を探しまわるが、大量の荷物が影響してどこも断られる。外食をした後、小さな神社でひと休み。万太郎たちがトランクの中身を「金では買えない値打ち」「お宝」と話す。この宝さえあれば上手くいくと思っていた、と万太郎。

その後、万太郎と竹雄がお参りして、大八車に戻ると、。植物の標本を詰め込んでいた大事なトランクが盗まれてしまいた。(お宝という会話が聞かれたのか?)

万太郎たちは警察に被害届を出した後、質屋を回ることにした。万太郎のトランクにはMM(槙野万太郎)の刺繍があるからすぐ分かるのだが…。

根津の質屋にて、女性(成海璃子)が万太郎のトランクを持ってきた。万太郎たちが「見せてもらえませんか?」と女性に頼むが断られ、女性は店主に買い取りを頼む。店主はトランクにMMの刺繍を発見し、「受け取れないねえ」と拒否。女性はトランクを置いて去っていく。店主は「あんたのだろ?」と万太郎に返す。

質屋の店主とその女性は知り合いで、クサ長屋の住人だと教えてくれた。その場所を教わった万太郎たち。たどり着くと、ジメジメとした路地裏の長屋で、たくさん生えているドクダミの臭いがした。その臭いのせいで「クサ長屋」と呼ばれているようだ。

万太郎は、男が万太郎の標本を七輪の火で燃やそうとしている場面に遭遇。その男は倉木隼人(大東駿介)。万太郎が必死に止めると、倉木は「買い取れ」という。30円を要求する男に対し、竹雄は(高いから)驚くが、万太郎は「百払おう」と告げる。

万太郎は標本の状態が完全なことを条件にする。そして標本を一枚ずつ確認していく万太郎。だが納得できな竹雄は「盗人(ぬすっと)」呼ばわり。倉木は証拠がないと白(しら)を切る。そこへ倉木の妻・えい(成海璃子)が出てきて夫に「もう、およしよ!」と止める。えいは万太郎たちに質屋で会ったからバレたという。

すると倉木夫婦の部屋から子供の鳴き声が聞こえる。倉木夫婦の息子・健作が熱を出して寝込んでいることを知った万太郎は、他人事とは思えず、持っていた熱さましを分ける。さらに夫婦に医者代がないと知った万太郎は「わしが出すき」と言って、医者を早く呼ぶようにと頼む。

健作は万太郎の薬で落ち着いた。さらに医師にも来てもらえた。長屋の住人たちは万太郎に感謝し、夕飯をおごってくれた。えいは万太郎に深々と頭を下げる。だが、倉木は礼を言わない。

この日、万太郎と竹雄は長屋の住人で東大生の堀井(山脇辰哉)の部屋に宿泊させてもらう。翌朝、長屋の差配人・江口りん(安藤玉恵)が「昨日は店子(たなこ)が世話になったそうで」と挨拶をしてきた。りんとの会話で部屋の空きがあると分かり、万太郎は「わし、ここに住みたいき」と頼む。そして居室と研究室の二部屋を借りることに。

万太郎たちが入居した長屋の正式な名前は「十徳長屋」(じっとくながや)。万太郎は、ドクダミの生薬(しょうやく)としての名前がジュウヤクだと教える。十種の病気に効果がある薬、十薬。万太郎は「十薬の十徳長屋、えいですのう」と感心する。

十徳長屋には、倉木親子の他、東京大学の学生、小料理屋の女中、噺家、棒手振りの父娘などが住人として暮らしてた。万太郎は標本が手元に戻ったことで、約束のお金を倉木家へ置いてきた。

ある日、十徳長屋の近くに「白梅堂」(はくばいどう)という菓子屋が気になっていた万太郎は、わずかな希望を抱き、その店へ行く。だが無骨な菓子職人しかいなかった。お菓子を買っての帰り道、万太郎はしゃがみこみ、タンポポと話す。

「また話してるんですね」と話しかけてきた女性がいた。博覧会の時の女性で、驚く万太郎。こうして万太郎は寿恵子(浜辺美波)との1年ぶりの再会を果たす。

寿恵子は「うちのお菓子たんとお買い上げいただいて」と感謝する。十徳長屋の近くの「白梅堂」は寿恵子の家業の店だった。万太郎は植物の研究の為に上京し、近くに住んでいることを説明し、自分と竹雄の名前を伝える。

万太郎「その…あなたは?」
寿恵子「寿恵子です。西村寿恵子」
万太郎「寿恵子さん。えい名じゃ」

寿恵子と別れた後も、万太郎は有頂天だった。

万太郎「なあ竹雄。寿恵子さんは花のようじゃき。わしが見つけた、生まれてきた中で一番瑞々(みずみず)しい、可愛らしい花じゃ」

竹雄はまだよく知らない相手なのにと嘆く。だが万太郎の心は揺るがない。万太郎はまだ何者でもないが、もっとこの道を進んだら(告白しよう)…と心に決める。

第6週のネタバレ・感想記事

/佑一郎と再会
/盗難騒ぎ
/巾着袋
/雑草という草はない
/寿恵子との再会

朝ドラ【らんまん】第7週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第7週「ボタン」のあらすじネタバレを紹介します。

第7週のあらすじネタバレ

「白梅堂」(はくばいどう)は寿恵子(浜辺美波)の母・まつ(牧瀬里穂)が営む和菓子店。菓子は無口な職人・阿部文太(池内万作)が作っている。

まつは花街として栄えた「柳橋」(やなぎばし)の元芸者で、売れっ子だった。彦根藩の武士に見初められて寿恵子を産んだ。だが、寿恵子が幼いうちにその父は亡くなった。まつは本妻から受け取った手切れ金で「白梅堂」を作ったのだった。

寿恵子は17才で、曲亭馬琴の書いた「南総里見八犬伝」を読んでその世界に浸っている。

そんな時、まつの妹の笠崎みえ(宮澤エマ)がやって来た。寿恵子の部屋には江戸時代後期に流行した読本(よみほん)でいっぱいだ。馬琴らが記した奇想天外な物語と美しい挿絵に寿恵子はハマっている。

だが、みえは「馬琴なんて古臭い」と一蹴し、「新しい世」に出ることを説く。みえが「白梅堂」を訪ねてきたのは、新しい世の話があるからだった。

みえは寿恵子にダンスを習わないかと提案する。みえは新橋で料亭「巳佐登」(みさと)の女将をしている。「巳佐登」は政府要人御用達(ごようたし)の店で、役人と一緒に来た東大の田邊教授(要潤)からダンスを習うのに相応しい女性を紹介して欲しいと頼まれたという。

建設中の鹿鳴館(ろくめいかん)が開館されたら音楽会や舞踏会が開かれる。芸者でなくても上流の婦人は踊る必要があるのだ。開館が近づいたらお偉方も家族もダンスを習うことになる。その時にお師匠となれる人材を募集しているということ。

みえ「お寿恵なら、そこ(鹿鳴館)で見初められて玉の輿まっしぐらよ!」

まつは「(寿恵子は)素人だよ」と反対した。みえは柳橋芸者の娘ということで才能があると反論。華族に見初められたら人生も変わる、とまつは信じていた。まつは彼女なりに姪っ子の幸せを願っているのだ。

だが、まつは妾(めかけ)として何不自由ない暮らしをしてもお弔(とむら)いにさえ出れなかったことを寂しげに語る。まつは自分と同じような道を娘に歩ませたくない。

しかし、みえの立場からみれば姉は幸せなので「不幸せぶらないで、何でも持ってるくせに」と反論。西村様に見初められ娘を授かり、店も出せた。言うことなしと、みえは思う。「私だって娘が生きて生まれてきたら」鹿鳴館に送り込んだと言うみえ。(※身ごもったことはある?)

寿恵子の部屋にある読本は全て、亡くなった父の形見だった。夫が亡くなった後、本妻は東京の屋敷を引き払って彦根へと帰った。そのため寿恵子は、よく父が読み聞かせてくれた読本を引き取ったのだ。部屋に戻った寿恵子は「見たことない世界」への胸の高鳴りが止まらなかった…。

ある日、万太郎(神木隆之介)は、野田(田辺誠一)からの紹介状を持って、東京大学を訪問する。東京大学・植物学教室には田邊彰久教授(要潤)をはじめ、助教授の徳永政市()、講師の大窪昭三郎、四年生の細田晃介、3年生の飯島悟と柴豊隆、2年生の藤丸次郎(前原瑞樹)と波多野泰久(前原滉)が所属していた。

万太郎は「土佐植物目録」を田邊教授に見せようとするが、師匠のことと学歴について尋ねられる。万太郎が小学校中退だがと分かると、植物学教室の場はしらけた。あざけりと敵意にさらされる万太郎。

だが田邊教授は土佐には恩義があるという。また、「ノブレス・オブリージュ」という地位ある者は社会的責任と義務があるという考えから、万太郎の持ってきたモノを見ようというが・・・

万太郎は田邊の施しを拒否し、流暢な英語で「わしが世界に打って出るのを眺めておけばいい」と怒った。

万太郎「わしは、この国の植物のことはいつまでも外国の人に任せちゃあおれん。日本人の手でこの国の全ての植物も明らかにしたいと思うちょります」

万太郎は品種が特定されていない植物の標本を田邊に見せ、植物学への夢を語った。

田邊「I want you.(私は君が欲しい)…君がこの教室に持ち込む標本は私たちにとっても大いに値打ちがある」

田邊は万太郎の研究に興味を持って、万太郎が研究室に自由に出入りすることを認めた。

助教授の徳永や講師の大窪は猛反発。しかし田邊教授は「徳永くん、本当に君は旧石器時代の化石だね。さっさと留学しておいで」とバッサリ斬る。

田邊はコーネリ大学に留学経験があり、西洋文化全般に造詣が深かった。日本国内に植物学を確立するためには標本の整備が欠かせないと訴え、万太郎を歓迎してくれた。

喜びあふれ万太郎が帰ると、竹雄(志尊淳)の仕事も決まった。祐一郎(中村蒼)と会ったときの店「薫風亭」のボウイだ。

翌朝、万太郎は白梅堂に寄り、寿恵子が好きな花が牡丹(ぼたん)であることを知る。その後、大学の研究室で牡丹を見つけた万太郎は植物がを描く。その巧みさは田邊たちを驚かせるほどだった。

