【らんまん】4話
朝ドラ【らんまん】第4話(第4回)が2023年4月6日(木曜)に放送。
では、天狗と出会い、母の好きな花を知った万太郎。峰屋に大きな別れが近づいているという不穏なナレーションもありました。第4話では、万太郎の姉が酒蔵に入ってしまい…。
当時の酒蔵は女人禁制。その理由とは?
今回は【らんまん】4話のあらすじネタバレ・考察・感想・出演者について!
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【らんまん】4話のあらすじネタバレ
【らんまん】4話のあらすじネタバレです。
鬼ごっこ
秋、今年も酒造りの季節がやってきた。万太郎(森優理斗)は、相変わらず草花に夢中。しかし、体が弱いため、近所の子供たちと遊ぶことは許されない。
子供たちが「峰屋の坊ちゃんじゃ。遊ぼう」と誘ってくれたが、竹雄(井上涼太)が子供たちを遠ざける。
竹雄は「遊びたいなら私と遊びましょう。帰りますよ」と、万太郎を促すが…。
万太郎は子供たちと鬼ごっこをしてしまう。
竹雄は万太郎を捕まえて無理矢理、連れて帰ろうとした。
「嫌じゃ。離せ」と拒む万太郎。
竹雄は子供たちに「おまんら、二度と坊に近づきな!」と一喝。
子供たちは「峰屋の坊はわしらと遊ばんじゃと」と言い捨てて去る。
おなごは穢れてる
竹雄と喧嘩しながら峰屋に戻る。姉の綾(太田結乃)が心配するが、「なんちゃあなかった」と平静を装う万太郎。だが竹雄が喧嘩の原因を話してしまい、またつかみ合いの喧嘩に。
綾は万太郎を叱った。すると、万太郎は逃げて、酒蔵の中に入ってしまう。
万太郎を追いかけた綾も蔵に足を踏み入れる。その甘い香りに惹かれ、桶に手を触れた綾。一瞬のことが永遠のように感じられる。
だが、杜氏(とうじ)の寅松がやってきて蔵の外に放り出される綾。
寅松「おなごが蔵に入るな!腐造(ふぞう)を出したらどうするがぜ。おなごは穢れ(けがれ)ちゅうがじゃ。入ったらいかん!」
綾は、酒造りの責任者である杜氏からそう厳しく注意された。
そこへ万太郎がやって来て、「わしが入った。お姉ちゃんは悪くない」とフォローする。
寅松は「酒蔵の神さんがおなごを嫌うき。(女が入ると)酒が腐りよる」と、言い伝えを万太郎に告げる。そして清めの酒をまくように部下に指示をだす。
綾は蔵の中にかんざしを落としたが気付かなかった。それを拾ったのは見習いの蔵人・幸吉(番家一路)で、大切に胸元にしまった。
綾はその晩、夕飯抜きとなる。万太郎は納得できなくて泣いた。そんな万太郎に対し、綾は「あたしが入りたがったじゃき」と言って慰める。
万太郎は母ヒサ()の部屋へ行くが、ヒサが発熱しているため会えないと女中に言われてしまう。一瞬だけ見えた母の寝床のそばには、万太郎が描いた白い花の絵が置かれていた。
母ヒサ(広末涼子)の容体
年が明けた頃、病床の母ヒサ(広末涼子)の容体が思わしくない日々が続く。目を覚まさない日も多かった。
そんなある日、堀田医師(綱島郷太郎)が呼ばれた。大人たちの緊迫した様子に、万太郎は不安にかられる。
母はどうなるのか。万太郎が姉に聞くと、綾は「冷とうなるがよ。冷とうて硬うて、もう目を開けてくれんようになる」と告げる。幼い頃、綾は見たことがあった。
「嘘じゃ、お姉ちゃんの馬鹿」と万太郎は受け入れない。綾は万太郎に「聞き分けないこと言わんといて」と叱るが…。その綾も廊下でひとり、母を思って泣いた。
万太郎は、もう一度あの花を積んでこようと決めた。きっとお母ちゃんを助けてくれる。そう信じて、裏山へと向かう…。
(つづく)
らんまん第4話のネタバレ,あらすじはここまで。
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【らんまん】4話の考察
【らんまん】第4話では、万太郎の姉・綾(太田結乃)が酒蔵に入ってしまい、ひどく怒られてしまいます。怒られるのは分かりますが、気になったのは女人禁制のこと。しかも「おなごは穢れ(けがれ)」ているというではないですか?
