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クルミットです♪
とうとう最終話をむかえた「ヘチ -王座への道-」。
何度も打ちのめされては涙を流し、そして立ち上がってきたイ・グム。
誰1人として味方の居なかった王宮にも志を共にする仲間ができ、敵対していたミン・ジノンやチョ・テグもイ・グムに理解を示し助言しイ・グム支えます。
数々の困難を乗り越え王になった今、腐敗したこの国の改革に手をかけ邁進していくイ・グムは司憲府の改革に手をかけますが・・・
三司の改革は一筋縄にはいかないまた険しい道。
どうやって乗り越えていくのでしょうか?
そして王宮に現れたミルプン君。
毎回このミルプン君の狂気に満ちた行動に度肝を抜かれます。
チョン・ユニョンを失った今、何の目的で王宮に現れたのか・・・?
驚きと感想の最終話スタートです。
【ヘチ】(ネタバレあり)
最終回(24話)
司憲府に現れ斎坐庁を開かせたイ・グムはそこで腐敗したこの国の三司を改革すると宣言します。
そして、その改革を司憲府から始めると伝えるイ・グム。
吏曹正郎が持つ通請権と自代権をはく奪し三司の人事権制度を完全に取りやめると言われ驚きを隠せない高官たちの前で教旨が読み上げられます。
我に返った高官たちは次々に反対の言葉を訴え斎坐庁は大混乱に。
教旨を読み上げるイ・グァンジャの声もかき消されるほどです(゚Д゚;)
しばらく司憲府は激動の時期を迎えるだろうと話すイ・グムにユン・ヒョクは「心待ちにしていた瞬間です。殿下。ありがたき幸せでございます。」と決意と感謝を伝え、ムンスもまた「今後のことは我々にお任せください。」と力強く答えます。
その時、チャドンが王宮でミルプン君が騒ぎを起こしていると知らせに走って来ました。
急いで王宮に戻るイ・グム。
ミルプン君は自分を捕らえようとする兵たちに「俺を誰だと思っている!・・・俺は王だ!・・・・大殿へ行く!龍床に行くんだ!王座に座るんだー!!!」と言って暴れていました。
そこに現れたイ・グム。
この思い込み、恐怖でしかないですね・・・(゚Д゚;)
ウィ・ビョンジュは牢の中でミルプン君が王宮に現れたこと知ります。
ヨジもまた王妃に万一に備えて王妃殿に留まるように伝えます。
ミルプン君はイ・グムを見て不気味に笑い出し「お前に会いに来たんだ。聞いていけ・・・正直、俺はまだわからない。どうして俺がダメでお前なのか・・・ミン・ジノンも少論も南人も結局お前の側についたのか?なぜ俺が手に出来なかった物を!お前は手にできたのか!!!」と叫びます。
今になってもまだわからない???Σ(゚Д゚)
「なぜ自ら王宮に戻ってきた?答えろ!逃げる事も出来たものを。」と聞くイ・グム。
ミルプン君は「王として死ぬため・・・逃げたところで捕まる。最期は王らしく堂々と!それが王だから。王はそうあるべきだから!!!」と答えます。
そう言って震えるミルプン君に「怖かったんだな。心から・・・それでも王として死のうと。より怖い選択、より辛い選択、初めからそれが出来ていたら、もしかしたら王座はお前の物だったかも・・・だが手遅れだし、お前は間違った。許されることのない悪行を繰り返した。罰を受ける約束を果たしてやる。迷うことなく死をもって償わせてやる・・・」と話すイ・グム。
内禁軍に罪人を連れていくように命令を下します。
ようやくヨルリョン君のそして景宗の敵がとれますね。
捕らえられ連行されていくミルプン君。
うつろにイ・グムを振り返り・・・
「違う・・・やっぱり死なない。お前の手に掛かっては」と呟き同時に内禁軍の刀を奪い次々に切り付けイ・グムのもとへ。
「殿下!」と叫び走りだすヨジ。
ミルプン君の剣を自分の体で受けようとイ・グムの前へ立ち盾となります。
イ・グムもまた、そんなヨジを庇うのでした。
ひぇぇぇ。ビックリ・・・Σ(゚Д゚)
振り返るイ・グム。
跪くミルプン君は自ら腹に刀を刺し「お前の勝ちだ。イ・グム。俺が・・・負けた。王として最期は・・・王として」薄れゆく意識の中チョン・ユニョンの言葉を思い出し一滴の涙を流し絶命するミルプン君。