田邊は留学前、開成学校で英語教師のジョン・万次郎(宇崎竜童)から英語を習ったと明かす。万次郎は自分も会ったと話すと、田邊は「君と私は繋がるべくして繋がったのかもしれない」と運命を感じている様子。大窪たちは学生たちに見せない田邊の表情にショックを受けた。

その日、大学からの帰り道、万太郎は寿恵子を訪ねて、描き上げた牡丹の植物画を寿恵子に渡した。その絵を見た寿恵子は「目の前で咲いてるみたい」と感激。その美しさは寿恵子にある決意をもたらしたようで…。

寿恵子は「おっかさんに話さなきゃ。牡丹を授けられた者は旅に出るんです」と語る。「南総里見八犬伝」に登場する八犬士たちは体に牡丹の形の痣(あざ)があり、運命に導かれて旅をする。寿恵子は自分も八犬士になった気分だった。

寿恵子にとってはダンスへの誘いが旅だ。寿恵子が「新しい世界に飛び込みたい」というと、万太郎には何のことか明かさなかったのに、「えいですのう」と後押ししてくれた。万太郎は自分も姉も飛び込んでいると語る。

元気づけられた寿恵子は万太郎を笑顔で見送った。

第7週のネタバレ・感想記事

/眼福スリーショット
/要潤が登場
/英語で反論
/丈之助の熱弁
/ボタンの絵

朝ドラ【らんまん】第8週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第8週「シロツメクサ」のあらすじネタバレを紹介します。

第8週のあらすじネタバレ

寿恵子(浜辺美波)はダンスを習いたいと、母のまつ(牧瀬里穂)に切り出す。

寿恵子「私、行ってみたい。鹿鳴館、行ってみたい。華族さま方も見てみたいし、異人さんにも会ってみたい」

まつ「くだらない憧れで行けるところじゃないんだよ。とにかく許しません」

寿恵子は母が見た景色を見たいと食い下がるが、まつは反対した。

万太郎(神木隆之介)は朝早くから東京大学の実験室に通い、掃除や雑用をこなす。

万太郎は2年生の藤丸(前原瑞樹)と波多野(前原滉)と話す。そして彼らが日々の講義の準備、宿題、試験勉強、論文執筆、実験室での仕事などに追われ、寝てなくて疲れ切っていることを知る。ちなみに田邊(要潤)の講義は全て英語で行われていた。

万太郎は教室の人々ともっと親しくなりたかったが、彼らは受験もしない万太郎に対して違和感を抱いていた。特に法学部志望で英語が苦手だった助教授の徳永(田中哲司)は、大学の権威を軽んじる万太郎を許せなかった。結局、万太郎は、教室の人々からよそ者扱いされ、孤立してしまう。

一方、竹雄(志尊淳)は家賃や生活費の足しにするため、神田の西洋料理店「薫風亭」で給士の仕事を始めていた。竹雄は、万太郎も「峰屋」を捨てたから今があるのだと万太郎を励ました。

そんな中、万太郎は東京の植物について知るために、東京の土地の案内を倉木(大東駿介)に頼んだ。倉木は渋々ながら万太郎の頼みを引き受けて、案内する。万太郎はあちこちで植物採集をしていく。雑司が谷(ぞうしがや)の牧場ではマメ科のシロツメクサをたくさん採って帰る。

万太郎はシロツメクサを大学に持って行き、学内で飼われているウサギをかわいがっている藤丸に渡して、餌にするように言う。藤丸と波多野は、優しく、前向きで自由に生きる万太郎に対して興味を抱く。

ある日、「白梅堂」にやって来た万太郎に、寿恵子(浜辺美波)は新作のお菓子を見せた。それは、万太郎が描いた「牡丹」の絵をもとに職人の文太(池内万作)が作ったもので素晴らしい出来栄えだった。

自分の絵が菓子になったことで嬉しくなった万太郎は、自分が描いた植物画を寿恵子に見せながら、次々と植物の話をしていく。そしてバイカオウレンの絵を描き、母ヒサ(広末涼子)との思い出に触れる。

万太郎「東京にも咲くがじゃろうか。寿恵子さんが見たことがないなら、咲かんがかもしれんですね」

寿恵子「絵を描いてくださらなければ、私はずうっと、こんな可愛い花がこの世にあるってことも知らないままでした。――本当にかわいい」

寿恵子はそれまで知らなかった花を知り、喜んだ。その時、万太郎はハッとする。

万太郎「わし、この日本国じゅうの草花を全部明らかにして、名づけ親になって、それを絵と文にするがです。いくら解き明かしたら、わし一人だけ知っちょったち、なんちゃあ、なりませんき。日本じゅうの草花を絵と文で伝えていく。そうじゃ、図鑑にするがじゃ!

植物図鑑を作る……。万太郎は、自分の進むべき道、自分の生涯の仕事を見つけた。

ある日、万太郎が藤丸と波多野、そして十徳長屋に住む東大生・堀井丈之助(山脇辰哉)を誘って、牛鍋屋「牛若」へ。丈之助と話すうち、万太郎は植物学の雑誌を作ることを決める。植物図鑑の制作の練習になると考えたのだ。藤丸と波多野もその気になった。

そんな中、寿恵子は「白梅堂」の菓子を届けに、新興実業家・高藤(たかとう)(伊礼彼方)の屋敷を訪問していた。そこには政府高官の佐伯遼太郎、管弦楽協会・理事の那須川、東大の田邊教授らが集まって鹿鳴館の開館に向けての話し合いがなされていた。

菓子は、叔母・みえ(宮澤エマ)が営む料亭「巳佐登」を通しての注文だった。みえはまつの反対を押し切って、寿恵子を玉の輿に乗ってほしいため、田邊教授に会わせる機会を作ったのだ。お屋敷には社交用のサロンがあり、寿恵子にとっては別世界だった。菓子を渡し役目を果たした寿恵子は玄関へと向かうが、高藤が追いかけてきて…。

ある日、万太郎が実験室で植物画を描いていると、藤丸と波多野が「見てください」と駆け込んできた。万太郎が採取してきたシロツメクサを中庭に植えたところ、キレイな四つ葉が生えてきたという。

田邊教授がやってきて、四つ葉は珍しくないが、外国では幸運のシンボルとされていると話す。

藤丸と波多野は万太郎に一緒に植物採集へ連れて行って欲しいと頼んだ。孤独だった万太郎に、四つ葉のシロツメクサが幸運をもたらしてくれた。

第8週のネタバレ・感想記事

/なにぃー
/体の半分以上
/逆らっては…
/寿恵子の手を
/雷鳴

朝ドラ【らんまん】第9週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第9週「ヒルムシロ」のあらすじネタバレを紹介します。

第9週のあらすじネタバレ

万太郎(神木隆之介)は藤丸(前原瑞樹)と波多野(前原滉)とともに、標本作りと検定を進めていく。

日本は標本不足で植物学が発展途上。そのため、新種かどうかの検定は日本国内ではできず、ロシアのマキシモヴィッチ博士に依頼するしかない。万太郎はそんな状況を早く変えたいと思っている。

また、万太郎は植物学の雑誌の制作を田邊に相談しようとしていた。しかし藤丸と波多野は慎重だった。田邊が一度ダメだと言えば覆ることはない。だから田邊の機嫌の良いときを狙って、雑誌創刊の許可を取るようにと万太郎に忠告する。

藤丸と波多野の忠告を受けて、万太郎は雑誌の件を田邊に相談する機会をうかがうものの、その機会を得られない…。

一方、寿恵子は「白梅堂」の和菓子を届けに行ったときに実業家の高藤に見初められた。そして再び高藤の屋敷に呼び出された。

鹿鳴館の計画に関わっている高藤は、寿恵子に舞踏練習会に参加してほしいと頼む。寿恵子は「先日も申し上げましたが元より分不相応でございます」と言って、改めて断る。

そこで高藤は寿恵子の父の死が関係あるのか、つまり「西洋を憎んでいるのですか?」と問う。寿恵子の父は落馬で亡くなったのだが、陸軍に入ったとき、これまでの日本式の乗り方でなく西洋式の乗り方を命じられて落馬し命を落とした。

寿恵子は否定した。父は馬が好きだったし、冒険や困難に向かう本を好んでいたから、西洋のやり方にも挑もうとしたはずだ、と寿恵子は言う。

高藤はアメリカ人女性のクララ・ローレンス(演:アナンダ・ジェイコブズ)を寿恵子に会わせる。クララは宣教師だった夫を亡くしており、夫の遺志を継いで単身来日したという。クララは寿恵子用のドレスを作るため女中に採寸させる。寿恵子は帯を解かれ抵抗するが、クララがダンスを見せてくれた。その美しい身のこなしに魅了された寿恵子は、こんな女性になりたいと思った。そして「クララ先生、よろしくお願いします」と伝え、自ら着物の帯を解いた。

まつ(広末涼子)は寿恵子が舞踏練習会への参加を承諾して以来、機嫌が悪い。寿恵子が「高藤様の依頼を断るわけにいかない」と言えば、まつは「その通り」と受けいれるしかないのだが、納得はしていなかった。

