【らんまん】75話|タンポポ3本の意味に「懐妊が伝わる」「美しい」と賞賛の声!
朝ドラ【らんまん】第75話(第75回)が2023年7月14日(金曜)に放送。
万太郎(神木隆之介)が名付け親となった植物「ヤマトグサ」を載せた雑誌がついに完成。大窪(今野浩喜)、徳永(田中哲司)らと喜びを分かち合う。一方の田邊()は…
今回は【らんまん】75話の放送内容・感想・事前レビュー・出演者について!
【らんまん】の動画は
で!
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【らんまん】75話の放送内容
【らんまん】75話の放送内容です。
万太郎(神木隆之介)は、新種の植物を「ヤマトグサ」と名付けた。万太郎は「万葉の心がありますき」と理由を説明する。
万太郎の図譜も完成し、寿恵子(浜辺美波)や長屋の面々も歓喜に沸く。
無事、長屋に石版印刷機を置くことができたが、版元から「100円の先払い」を求められ、寿恵子(浜辺美波)は資金繰りに悩んでいた。白いドレスを質入れをしてもまだ足りない。そこへ倉木の妻・えい(成海璃子)が質屋にやってきて槙野家の経済事情を知ってしまう。
その後、倉木夫婦がそろって万太郎たちの部屋を訪れる。倉木(大東駿介)は「お前も……お前の戦をしてるんだろう?これを使ってくれ」と100円を渡す。続けて「施しじゃねえぞ。お前が戦うために、その金を渡すんだ。俺は、万太郎に救われた」という。
万太郎は頭を下げ「倉木さん、おえいさんありがたく使わせていただきます」と感謝した。
かつて倉木に標本を奪われ燃やされる寸前、万太郎が100円で買い戻したことがある。この100円はその時のお金の恩返しだった。
やがて、万太郎と大窪(今野浩喜)と論文を書き上げ、ヤマトグサを載せた植物学雑誌がついに完成。二人の発表は、日本で植物学が始まって以来の快挙となった。さらに図譜も完成した。植物学教室のみんなも長屋の人々も図譜を手に取って歓喜。しかし寿恵子が吐きそうになり座り込む。
しかし、この時、田邊(要潤)が研究していたトガクシソウを新種として発表しようとしていたが、イギリス留学中の日本人学者・伊藤孝光に先を越されて発表されてしまい、失意のどん底に…。
一方、万太郎が家に帰ると、最近調子が悪そうだった寿恵子から「どうでもよくないお話」があるといわれ手を握られる。万太郎は微笑んで…。
ラスト。画面の端には2本だったタンポポが、今日は3本咲いている。
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【らんまん】75話の感想
【らんまん】75話の感想です。
タンポポ3本の意味に「懐妊が伝わる」「美しい」と賞賛の声!
いつかは2本だったタンポポが、今日は3本。
しかも今日は肝心のセリフ部分を背負っている。第1子懐妊という主人公夫婦の重大事を草花が語る。植物が脇役にならないのは、制作側の愛だと思う。— 連続8度 (@c_octave)
寿恵子ちゃんの懐妊が三本のタンポポ越しに二人だけの言葉で伝わる。万太郎の万感の表情。何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も言うけれど、こういう という物語がもつ品格、わたし大好きだ。
— つくよみ (@shoshitsukuyomi)
最後の演出
セリフはなく、タンポポと万太郎のほころぶ笑顔で伝わる
すごく綺麗なシーンだ。— ジナン@ドラマ垢 (@daichihoshino04)
らんまんのセリフにしすぎないところが本当に大好きでな。直近だとユーシーのペンのインクが紙に滲む大写しとか、お寿恵ちゃんの妊娠報告を引きでタンポポ写したりとか。とにかく美しい
— やまぐ値 (@daigorousagi)
セリフやナレーションで伝えないで、タンポポ3本で、家族が増えることを示唆するのってとても奥ゆかしいし、美しいですね。
さりげないとは言っても、分かりにくくはありません。
寿恵子が気分悪かったり、つわりのような様子が描かれてきたので、「あーそういうことか」とちゃんと伝わる演出でした。
さて。万太郎は順風満帆なのですが、田邊教授の方は怒り狂っています。万太郎に八つ当たりなど影響がありそうで、心配ですね。
【らんまん】75話の事前レビュー
史実では、明治22年(1889年)、万太郎が27歳の時、「植物学雑誌」第3巻第23号に大久保三郎と日本で初めて新種ヤマトグサに学名を付けました。
「日本で初めて」というのは・・・日本人が日本で初めて、国内の植物に学名を付けて世界に認められたということ。
第3週で里中(いとうせいこう)が「今の日本で名づけ親になれる人間はいない」と語っていました。なぜなら比較するための植物の標本が少なすぎるため、ロシアのマキシモヴィッチに送って検定してもらわないといけないから。つまり、マキシモヴィッチが名づけ親となって発表される…と。
ということは、万太郎は植物採集に足繁く通ったことで、標本ができて、新種として名付けることができたということでしょう。
万太郎が植物学者としてスタートしていく感じです。過去には、万太郎が寿恵子を迎えに行くため「一人前」になる…その一つの目安として「雑誌」創刊がありました。しかし、田邊(要潤)に「私が許可した」と手柄を横取りされた感じに。しかし今回ばかりは、万太郎を世間が認めるでしょう。
植物学者・万太郎の誕生ですが、ラスト、トガクシソウを巡って波乱が起きる様子。いわゆる「破門草事件」です。
植物学者・伊藤孝光(演:落合モトキ)のモデルとみられる植物学者・伊藤篤太郎は、トガクシソウ(戸隠草)をめぐって東京大学植物学教室の初代教授・矢田部良吉(田邊のモデル)から同教室への出入りを禁じられます。その理由は、篤太郎がイギリスの植物学雑誌にトガクシソウを先に発表してしまったから。
この事から、トガクシソウは俗に「破門草」という隠れた名前で呼ばれるようになったそうです。
ちなみに、伊藤篤太郎は日本で最初に学名を付けた人物と言われています。けれど、すでに見つかっていた植物を分類し直して名前をつけ直したもの。自分で新種を発見して命名したという点では、牧野富太郎のヤマトグサが初めてになるそうです。ちょっとややこしいですが。
【らんまん】75話の出演者
【出演】神木隆之介,浜辺美波,大東駿介,成海璃子,池田鉄洋,安藤玉恵,今野浩喜,田中哲司,,要潤,
【語り】
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