イ・グムは「結局は・・・結局はこうなるものを・・・」とミルプン君の姿を切なそうに見つめます。
最後の最後まで想像を超えてくるミルプン君の最期でした・・・
チョ・テグはミン・ジノンを訪ねミルプン君の最期を伝えます。
ミン・ジノンは「老論の操り人形にするために手懐けた・・・言いなりになる王が必要で。私の目に狂いがあった・・・。一生を朝廷のために生きたと思ったが・・・最後に残るのは後悔だけ・・・」そう語るミン・ジノンに「後悔のない人生の方が恐ろしいとは思わないか?」と話すチョ・テグ。
ミルプン君もいい人間に出会っていれば・・・どうだったんでしょうね・・・
司憲府ではミルプン君の死に方に「罪人のくせに自決なんて許せない・・・」と話すアボン。
チャンダルは、じきにイ・インジャとウィ・ビョンジュも刑に処されるとムンスに伝えます。
アボンの言う通りですね・・・たしかに罪が多すぎます
イ・グムは残る2人の罪人、イ・インジャとウィ・ビョンジュの処罰を命じます。
民衆の目の前で斬首される時を待つウィ・ビョンジュは「全てお前のせいだ・・・」とイ・インジャに話します。
真っすぐ前を見つめ「黙れ!大義を抱いての事だ。堂々と死を受け入れろ。」と答えるイ・インジャ。
その様子を見ていたムンスは「ハン・ジョンソクが手を差し伸べた時・・・その時あなたが獣ではなく人の道を選んでいればこちら側に立っていたとは思わないか?・・・南人が起用され能力により官職に就ける道が開けたこの世で」と話します。
「お前の言う通りだ。だが覚えておけ。お前は違うと思うか?いつかお前も俺のように刑場の露となって消えるだろう。」と返すウィ・ビョンジュにムンスは「そうかもしれない。だが少なくともあんたのように震えたりはしない。後悔はないから。」と言って処刑開始を命じます。
どの道を選択するか・・・ムンス。カッコいいですね!
太鼓が響き渡り刑が執行される。
タルムンは裏切った案内人を殺し、チョン・ユニョンの亡骸を花で埋め尽くされた小舟に乗せ舟葬しました。
「来世では恨みも憎しみもない・・・好きだった絹の衣を着て生まれ変わり・・・辛かったな」と言って涙を流すタルムン。
タルムンは最後までチョン・ユニョンに尽くしましたね・・・
王座の前で1人立ちすくむイ・グムの元にヨジが現れます。
「辛いことが続きましたから慰めが必要かと思いました・・・」と伝えるヨジに「恐怖。俺もまた恐怖を感じた。この座に座る限りまたこういう日が来るだろう・・・誰かを罰し、誰かを処罰する。その度に自分が正しいか、王の資格はあるか・・・」と苦悩を口にするイ・グム。
ヨジは「言わせていただけるのなら・・・それを自問する殿下だからこそ王の資格があるのです。時に誤った判断をされる時があるかもしれません。ですが殿下は自問することで常に正しい道を歩まれると思います。それが殿下を信じてついて行く理由です。そして、それが、私が殿下を恋慕する理由です。」と話すヨジ。
ヨジの言葉にイ・グムの心の重りも軽くなりますね。
ヨジに歩み寄り優しく抱きしめるイ・グム。
一方、老論の重臣たちは改革に邁進するイ・グムに頭を抱え、ミン・ジノンを訪ねてきました。「反乱も見事に制圧し、民衆も主上の味方である今、そなたたちに争う名分はあるのか?」と話すミン・ジノンに「だから大監の出番だと申し上げているんです!」と言う重臣たち。
「私がなせ?資格がないと言ったのはあなた達だ・・・」と言って軽くあしらうミン・ジノン。
宮廷を去ったミン・ジノン。吹っ切れたように清々しい雰囲気になりましたね~
慌あわただしく支度を整えているチョ・ヒョンミョンたち。
昨晩も徹夜だったイ・グムを気遣い常参の時間を遅らせようと話すイ・グァンジャ。
そこに現れたイ・グムに体を壊されてはと心配します。
重苦しい雰囲気の中始まった常参。
ユン・ヒョクは殿下の発表した人事改革を多くの監察と司憲府に寄った高官が賛同してくれたと話して、上訴文を仲間たちに見せ、「簡単な道ではないが、この司憲府の刷新を心から願うなら、我々が先導するべきではないか?」と話します。
先頭をきって支持を示すヨンハに喜び嬉しそうなユン・ヒョク。