ある日、万太郎は西洋音楽会に田邊教授のお供として同行する機会を得た。それは政府高官の夫妻など、上流階級の人々が集まる会で、開かれるのは高藤家のサロンだった。

そこで、万太郎はドレス姿の寿恵子と遭遇。あまりにキレイで万太郎は驚いた。寿恵子は舞踏の練習で来ていたのだ。そこへ高藤の声がして、「隠れて」と寿恵子が言った。ついたてに隠れた万太郎。

高藤が「皆さんに紹介します」と寿恵子をエスコートしようと腰に手を回す。するとガタッと音が衝立の方からした。寿恵子は(ごまかすためか)「足が痛い」と告げる。たしかに、高い靴のせいで足が赤くなっていた。高藤は寿恵子の体を抱き抱えてサロンに向かう。寿恵子は恥ずかしくて「おろしてください。見られます、見ないで」と(万太郎に聞こえるように)言った。その姿を目撃してしまった万太郎は、複雑な気持ちを抱く。

西洋音楽会の席で、万太郎は植物学の雑誌創刊の許可を田邊から得ることに成功。「発足したばかりの植物学会の機関誌にすればいい」と田邊は言った。

翌日、万太郎は藤丸と波多野に許可がもらえたことを報告した。植物学会の事務局でもある大窪に、雑誌制作を自分たちでやると説明。巻頭書きを大窪に依頼すると、まんざらでもない様子だった。

雑誌創刊の許可を得たものの、万太郎は寿恵子への恋心で苦しんで調子を崩してしまう。「十徳長屋」で、りん(安藤玉恵)、ゆう(山谷花純)、えい(成海璃子)たちは万太郎の話を聞いて、自分たちの過去を語る。

ゆうは能登(のと)の生まれで、夫と離縁し子供を取られた辛い過去があった。えいは、彰義隊(しょうぎたい)だった倉木隼人(大東駿介)が負傷して逃げ込んできたのが縁で夫婦になったという。

えい「槙野さんに好きなものが増えたって、研究がおろそかになるわけじゃないんでしょう?もっと力が出るんじゃないですか」

女性3人に勇気づけられた万太郎は「白梅堂」へと向かう。寿恵子は不在だったため、まつと文太(池内万作)に名前を名乗って話す。

万太郎「寿恵子さんに申し入れたい儀がございます。けんど、今はまだ、言えんがです。ほんじゃき、ここへはしばらく参りません。やるべきことがあります。この国で植物学を始めるゆう、大事な仕事です」

まつ「よいご縁があればお待ちすることはできませんよ。娘は、あなた様を待てなくても構いませんか?」

万太郎「はい。わしは全力で走ります。できるだけの速さで、真っ直ぐ走って、お嬢様を迎えにきます。間に合わんかったら、ご縁がなかったもんとキッパリ諦めます」

万太郎は笑って店を後にした。

第9週のネタバレ・感想記事

/父の死の真相
/タキが心配
/ズギャン
/人たらし
/万太郎の宣言

朝ドラ【らんまん】第10週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第10週「ノアザミ」のあらすじネタバレを紹介します。

第10週のあらすじネタバレ

植物学の雑誌制作を始めた万太郎(神木隆之介)は、早速、神田の「大畑(おおはた)印刷所」に足を運ぶ。そして店主の大畑義平(奥田瑛二)に石版(せきばん)印刷の見本を見せてほしいと頼んだ。それは、原画を元に画工が忠実に石版に絵を描き写して印刷するもので、図版描写に優れた印刷方法だった。

見本を見た万太郎は仕上がりの素晴らしさを確認する。そして自分で石版に直接絵を描きたいので印刷所で共に働かせてほしいと大畑に懇願。しぶる大畑に対して、技術を教わる授業料を払うと万太郎は交渉。大畑と妻のイチ(鶴田真由)は驚きつつ承諾。万太郎は「大畑印刷所」で働かせてもらうことになった。

印刷所には画工の岩下定春、印刷工の宮本晋平・前田孝二郎がいた。万太郎の指導は宮本があたることに。

長屋に戻った万太郎が井戸の水で砂を落としていると、竹雄(志尊淳)が帰って来た。竹雄は怒った。肺が弱かった万太郎が砂まみれになって働くことが心配だった。しかも、峰屋の当主になっていたはずの万太郎が印刷所の見習い工になっているなんて、竹雄は悔しくて受け入れられない。

しかし竹雄は、万太郎にちゃんと食べて寝て笑顔でいることを条件に、万太郎が印刷所で働くことを受け入れることにし、万太郎を当主と思わないことにした。早速「若」と呼ばずに「万太郎」と呼び捨ての竹雄。だが万太郎は呼び捨てが嬉しかった。2人は笑い合う。

ある朝、寿恵子(浜辺美波)は万太郎と会えない寂しさを募らせていた。まつ(牧瀬里穂)に『南総里見八犬伝』を万太郎が渡して欲しいと頼む。

まつ「しばらくいらしゃらないって」

寿恵子「もしいらしたら渡して欲しいの」

まつ「槙野さん、そんな暇あるかねえ。一緒に読んでくれるかねえ」

寿恵子「槙野さん、いつ来るかも分からないんだよ。そんなこと言わないでよ。なんで来られないのか聞きたい。何してるか教えて欲しい。けど足を引っ張るのも嫌なの」

まつは寿恵子の万太郎への思いの深さに驚いた。やがて高藤家の馬車が「白梅堂」に迎えに来て、寿恵子は練習に向かった。

万太郎は、昼間は大学に通って大学での仕事。それを終えると夕方6時から夜の12時までは大畑印刷所で働く多忙な日々を送ることに。

一方、寿恵子は高藤家に通ってダンスの練習に励むが、苦戦していた。けれど、西洋人のクララに臆することなく前向きにダンスに取り組む寿恵子。高藤(伊礼彼方)はそんな寿恵子をますます気に入り、人生のパートナーとして横浜の別宅に迎えたいと申し入れる。高藤には弥江(やえ)という妻がいるが、親が決めた相手なので恋心はない。それは妻も承知しているという。

高藤「じっくり考えてくれ。舞踏練習会が正式に始まったら、返事を聞かせてほしい」

万太郎は大学にいる昼間も着々と雑誌制作を進める。だが、細田、柴、飯島らは原稿を書く気がない。彼らは万太郎・藤丸(前原瑞樹)・波多野(前原滉)たちを冷たい目で見ていた。

万太郎は印刷所で雑用をこなしていたが、手際も良くなった。そのため、画工職人の岩下から石版印刷のやり方を教わることに。万太郎は初めて石版にヒルムシロの絵を描く。印刷してみると、出来は今ひとつだった。だが、万太郎は嬉しかった、本物を伝える手段として、正確な絵を描くこと。そんな万太郎のやりたいことを理解した大畑や岩下は万太郎の情熱に魅せられる。

万太郎が印刷所に通い始め、白梅堂に行かなくなった3週間が過ぎた。寿恵子は万太郎が顔を出さないのは、高藤に抱きかかえられた自分を「ふしだら」と思って嫌っているからだと思い込んでいた。まつは「そんなに辛いなら待つのをやめなさい」と助言。そして、高藤の妾となる話を踏まえてまつは、体験を踏まえて話す。

まつは妾として旦那様に尽くしたことを後悔していない。家をもらい、奥様からも配慮され、何より寿恵子という娘を授かり、幸せだった。幸せだけを数えた。「誰かを待つ」ことを生活の中心にすると、旦那様が来た時に責めてしまう。だから、まつは幸せを数えた。

まつ「おっかさんが奥の手を教えてあげる。男の人のためにあんたがいるんじゃない。あんたは、あんた自身のためにここにいるの。いつだって、自分の機嫌は自分でとること」

寿恵子は万太郎に嫌われたかもしれないのに、とそう思えない。まつは「だからそういうこと考えない」と告げる。万太郎が白梅堂に来ないなら、寿恵子も好きなようすればいい、と…。

しかし寿恵子は万太郎に会いたい気持ちを抑えられず、東京大学を訪問。しかし藤丸や波多野と屈託なく笑う万太郎の姿を見た寿恵子はショックを受ける。私と会わなくても平気なのだと思い、万太郎を待つことやめることにした。

ある日、高藤と寿恵子を乗せた馬車の行く手をさえぎる老人に対して、馬車の御者(ぎょしゃ:運転手のこと)が乱暴に怒った。寿恵子は、ゆくっり走るように御者にいうが、これでもゆくっりだと言われてしまう。そんな中、また御者が激しい言葉で通行人に怒鳴った。

御者が怒鳴りつけた通行人は万太郎だった。万太郎は自分を怒鳴りつけた御者に、「ノアザミですき!」と笑顔で返す。

万太郎の声に気がついた寿恵子は、馬車の中に身を隠す。動き出した馬車の中の寿恵子は流されている自分を恥じた。

万太郎は体を丸くしてしゃがみこみ、ノアザミを指でつついて(雑誌を完成させて)「早う白梅堂に行きたいのう」とつぶやく。

第10週のネタバレ・感想記事

/授業料
/佐川に帰る?!
/エロじじい
/まつの名言
/みすぼらしい人

朝ドラ【らんまん】第11週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第11週「ユウガオ」のあらすじネタバレを紹介します。

第11週のあらすじネタバレ

8月のある日、寿恵子(浜辺美波)は高藤(伊礼彼方)から食事に招待され、迎えの馬車に乗った。着いた先は、竹雄(志尊淳)が勤める神田の洋食屋「薫風亭」。店に入って来たドレス姿の客を見た竹雄は、すぐに寿恵子だと気付いて驚く。一方の寿恵子は、ボウイの竹雄に気が付かない。