一体なぜ酒蔵は女人禁制になったのか?理由を調べてみました。
酒蔵が女人禁制となった理由
酒造りの最高責任者を示す「杜氏(とうじ)」という言葉の由来は「刀自」という説があり、「刀自」とは女性のみに使われる敬称。また、いわゆる「口噛みの酒」という原始的な醸造法のころは巫女や穢れのない処女のみが行なったとされています。
酒蔵が女人禁制になったのは、江戸時代以降。もっと前だと思っていたので、意外な気もします。
酒蔵が女人禁制になった理由は諸説あります。
(1)力仕事だから:お祝いの日だけでなく日常的に飲むようになり、製造量が増え、力が必要で危険な作業が多くなったため、男性が主力になっていったのではないか。
(2)ぬか床の乳酸菌:江戸時代には「ぬか漬け」が広まりました。ぬか床には多くの乳酸菌が存在します。江戸の人は、この乳酸菌が酒造りに悪影響を与えると考え、「ぬか床を触る女性は酒蔵に入らないように」と禁止したと言われています。
(3)血の穢れ:女性特有の出産や月経に伴う出血を『血の穢(けが)れ』として不浄視する時代背景が影響しているという説も。
(4)不浄行為防止:男女間における不浄行為の抑止という狙いもあったのかも。
(5)ハラスメント防止:男が多くなった環境なので女性に対するハラスメントを防止するためにも女人禁制社会が形成されていったのかもしれません。
(6)裸になるから:麹の成育環境は高温多湿なので、麹室の中での作業はとても暑く厳しい重労働。そのため、 かつての蔵人(くらびと)たちは上半身裸で作業することが多く、それで女人禁制になったという説も。
1994年、和久井映見主演のテレビドラマ『夏子の酒』(原作は尾瀬あきらの同名漫画)が放送されたことで、女性の醸造従事希望者が急増。 女性の杜氏も多く誕生していきます。
『夏子の酒』は酒蔵を継ぐはずだった兄が亡くなったため、東京での編集者生活を諦めた主人公・夏子が故郷の新潟へ帰り、兄の遺志を継いで幻の米で究極の純米酒を醸していくというストーリー。
峰屋の今後は?
【らんまん】の峰屋のモデルとなったのが、牧野富太郎博士の実家が経営していた「岸屋」。
史実では・・・牧野富太郎氏が上京するため、番頭の井上和之助さん(竹雄のモデルか?)に「岸屋」を譲って経営を頼み、自分の元妻である猶(なお)と和之助さんを結婚させます。
しかし「岸屋」は、富太郎氏への送金などもあり、つぶれてしまいます。
造り酒屋「岸屋」の酒蔵は、現在もある会社「司牡丹酒造」に譲られています。(残念ながら平成16年の台風で倒壊してしまいました)
ただし朝ドラ【らんまん】はフィクションなので、峰屋がずっと続いていくパターンもありますね。どうなっていくのか興味深いです。
【らんまん】4話の感想
万太郎と竹雄が喧嘩に。どちらの気持ちもわかるので見ていていたたまれなかったです。
また綾が女人禁制の酒蔵に入ってしまい、叱られてしまいました。万太郎は姉をかばいます。理由を聞いても「どういて?」と理解に苦しむ万太郎。
姉の綾は万太郎を慰めたり、叱ったり…気丈に振舞います。しかしそんな姉・綾も廊下で、ひとりになると号泣。
視聴者の多くも涙腺を刺激されたようです↓
まだ幼い二人が母の死を意識する場面 涙が止まりませんでした😢
父親の亡くなった姿を見ているからこその姉綾の
「…冷めとうて硬とうて…」が心に響きました
弟の前では気丈に振る舞いながら一人で母を思い号泣する綾のシーン 切なくて胸が一杯になりました— ショコラ⭐トルテ (@s8felHixzHcivPI)
家族がなくなるところを見たことがあるという綾。まだ子供なのに弟を支えてしっかりせざるを得ない綾が、母の衰弱を前に泣きじゃくる姿に涙が止まらなかった。
— 清水久美子 (@KumikoShimizuWP)
綾ちゃん聞き分けが良くて、ちゃんと弟を叱れて、人前では涙を流さない。私が大好きなタイプのおなご過ぎて泣いてます😭辛ぁぃ
— 73年生まれ (@gHGHHzVPc4PnTDY)
【らんまん】4話の出演者
【らんまん】第4話の出演者
- 森優理斗……役:槙野万太郎(5才)
- 太田結乃……役:槙野綾(8才)
- 井上涼太……役:竹雄(9才)
- ……役:豊治 – 分家
- ……役:市蔵 – 峰屋の番頭
- 石村みか……役:ふじ – 峰屋の女中頭
- 綱島郷太郎……役:堀田鉄寛 -寛太の父
- 嶋尾康史……役:寅松 – 峰屋の杜氏
- 中村里帆……役:たま – 峰屋の女中
- 広末涼子……役:槙野ヒサ
- 松坂慶子……役:槙野タキ
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