しかし、アボンは「ここにヨンハ監察の名前がありませんけど・・・?」と言って水を差します。用紙を覗き込んだチャンダルは「ヨンフンはあるがヨンハはない!」とヨンハを睨みつけます。
なんで名前を間違えちゃったんだろう・・・と言うヨンハ(笑)
司憲府吏曹正朗の廃止の話し合いは平行線のまま二時間も時が過ぎていました。
「私としたことが・・・皆、立ちっぱなしなのに考えが及ばなかった。」と言うイ・グムに「ありがたき幸せです。殿下」と言って頭を下げる重臣たち。
「では常参はここで一区切りにして・・・」と言ったイ・グムの言葉にホッとした表情を見せます。
しかし「休憩をとった後、昼食会議で引き続き論じることにしよう」と言うイ・グムにギョッとし、言葉すら出ない重臣たちです。
思わず笑ってしまいます~(#^^#)
やり過ぎたかな?と話すイ・グムに微笑みながらも体を気遣うイ・グァンジャ。
「私は王だから座っていられる。まぁ・・・そこが王の良い所だ」と笑顔のイ・グム。
その言葉に思わず微笑み合うチョ・ヒョンミョンとイ・グァンジャ。
3人とは対照的にひどく疲れた様子の重臣たち。
もう声が出ないと話す司憲府執義に主上の狙いは我々が疲れて妥協することだからと強く話す臣下たち。司憲府執義は「終始黙っているくせに!!」と思わず声を荒げます。
イ・グムが一枚上手ですね!(^^)!
ムンスがユン・ヒョクから預かった司憲府監察達連名の上訴文を持ってきました。
改革を指示するという名前が数百もあると聞き「皆、息を殺していただけで、この時を心待ちにしていたのだろう」と嬉しそうなチョ・ヒョンミョン。
2人は今度こそ長年の宿願を成し遂げられそうだと言って必ず果たさなければならないと決意を新たにします。
あと一歩です!!!
臨門を行うと話すイ・グムに不安を口にするイ・グァンジャ。
「王宮での暮らしより外で過ごす時間の方が長かった・・・体の半分には賤民の血が流れています。その私がしなくて、どの王が出来るでしょう。」と伝えます。
民衆に知らせが届き、王様が民の声を直に聴くなど晴天の霹靂だと町中その話でもちきりになります。
その話を聞いた話屋が仕事をとられると焦る姿が可愛らしいです。
イ・グムの臨門について畑を耕すことしか能のない民に何がわかるのかと議論している重臣たち。
民の切実な訴えに耳を傾けるイ・グム。
臨門は4時間立っても終わらずにいます。
民と両班の間で論争が起き収束する目途が立たないと聞いた王妃は庶民たちへ食事の与えるように指示を出します。
素敵な方ですね~( *´艸`)
人手が足りない台所の力仕事を手伝うヨジ。
王妃は「全く・・・気が付けば主上を助ける仕事ばかり手伝って・・・いい加減ヨジを大殿に連れていきなさい。」とチョホンに言います。慌てるヨジを優しく笑いながら「冗談ですよ。初めからいつかは主上の下に行かせようと思っていたのです。」と伝えます。
そして忙しそうな台所を見て、こう見えても料理がとくいだったと微笑み支度を手伝う王妃。
料理が下手だと認識して力仕事に回るヨジ。出来る女です。
民の話を聞いていた両班も租税の負担など様々な負担が両班に来ることを避けるために口々に訴えをはじめます。
そして「これは間違いです。殿下は民の力を借りて不当な施策を行おうとしています!」と重臣の一人が口にしたとき「それのどこが間違いなのだ?民がいなければ国が成り立つと思うか?王と重臣ならば誰よりも民を背負い胸に抱かねばならないのではないか?」と言って賛成は南門、反対は北門へと言って派多数決を取ります。
斬新ですね~( *´艸`)
イ・グムは曹戸に「租を均等にし民を愛し財政を節約して力を蓄える」と文字を掲げます。
その前で喜びに沸く民主たち。
良かったですね~( *´艸`)
歳月がながれ
ムンスとアボンチャンダル・・・そしてヨンハはある村で潜入捜査をしています。
両班姿のムンスは物乞いの格好で塩を撒かれるアボンたちの機嫌を取りながら、これは戦術作戦なんだと言って踏み込む時を探っていました。
タルムンのアジトに行ったイ・グム。
臨門を重ねるイ・グムに「路地の王は私だと言ったはずですよ。」と言って笑い合います。
ムンスたちは何をしているんでしょう?