高藤は元老院の白川永憲(しらかわながのり)とともに寿恵子を迎えた。白川は高藤の父の上役だった。高藤は寿恵子を白川の養女にした上で、自分の別宅に寿恵子を迎えるつもりだと話す。寿恵子は身分を変えるのだと気づく。高藤は「あなたを守るためです」という。白川も柳橋の芸者の娘ということで寿恵子を歓迎した。寿恵子はまだ返事を保留する…。

高藤たちの会話を耳にした竹雄は、その夜、印刷所へ向かい一部始終を万太郎(浜辺美波)に報告。しかし、雑誌完成までは寿恵子に求婚しないと決めていた万太郎は、寿恵子にまだ会えないという。

万太郎は石版印刷の練習を続け、技術が向上。万太郎自身も満足の行くレベルになった。植物学教室では、膨大な数の標本の検定も終了。名前が分からない標本についてはロシアのマシキモヴィッチ博士に送って検定してもらうことに。万太郎は田邊(要潤)の許可をもらって自分の未分類の標本も一緒に送らせてもらう。

万太郎が手掛ける植物学の雑誌の刊行が近づく。万太郎は300部刷るつもりだ。助教授の徳永(田中哲司)は学会の情報誌なら30人もいないとツッコミ。だが万太郎は植物学を広めるため全国の中学校、師範学校にも配りたいと言う。

納得できない徳永は教授の田邊に「槙野の言いなりでは」と怒る。だが田邊は雑誌の完成度が水準に達していれば採用し、そうでなければ燃やして金も出さないという。それを聞いた徳永は受け入れ難かった。万太郎が自費で石版印刷の技術を学んだり、奔走していることを知っているからだ。田邊は冷酷に彼が「好きでやっていること」と切り捨てる。

徳永はショックを受けて教授室を後にする。すると万太郎が地面にはいつくばってヒルガオ、ユウガオを見比べている場面に遭遇。徳永は万太郎と珍しく会話した。お互いに日本文学が好きなことが分かった。その後、徳永は万太郎の雑誌制作に協力するようになる。

一方、寿恵子は高藤家の屋敷でクララの厳しいダンスレッスンを受けている。辛い時こそ笑顔で、そしてパートナーを思い出して…とアドバイスを受ける。クララは亡き夫を思い描いて踊っている。寿恵子が思い浮かべるパートナーは万太郎だった。

休憩中、クララがハンカチで汗を拭く。そこにはバイカオウレンの刺繍があった。寿恵子は「この花、知ってます」と言って、カバンから万太郎の植物画を取り出す。クララは「これは私のバラ。思い出すわ、私の庭。愛する人を」と英語で語る。そして高藤が寿恵子を呼びにきた。クララは寿恵子に「愛の為に生きなさい」と助言する。

一方、雑誌制作も大詰め。全ての原稿が集まった。万太郎は石版に精巧な植物画を描いて、印刷。ついに雑誌が完成した。その『日本植物学雑誌』は出来栄えが良かった。植物学教室の面々や画工の野宮も賞賛。田邊はページをめくり、日本植物学会会長・田邊彰久教授への謝辞が記されたページで手を止める。満足した田邊は「なかなかいい雑誌じゃないか。監督者としてうれしいよ」と雑誌を認める。

田邊は手柄を広めたいのか、雑誌は植物学関係者やマキシモヴィッチ博士、国内の学校に配られることになる。万太郎は今後の雑誌制作を大窪らに引き継いで、自分は図鑑作りに向かおうと考える。

その日の夜、万太郎と竹雄は牛鍋屋「牛若」を貸切にして、制作に関わった関係者とともに雑誌創刊を祝う宴を開く。実質的な発案者・丈之助や印刷所の大畑(奥田瑛二)、イチ(鶴田真由)、佳代、岩下、前田、宮本らも参加した。

宴会がお開きになった後、万太郎は大畑(奥田瑛二)に、寿恵子との結婚の仲人(なこうど)になって欲しい、寿恵子との縁談をまとめて欲しいと依頼する。

翌日は仏滅だったため、大畑は行動を延期。佳代が一人で白梅堂に寿恵子を見に行く。すると馬車が停まり、中からドレス姿の寿恵子が出てきた。佳代は絶句し、寿恵子が出かけた後、店に来ていたみえ(宮澤エマ)に「なんですか今の方は。天女様ですか」という。みえは「姪です。高藤様の元に迎えられることになりまして」と告げる。…帰宅した佳代はイチに寿恵子には相手がいることを告げる。大畑が今日向かうことにするが、イチが仏滅だからと止めた。

大安吉日の早朝、大畑は紋付袴で、白梅堂に釣書(※)を届ける。その日は舞踏会練習会の発足式でもあった。また、その日は寿恵子にとって、高藤の求めに対しての返答期限ともなっている。

※釣書は縁談があった際に相手と互いに渡し合う書面。お互いが会う前に仲介人が渡す自己紹介書のような書類。

寿恵子は見事にダンスを披露し、拍手喝采をあびる。しかし別宅に迎えたいという高藤の望みを拒否した。寿恵子は(身分を変えて)「どうして生まれ変わらなくちゃいけないのですか。私のままではいけないのですか」と反論。

寿恵子はクララからダンスとともに「心のままに生きること」を教わったという。そしてクララに告げる。

寿恵子「先生、私、好きな人がいるんです。ですから、もう行きます。一生忘れません。Thank you very much,my teachher.」

クララに礼を述べた寿恵子は、高藤邸を去る。

その頃「十徳長屋」では万太郎が子供たちと白い花を眺め、ユウガオという名前を教えていた。そこへ、純白のドレスを身につけた寿恵子が姿を現し「槙野さん、私、来ました」と告げる。

子供たちは「ユウガオのお姫様」と言って驚く。万太郎は「わしが見つけたこの世で一番いとおしい花じゃ」という。

万太郎は強く強く寿恵子を抱きしめる…。

第11週のネタバレ・感想記事

/ヤバ藤
/徳永クイズ
/心のままに
/偉大ナル田邊會長
/寿恵子の決断

朝ドラ【らんまん】第12週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第12週「マルバマンネングサ」のあらすじネタバレを紹介します。

第12週のあらすじネタバレ

雑誌制作を終えた万太郎(神木隆之介)は植物図鑑を作っていくことを決心していた。そして大畑(奥田瑛二)に仲人役を頼んでいた。そんな時、ドレス姿の寿恵子(浜辺美波)が長屋に現れる。

万太郎の部屋にて…。

万太郎「わしはもう、あなたがおらんと!わしという生命には、あなたが必要ながです。わしと生きてください」

寿恵子「私、冒険に出たかった。…あなたと並んで走るなんて大冒険です。私、あなたが好きなんです。だから私、性根を据えなきゃ。あなたと一緒に冒険を始めるんだから」

寿恵子はその代わりに植物図鑑を必ず完成させてほしいと頼んだ。

万太郎と寿恵子は西村家に結婚の挨拶へ行く。半年後、万太郎と寿恵子、竹雄(志尊淳)は高知の「峰屋」へ。家族は寿恵子を歓迎してくれた。

だが、タキ(松坂慶子)は癌(がん)の末期で痛みを抱えていた…。

峰屋に大学から手紙が届く。万太郎がロシアに送った「マルバマンネグサ」が新種と認められ、「makino」と学名がつけられたのだ。

竹雄が綾と結婚で、志尊淳の出演激減?!

竹雄が綾と結婚することで、志尊淳さんの出演が激減すると思われます。また、竹雄役の志尊淳さんが「あさイチ」(2023年6月16日放送)内のプレミアムトークに出演し、出演終了について言及していました。

第12週のネタバレ・感想記事

/ハッピーな神回
/竹雄の頼み
/松坂慶子の演技
/呼んでみただけ
/タキの決断

朝ドラ【らんまん】第13週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第13週「ヤマザクラ」のあらすじネタバレを紹介します。

第13週のあらすじネタバレ

植物学者・マキシモヴィッチからの手紙は、万太郎(神木隆之介)の研究成果を高く評価する内容だった。祖母・タキ(松坂慶子)は東京に早く戻って方がいいからと、万太郎と寿恵子(浜辺美波)の祝言を急がせる。しかしタキの病気も悪化していた。

峰屋は税金の問題で苦しい状況にあった。綾(佐久間由衣)が一人で背負っていたが、竹雄(志尊淳)は「あなたを一人きりにはせん」と思いを告げる。

綾は土佐の酒造りを守るため組合を作ろうと計画。竹雄と一緒に蔵元を回っていくが断られてばかり。帰り、綾は「私が呪い」と嘆くが、竹雄は「呪いじゃない。祝いじゃ」と慰め、2人はキスをする。

竹雄は万太郎の助手の役目を寿恵子に譲ることにして、植物採集や標本作りなどを教えていく。

東京からまつ(牧瀬里穂)・大畑(奥田瑛二)・イチ(鶴田真由)らが高知にやって来て、万太郎と寿恵子の祝言(しゅうげん)(結婚式のこと)が行われる。その席で、万太郎は峰屋の一切を姉の槙野綾と綾の伴侶となる井上竹雄(志尊淳)に譲ることを宣言。

綾と竹雄の結婚に豊治(菅原大吉)ら分家が激怒。本家の血筋が途絶えることも怒りの理由だ。タキは徳川の世も終わり、変わることを受け入れていた。血筋、金、格式より大事なのは今いる人々の幸せと気づいたのだった。そしてタキは豊治ら分家の人たちにこれまでの態度を詫びる。そして、本家と分家が手を取り合っていくように頭を下げた。

後日、万太郎はタキを連れて仙石屋のヤマザクラを眺めに行く。万太郎はこのヤマザクラの病を治せなかったが、若い木を切って挿し木しておいた。タキはこの桜が咲き誇る未来を「楽しみじゃのう」と言った。しばらくしてタキはこの世から旅立った

第13週のネタバレ・感想記事

/小野D・けん玉の人
/綾と竹雄のキス
/竹雄の大丈夫
/浜辺美波の美
/爛漫じゃ

朝ドラ【らんまん】第14週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第14週「ホウライシダ」のあらすじネタバレを紹介します。

第14週のあらすじネタバレ

土佐でのタキ(松坂慶子)の法要が終わり、万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)は峰屋の面々に別れを告げ、東京に戻った。そして、万太郎と寿恵子の十徳長屋での新婚生活が始まる。

万太郎は土佐に滞在していた際に横倉山で採集した植物標本を持って、東京大学へと向かった。そしてその植物標本を披露すると、この中に新種の植物があるかもしれないと告げる。すると田邊教授(要潤)が興味を持ち、その標本を持参して自宅に来るよう万太郎に命じる。

その日の夜、万太郎は田邊教授の自宅へ行く。田邊の若妻・田邊聡子(中田青渚)がもてなしてくれた。

万太郎は、田邊から「専属のプラントハンターにならないか」と誘いを受けた。田邊のために植物を探し、新種の発表は田邊がするという。納得のいかない万太郎は、その話を断る。

佑一郎(中村蒼)がミシシッピ川の治水工事の技師としてアメリカに行くことになった。渡米前に万太郎に挨拶に来た佑一郎は、万太郎の悩みを聞いて「学校を出ちゃあせん者は皆虫けらながか?そんなこと言える方がよっぽど恐ろしいがのう」という。

佑一郎は「教授だけがすべてではない」と助言し、「教授が言うところの『虫けら』らあが、この国を変える底力を持っちゅうがじゃ」と万太郎を励ました。

その後、万太郎は里中(いとうせいこう)らがいる博物館へ向かった。野田(田辺誠一)は不在だったが、里中から、シーボルトの助手を務めた伊藤圭介の孫・伊藤孝光(落合モトキ)を紹介される。歓喜する万太郎。しかし孝光は田邊を「泥棒教授」と呼び、恨んでいた。トガクシソウ(戸隠草)をめぐって対立しているようだ。

万太郎は里中に「学歴も留学経験もない自分が植物学者として認められるには、どうすればいいのでしょうか」と尋ねる。里中は本を出すことを勧めた。

寿恵子は、睡眠時間を削って家でも仕事をする万太郎の体調を心配する。

寿恵子「体を壊してからでは遅いんです。ずっとずっと私より長生きしてくれないと困るの」
万太郎「わしはすえちゃんに長生きしてもらいたい」
寿恵子「お互い元気に長生きしなきゃいけないじゃないですか」
万太郎「わしらふたり元気に長生きしたいき」

万太郎は寿恵子の「おやすみなさい」に気づかずに没頭していた日々を反省。睡眠にも気を付けることを約束した。その翌朝。寿恵子が目覚めると、万太郎が寿恵子の顔を観察していた…。

第14週のネタバレ・感想記事

/新婚生活スタート
/田邊教授の目的
/万太郎の決断
/佑一郎が渡米
/伊藤圭介の孫

朝ドラ【らんまん】第15週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第15週「ヤマトグサ」のあらすじネタバレを紹介します。

第15週のあらすじネタバレ

万太郎(神木隆之介)は正式な教育も受けていない自分が新種の植物を発表する機会を得るにはどうしたらいいのかと考え続けていた。万太郎が出した結論は、図鑑を自らの手で発刊して植物学者として世の中に認めてもらうということ。決心した万太郎は、昼は大学で研究を行い、夜は大畑印刷所に通うことに。

万太郎の決意を聞かされた寿恵子(浜辺美波)は、思いもよらぬ行動に出る。それは万太郎のため、石版印刷機を購入するという提案。峰屋が持たせてくれた千円を今使うべき時、と寿恵子は(万太郎の承諾を得て)購入資金に充てる。

そんなある日、講師の大窪(今野浩喜)が長屋にいる万太郎の元を訪れて、万太郎が高知で採集した植物の共同研究をしないかと提案する。

万太郎は、大窪(今野浩喜)からの共同研究の提案を受け入れ、植物学雑誌での発表を目標に、二人で研究する。二人を見守ると決めた徳永(田中哲司)は、田邊(要潤)に報告。納得のいかない田邊は、共同研究を許可した徳永を叱責する。しかし徳永は、この研究に関わらなければ植物学教室は実績を出せないことを伝え、(反対するのでなく)「今、私たちがすべき事は槙野に礼を言うことです」と説得する。

連日連夜、研究に励む万太郎と大窪。そして万太郎は、新種の植物を「ヤマトグサ」と名付け、大窪と論文を書き上げる。こうして、ヤマトグサを載せた植物学雑誌が完成。日本の植物学が始まって以来の快挙となった。
雑誌と並行して作っていた万太郎の図譜も完成。長屋の面々も喜ぶ。そんな中、寿恵子は万太郎に「お話があります。どうでもよくない方の話です」と切り出して…。

第15週のネタバレ・感想記事

/夜も働く
/とんでもない提案
/大リフォーム
/共同研究
/ヤマトグサ

朝ドラ【らんまん】第16週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第16週「コオロギラン」のあらすじネタバレを紹介します。

第16週のあらすじネタバレ

万太郎(神木隆之介)は大窪(今野浩喜)と共同研究をすることになり、高知で採集した植物の中に新種のヤマトグザを発見。世間に発表した。また、万太郎は念願だった植物図鑑も発行。新種の発表や植物図鑑の発行によって、万太郎はようやく植物学者として世間に認められるようになった。
一方、教授の田邊(要潤)は、新種として発表しようと研究を進めていた植物がイギリスに留学中の日本人学者に先を越されて新種として発表されてしまったため、ひどく落胆する。そんなある日、藤丸(前原瑞樹)が十徳長屋にいる万太郎を訪ね、大学をやめると言い出す。学者たちが新種の発表という手柄をめぐって激しく対立する状況に、藤丸は嫌気がさしていた。

 藤丸は、大学をやめると言い出す。万太郎は藤丸の競争が嫌な気持ちは特性であると指摘。そして、大学をやめるのではなく、少し休んで、競争のない自分に合った道を探してみてはどうかとアドバイス。胸のつかえが取れた藤丸は、田邊に休学することを伝え、万太郎の植物採集や図譜の刊行の手伝いを始める。

 そして、ヤマザクラの画(え)が載った「日本植物志図譜 第二集」が完成。野田(田辺誠一)や里中(いとうせいこう)、田邊の元にも届き、田邊は、画工の野宮(亀田佳明)に、万太郎と同じレベルの植物画を描くよう命じ、できないならクビだと言い渡す。

 途方に暮れる野宮は、波多野(前原滉)に顕微鏡での観察法を教えてほしいと相談。2人はタッグを組むことに。

 万太郎と藤丸は寿恵子(浜辺美波)に見送られ、植物採集の旅へと出かけた。季節は秋に―。寿恵子は無事に女の子を出産する。帰ってきた万太郎も生まれたてのわが子と対面を果たす。この子の人生にありとあらゆる草花が咲き誇るようにと名付けた名前は…「園子」だった。

第16週のネタバレ・感想記事

/藤丸が退学?!
/寿恵子がつわり
/藤丸が休学へ
/植物採集の旅
/寿恵子が出産

朝ドラ【らんまん】第17週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第17週「ムジナモ」のあらすじネタバレを紹介します。

第17週のあらすじネタバレ

植物採集の旅に出ていた万太郎(神木隆之介)が東京に帰ってきた。万太郎が十徳長屋に戻った日、寿恵子(浜辺美波)が第一子となる女の子を無事に出産した。その日から万太郎は、植物の研究と図鑑の出版、そして育児に追われながら充実した日々を過ごしていく。
 そんなある日、万太郎は十徳長屋の十人・宇佐美ゆう(山谷花純は)に誘われて出かけた池のほとりで、倉木の肩に乗って柳の実を採っていた。すると、万太郎はバランスを崩して池に落ちてしまう。その時、見なれない水生植物を発見した。
 一方、田邊教授は画工の野宮(亀田佳明)から、「正式な植物画家として万太郎を雇ってほしい」と訴えかけられる。時を同じくして、万太郎は妻・寿恵子から資金のことで相談を受ける。なにか植物学のお仕事に就けたらいいのに、と言う寿恵子の言葉に、万太郎はふと田邊の「専属のプラントハンターとして雇う」という誘いを思いだす。
 翌日、万太郎はその水生植物を植物学教室に持っていった。すると、「ムジナモ」という名前を探し当てた田邊は、それが日本でまだ発見されたことのない食虫植物であると指摘。そして田邊は万太郎に、文と植物画で世界に向けて発表するよう命じた。

 田邊に認められたい一心で夢中になって研究を始める万太郎だが、ほどなくして花が咲かないとされるムジナモが開花した。歓喜する植物学教室の人々。田邊はそれを複雑な心境で見つめる。

 万太郎(神木隆之介)がムジナモを発見してから4カ月が経った。妻・寿恵子(浜辺美波)が第2子を授かっている。園子は1歳3ヶ月だ。12月下旬、田邊教授(要潤)は恩人・森有礼(橋本さとし)が文部大臣になったことで、御茶ノ水の高等女学校の校長に就任する。

 やがて万太郎が論文と植物画を完成させた。しかしその論文に自身の名前がないことを目にした田邉は、「君は自分の手柄だけを誇っているんだな」と怒りをあらわにする。そして「…何を期待していたんだか」とつぶやいた田邊は、万太郎に対し、植物学教室への出入り禁止を言い渡すのだった。