姿を消したミン・ジノンの居場所をタルムンに調べさせ訪ねたイ・グム。
「そなたにも側に居て欲しい。なぜ朝廷からの呼び出しに応じない?」と尋ねるイ・グムに「責務を全て果たしたからです。殿下の側には若く優秀な人材がそろっています。いつだったかここで司憲府「ヘチ」について話をしたことがあります。「ヘチ」善悪を区別する伝説の獣・・・そうなのです。現実では善悪を審判するのは不可能です。いくら夢と抱いても・・・ですから私はずっと前にその夢を捨てました。私は現実には勝者と敗者・・・権力を逃せば死しかないと思っておりました。私はいとも容易に疲れ失望したのです。人生や政治は不可能なことを夢に見ながらゆっくりと前に進むものなのに・・・いつか殿下も疲れ失望する日がくるかもしれません。殿下も後ずさりする日が・・・ですが私はそんな日が微々と、この先ずっと後からやってくることをお祈りします。殿下ならばそれが叶うと信じます。」と心からの言葉を伝え帰って行くイ・グムにクンジョル(最上級のお辞儀)を捧げます。
イ・グムもまた振り返り頭を下げ感謝を表しました。
感動のシーンでした・・・(:_;)
「殿下は一人ではないからです。同じ夢を抱く友がいますから・・・」ミン・ジノンの言葉を心に刻み歩き出すイ・グム。
ムンスは暗行御使として地方官の監察を秘密裏に行い、タルムンもイ・グムの臨門を助けるため情報を集めます。
それぞれがそれぞれの場所でイ・グムを支え活躍しているんですね。
ヨジと外出するイ・グム。
忙しい中での外出を辛くないか気遣うヨジの手を握り「こうして外出できるから手もつなげる。一石二鳥だ」と言うイ・グム。誰かに見られては困ると言うヨジに「こんな所に誰がいると?」と笑います。
そこにチャドンが現れ・・・
「私としたことが・・・」と見ないふりをし、続けるように言うチャドン。
チャドンはいつもいい味をだしますね~
イ・グムは壊れそうな橋を見つけ工事するように指示を出します。
工事中、橋の下に住む人はどうするのかと尋ねるヨジ。
「ならば意見を聞かなくては!」と言って橋下の住民のもとへ駆けつけるイ・グム完
感想
終りました~
辛く長かったこの道のり。
王座を手にし、改革をスタートさせ真の王となったイ・グム。
観ているこちらも仲間たちと共に駆け抜けてきたような気分になり感無量です。
集中し過ぎて息をすることを忘れかけたこともしばしば・・・
専門用語が多く難しいドラマではありましたが、ミン・ジノンやイ・グム、仲間たちの言葉の数々に胸が熱くなり涙を流さずにはいられないシーンも沢山ありました。
あつい友情、忠誠心、国を思う心。
それぞれの立場も丁寧に描かれていて最後まで見飽きることなく完走できる作品です。
そして視聴者にも恐怖を与えたミルプン君。この方の演技が最高!!
時代劇の苦手な方にもおすすめできる作品です。