第17週のネタバレ・感想記事

/牛鍋屋の約束が果たされる!
/万太郎が大きな池を見つけて…
/万太郎がムジナモと出会う!花言葉は?
/田邊は万太郎にムジナモの論文を…
/万太郎の論文を見た田邊(要潤)は…

朝ドラ【らんまん】第18週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第18週「ヒメスミレ」のあらすじネタバレを紹介します。

第18週のあらすじネタバレ

万太郎(神木隆之介)はムジナモ発見の論文を書いた。しかし、田邊(要潤)は激怒し、万太郎の大学への出入りを禁じた。その上、土佐植物目録と500点の標本すべてを大学に寄贈するよう命じる。万太郎は論文を書き直したものの、

論文を書き直した万太郎は田邊の自宅を訪れた。しかし、自分も図鑑を作るという理由で、田邊は考えを変えなかった。寿恵子(浜辺美波)は「万太郎さんは終わらない」と夫を励まし続ける。

そんな中、ロシアのマキシモヴィッチ博士から万太郎に宛てて手紙が届く。その手紙の中で、マキシモヴィッチ博士は万太郎が書いたムジナモ発見の論文を高く評価していた。手紙を読んだ万太郎は自分の成果を認めてくれるマキシモヴィッチ博士の元で研究しようと、寿恵子と園子を連れてロシアに行くことを決める。しかし出発は妊婦の寿恵子が第二子を出産してからだ。

一方、土佐の峰屋では綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)が苦境に立たされていた。峰屋で「腐造」が起きてしまったのだ。綾と竹雄は奉公人に峰屋をたたむことを告げ、長く続いた峰屋の歴史が幕を閉じることに。それでも竹雄は「まだ終わっちゃあせん」と綾を気丈に励ます。

春、ヒメスミレが咲く頃――。槙野家の長女・園子が天国へと旅立った。悲しみに暮れる万太郎と寿恵子の元へまつ(牧瀬里穂)がやってきて、精神面・食事面などのサポートをする。一方、綾と竹雄は借金を抱えることになり、分家の人々に工面を頼むが断られる。土地と屋敷を売って借金返済に充てることになった。綾は上京して万太郎に直接報告し、謝ることを決心。その頃、万太郎と寿恵子は園子の冥福を空に祈るのだった…。

第18週のネタバレ・感想記事

/万太郎が出禁に
/田邊の怒りは変わらず
/博物館を頼って
/腐造が起こる
/悲しみに暮れる

朝ドラ【らんまん】第19週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第19週「ヤッコソウ」のあらすじネタバレを紹介します。

第19週のあらすじネタバレ

 長女の園子が亡くなった。悲しみに暮れる寿恵子(浜辺美波)だったが、万太郎(神木隆之介)や母・まつ(牧瀬里穂)に助けられながら立ち直っていき、無事に第二子を出産する。万太郎は新たに生まれてきた子が長寿であってほしいという願いを込めて「千歳」と命名した。
 一方、ロシアへ行くと決めていた万太郎のもとに、マキシモヴィッチ博士の訃報が届く。万太郎はロシアに渡ることを断念し、今、自分のやるべきことをやると決意。まずは田邊(要潤)から寄贈を命じられていた植物標本の制作ために植物採集の旅に出ることを決心する。
 そんな中、高知から綾と竹雄が上京。腐造を出したことで「峰屋をたたむことにした」と万太郎に報告する。
 万太郎は植物採集のために高知に向かう。山奥にある遍路宿「角屋(かどや)」の息子・山元虎鉄(寺田心)という少年と出会い、彼の案内で、万太郎は珍しい植物を発見した。万太郎は東京に戻ると500点の標本と土佐植物目録の寄贈を済ませ、虎鉄の案内で見つけた植物の研究を始める。十徳長屋にやってきた波多野(前原滉)と藤丸(前原瑞樹)の協力を得て、その植物は新種であることを認定できた。そして万太郎は「ヤッコソウ」とうい和名をその植物につける。

ヤッコソウは、牧野富太郎(万太郎のモデル)の長年収集した標本が収蔵される「東京都立大学牧野標本館」のロゴとしても知られる植物。全長わずか数センチの愛らしい植物。牧野富太郎が発見した代表的植物の一つであり、和名は牧野が名づけ親。奴(やっこ)の踊る姿に似ている形状から名付けられた。

19週で山元虎鉄(寺田心)が初登場します。万太郎と出会い、植物学に興味を持つ虎鉄。のちに成長した虎鉄が万太郎の助手を務めます。重要なキャラクターですね。

 寿恵子は中尾(小倉久寛)の質屋で聞いた破廉恥な内容の新聞小説に胸騒ぎを覚え、田邊(要潤)の家へ。田邊邸には野次馬が小説と事実を混同して怒り、屋敷を取り囲んでいた。田邊をモデルにしたと思われる小説が新聞に掲載され、女学校の校長が女生徒と恋仲になる展開が物議をかもしていたのだ。寿恵子は妻・聡子(中田青渚)を励ました。しかし帰宅した田邊は寿恵子には下心があるのではないかと決めつけ、万太郎と別れたほうがいいと助言。寿恵子は万太郎とは別れないこと、聡子とは友人であることを告げる。

 一方、万太郎は高知で山元虎鉄(寺田心)と出会う。虎鉄のおかげで万太郎はシイの木の根元に並ぶ、白く小さく、大名行列の“奴(やっこ)さん”のような形をした珍しい植物と出会う。万太郎は虎鉄の名前を入れて、「ミトラステモン・ヤマモトイ・マキノ」と学名を命名。その後、虎鉄の学校の先生からの手紙や標本も届き、「わしは一人じゃない。ひたすら野に行ったらきっと誰かと歩ける」と万太郎は学び、新たな決意をする。

第19週のネタバレ・感想記事

/園子に図鑑を
/綾と竹雄が上京
/衝撃的な小説
/寿恵子と聡子の友情
/ヤッコソウ

朝ドラ【らんまん】第20週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第20週「キレンゲショウマ」のあらすじネタバレを紹介します。

第20週のあらすじネタバレ

 万太郎のもとに、虎鉄(寺田心)たちから続々と植物標本が送られてくるようになった。一つ一つ丁寧に調べ、返事を書き、日本中に万太郎の植物仲間が増えていった。
 ――3年が経過。千歳は4歳になり、次に生まれた百喜は2歳になった。寿恵子(浜辺美波)は次の子も妊娠中だ。一方、十徳長屋で暮らしていた住人たちは、3年の間それぞれ長屋から旅立っていた。
 多額の借金を抱えた槙野家には借金取りが度々来るようになっていた。借金取りの対応はいつも寿恵子がしていて…。
 ある日、アメリカから帰国した佑一郎(中村蒼)が万太郎のもとを訪ねてきた。佑一郎はミシシッピー川の堤防工事に携わった経験を万太郎に話す。佑一郎は巨大な鋼鉄の建造物をアメリカで見て感嘆したという。その一方、アメリカ南部の根強い人種差別などの話を万太郎に聞かせる。佑一郎は、今後は札幌農学校の土木工学科教授に就くことを、万太郎に告げた。
 一方、田邊(要潤)は大学内での後ろ盾を失ったことで、学長や大学の評議員などすべての役職を辞任。失意の田邊だったが、妻の聡子(中田青渚)に背中を押され、植物の研究にこれまで以上に本腰を入れるようになり、学生たちとの採集旅行に出かける。その旅で見つけた新種の植物を、大学の総力を挙げて研究する。そして田邊は「キレンゲショウマ」と名付けて発表。
 しかし、田邊はその翌年に大学を追放され、植物学の世界からも去った。

キレンゲショウマは東京大学の植物学の初代教授・矢田部良吉(※田邊のモデル)により、1890(明治23)年に記載公表された植物。これは、日本の学術出版物に日本人学者が発表した、最初の高等植物の属であったと言われる。

第20週のネタバレ・感想記事

第20週「キレンゲショウマ」
/長屋の住人が引っ越し
/軍師・寿恵子
/祐一郎が再登場
/聡子の意見
/田邊が新種を発表

朝ドラ【らんまん】第21週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第21週「ノジギク」のあらすじネタバレを紹介します。

第21週のあらすじネタバレ

 田邊(要潤)の後任として徳永(田中哲司)が教授になってから2年が経過――。ある日、寿恵子(浜辺美波)は、田邊が鎌倉で遊泳中に溺死したという新聞記事を目にした。ほどなくして聡子(中田青渚)が万太郎(神木隆之介)と寿恵子を訪問。聡子から田邊の遺言を聞き、田邊が遺した蔵書を譲り受けた万太郎は、それまで以上に研究に打ち込むようになる。
 槙野家の生活はギリギリで、苦しい家計の状態が続いていた。寿恵子は万太郎の研究費と家族の生活の足しにしようと叔母・みえ(宮澤エマ)の料亭「巳佐登」で働かせてもらうことに。
 寿恵子が「巳佐登」で働き始めた日、座敷には土佐出身で一代で大財閥を築き上げた岩崎弥太郎の弟・岩崎弥之助(皆川猿時)と出会う。
 弥之助は馴染みの芸者・菊千代の名にちなんで、菊を持ち寄り、菊の花の品評会をしたいと言い出した。弥之助が1等に選ばれた菊は岩崎が高値で買い取り、大隈重信に進呈すると宣言。
 寿恵子は借金返済のため、珍しい菊を採集してほしいと万太郎に頼む。――数日後、万太郎の採集したノジギクは品評会で1等を逃すものの、寿恵子を気に入った弥之助はノジギクを高値で買い取る。
そんな中、帝国大学の教授に就任した徳永から、万太郎を助手として採用したいという手紙が届く。

ノジギク(野路菊、学名 Chrysanthemum japonense)は、キク科キク属の多年生植物。野菊の1種で、牧野富太郎が発見して命名。ノジギクの花言葉は、『真実』『高潔』『高貴』など。

第21週のネタバレ・感想記事

第21週「ノジギク」
/田邊が溺死
/田邊の遺言
寿恵子が仲居に
/キクくらべ
/品評会当日

朝ドラ【らんまん】第22週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第22週「オーギョーチ」のあらすじネタバレを紹介します。

第22週のあらすじネタバレ

万太郎(神木隆之介)は教授となった徳永(田中哲司)に助手として迎えられ、7年ぶりに大学に戻った。しかし、徳永からは教室内の標本を充実させることだけを命じられ、大窪(今野浩喜)からも万太郎の研究は古いと言われてしまう。

ある日。陸軍大佐の恩田と里中(いとうせいこう)が植物学教室を訪れる。そして、徳永は学術研究員として台湾に派遣したい旨を万太郎に告げる。

史実でも1896年、牧野富太郎が34歳の時、植物採集のため台湾へ出張命令が出ています。

寿恵子はピストルの代わりに「日本植物志図譜」をお守りに持たせて、万太郎を見送った。

万太郎が台湾に旅立った後、土佐から虎鉄(濱田龍臣)が上京してくる。一方、寿恵子は、みえ(宮澤エマ)から商売を始めないかと言われる。

史実では、牧野寿衛子さんは「待合」(接待や会合に使われる料亭)という商売を始めており、店名は「いまむら」で、評判もよく繁盛していました。

台湾から戻った万太郎はオーギョーチを食べながら、台湾での出来事を話し始める。「日本植物志図譜」が役立ったという。

波多野(前原滉)と野宮(亀田佳明)はイチョウの研究で快挙を成し遂げる。

週タイトル「オーギョーチ」は台湾のデザートとして有名。愛玉子(あいぎょくし)(台湾語読みでオーギョーチー)は、ゼリーのような見た目と食感で、レモンシロップをかけて食べます。 原料は台湾にのみ自生する植物で、学名は「Ficus pumila L. var. awkeotsang (Makino) Corner」。名付け親は牧野富太郎です。

第22週のネタバレ・感想記事

第22週「オーギョーチ」
/万太郎が助手に
/徳永の指令
/台湾出張
/虎鉄(濱田龍臣)登場
/波多野宮が快挙

朝ドラ【らんまん】第23週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第23週「ヤマモモ」のあらすじネタバレを紹介します。

「ヤマモモ(山桃)」の花言葉は「ただひとりを愛する」「一途」「教訓」です。

第23週のあらすじネタバレ

竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)の夫婦が商売をするために上京してくる。峰屋を潰した2人は資金を貯めて、いつかまた酒蔵を開くことを夢に抱いていた。まず2人は屋台を始める。蕎麦をメインとしつつも高知の郷土料理も楽しめる屋台で、万太郎たちも大喜びだ。

寿恵子は竹雄と綾が生き生きと働く姿を見て、自分も商売を始めようと決心した。早速、渋谷の街を食べ歩いて、街の人々と話もして、手作りの地図を完成させる。

寿恵子は渋谷という街に大きな魅力を感じて、人と人を繋ぐ待合茶屋「山桃」を開店する。


■待合茶屋「山桃」:史実では?

牧野富太郎の自伝によると…妻・寿衛子(壽衛、寿衛ともいう)が実家の別姓をとって“いまむら”という待合(まちあい)を渋谷に開きました。↓

これは私たちとしては随分思い切ったことであり、私が世間へ公表するのはこれがはじめてですが、妻ははじめたった三円の資金しかなかったに拘わらずこれでもって渋谷の荒木山に小さな一軒の家を借り、実家の別姓をとって“いまむら”という待合をはじめたのです。

私たちとはもとより別居ですが、これがうまく流行はやって土地で二流ぐらいまでのところまで行き、これでしばらく生活の方もややホッとして来たのですが、矢張り素人のこととてこれも長くは続かず、終わりにはとうとう悪いお客がついたため貸倒れになって遂に店を閉じてしまいましたが、

牧野富太郎自叙伝より

「待合」とは接待や会合に使う料亭のこと。政治家や資産家が集まって会合を開く場に使われていました。二流くらいまで繁盛したようですね。

「待ち合い」というのは料亭みたいなものなのですが、水商売と同じだと考える人もいて、「大学の先生のくせに待合をやるとは怪(け)しからん」などと牧野富太郎はさんざん大学方面から悪口を言われました。しかし五島理学部長も牧野富太郎の経済事情を了解し、かつ同情していて理解もあったそうです。

しかし史実では別居しており、少し寂しいです。ドラマの万太郎は生活力がなさそうで心配です(笑)子供たちも大きいから大丈夫なのでしょうか。

第23週のネタバレ・感想記事

第23週「ヤマモモ」
/綾と竹雄の屋台
/ヤマモモ
/槙野家の肖像画
/寿恵子が渋谷へ
/井上順ら登場

朝ドラ【らんまん】第24週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第24週「ツチトリモチ」のあらすじネタバレを紹介します。

「キイレツチトリモチ」は1910年、鹿児島県喜入村(現鹿児島市)で確認された寄生植物。命名は牧野富太郎博士。

第24週のあらすじネタバレ

万太郎(神木隆之介)は図鑑の発刊に向けて原稿を描き続ける日々を送っている。そんなある日、早川逸馬(宮野真守)が寿恵子(浜辺美波)の経営する店にやって来る。

万太郎は逸馬と久しぶりに再会を果たし、資産家の青年・永守徹(中川大志)を紹介される。永守は、おじの莫大な資産を継いで資産家となっていて、万太郎に図鑑発刊のための費用を支援したいと申し出る。

一方、竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)そして藤丸(前原瑞樹)は酒蔵を開くために沼津へと移住することを決める。

第24週のネタバレ・感想記事

第24週「ツチトリモチ」
/図鑑が完成目前
/遠藤さくら登場
/ハチクの花
/宮野真守・中川大志
/万太郎に投資

朝ドラ【らんまん】第25週のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】第25週「ムラサキカタバミ」のあらすじネタバレを紹介します。

ムラサキカタバミの花言葉は、「輝く心」「喜び」です。 昔は真鍮製の鏡をカタバミの葉で磨いたことから「輝く心」という花言葉が付けられています。第25週では、震災で失意の中にいる万太郎が輝きを取り戻すキッカケの花です。

第25週のあらすじネタバレ

万太郎(神木隆之介)は自分の植物学を貫くために大学を辞職する。そして時代は変わり、大正12年(1923年)東京を襲った関東大震災は下町を焼き尽くし、十徳長屋も被害を受けた。

万太郎たちは間一髪で持ち出した標本とともに寿恵子(浜辺美波)の渋谷にある店に避難した。万太郎は全ての標本を救うことができず、ショックを受ける。しかし焼き尽くされて荒れた道端で「ムラサキカタバミ」を見つけて、勇気づけられる。

寿恵子もまた大きな決断をする時が来ていて…。

第25週のネタバレ・感想記事

第25週「ムラサキカタバミ」
/万太郎が退職
/千歳と虎鉄が結婚
/関東大震災
/家族は無事だが
/ムラサキカタバミ

朝ドラ【らんまん】最終週(26週)のネタバレ・あらすじ・感想

朝ドラ【らんまん】最終週(第26週)「スエコザサ」のあらすじネタバレを紹介します。

スエコザサ」は牧野富太郎が最愛の妻をしのび、前年に仙台で発見した新種のササに寿衛子の名を冠しました。笹の花言葉は「ささやかな幸せ」です。
寿衛子の墓は、谷中天王寺(〒110-0001 東京都台東区谷中7丁目16)の霊園に牧野富太郎博士の墓とともにあり、墓碑には博士の俳句が二句あります。
「家守りし妻の恵みやわが学び」
「世の中のあらん限りやスエコ笹」

最終週のあらすじネタバレ

渋谷にあった寿恵子(浜辺美波)の店は高値で売れた。万太郎(神木隆之介)たちは、その売れたお金を使って、練馬(※)に広大な土地を購入した。そうして槙野家はそこに大きな屋敷を構える。しかし寿恵子の体調は悪くなっていた。

万太郎は寿恵子の看病をしながら「日本全国の草花を掲載した図鑑を作る」という寿恵子と約束を果たすため、日々、研究に取り組んで…。

※補足:現在の練馬区立牧野記念庭園は、植物学者・牧野富太郎が1926年から亡くなるまでの30余年を過ごした自宅と庭の跡地を公開した施設。
[住所]東京都練馬区東大泉6-34-4。
[電話] 03-6904-6403  [FAX] 03-6904-6404。
[定休日]火曜、年末年始。
[入園料]無料。
公式HP: https://www.makinoteien.jp/

【最終週の出来事:史実では?】

  • 大正15年(1926年)牧野富太郎64歳:妻・壽衛の尽力により、現在の東京都練馬区東大泉に居を構えた。
  • 昭和2年(1927年)富太郎65歳:理学博士の学位を受ける。仙台で新種のササを発見する。
  • 昭和3年(1928年)富太郎66歳:妻・壽衛(55)が死去。新種のササに「スエコザサ」と命名する。
  • 昭和9年(1934年)富太郎72歳:高知県中~東部で植物採集を行う。「牧野植物学全集」刊行を始める。
  • 昭和15年(1940年)富太郎78歳:「牧野日本植物図鑑」刊行。

最終週のネタバレ・感想記事

最終週(第26週)「スエコザサ」
/練馬区編へ
/波多野が槙野家に
/理学博士
/図鑑を完成させたい
/スエコザサ

朝ドラ【らんまん】最終回の予想

朝ドラ【らんまん】の最終回を予想します。

朝ドラ【らんまん】は、植物学者・牧野富太郎がモデルである槙野万太郎の大冒険の物語です。

牧野富太郎は94歳まで生きたため、朝ドラでそこまで描くとは考えにくいです。

区切りとなる業績を達成して最終回を迎えるのもありです。

牧野富太郎の業績は大きく6つあると言われています。

  1. 記載(植物を学術的に記録する)
  2. 「牧野式」植物図
  3. 標本収集40万枚
  4. 教育普及にかけた情熱
  5. 現代の図鑑の先がけ(『牧野日本植物図鑑』の出版)
  6. 学術雑誌の創刊(『植物学雑誌』『植物研究雑誌』)

『植物学雑誌』の創刊は牧野富太郎が25歳の時。

『植物研究雑誌』の創刊は牧野富太郎が54歳の時。

『牧野日本植物図鑑』の刊行は牧野富太郎が78歳の時。

では、78歳まで描くのか…というと私は違う予想をしたいと思います。

牧野富太郎が66歳の時、壽衛(寿恵子のモデル)が逝去しています。

ドラマ的には、夫婦二人三脚で植物学の道を冒険していく姿を描く作品です。

公式サイトでも「時代は幕末から明治、そして激動の大正・昭和へ ― そんな混乱の時代の渦中で、愛する植物のために一途に情熱的に突き進んだ主人公・槙野万太郎(神木隆之介)と その妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯を描きます」と記されています。

なので、この最愛の妻との別れが最終回になってもいいでしょう。のちの歩みは、ナレーションで「万太郎は●●の業績を残し94歳でこの世を去りました」としてもいいですし。

ちなみに、牧野富太郎は最愛の夫人をしのび、前年に仙台で発見した新種のササに「スエコザサ(学名ササエラ・スエコアナ・マキノ)」と命名しました。

最終回が妻との別れでは悲しすぎるので、妻の死を経験した万太郎が最終回で新種のササに妻の名前を命名…して前を向くという流れもありかも。

なお、牧野富太郎は帝国大学理科大学(現在の東京大学大学院理学系研究科・東京大学理学部)の嘱託、臨時雇用を経て助手に。そして講師にも抜擢されていました。昭和2年(1927)万太郎が65歳の時には、東京帝国大学から理学博士の学位を受けています

小学校中退で、田邊教授(要潤)にも「私のものにならないと後悔する」と言われた万太郎。その万太郎が、博士になった!これはドラマ最終盤のクライマックスになりそうですよね。最終週はこのあたりでいいのでは?と思います。

つまり、万太郎が博士になって夫婦で歓喜。最愛の妻との別れ。その妻の名前を、万太郎が発見した植物に名付ける…そんな最終週・最終回を予想します。(※2023年7月5日時点の予想)


【追記】
最終週あらすじが公表されました。最終週のタイトルはやはり「スエコザサ」。最愛の妻の名前をつけた笹です。

最終週・最終回のラストシーンまで予想すると・・・牧野富太郎が妻亡きあと、スエコザサと命名、そして「牧野日本植物図鑑」を刊行する昭和15年(1940年)78歳のときまで、朝ドラで描いていくと予想。

7月頃はスエコザサ命名で幕を閉じるかと思ったのですが・・・ワンシーンでも、ラストシーンでもいいので、二人の夢(図鑑の刊行)を叶えて幕を閉じるのも素敵ですよね。このドラマは夫婦の物語なので。夢を叶えて回想しながら、エンドロールとかどうでしょう?

牧野富太郎は1957年、94歳まで生きましたが、夫婦二人三脚の物語の終わりにはふさわしいクライマックスもしれません。(※2023年8月25日時点の予想)

朝ドラ【らんまん】のモデル一覧

登場人物のモデル

『らんまん』登場人物 実在モデル
槙野万太郎(神木隆之介)
西村寿恵子(浜辺美波) 小澤壽衛/小澤寿衛子…富太郎の2番目の妻
姉(元々は従姉)・槙野綾(佐久間由衣) 従妹の牧野猶(なお)…富太郎の妻。離婚後、和之助の妻になる。
母・槙野ヒサ(広末涼子) 母・牧野久寿(くす) – 小左衛門の娘
父・槙野嘉平 父・牧野佐平 …久寿の夫で婿養子
祖母・槙野タキ(松坂慶子) 祖母・牧野浪子 …小左衛門の後妻
(富太郎と血縁関係なし)
祖父・槙野喜左衛門 祖父・牧野小左衛門
(富太郎と血縁関係あり)
なし 祖母 … 小左衛門の先妻
(富太郎と血縁関係あり)
タキの娘の幸枝 …綾の母 名前不明
西村まつ(牧瀬里穂) 名前不明…寿衛子の母
彦根藩の武士・西村様…寿恵子の父 小澤一正…寿衛子の父
番頭の息子・竹雄(志尊淳) (1)和之助(かずのすけ)…のちの番頭。猶の後夫
(2)佐枝熊吉…竹蔵の息子
番頭・市蔵(小松利昌) 番頭・佐枝竹蔵…熊吉の父
友人・堀田寛太(新名基浩) 堀見克礼
医師・堀田鉄寛(綱島郷太郎) 堀見久庵
坂本龍馬(ディーン・フジオカ) 坂本龍馬
池田蘭光(寺脇康文) 伊藤蘭林
広瀬佑一郎(中村蒼) 広井勇
楠野喜江(島崎和歌子) 楠瀬喜多
ジョン・万次郎=本名:中濱万次郎(宇崎竜童) ジョン・万次郎=本名:中濱万次郎
野田基善(田辺誠一) 小野職愨(おのもとよし)
里中芳生(いとうせいこう) 田中芳男
教授・田邊彰久(要潤) 矢田部良吉
助教授・徳永政市(田中哲司) 松村任三
大畑義平(奥田瑛二) 太田義二
藤丸次郎(前原瑞樹) 田中延次郎(旧姓:市川)か?…富太郎と「植物学雑誌」創刊
波多野泰久(前原滉) 染谷徳五郎か?…富太郎と「植物学雑誌」創刊
講師・大窪昭三郎(今野浩喜) 大久保三郎

その他の実在モデル

『らんまん』 実在モデル
峰屋 岸屋
金峰(きんぷ)神社 同名で実在:金峰神社/午王様(ごおうさま)と呼ばれている。
名教館 明教館
東大・植物学教室 現在の東大・森林植物学研究室

【補足】

  • NHKが公式発表しているモデルは、牧野富太郎と妻・壽衛(すえ)のみ。
  • 廣井勇を顕彰する会」が、広瀬佑一郎は「港湾工学の父」と呼ばれた広井勇がモデルと伝えている。
  • 高知新聞」が楠野喜江のモデルは、日本初の女性参政権を訴えた婦人運動家の楠瀬喜多と伝えている。
  • NHKのドラマ情報(ブログ)では、里中芳生を演じる いとうせいこうさんが「モデルになった田中芳男は上京した牧野富太郎を受け入れてくれる偉人で…」とコメントしている。
  • 【推測】池田蘭光は、伊藤蘭林がモデルとみられる。伊藤蘭林は名教館教授で、植物学者の牧野富太郎も漢学を学んだ。教え子の中には、土木工学者の広井勇もいた。
  • 【推測】野田基善(田辺誠一)は小野職愨がモデルとみられる。牧野富太郎が19歳の時に初めて上京した際、博物局の田中芳男と小野職愨を訪ね、最新の植物学の話を聞いたり植物園を見学したりしている。ドラマの万太郎も同じく2人を訪ね、教わっている。
  • 【推測】教授・田邊彰久(要潤)は矢田部良吉がモデルとみられる。牧野富太郎が大学に出入りしていた際の教授だから。
  • 【推測】助教授・徳永政市(田中哲司)は松村任三がモデルとみられる。牧野富太郎が大学に出入りしていた際の助教授(のちに教授)だから。
  • 【推測】講師・大窪昭三郎(今野浩喜)は、大久保三郎がモデルとみられる。根拠は牧野富太郎と連名で「植物学雑誌』ヤマトグサを日本で初めて学名をつけて発表したから。ドラマでも大窪と万太郎がヤマトグサを発表する。

朝ドラ【らんまん】とモデルの相違点

朝ドラ『らんまん』とモデルの相違点を紹介。

・槙野万太郎には姉・綾がいるが、モデルの牧野富太郎は一人息子。

・槙野万太郎の三歳年上の姉・綾は、実はいとこ。モデルの牧野富太郎には、三歳年下のいとこ・猶がいる。

・槙野万太郎は育ての祖母タキと血縁関係がある。モデルの牧野富太郎と祖母・浪子には血縁関係が無い。

・槙野万太郎の母・ヒサは、タキの息子の嫁。モデルの牧野富太郎の母・久壽は富太郎の祖父の先妻の娘。浪子は久壽の父の後妻。

・槙野万太郎の父は「峰屋」当主の実の息子。モデルの牧野富太郎の父は婿養子。

・槙野万太郎の妻は寿恵子だけ(と思われる)。モデルの牧野富太郎の最初の妻は猶(なお)で、2番目の妻が妾だった寿衛子。

・槙野綾と竹雄は結婚する。槙野綾のモデル・牧野猶の最初の夫は槙野富太郎。離婚後、牧野猶は和之助(竹雄のモデル)と結婚している。

槙野万太郎と綾の関係図

牧野富太郎の家系図

画像出典

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